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cyber205の日記: 映画はなぜ毎秒24コマ(24fps)なのか 2

日記 by cyber205

先日、IRCでうらもちゃが問うていた話題。
いざ調べてみると、なかなかその根拠って見付からないのだな、これが。

初期のムービーカメラってのは手回し式だったし、音を同期させる必要もなかったので、
(音声入り映画「トーキー」より前の時代は映画館に弁士がおってセリフのかわりを務めていたのだよ)
秒間何フレームで撮影するかは、
まぁ、ぶっちゃけカメラマンの勝手だった。

映画館で上映する場合、スピードが違うとアレなことになるので、
基本的に無声映画の頃は秒間16コマが普通だったそうだ。
それがトーキーの時代になってなんで24コマになったのか。
このへんにその理由が出ている
光で音を記録する場合に高い音の再生を可能にするために、16fpsでは足りないことがわかり、
それに対応すべくフィルム送り速度を1.5倍にしたので、
秒間24コマになったのだとか。これ、35ミリの映画フィルムで言うと、
毎秒1.5フィートになるのだそうだ。(16コマだと毎秒1フィート)
そしてこの光で音を記録する方式、現在に至るまで使われているのだという。
# なお、35ミリフィルムもエジソンの発明だってさ。

てっきり、他のコマ送り速度の映画とフォーマット変換しやすいように、
3*2*2*2と比較的いろいろな数と整合を取ることのできる24という値が選ばれたのだと思ったが、どうも勘違いらしい。

LPレコードの回転数が毎分33+1/3回転になったのも、
元はといえばこの映画とレコードの融合に関する試みから
出ているのだという。

現在は動画エンコードの時にこれらの数値はまた問題になっている。
元のソースが映画なら24fpsだが、TV放送をキャプチャする場合、
2-3プルダウン方式でテレシネ変換される。
これをまた復号してオリジナルを抽出して画像品質を劣化させない工夫などが
エンコードの工夫で可能なんだとかなんとか。

秒間何コマかというのは古くも新しくもある問題なのだな。

P.S
特定の文字列で書き込みが完全に化ける現象が発生したようです。
リンクを1つ削除したら、まともに書き込めたところからすると、
slashcodeの日本語拡張にはまだどこかに問題が残っているのでしょう。

さて、管理者に報告したほうがいいのかな、これは。

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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