gunwithoccasionalmusの日記: けものフレンズ2 キュルルはおうちのことを本当に何も知らない
日記 by
gunwithoccasionalmus
第1話より
(サーバル、カプセルを指して)
サーバル「これはなに?」
キュルル「わからない。目を覚ました時に、この中にいた」
サーバル・カラカル「?」
キュルル「ぼくは長いあいだ、ここで眠っていたみたいなんだ」
カラカル「じゃあ、これがあんたの巣ってことね」
キュルル「巣?」
カラカル「住んでたんでしょ、ここに」
キュルル「ううん、違う」
キュルル「ぼくが暮らしていた場所は……」
(家の絵のカットイン)
キュルル「もっと明るくて、やさしくて、とっても、あったかかった」
サーバル・カラカル「ほえー」
キュルル「帰りたい、おうちに」
キュルルが、自分が暮らしていた場所について知っていることは
・(カプセルよりも)もっと明るくて、やさしくて、とっても、あったかかった
・帰りたい、おうちである
ことだけです。視聴者の持っている常識は、記憶喪失のキュルルは持っていません。それは、カプセルとおうちを比較する不自然さからも知ることができます。
カットインも語り手が提示するもので、キュルルがあの家を覚えているわけではありません。
これは語りのトリックですが、単にひっかかっただけでなく、そもそも語りのトリックの存在を理解できない人がいますね。のけものはいないやさしいアニメばっかり見てるから……
「けものフレンズ2」は全編こんなのばっかりです。前回書いたイエイヌのお茶も
イエイヌ「どうぞ」
イエイヌ「ヒトは落ち着きたいときは、お湯に葉っぱを入れたやつをよく飲んでいたので」
(キュルル、飲まずに)
キュルル「ありがとう……だいじょうぶ」
「お湯に葉っぱを入れたやつ」と言っているのだから、お湯に葉っぱを入れたやつなのです。お茶とは限らない。
けものフレンズ2 キュルルはおうちのことを本当に何も知らない More ログイン