kazunosukeの日記: ムカつく講習 2
某高校の3年生は受験科目に地理を使う生徒は少ないのだ(たぶんどこの高校もそうだろうけど)。僕の担当してる「地理受験講座」を受講しているのはたったの7人。小教室で問題演習をひたすらやってます。
先週の金曜日、授業が終わって職員室に帰るとき、生徒のひとりが「あの・・」と話しかけてきた。なんでしょ。「地理も夏休み後半の講習ありますよね。でも塾の合宿とかさなっちゃって出れないんですよ・・・」 あらあら。どうしようか。「もし先生の時間で都合が付けば別の日にちで講習をやってもらえないでしょうか・・・」 うー、、、わかった。じゃあいいよ。どうせ暇だしな、うははは(そんなに暇じゃないけどな。でも自分の勉強にもなるしいいか)。「ホントですか? ありがとうございます。わーい!」(本当に“わーい!”って言ってた)やるんだったらアホみたいにやるよ。1日4時間ぶっ続けを10日間ぐらい。「大丈夫です。やらなきゃダメなんで・・」 あ、でも、社会科主任の先生に聞いてみないとわからないや。夏休みだから教室も別に借りなきゃいけないし。たぶん大丈夫だろうけど。「わかりました。じゃあ日程が決まったら教えてください」 あい、おっけー。
社会科主任の先生に聞きに行った。先生は忙しそうですぐに会議らしい。それをつかまえて。生徒が夏の特講に出れない子がいて、それとは別の日程でもうひとつ夏休みに講習をやりたいんですけど。「え・・・出れない子がいるんだ。困ったなぁ。そういう特別な講習を嫌がる先生がいるんですよ」 え??でも特講と別に講習をやるのは私だけですよ。私が担当している生徒がそう言ってきただけで・・・。「それは理解していますよ。それでもねえ・・・あ、ちょっと時間がないのでまた来週その話をしましょう」
はぁ?? すっげームカついた。なんで「勉強をしたい」って言ってくる生徒がいるのに嫌がる教員がいるんだろう。それに僕が「大丈夫だよ」って言ってるのに、それにも文句言う人がいるわけ? 理解不能だよ。普段だって放課後に補講やってるよ。それも嫌がっている人がいるのかな。アホか。バカやろだな。こっそりやってて良かったよ。
金曜日家に帰ってもムカついてたし、土曜日になってもムカついてた(むしろ怒りはヒートアップしていた)。でも、うん、なんだろ、日曜日になると少しは冷静に考えられるようになっていた。なんとなく「それを嫌がる先生」(うまい言葉がない)の言い分もわかってきた。
それで月曜日。社会科主任の先生の前。「こないだはお話の途中ですみませんでした。それで・・・」 はぁ 「ちょっと腹が立ったでしょう。正直なところ」(うぅ)はぁ。でもなんとなく先生の言わんとしたことわかります。「そうですか。ありがとうございます。ま、そういうことなんですよ。他の先生も部活を持ってたりとか、でね」
つまりこういうことなのだ。普段から忙しい先生は本当に忙しい(暇な人は暇そうだけどそれはひとまず置いとく)。週休1日で日曜日は試合だ、模試だ、なんちゃらかんちゃら。それでいつもは全く休めてないからせめて夏休みの前半はしっかりと休みたい。家族サービスもしていないから旅行にでも行かなきゃ・・・そう思うのが当然だよ。小さい子もいるだろうし家庭がおかしくなる。でも夏休みの後半はしっかり補講があるわけだし。で、あれですよ、独身の暇こいてる講師。「地理はいっつも補講やってるんだって」「いいなー。日本史は全然補講やってくれないよ。いっつも部活だ、会議だ・・って。ほんとに忙しいのかな?」「忙しくねーんだよ。サボってるんだって」「・・んだよ。だったら俺も地理にするんだった」
・・・ということ。「もちろん・・」 社会科主任の先生の話。「先生が熱心に指導されていることは生徒にとっても嬉しいことだろうし、学校にとってもたいへんありがたいことです。それは本当に」・・・はい。「でも他の先生もお忙しい中で頑張っていて、それで“あの先生は補講をやってくれない!”なんて生徒が言ってきたら複雑な気分ですよね。ちゃんと仕事はなさっているわけですから」 はい。「でも先ほども言いましたように先生には本当に感謝をしてます。それをわかってない生徒に説教をしたいぐらい。はは」 あはは。「でも、まぁ、そっちの方は大丈夫ですよ。教室の手配も私のほうで教務の先生と話をつけておきます」 はい、ありがとうございます。なんかいろいろご面倒かけて申し訳ありませんでした。「いえいえ、感謝したいのはこちらの方ですよ。それではよろしくお願いしますね」 ありがとうございました。
うわー、凹んだわ。自分のダメッぷりに今でも凹んでる。なんて自己中なんだろ、僕は。自分のことしか見えてないじゃん。逆ギレ? 飯の味もわかんなくなるぐらいムカついていたし。怒りの念力で物を動かせるぐらい。たぶん主任の先生がその話をした金曜日、露骨に嫌な顔をしたんだろうなぁ。アホだなぁ。今思い出しても恥ずかしくて穴があったら入りたいですよ。うぅ。
もうすこし冷静に物事を見渡せるようになりたいですよ。本当に。
意地悪な見方をすれば (スコア:1)
と言われているようにも見えますな。
# ワシなら絶対に凹まない。ますますとんがる。
しかし、他の先生のやることを嫌がりますかねぇ?自分に直接影響が無いのに。
>「いいなー。日本史は全然補講やってくれないよ。いっつも部活だ、会議だ・・って。ほんとに忙しいのかな?」
>「忙しくねーんだよ。サボってるんだって」
生徒がそう思うと、どこをどうやって想定できるんですかね?
ホントに忙しきゃ見りゃ解ると思うのですが(「○○先生は野球部の顧問だったな。そういや」とかさ)
いずれにせよ、kazunosukeさんだけの講習で、他の先生の調整をしなくても良いなら良いんじゃないでしょうか?
他の先生が忙しく頑張っておられる(←イヤミじゃ無く)のと同様にkazunosukeさんも頑張るんですから。
まあまあ (スコア:1)
あんまり卑屈に考えてもイヤーな感じになってしまうし、キレイな人でいようとは考えませんが、
そのような負の心持って誰かに伝わると思いません? 生徒だったら敏感に感じ取りますよ。
自分の努力の外で怒りを感じるぐらいなら、ちょっとぐらい自分が凹んだ方がいいんです。
たしかに僕も自己中でしたからね。人にムカつくよりも自分を反省した方が次につながる筈です。