ujimushiの日記: ここ最近のJulia言語とEmacs環境のあれやこれや
- Julia言語1.7.1,1.6.5(LTS)リリース
- Android上のJuliaを動かす目処が立つ
- eglot-jl,1ヵ月程度まともに動かなくなる
- sdicがemacs 27.1以降でまともに動いていないことに気付く
- emacs(HEAD)のバイナリ(Windows)を試用する
- tc.elのメンテナ活動
Julia言語のバージョンは1.6.4がLTSとなり,その後修正があって1.6.5が現状LTS版になった。
1.7系では,3次元以上の行列を簡単に記述するために記述仕様が変更(追加?)になっていて,この文法を使うとかなり簡単に記述できる代わりに1.6系とは互換性の問題が出てきそう。
最近UIで使おうと思っていたQMLが1.7にはすぐには対応しなさそうなので,メインでは1.6.5を引き続き使っていく方向。最新バージョンは現時点では1.7.1
手持ちのスマートフォン・FireタブレットにインストールしたAndroidアプリのUserLAnd上のubuntuで,Julia言語をまともに動かせることを知った。Emacsも簡単にインストールできるのでほぼPCと同等の環境が構築できそう。
Emacs上のJulia言語編集支援モジュールeglot-jlの最新版がJulia言語のSymbolServer,LanguageServer,Emacsのeglot等各モジュールのバージョンアップもあり,ここ1ヵ月まともに動かない状態となる。どのモジュールもかなり大きな変更があった模様だが,何がおかしくてこうなったかも不明だし,何故再び動くようになったかもよく分からない。
仕事ではJuliaを触る暇がなかったため大きな影響はないが,本来の自分の仕事であるデータ分析まで手が回っていないということでもあるのであまり喜ばしいことではない。
sdicが実はEmacs 27.1ではうまく動いていなかったことに気付く。会社の26.3では動いていたということは,家ではsdicをまともに使っていなかったことが判明。
状況としてはマクロ(関数?)のbackquoteの扱いがobsoleteでまだ動いていたのが廃止になったらしい。
5chとかのスレとかで見ると,対策は「sdic-decide-query-type」のマクロ定義の中を「(`」→「(\`」,「(,」→「(\,」で置換すればとりあえずはOKらしい。
MSYS2用HEAD版EmacsビルドスクリプトからWindowsのHEAD版Emacsのバイナリがダウンロードできる。
ネイティブコンパイルができるので会社支給のWindowsノートPCで試してみると,stable版Emacsではもたもたして使いものにならなかったtc-ac-completeも,faceのレベルを落とせば何とか耐えられるスピードで動いていて(個人の感想です),次のstable版のEmacsリリースが楽しみな今日この頃。
Emacsの漢直入力モジュールtc.elのプルリク処理,プルリクなど。バージョン19以下のサポート落としと28以上でエラーが出ないようにするプルリクの承認で,手持ちの環境(Windowsとubuntuの複数バージョン)で動作確認して問題なさそうなのでさっさとマージしてしまう。こちらからプルリクした内容は,元々動いていたCIが動かなくなっていたので,ネット情報の見よう見まねでgithub-actionで動くようにしてみたもの。バッジも更新してプロジェクトの見晴えが戻った。
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