東京都江東区にあるがん研究会有明病院は14日、消化器化学療法科の男性医師2人が患者から同意を得ないままに研究用の採血を行っていたと発表した(
がん研究会有明病院、
朝日新聞、
イザ!)。
2018年7月に開始したがん組織由来のDNA等を解析するという「リキッド・バイオプシー」観察研究の目的で患者から採血していたという。イザ!の記事によれば、患者55人から同意を得ずに採決していたとのこと。採血による健康被害の発生は認められないものの、厚生労働省などが定める倫理指針に違反する行為であったとしている。
採決 (スコア:0)
ガーン勝手に同意させられてた
Re: (スコア:0)
すなわち強行採決。「審議で論点は出尽くした、採決をお願いします」
Re: (スコア:0)
「まだ論議を尽くしていない」と無限に言い続けるだけで永久に採決できなくなったらどこかで打ち切るしかないだろ。「論議を尽くす」の定義が必要だな
補足 (スコア:0)
議論の糧に、用語解説とpdfにあったことを少々
・臨床研究ってのは「医薬の治験とかではなく医学研究のため」くらいの理解でOK
・研究として同意を取る仕組みはちゃんとあった
内容説明→同意文書にサイン→採血、という流れ
・採血は通常診療の中における採血にプラスして別途血を確保する
・でも、忙しくて説明をロクにしてなかったり、採血してから同意書にサインを貰ったり、その「後からの同意」すらやらなかったケースがあった
・追加で採血しただけで特別な投薬や処置はなく、また採血に伴う健康被害などは見られていない
・結果としては良い感じで、ちょっと調子に乗っていた感がある(予定数よりさらに被験者を追加して結果を確実にしようとしていた
Re: (スコア:0)
ちゃんと承認を取って採取した検体もあったし献体自体に問題はなく研究結果も出せたわけで、非常にもったいない。
LAGARで廃棄するくらいもったいない。
Re:補足 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
それを認めちゃうと、同意をとるという行為が有名無実化してしまうからねぇ。
今回は何もなかったからよかったけど、こういうのが続くといずれは何かが起こる可能性が出てくるしな。
HeLa細胞の一件もあってきちんと同意をとるようにしたのだが、そこはちゃんとやらないといけない。
Re: (スコア:0)
やらかしたのは、研究責任者である総合腫瘍科D部長からみたら共同研究先部署である消化器化学療法科の医長・医師。
直属の部下でもないし不正を知らされてもいなかった。
研究主任者として不正を防ぐ責任があったとはいえ、共同研究先の下っ端の不正で研究そのものを潰されるなんて、バイトテロみたいなものだろうな。
不正を許せというわけではないが、実際D部長は処分を受けてないわけで、きれいな部分と汚い部分を切り分けて考えてもいいのではないかな。研究成果自体は期待以上に優れていたということもあり、研究をなかったものにされたら国家の損失になってしまう。
Re: (スコア:0)
最初のきっかけは研究助手の勤務時間短縮とのこと。
適切に労働力を補充できなかった経営サイドの問題もある気がする。
まあ圧倒的な人手不足で、金を積んでも適切な人はなかなか雇えない状況だけど。
同意は患者はもちろん、医師や病院を守る意味もあるのでちゃんと取らないとね。
観察研究とはいえ侵襲があるんだし。