route127の日記: 篆書とか籒文
日記 by
route127
去年の今頃、「古代文字」が話題になっていたが、最近CJK統合漢字について篆書字体データセットを使おうとした際に釈読を知らないと引けない場合があった。
例えばオゾン型漢字関連で「叒」(U+53D2)を調べていた時に字典に籒文(籀文)として𠭞(U+20B5E)が記載されていたが篆書字体データセットでは直接「𠭞」は引けず、その釈読「叒」の検索結果からしか探せなかった。
またCJK統合漢字(U+4E00~U+9FFF)に含まれる「喆」(U+5586)や「嚞」(U+569E)はデータセットから検索できるのだが、金石韻府等、その釈読の「哲」(U+54F2)からしか引けないものもある。
まあこうしてUnicodeに収録されているとはいえ現代社会で籒文を楷書で書く機会もなさそうではあるが、先日つくばのコーチャンフォーで見かけた大修館書店の『なぞり書きで脳を活性化 画数が夥しい漢字121』(目次)に䴎(U+4D0E、M47463)の籒文
𪉀(U+2A240、M47526)
や、蘽(U+863D、M32584)の籒文
𣡺(U+2387A、M15987)
が載っていた。
しかし昔のあかほりラノベへの悪口ではないが「脳を活性化」といえば半分白紙でも売り物になるんだからいい商売だよな。
篆書とか籒文 More ログイン