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gedoの日記: BitTorrentとWinnyの違い(なぜ叩かれる)

日記 by gedo
この間のAzureusの日記やら、P2P帯域制限を巡るフレームを見ると、WinnyとBitTorrentの設計思想の違いが浮き彫りになってきた。
両方に共通するのは中央サーバーに依存せず、自律的に機能するP2Pネットワークであるが、Winnyは、キーワード検索でファイルを落とせるインターフェースである一方、BitTorrentはtorrentファイルをWebなりで落として、セットする。
Winnyは全体で一つのネットワークであり、そこにさまざまなファイルがあり、BitTorrentはファイルごとにシードとピアで小さなネットワークを作る。
帯域制御に関しても、Winnyは吸血鬼のように目いっぱい帯域を吸い尽くして、プロバイダを敵に回してしまっているが、BitTorrentはインターネットをみんなで公平に仲良く使おうという、古き良き慎ましさを持っているような気がする。
まとめると、Winnyは匿名でしゃにむに力技でファイルをやり取りすることを優先し、BitTorrentは効率と公平性が優先されている。

ゆえに、Winnyに違法なファイルが流れたら、回収は不可能と言っていいが、BitTorrentの場合は、torrentファイルの配布を止めれば、それ以上の拡大は防ぐことができ、いずれダウンロードが終わってクライアントが停止していけば、そのファイルの存在するネットワークだけが崩れ、消えていく。
また、Winnyは何を中継しているのか不明だがBitTorrentは一目瞭然である。

まあ、この辺はそれぞれのソフトの出自によるものが多いだろう。
Winnyは悪用者が逮捕されたWinMXの代替であり、BitTorrentは効率的な(サーバーに一極集中しない)オープンソース物の配布だし。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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