yasuokaの日記: (新)常用漢字の新字旧字「痩」と「瘦」 4
日記 by
yasuoka
小形さんのとこにコメントしながら思ったのだが、やはり旧字の「瘦」を(新)常用漢字に追加するのは、かなりスジが悪い。というのも、常用漢字には新字の「捜」と「挿」が既に含まれているので、これらとのバランスを考えるなら、新字の「痩」の方が何かと都合がいいからだ。
そもそも「捜」にしたって、当用漢字表では旧字の「搜」だったものを、当用漢字字体表であえて新字の「捜」に変更したものだ。あるいは「挿」にしても、第11期国語審議会では旧字の「插」で議論されていたのに、新漢字表試案で新字の「挿」を新たに作字してまで常用漢字表に収録したものだ。そういうイキサツを考えると、旧字の「瘦」ではなく、新字の「痩」を(新)常用漢字に追加すべきだろう。
ちなみに、新字の「痩」はJIS X 0213の第1水準漢字だが、旧字の「瘦」は第3水準漢字。巷のWWWページや携帯電話を見ても、第3水準の「瘦」などまず使われていない。旧字の「瘦」は人名用漢字で、新字の「痩」は人名用漢字じゃないが、それを言うなら旧字の「搜」だって人名用漢字だから、新字の「痩」を(新)常用漢字にしない理由にならない。もし、どうしても旧字の「瘦」を(新)常用漢字に追加したいのなら、それと同時に常用漢字の「捜」「挿」も旧字の「搜」「插」に再変更しないと、はっきり言ってスジが通らないだろう。
「挿」は以前からあった (スコア:1)
Re:「挿」は以前からあった (スコア:1)
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