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iPhone

VLC Media PlayerのiOS版がまもなく公開停止に 107

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
VLC Media PlayerのiOS版が、GPL違反によって、まもなくApple Storeから公開停止になる見込みだ。VLCの主要な開発者であるRemi Denis Courmont氏がApp StoreでのVLC Media Playerの配布が著作権侵害に相当する旨の通知Appleへ通知したことをメーリングリストで明らかにした。 (マイコミジャーナルGizmodo)

マイコミジャーナルによると、「Appleのモバイルデバイス・ユーザーにアプリケーション提供を限るApp Storeの製品利用規約に従うと、GPLの規約に反することになる。」とのことである。また、Gizmodoによると、「VLCをDRMをかけて配布することは、GPLに違反している」からだという。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by schwarz (28506) on 2010年11月05日 17時08分 (#1853661)

    GPLとApp Storeの規約が衝突するところは、つまるところ再配布に関する部分です。
    GPLは再配布を禁じませんし、むしろ禁じると違反しますが、App Storeの規約は再配布を禁じています。

    • by bero (5057) on 2010年11月06日 9時35分 (#1853935) 日記

      問題になるのはこのへんかな?

      サービス規約 [apple.com]
      TERMS AND CONDITIONS(英) [apple.com]

      C. APP STOREおよびIBOOKSTORE利用条件
      ...
      ライセンスアプリケーション・エンドユーザ使用許諾契約
      ...
      a. 使用許諾の範囲  ライセンサーがお客様に付与したライセンスアプリケーションに関する本使用許諾は、お客様が所有または管理し、かつ、App Storeに関する規約で規定する利用ルール(以下「本利用ルール」といいます)で認められた、iOSベースのデバイス(iPad、iPhoneおよびiPod touchを含みますがこれらに限りません)上で、ライセンスアプリケーションを使用する譲渡不能のライセンスに限定されます。本使用許諾は、お客様に対し、お客様が所有または管理しないiOSベースのデバイス上で、ライセンスアプリケーションを使用することを認めず、お客様は、ライセンスアプリケーションを配布したり、同時に複数のデバイスから使用することができるネットワーク上でライセンスアプリケーションを利用可能にしたりすることはできません。お客様は、ライセンスアプリケーションのレンタル、リース、貸与、販売、再配布またはサブライセンスをすることはできません。お客様は、ライセンスアプリケーション、そのアップグレード、またはそれらの一部について、。かかる行為のいかなる試みも、ライセンサーおよびその権利元の権利の侵害となります。お客様がこの制約に違反した場合、お客様は、起訴および損賠賠償請求される場合があります。

      但し.. 部分があるので、「オープンソースコンポーネントの使用に関する使用許諾条件」つまり今回はGPLを明示して、それが許容するなら問題ないように読めます。

      複製しても(DRMで)実行できないかもしれないけど、それは(Tivoと同じく)GPLv2の穴であって、GPL違反ではないよね。

      親コメント
      • 書き込みミスった

        サービス規約 [apple.com]
        TERMS AND CONDITIONS(英) [apple.com]

        C. APP STOREおよびIBOOKSTORE利用条件
        ...
        ライセンスアプリケーション・エンドユーザ使用許諾契約
        ...
        a. 使用許諾の範囲  ライセンサーがお客様に付与したライセンスアプリケーションに関する本使用許諾は、お客様が所有または管理し、かつ、App Storeに関する規約で規定する利用ルール(以下「本利用ルール」といいます)で認められた、iOSベースのデバイス(iPad、iPhoneおよびiPod touchを含みますがこれらに限りません)上で、ライセンスアプリケーションを使用する譲渡不能のライセンスに限定されます。本使用許諾は、お客様に対し、お客様が所有または管理しないiOSベースのデバイス上で、ライセンスアプリケーションを使用することを認めず、お客様は、ライセンスアプリケーションを配布したり、同時に複数のデバイスから使用することができるネットワーク上でライセンスアプリケーションを利用可能にしたりすることはできません。お客様は、ライセンスアプリケーションのレンタル、リース、貸与、販売、再配布またはサブライセンスをすることはできません。お客様は、ライセンスアプリケーション、そのアップグレード、またはそれらの一部について、複製(本使用許諾および本利用ルールで明示的に認められている場合を除きます)、逆コンパイル、リバースエンジニアリング、逆アセンブル、ソースコードの解明の試み、改変、または二次的著作物の創作を行うことはできません(但し、上記の制約が、適用法令により禁止される場合、または、ライセンスアプリケーションに含まれるオープンソースコンポーネントの使用に関する使用許諾条件により許容される場合にはこの限りではありません)。かかる行為のいかなる試みも、ライセンサーおよびその権利元の権利の侵害となります。お客様がこの制約に違反した場合、お客様は、起訴および損賠賠償請求される場合があります。

        親コメント
    • by Anonymous Coward
      再配布に関わる部分は、まさに、GPLがウィルスのように蔓延ってビジネスに支障が出るといわれている部分ですね。
      • by schwarz (28506) on 2010年11月05日 18時44分 (#1853725)

        GPLの重要な項目として「ソースコードを」公開する義務があり、通常はそこが問題になります。GPLを避けようとする開発元はソースコードの公開をしたくないからです。
        しかし今回は、直接の利害ではなくストアの利害関係が問題なのです。

        Appleは、App Storeで配布されるアプリについて自由な使用を認めていませんし、自由な流通も許していません(DRMをかけて保護しています)。そして開発者は、App Storeの規約に従えば、他の流通チャネルを使用して配布することもできません。
        しかしGPLは自由な使用と再配布を求めます。つまり「GPLライセンスの改変物はGPLライセンス以外に変更できず、付帯条項を付ける事もできない」という部分です。今回はApp Storeで配布することで付帯条項をつけてしまったのです。

        以下は私見ですが、ソースコードは単に公開すればよいだけです。それで問題になることはあるでしょう。
        開発元が知らずにGPLライブラリを混ぜてしまい、損害を被ることがあるかもしれません。
        しかし、何でもかんでもDRMをかけて流通を制限するのは、個人的にはやり過ぎのように思えます。
        まあ、ストアの主催者としては自分のところだけに卸して欲しい、と思うでしょうが…

        親コメント
        • 途中で送信してしまった…私見の途中に、再配布などしても自由にしてよいし、それが本質的なビジネスの支障にはならないであろうことを言い忘れました。
          GPLであっても配布できるようなアプリストアを作るべきだという主張です><

          親コメント
        • >>GPLの重要な項目として「ソースコードを」公開する義務があり
          違います。

          GPLの目的は、老若男女わけ隔てなく公開することが目的なんです。
          ソースの公開はそれの一つの手段にすぎませんよ。
      • by Anonymous Coward

        というよりも、App Storeという第三者がベンダーとユーザーの間に入ってしまって、どちらもが同意している契約が履行できないって事でしょう。

        ビジネス的な再配布問題ってのは、大抵はベンダー側の選択ミスにすぎません。
        プロプラだろうがBSDライセンスだろうが対応方法は有るのに、GPLを選んでしまったという。
        今回の物はそれとは全然関係のない事です。

    • by Anonymous Coward

      自分のウェブサイトからソースコードを配布するんじゃだめなの?
      App Storeの説明文の所にその旨記入しておけば問題無い気がするけど。

      それとも、GPLソフトウェアって、バイナリで配布する場合も必ずソースコードをセットにしないといけないんだっけ?

      • 今回の問題はソースコードの入手性に関するものではなく、再配布を禁じるApp Storeの規約の問題のようですよ。
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          GPLのコードを含んだ商用ソフトウェアっていくらでもあると思うんだけど、一旦購入したら後は誰にでもコピーし放題でいいんだっけ?

          Crossover Linuxとか、インストールイメージのバイナリをネットで再配布してもいいの?

          • by Anonymous Coward
            真面目に答えると,「GPLのコードを含んだモノ」が,GPLプロダクトの派生物とみなされるか,そうでない (例えば編集著作物) とみなされるかによって異なる.
            編集著作物というのは,OSのディストリビューション (RedHat や Debian など) や,ソフトウェア以外では短編集などが該当する.
            OSのディストリビューションに GPL のアプリケーションが収録されていても,ディストリビューション全体を GPL にしなければならないということにはならない.

            Crossover Linux がどうみなされるかは知らないのでノーコメント.
      • Appleが折れて規約を修正するのを期待しちゃ駄目ですかね。 GPLソフトウェアに限り再配布の許可を選択できるとか。 妥協点はありそうな気はします。 、、、妥協するイメージは涌きませんが。
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        もしそうだとしたら、組み込みデバイス系でGPLソフトは使えない、ってことですよね。

  • by Anonymous Coward on 2010年11月06日 8時33分 (#1853924)

    なんというか、AppleとGPLの哲学の違いってだけのような。
    そもそも全てをコントロールしたいAppleと、ソフトウェアを支配することに反対するGPLが相いれるはずがない。

    結局のところ、Apple(のユーザ)にとっては優れたソフトウェアが使えなくなる。
    GPL(を推進する側)にとっては、iOSのユーザを獲得できなくなる。
    そっちのデメリットが大きくて、どちらが折れるか、その力関係によるんです。
    で、今回はどっちも折れることないわけで、配布中止、と。議論の余地なく明快では?

  • 要するに (スコア:2, すばらしい洞察)

    by AnotogasterSieboldii (37677) on 2010年11月06日 10時12分 (#1853942)

    >当初はVideoLAN ProjectがAppStoreにアプリ登録の申請を行う予定だったが、
    >申請手続きが複雑だったためApplidiumがiOS版VLC Media Playerをリリースする、
    >という形になったそうだ。しかし、VLC Media Playerの開発者の中にはiTunes Storeが
    >「オープンでない」ことに不満をもっている人もおり、Courmont氏もその1人だったとのこと。

    Applidium「VLCからiOS版VLCのリリースを依頼されてリリースしたらVLCの中の人におこられたでござる。」

  • by Anonymous Coward on 2010年11月06日 1時10分 (#1853870)

    Gizmodoの元記事でも言われているように
    "The fact of the GPL incompatibility was already well known."
    であるわけだけど、これまでのように商用、ビジネス向けソフトウェアと相容れないだけでなく、AppStoreのように無料でもDRMをかけてソフトを配布するような方法が一般的になってきたらいよいよGPLも居場所が無くなってきますねえ。

    元々GPLは非オープンな商用ソフトウェアを打倒したい、という意気込みで始まったものだったと思いますが、現状はやはり利益を生み出す仕事の方がより良い成果を出せるという結果に落ち着いているようで...

    まあ、GPLを信奉する人にはGPLは「自由な」ライセンスなんだろうけど、そうでない人にとっては「ある人にとっての自由を他の人に強制する」ライセンスなわけで、incompatibleと言われている段階で既に全然自由じゃない。

    AppStoreのようなやり方はオープンでは無いとは言いながらも、ベンダーにとってはカジュアルコピーが一掃出来るし、ユーザーにとってはソフトの入手性が良くなったり、アップデートが一元管理できて便利という側面もあって一定の需要はあるようで、結局利便性を重要視する世の中ではGPLもそれと折り合いをつける努力をしないと後は消えて行くしか無いのかも知れませんね...

    • Re:GPL自身の問題 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2010年11月06日 15時31分 (#1854084)

      GPLが謡うのはソフトウェアにとっての自由だ。
      開発者にとって自由なライセンスじゃないよ。

      俺は自由を「何でも自分の好きなように出来ること」としか解釈できない!
      なんて馬鹿告白するのは止めとけ。な?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      Appleが盗むのをやめて、態度を革めればよいだけです。
      さもなくばユーザーは脱獄を選び、
      Appleのコントロールはさらに弱まることになる。

      結局は、VLCより良いアプリをAppleが標準で乗せられるかどうかの問題。
      Apple VS GNUということになれば、アプリの品質で勝るのはGNUじゃなかろうか。
      GPLってのは、より良いアプリを目指すためのライセンスでもあるんだから。

      つーかアンドロ頑張れよって話ですが、
      多分Java環境だからVLCもMPlayerも動かないんだろね。

  • by Anonymous Coward on 2010年11月05日 19時01分 (#1853737)
    MPlayerもGPLのようですね。この手のメディアプレーヤーはたくさんのコーデックの集合であるため、GPLが混入していると全体がGPLになってしまうため、GPLクリーンなコーデック集を作ることが急務だと思います。
    • by Anonymous Coward on 2010年11月05日 19時39分 (#1853749)

      ユーザーが自分の好きなようにソフトをインストールできる環境なら何の問題もないわけで。

      勝手アプリのインストールを許さないAppleの問題でしょ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        縛られるのが好きな人は制限の中で生きていくしかない訳で。
      • by Anonymous Coward

        >勝手アプリのインストールを許さないAppleの問題でしょ。

        今回の件は無関係

    • メディアプレーヤーはたくさんあってもコーデックは事実上ffmpegの一択じゃないでしょうか。
      ffmpegは大部分がLGPLですが、一部のコーデック(x264)だけGPLなので、ここさえ(コンパイルオプションで)外すか、差し替えれば。

      しかし今回の件はLGPLなら済む話ではなさそうな。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        というか標準のQuickTimeで十分じゃん。それに不満を感じる奴は信心が足りないのでもっとジョブズにお布施してください。
    • by Anonymous Coward on 2010年11月05日 23時30分 (#1853846)

      何でAppleにタダ乗りを許すことが急務なの? 馬鹿なの? 信者なの?
      まあどうしてもタダ乗りされたいマゾは勝手にすればいいと思うけど、くれぐれも自分で許しといて後から逆恨み [chasen.org]したりしないでね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      それならもう既にアップルもMSも出してるだろ?
      フレームと言うよりネタとしてもつまらないよ。
      アップル的には大っぴらに締め出せて喜んでいるんじゃないか?
      特に動画関係を囲い込みたいみたいだから同人ソフトを阻止できないAndroid勢を横目にかえって好都合だろ。

    • by Anonymous Coward
      なんとも不自由なライセンスですな
typodupeerror

弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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