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あまり知られてないが,英語の発音が綴りを無視して謎の変化をした時期があって(だいたい17世紀まで),これは大母音推移とかよばれている.このため,現在の英語は発音と綴りが噛み合わない宙ぶらりんの状態で,原理的にはどちらかを直さないと「正しく」ない.
# 例えば,昔は home は ホーメ と発音していたのだ.この頃の発音ならばなんと理解しやすく,かつ言文一致していたことか.
つまり,英語の発音を17世紀以前に戻すか,綴りを現在の発音に合わせるかしないかぎり,かのブリテン野郎(愛称)の英語は書き言葉を読み上げるシーンでは「正しくない」.過去のブリテン人が今に現れたら「奇妙な発音」にびっくりすることだろう.
そんな現状で「正しい英語」?いやいや,間違っている現状をまずなんとかせーよ.
なんと!「ほめぱげ(ほめぱじぇ?)」は由緒正しい古来の発音だったのですね。
恐ろしいことに,その可能性は高い.
綴りと発音に対応規則がないと思ってるのは日本の英語教育がしょぼいから。ネィティブは幼少期よりフォニックスという対応規則を学ぶ。
綴りと発音の関係がねじれたせいで,フォニックスなんてのを学ばないといけなくなったわけで.
フォニックスの存在はむしろ英語の「駄目さ」を意味していて,しかも,ネイティブですらそれを習わないといけないということはそれだけそのルールが「素直じゃない」という話なんだぜ.
苺クリームパフェとか韓流コンシェルジュサービスが存在する日本に死角はなかった。
いやそれは、ドイツ語やイタリア語や、ひいてはラテン語と比べてどう、って話をするべきであって、日本の英語教育なんかお呼びではないから。
古英語とかそんな感じと何かで読んだことが。ドイツ語とかはその流れのままだから(日本人には)読みやすいとかなんとか…
それでも舶来の言葉はよくわかりません orz
# 厨二っぽい言葉は覚えるの楽なんだけどなぁ…
ドイツ語が日本人にとって読みやすいのはローマ字がドイツを元に作られたためです。まあチューリッヒとかフォルクスワーゲンは間違いですが。Icy habe keine zeit zu...
Ich じゃなくて Icy だったのか!
ドイツ語は・・・男性名詞と女性名詞の判別が・・・日本語も大概だからお互い様っぽいんだけど。
読み書きでの不一致に関して日本語はかなり助かってるよな。はとわ、ヶとかなど無いわけじゃないけど少ない。てふとちょうなんかは死語だし。
でも膨大な漢字の音訓で台無しだから差し引きは大幅マイナスと言われても反論できない。まあ音訓間違えても単なる慣習だから間違いとも言えないのが日本語。自衛隊だと物干し場がぶっかんばと呼ぶそうだし。日暮里は明治頃の地元民だったじっちゃ(故人)はひぐれさととも言ってたって証言。
この文脈で大概ってどういう意味??
馬韓西人って意味かな?w
files は ハニリイト と発音することになるのですね。
「を」お「お」と書いて「こんにちは」わ「こんにちわ」と書かないと間違いですか?個人的にわ「こんにちわ」くらいわ通用していいと思いますけど、機能語は識別しやすくなるので今のままがいい派です。
現代かなづかい(昭和21年)では、助詞の「は」「へ」は、「はと書くことを本則とする」「へと書くことを本則とする」とあり、「私わ学校え行きました」も「許容」だったと聞きます(が、現実問題として学校でそんな風に書くとバツでしたが)。助詞の「を」は「を」のままでした。昭和61年に「現代仮名遣い」として改訂された時に、歴史的仮名遣と同じ「は」「へ」に統一されましたが。
世の中には、「言葉は音声言語を基準とすべきで、文字言語は音声言語を写し取る為のものだ」、だから表記と発音の乖離は「悪いもの」で、「文字言語を音声言語にどうしても合わせていかなくてはいけない」と思ってる人も居るみたいですが、私はこの意見にはどうも賛同できません。ええ、確かに現代語の発音と乖離してますよ。でもそれが何か? 不便な面しか見てないだけでしょ、便利な面を忘れてませんか、と。アルファベットのスペリングも日本語の仮名遣も、元は文字の綴りと発音の乖離から起こったものではあるけれど、結果として異なる綴りや仮名遣に異なる意味を持たせる様になったのは、慣れれば案外便利なものです。
かつてラテン人はワ行の子音とウ列の母音を両方とも「v」という字で表現していた。これは現代日本でもワ以外のワ行、例えばWindowをヰンドウと書かずにウィンドウと綴るのと同じで、全く合理的な表記であった。
しかし、文字が書けないゲルマン人たちはワ行を全く使わず、代わりにヴァ行を多用していた。そして、ゲルマン人たちの言語を合理的に記述するために、使わないワ行の子音vは全てヴァ行を表すことになった。
しかし、しばらくすると、子音のv(ヴ)と母音のv(ウ)は明らかに発音が違うので、混乱が生じた。そこで、仕方なく、子音のvはそのままで、母音のvを丸く書くことにした。すなわち濁る方をV、濁らない方をUにした。ラテン文字Uの誕生である。
しかし、しばらくすると、子音のv(ワ行)と子音のv(ヴァ行)を両方同時に使う場面が増えてきた。そこで、仕方がなく、子音vのうち、濁らない方を重ねて書くことにした。すなわち濁る方をV、濁らない方をVVにした。ラテン文字Wの誕生である。
しかし、しばらくすると、ゲルマン人はWをヴァ行に使うようになった。ラテン人は言文一致を諦めた。
あぁ、そういう経緯だったのか。
イタリアの、ベネチアの近くに、パドヴァという都市があるのですが、これの標記の仕方が、
となっていて、またその読み(日本語カタカナでの標記)も、
といろいろあって、どれもが「正しい」らしい、ということで、困ったことがあった。
元コメの変遷に照らし合わせると、納得できる。
ハイヒール長靴半島でも苦手地名の筆頭ですね。この表記が揺れる地名と同じ土地を表記するのにヨーロッパ各地で各言語で表記をするし読み方も違うという別のルールがあいまってある時点からまともに地名を覚える努力する意義を見失ってしまった。
ともすると、(スイスの)ジュネーブというのは(イタリアの)ジェノバと同じ名前の別の土地なのかとか、(フランス・パリの)リュクサンブール宮殿は(フランスの隣国)ルクセンブルク大公国領なのかとか混乱しっぱなし。
全部ゲルマン人のせいじゃねーかw
# U,V,W って字が似てるよなと思ってたけど,当たり前だったんだな.
IとJも似た様な経緯です
を は一回廃止されかけたのよね.だけど不便だからとりあえずちょっとだけ,ということで生き延びたのよ.で,そのまま今に至ると.こんにちは はおっしゃるとおり,は が正しいんだけど,それもいつまでもつかなあ.100年後には わ が正しいとされているかもしれない.
まあ,日本語について言えば,漢字の発音や意味がそうとうアレなことになっている(魚の漢字なんか,「間違えた」のが結構あるよ!)ので,なにをもって正しいというべきか…
# 逆にいえば,より使いやすい言語を目指して変えていける,とも言える.
さういへば丸谷才一のやうに現代かなづかひを拒否する御仁もゐたねえ。なんでも日本語は母音が少ないから音そのままでなく表記を変えたほうがヴィジュアルとして読み易いとかなんとか。助詞の「は」「へ」「を」もそんな感じか。
福田恆存 [wikipedia.org]と丸谷才一の日本語教室本を読んだ限りでは、丸谷才一氏はぱっとみ当人の合理主義に適合しているという判断基準で例外を設けて枉げている自分ルールがあちこち透けて見えるからこの御仁にとってはいちばん都合いいんだろう、と切り捨てるのが私流。
新潮文庫版だと新字新かなのシェイクスピア翻訳でしかないのが残念。同じ傾向は三島由紀夫の新潮文庫版にも。どっちもハードケース入りでないと。
丸谷才一は日本語教室本ではなくて文章読本だったかも。谷崎潤一郎、三島由紀夫がそういうタイトルでエッセイ書いて評判になったので便乗しようとしたと見受けられるのもわたしにとって評価が低い理由になっている。
「は」と「わ」は文法上の規則だけど、「を」と「お」の区別が付かないって自分の耳か相手の発音が相当駄目としか思えない。正直なところ、なんでそんな議論が出ているのかがわからないくらい。ローマ字表記が元な気もするんで、外人にはwoとoの区別が付かないのかね。
じつはそれはよくある誤解で,現代日本語では を は お と同じ o と発音することになっている.wo という発音が正しいとされていたのはせいぜい明治の始めごろまでなのだな,これが.
だから,を と お の区別がつく人は,「方言」を聞いているというだけなのだ.
「を」を「wo」で発音している人、居るか?
よくしらないけど、ローマ字日記の達人、石川啄木 [sannet.ne.jp]あたりならそうだったのかもしれないよ。私生活の諸方面においても変人で有名だったそうなのできっとそれくらい大したことじゃないだろう。
学校の先生がはっきり「wo」と発音してたから正式だと思ってたよ。ローマ字と英語を習ったら自分の「da」行なども da di du de do になってしまった。
中国の故事成語でしばしば半面教師役になる杞の国の出身者みたいなもの?上手く歩けなくなったり心配性になったり。本邦で対比する人物を選定するんだったらかなり小物だけど「仁和寺にある法師」か。
それはそうと、ローマ字の訓令式ヘボン式どっちの表記でもダ行とかでいびつな音と表記の統一とは程遠い整っていなさ加減をみかけて以来日本語ローマ字表記化を命がけで主張する輩とは考えが合わないと思った。
// つまり、"shibuya" は英数字の範囲でユーザアカウントを表記するための一方便。
自分は、母親からわ行はwa-i-u-e-woと教わり、高校生まで普通にそう発音し、誰にも指摘されず大学生の時に、「を」が 「お」と同じ発音だと知って衝撃を受けた思い出があります。
そんなこと言ったら、日本語だって奈良以前の上代日本語に合わせて、甲音と乙音を分けないといけませんね。
# いっそのこと、神代文字まで復活させるか?
神代文字は上代日本語の発見前につくられてるから甲音と乙音が分かれれてない。
今の日本語に残されている小学校の国語で教えられるような歴史的仮名遣いは少数なのに対して、大母音推移はずっと影響範囲が広いのが問題。
こんにちわ でも こんにちは でも通じるけれど、home を houmu とか綴ったら通じなくなってしまう。
おかげで英語は総ての単語の発音と綴りを個別に覚える必要のある、漢字ばかりの言葉みたいになっている。むろん漢字も同様に慣れてくればある程度規則性が見えてくるけれど。
実はちょっと面白いことに,オーストラリアの英語発音が「ちょっと昔のものに戻っている」部分がある.オーストラリア訛りとしてバカにされているけど,英語の発音が「正しく直る」可能性はゼロではないという意味で,興味深い.
戻るというかイギリス下層階級の英語に保存されてた昔の発音を継承してるのでは
それはありうる.きっと言語学者あたりがいろいろ調べてるんじゃないかな.
ほら、あの、あれだよ。オーストラリアは生きた化石の宝庫だし。
# んで、それでも社会階層によって語彙や発音が適応拡散してたらおもしろいんだが
autoがオートでoutがアウトな言語はアウトだと思う。英語とフランス語は一回死んで欲しい。
アルファベットのГの発音にもそういう面があるロシア語はお目こぼしする?一緒に死んでもらう?どっちよ?どっちか教えて?
// という感じで、いきなり判断基準の自分ルールを持ち出すのは議論を台無しにすることだと思う。
まあ、最初のコメントからネタだから。
// 私としてはロシア語はよくわからないので死んでもらいます(おい)
日本語で昔バージョンの話し方ってーとござるとか拙者とか也とか我とかってなるわけか
って中二病じゃねぇか!
いやいや、中二病と皮相的判断で決め付けるのは尚早でござるよ。
昔バージョン(自 化成年間 至 明治初期)の話し方を語るなら言文一致運動と相反する書き言葉即ち候文で話す儀に之真に疑い無く御座候也。 // 生硬な言い方で使い難いのでわたしは嗜まない。
空気を読まずにマジレスすると、「語彙」と「綴り」は分けて見た方が良いかも……※戦後の国語改革では「漢字の字形変更」「漢字制限」「振り仮名をなるべく無くす」「仮名遣の表音化」「文語体の原則廃止」「右横書きの廃止と横書き推奨」と、異なる分野のものを一気に進めたので、いろいろ混同しやすいのかも
政策評価を現在視点からすると肯定否定どちらもあるんだと思うけど(自分はさておいて世間の大多数は肯定評価に傾くかも)、それほど長い期間でのことでもなく、費やした予算も大したことない上で思い切った大改革をほぼフリーハンドでなしとげた手腕はこれが文部省の仕事かと疑いたくなるほど大きな改革だなあ。いまこれだけのことをできる省庁がひとつでもあろうか。もちろん事前評価、パブリック・コメント、アセスメント他の制約がなかった時代と比較すること自体、愚考のきわみなのだが。
むしろ大多数の英語話者が正しいかどうかどうでもいいと思ってるから発音も変わっていったんじゃないですかね
日本の新聞に「一般的に使われている用法であれば、すべて文法的に正しいといえる。」なんて意見載りませんよねことわざの意味が変わったことを嘆くような記事は載りますが
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大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:5, 興味深い)
あまり知られてないが,英語の発音が綴りを無視して謎の変化をした時期があって(だいたい17世紀まで),これは大母音推移とかよばれている.このため,現在の英語は発音と綴りが噛み合わない宙ぶらりんの状態で,原理的にはどちらかを直さないと「正しく」ない.
# 例えば,昔は home は ホーメ と発音していたのだ.この頃の発音ならばなんと理解しやすく,かつ言文一致していたことか.
つまり,英語の発音を17世紀以前に戻すか,綴りを現在の発音に合わせるかしないかぎり,かのブリテン野郎(愛称)の英語は書き言葉を読み上げるシーンでは「正しくない」.過去のブリテン人が今に現れたら「奇妙な発音」にびっくりすることだろう.
そんな現状で「正しい英語」?いやいや,間違っている現状をまずなんとかせーよ.
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
なんと!「ほめぱげ(ほめぱじぇ?)」は由緒正しい古来の発音だったのですね。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
恐ろしいことに,その可能性は高い.
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
綴りと発音に対応規則がないと思ってるのは日本の英語教育がしょぼいから。
ネィティブは幼少期よりフォニックスという対応規則を学ぶ。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
綴りと発音の関係がねじれたせいで,フォニックスなんてのを学ばないといけなくなったわけで.
フォニックスの存在はむしろ英語の「駄目さ」を意味していて,しかも,ネイティブですらそれを習わないといけないということはそれだけそのルールが「素直じゃない」という話なんだぜ.
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
苺クリームパフェとか韓流コンシェルジュサービスが存在する日本に死角はなかった。
Re: (スコア:0)
いやそれは、ドイツ語やイタリア語や、ひいてはラテン語と比べてどう、って話をするべきであって、日本の英語教育なんかお呼びではないから。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
古英語とかそんな感じと何かで読んだことが。
ドイツ語とかはその流れのままだから(日本人には)読みやすいとかなんとか…
それでも舶来の言葉はよくわかりません orz
# 厨二っぽい言葉は覚えるの楽なんだけどなぁ…
Re: (スコア:0)
ドイツ語が日本人にとって読みやすいのはローマ字がドイツを元に作られたためです。
まあチューリッヒとかフォルクスワーゲンは間違いですが。
Icy habe keine zeit zu...
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
Ich じゃなくて Icy だったのか!
the.ACount
Re: (スコア:0)
ドイツ語は・・・男性名詞と女性名詞の判別が・・・日本語も大概だからお互い様っぽいんだけど。
読み書きでの不一致に関して日本語はかなり助かってるよな。
はとわ、ヶとかなど無いわけじゃないけど少ない。てふとちょうなんかは死語だし。
でも膨大な漢字の音訓で台無しだから差し引きは大幅マイナスと言われても反論できない。
まあ音訓間違えても単なる慣習だから間違いとも言えないのが日本語。
自衛隊だと物干し場がぶっかんばと呼ぶそうだし。日暮里は明治頃の地元民だったじっちゃ(故人)はひぐれさととも言ってたって証言。
Re: (スコア:0)
この文脈で
大概ってどういう意味??
馬韓西人って意味かな?w
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
files は ハニリイト と発音することになるのですね。
Re: (スコア:0)
「を」お「お」と書いて「こんにちは」わ「こんにちわ」と書かないと間違いですか?
個人的にわ「こんにちわ」くらいわ通用していいと思いますけど、
機能語は識別しやすくなるので今のままがいい派です。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
現代かなづかい(昭和21年)では、助詞の「は」「へ」は、「はと書くことを本則とする」「へと書くことを本則とする」とあり、「私わ学校え行きました」も「許容」だったと聞きます(が、現実問題として学校でそんな風に書くとバツでしたが)。助詞の「を」は「を」のままでした。
昭和61年に「現代仮名遣い」として改訂された時に、歴史的仮名遣と同じ「は」「へ」に統一されましたが。
ハイバネーション(=冬眠)中。 押井徳馬(・(T)・)
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
世の中には、「言葉は音声言語を基準とすべきで、文字言語は音声言語を写し取る為のものだ」、だから表記と発音の乖離は「悪いもの」で、「文字言語を音声言語にどうしても合わせていかなくてはいけない」と思ってる人も居るみたいですが、私はこの意見にはどうも賛同できません。
ええ、確かに現代語の発音と乖離してますよ。でもそれが何か? 不便な面しか見てないだけでしょ、便利な面を忘れてませんか、と。
アルファベットのスペリングも日本語の仮名遣も、元は文字の綴りと発音の乖離から起こったものではあるけれど、結果として異なる綴りや仮名遣に異なる意味を持たせる様になったのは、慣れれば案外便利なものです。
ハイバネーション(=冬眠)中。 押井徳馬(・(T)・)
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:4, 興味深い)
かつてラテン人はワ行の子音とウ列の母音を両方とも「v」という字で表現していた。これは現代日本でもワ以外のワ行、例えばWindowをヰンドウと書かずにウィンドウと綴るのと同じで、全く合理的な表記であった。
しかし、文字が書けないゲルマン人たちはワ行を全く使わず、代わりにヴァ行を多用していた。そして、ゲルマン人たちの言語を合理的に記述するために、使わないワ行の子音vは全てヴァ行を表すことになった。
しかし、しばらくすると、子音のv(ヴ)と母音のv(ウ)は明らかに発音が違うので、混乱が生じた。そこで、仕方なく、子音のvはそのままで、母音のvを丸く書くことにした。すなわち濁る方をV、濁らない方をUにした。ラテン文字Uの誕生である。
しかし、しばらくすると、子音のv(ワ行)と子音のv(ヴァ行)を両方同時に使う場面が増えてきた。そこで、仕方がなく、子音vのうち、濁らない方を重ねて書くことにした。すなわち濁る方をV、濁らない方をVVにした。ラテン文字Wの誕生である。
しかし、しばらくすると、ゲルマン人はWをヴァ行に使うようになった。ラテン人は言文一致を諦めた。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
あぁ、そういう経緯だったのか。
イタリアの、ベネチアの近くに、パドヴァという都市があるのですが、これの標記の仕方が、
となっていて、またその読み(日本語カタカナでの標記)も、
といろいろあって、どれもが「正しい」らしい、ということで、困ったことがあった。
元コメの変遷に照らし合わせると、納得できる。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:2)
ハイヒール長靴半島でも苦手地名の筆頭ですね。
この表記が揺れる地名と
同じ土地を表記するのにヨーロッパ各地で各言語で表記をするし読み方も違う
という別のルールがあいまってある時点からまともに地名を覚える努力する意義を見失ってしまった。
ともすると、(スイスの)ジュネーブというのは(イタリアの)ジェノバと同じ名前の別の土地なのかとか、
(フランス・パリの)リュクサンブール宮殿は(フランスの隣国)ルクセンブルク大公国領なのかとか混乱しっぱなし。
Re: (スコア:0)
全部ゲルマン人のせいじゃねーかw
# U,V,W って字が似てるよなと思ってたけど,当たり前だったんだな.
Re: (スコア:0)
IとJも似た様な経緯です
Re: (スコア:0)
を は一回廃止されかけたのよね.だけど不便だからとりあえずちょっとだけ,ということで生き延びたのよ.で,そのまま今に至ると.
こんにちは はおっしゃるとおり,は が正しいんだけど,それもいつまでもつかなあ.100年後には わ が正しいとされているかもしれない.
まあ,日本語について言えば,漢字の発音や意味がそうとうアレなことになっている(魚の漢字なんか,「間違えた」のが結構あるよ!)ので,なにをもって正しいというべきか…
# 逆にいえば,より使いやすい言語を目指して変えていける,とも言える.
Re: (スコア:0)
さういへば丸谷才一のやうに現代かなづかひを拒否する御仁もゐたねえ。なんでも日本語は母音が少ないから音そのままでなく表記を変えたほうがヴィジュアルとして読み易いとかなんとか。助詞の「は」「へ」「を」もそんな感じか。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
福田恆存 [wikipedia.org]と丸谷才一の日本語教室本を読んだ限りでは、丸谷才一氏はぱっとみ当人の合理主義に適合しているという判断基準で例外を設けて枉げている自分ルールがあちこち透けて見えるからこの御仁にとってはいちばん都合いいんだろう、と切り捨てるのが私流。
新潮文庫版だと新字新かなのシェイクスピア翻訳でしかないのが残念。
同じ傾向は三島由紀夫の新潮文庫版にも。どっちもハードケース入りでないと。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
丸谷才一は日本語教室本ではなくて文章読本だったかも。
谷崎潤一郎、三島由紀夫がそういうタイトルでエッセイ書いて評判になったので便乗しようとしたと見受けられるのもわたしにとって評価が低い理由になっている。
Re: (スコア:0)
「は」と「わ」は文法上の規則だけど、「を」と「お」の区別が付かないって自分の耳か相手の発音が相当駄目としか思えない。
正直なところ、なんでそんな議論が出ているのかがわからないくらい。
ローマ字表記が元な気もするんで、外人にはwoとoの区別が付かないのかね。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:2, すばらしい洞察)
じつはそれはよくある誤解で,現代日本語では を は お と同じ o と発音することになっている.
wo という発音が正しいとされていたのはせいぜい明治の始めごろまでなのだな,これが.
だから,を と お の区別がつく人は,「方言」を聞いているというだけなのだ.
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
「を」を「wo」で発音している人、居るか?
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
よくしらないけど、ローマ字日記の達人、石川啄木 [sannet.ne.jp]あたりならそうだったのかもしれないよ。
私生活の諸方面においても変人で有名だったそうなのできっとそれくらい大したことじゃないだろう。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
学校の先生がはっきり「wo」と発音してたから正式だと思ってたよ。
ローマ字と英語を習ったら自分の「da」行なども da di du de do になってしまった。
the.ACount
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
中国の故事成語でしばしば半面教師役になる杞の国の出身者みたいなもの?
上手く歩けなくなったり心配性になったり。
本邦で対比する人物を選定するんだったらかなり小物だけど「仁和寺にある法師」か。
それはそうと、ローマ字の訓令式ヘボン式どっちの表記でもダ行とかで
いびつな音と表記の統一とは程遠い整っていなさ加減をみかけて以来
日本語ローマ字表記化を命がけで主張する輩とは考えが合わないと思った。
// つまり、"shibuya" は英数字の範囲でユーザアカウントを表記するための一方便。
Re: (スコア:0)
自分は、母親からわ行は
wa-i-u-e-wo
と教わり、高校生まで普通にそう発音し、誰にも指摘されず
大学生の時に、「を」が 「お」と同じ発音だと知って衝撃を
受けた思い出があります。
Re: (スコア:0)
そんなこと言ったら、日本語だって奈良以前の上代日本語に合わせて、
甲音と乙音を分けないといけませんね。
# いっそのこと、神代文字まで復活させるか?
Re: (スコア:0)
神代文字は上代日本語の発見前につくられてるから甲音と乙音が分かれれてない。
Re: (スコア:0)
今の日本語に残されている小学校の国語で教えられるような歴史的仮名遣いは少数なのに対して、大母音推移はずっと影響範囲が広いのが問題。
こんにちわ でも こんにちは でも通じるけれど、home を houmu とか綴ったら通じなくなってしまう。
おかげで英語は総ての単語の発音と綴りを個別に覚える必要のある、漢字ばかりの言葉みたいになっている。
むろん漢字も同様に慣れてくればある程度規則性が見えてくるけれど。
Re: (スコア:0)
だが、綴りを変えたら昔の文献が読めなくなって困るのでは?
発音を変えるのはもっと現実的でないし。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
実はちょっと面白いことに,オーストラリアの英語発音が「ちょっと昔のものに戻っている」部分がある.
オーストラリア訛りとしてバカにされているけど,英語の発音が「正しく直る」可能性はゼロではないという意味で,興味深い.
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:2)
戻るというかイギリス下層階級の英語に保存されてた昔の発音を継承してるのでは
Re: (スコア:0)
それはありうる.きっと言語学者あたりがいろいろ調べてるんじゃないかな.
Re: (スコア:0)
ほら、あの、あれだよ。オーストラリアは生きた化石の宝庫だし。
# んで、それでも社会階層によって語彙や発音が適応拡散してたらおもしろいんだが
Re: (スコア:0)
autoがオートでoutがアウトな言語はアウトだと思う。
英語とフランス語は一回死んで欲しい。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
アルファベットのГの発音にもそういう面があるロシア語はお目こぼしする?一緒に死んでもらう?どっちよ?どっちか教えて?
// という感じで、いきなり判断基準の自分ルールを持ち出すのは議論を台無しにすることだと思う。
Re: (スコア:0)
まあ、最初のコメントからネタだから。
// 私としてはロシア語はよくわからないので死んでもらいます(おい)
Re: (スコア:0)
日本語で昔バージョンの話し方ってーと
ござるとか拙者とか
也とか我とか
ってなるわけか
って中二病じゃねぇか!
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
いやいや、中二病と皮相的判断で決め付けるのは尚早でござるよ。
昔バージョン(自 化成年間 至 明治初期)の話し方を語るなら
言文一致運動と相反する書き言葉即ち候文で話す儀に之真に疑い無く御座候也。
// 生硬な言い方で使い難いのでわたしは嗜まない。
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
空気を読まずにマジレスすると、「語彙」と「綴り」は分けて見た方が良いかも……
※戦後の国語改革では「漢字の字形変更」「漢字制限」「振り仮名をなるべく無くす」「仮名遣の表音化」「文語体の原則廃止」「右横書きの廃止と横書き推奨」と、異なる分野のものを一気に進めたので、いろいろ混同しやすいのかも
ハイバネーション(=冬眠)中。 押井徳馬(・(T)・)
Re:大母音推移のせいで,英語は現在「正しくなくなってしまっている」と言って良い (スコア:1)
政策評価を現在視点からすると肯定否定どちらもあるんだと思うけど(自分はさておいて世間の大多数は肯定評価に傾くかも)、それほど長い期間でのことでもなく、費やした予算も大したことない上で思い切った大改革をほぼフリーハンドでなしとげた手腕はこれが文部省の仕事かと疑いたくなるほど大きな改革だなあ。
いまこれだけのことをできる省庁がひとつでもあろうか。もちろん事前評価、パブリック・コメント、アセスメント他の制約がなかった時代と比較すること自体、愚考のきわみなのだが。
Re: (スコア:0)
むしろ大多数の英語話者が正しいかどうかどうでもいいと思ってるから
発音も変わっていったんじゃないですかね
日本の新聞に「一般的に使われている用法であれば、すべて文法的に正しいといえる。」なんて意見載りませんよね
ことわざの意味が変わったことを嘆くような記事は載りますが