cyber205の日記: ソ連の宇宙ステーション「ミール」はSONYのMSX2を積んで飛んでいた 2
本家スラッシュドットより。
1ギガバイトのメモリを積んだビデオボード、
ATI FireGL V7350だそうだ。
その昔、私がMSX2を使っていた頃、確かにメインメモリよりも
VRAMのほうが倍ぐらい積んであったのを思い出したよ。
(RAM64KB + VRAM128KB)
まぁ、こういうハイエンドなマシンを買う人は、
メインメモリも1GBどころじゃなく積んでいるのだろうけどね。
そうそう、MSXについて、Wikipediaを見て凄い記述を発見したよ。
[MSXと冷戦]というコーナーなのだが。
> 共産圏の国々では、対共産圏輸出統制委員会(ココム)の禁輸品目の中にコンピュータが含まれており、
> 16ビット以上のコンピュータは輸入することが出来なかった。
> そのため、低性能のため対象外とされていた8ビット機を大量に輸入し、またコピーして使用していた。
> ちなみに軌道宇宙船ミールに搭載され、研究モジュールの制御に使われていたコンピュータは、
> SONYのHB-G900(MSX2)だった(ミールの廃棄と運命をともにした)。
ええええええっ!
ソ連の宇宙ステーションはSONYのMSXを積んで飛んでいたのかっ!
廃棄の時に持ち帰ってくれたらよかったのに…
そいつは、博物館に展示するだけの価値があるぞ。
MSXはプラグ&プレイの拡張を考えた設計と互換性、そして多分、
制御用としても優秀なZ80を採用した素性の良さをソ連に高く評価されたのだろう。
んで、MSXを買いまくって、教育用、軍事用に活用しまくってたんだってなぁ。
簡易LAN機能まで拡張して追加したって言うんだから凄い。
ロシアのハッカーが凄腕なのは、高度な大学教育が安価に受けられることに加え、
入手可能な、貧弱なマシンをカリカリにチューンして
無駄なくCPUもメモリも使い切る技術が発達したからなんだとか。
いまだにロシア製ソフトの、メモリリークの無さは特筆モノらしいぞ。
MSX大好きなヲレとしては、入試でドロップアウトした後、
ソ連に渡って技術者になっていたら、幸せだったかもしれん~(ぇ
いや、あっちでもドロップアウトするのがオチかな(笑
あまり元気の無い西さんの「ワンチップMSX」の話だって、
もうちょっと早めに崩壊する前のソ連に持ち込んでいたら、
実現も早かっただろうし、実用的にバリバリ活用されたと思うのだがなぁ。
宇宙開発の初期、強力なロケットを作れなかったアメリカは、
ソ連に追いつくために電子機器を小型軽量化して
貧弱なロケットの性能を埋め合わせようとしたという。
これが後のマイクロエレクトロニクスの隆盛、
ハイパワーなマイコンチップをたくさん生み出す
シリコンバレーの発展につながるわけだが、
(NHKの電子立国ではそういう話の流れになっていた)
ロシアはココム規制で貧弱なパワーのマシンしか入手できなかった。
ロシアのプロジェクトで「エンタープライズ」レベルの処理を行っているチップは、
こっちだと「組み込み」レベルで使われているチップとほぼ同じ性能という話まである。
しかしその結果、ソフトウェアを練り上げる技術が発達し、
現在は国内に優秀なハッカーをたくさん擁する結果になったわけだ。
やはり必要は発明の母なのねぇ。
P.S
「この記事はMSXねたのほうが面白いから、それをタレ込んでみては?」と
複数の情報源から言われますた。ん〜、そんなに面白いかなぁ。
とりあえず、文章練ってみます、ではでは。
タレマス? (スコア:0)
Re:タレマス? (スコア:1)
もう少し頭をひねって、いい文章が思い付いたらタレてみてはいかがですか?
まさかMSXねたを表に書くわけにもいかないですし。