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日記

route127の日記: 精管結紮術

日記 by route127

日曜深夜にクソアニメ見終わってからNNNドキュメント見てたら北海道の障害者授産施設で利用者に避妊手術受けさせてた話をしていた。
男性側に精管結紮術というのでパイプカットなんだろうけれども金かければ一応再開通できるらしい。
断種だとさすがにまずいからこういう措置なんだと思うが、それにしても人権蹂躙がまかり通るもんだなあと思ってたら実はこの施設はマシな方で、多くの施設が同棲を禁止してる中でこの施設は避妊手術を条件に同棲を許可してるそうだ。
一応過去に出産して死なせたことがあったというのを言い訳としていたが要は施設の管理責任問われるからということか。

番組だと避妊カップルと脳性麻痺で子育てした人と出産して学齢期の子を持つ夫婦の3本立てで話をしていて、実際NPOの支援で子育てだって出来るのに法制度が知的障害者の出産を想定してないよね、という話なのだがtwitter見てたら「どうすれば障害者の人権侵害を正当化できるか大喜利」みたくなってて面白かった。

まあ日本的失敗忌避文化とか「誰が面倒を見るの?」論法とか障害者には「劣った人権」しか認めないとかで別段目新しい意見は見当たらないがまあまあ面白いな。
ただこういう人たちが人権というものを全く理解してないというわけではないからこそこういう語りが必要になってくると考えると味わいがある。
ジャスティス省の人権啓発週間よりよっぽど面白いな。

個人的には番組タイトル「親になろうとしても」というのがあんまりピンとこない。
自分が人権だと思ってるのは生殖までなので「親(と呼ばれる社会的存在)になる・ならない」は単に個人の判断(又は判断しないこと)だと思うのだが、現代日本だといわゆる「生んだ責任」みたいなもんがあるのか。
それも農水次官のドラ(クエ)息子刺殺に同情が集まる世の中なのであれば矛盾はしないか。
その辺はkawaiiの減価償却みたいな理解だが、身体・知的障害者の人権を制限したいという欲求は名古屋城の話とか見ると結構広汎に存在するもんなのか。
使われる論法も

と似通ったものがある。
(「誰が面倒を見るの?」論法)
元の日記米にもあった通り

というのは障害者団体からも指摘されてる。

指摘されてはいるが有効打にはならないんだろうな。
論点がそこにないことをほとんどの人間が理解しつつそれを認めようとしないのは行政でも見られるしこれも目新しい現象ではないが、その分とっかかりがない。

そんな中でメ~テレ記事にあったバリアフリー反対派の

平等とわがままを一緒にするな。

という発言を見て気付いたが、平等という漢語とわがままという和語を並立させて

漢語>和語

という優先順位をつけているところはもっとよく考えた方がいいところかもしれない。
この辺は最近読んだ藤井非三四『太平洋戦争史に学ぶ 日本人の戦い方』の影響のような気もする。

ちなみに大阪城は車椅子で登れるらしい。

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