推測ですが、IBM をはじめとする UNIX ベンダが Linux に傾倒していく(SVR4 離れが進む)のを見て、SVR4 のライセンスで食っていけなくなる危機感を SCO が持っている/いたと思われます。しかし、Linux ベンダとしては Red Hat に勝てないので、「Linux で金儲けする別の方法」を考えた挙げ句、著作権侵害を盾に Linux のライセンス権を得て、
ここでいうUNIXというのはSysVのことですか? となると、SVR4以降で新しいものというとSVR4.2MPやSVR5が思いつきますが、UNIX History [levenez.com]で見る限りではSVR5でも1998年3月です。それ以降を追ってみると、UnixWare、OpenUnix、再びUnixWareになってしまいますね。契約更新という意味で購入するならまだしも、UnixWareの成果物をSolarisに入れる必要があったのでしょうか?
Sun's expanded license permits Sun to use some software from Unix System V Release 4 for software components called drivers, which let computers use hard drives, network cards and other devices. Sun needed the software for its version of Solaris that runs on Intel servers, Sun spokesman Brett Smith said.
本家でも (スコア:4, 参考になる)
「これでやっとウザイSCO消えてウマー」
「SCOのことだから、てきとーな"証拠"をでっちあげて裁判所をダマソウとするんじゃないのか」
「今ならまだ間に合う、SCOカブ、売レ!」
とかいう
/.configure;oddmake;oddmake install
Re:本家でも (スコア:1)
今回の件で証拠を提出できなければ、Linux関係者どころか
裁判所にまでマークされかねませんから、なんかでっち上げそうですね。
何にせよ1日も早く判決が出て、業界やコミュニティに平和が
戻ってくることを願っております。
Re:本家でも (スコア:1, フレームのもと)
いやほんとに(-人-)。そもそも特許や著作権は金儲けのための道具なので、そういうものがある限りは平和はなかなか来ないと思いますけど。
別に金儲けが良くないとは言いませんけどね。でも現状衝突するのはどうしようもない(^^;。SCOもLinuxや*BSDで金儲けすればいいのに。
ほえほえ
Linuxや*BSDで金儲け (スコア:4, 参考になる)
推測ですが、IBM をはじめとする UNIX ベンダが Linux に傾倒していく(SVR4 離れが進む)のを見て、SVR4 のライセンスで食っていけなくなる危機感を SCO が持っている/いたと思われます。しかし、Linux ベンダとしては Red Hat に勝てないので、「Linux で金儲けする別の方法」を考えた挙げ句、著作権侵害を盾に Linux のライセンス権を得て、
だから、彼らが望んでいる事は、Linux の破壊でもなければ盗用されたコードの除去でもなく、Linux という金の卵を産む鶏を所有する事です。これは SCO のマクブライドCEO の発言 [zdnet.co.jp]を見れば分かります。
Re:Linuxや*BSDで金儲け (スコア:1)
Windows XP Home Edition が19000円であることを考えると、まともにLinux のライセンス料で儲けようという意図が感じられない。儲けるならマーケティングして、もっと商売成り立つ値段つけませんかね。
Re:Linuxや*BSDで金儲け (スコア:0)
# 本職に微妙に近い話題なのでAC
SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
SVR4のライセンス収益に関する問題は、もうちょっと深く掘り下げてみてもいいのではないでしょうか? おそらく最大(かどうかは分からないが、有名なのは間違いない)のライセンシーといえばSolarisを売っているSunでしょう。御承知の通り、Solarisの売上は多くがSunの計算機の売上に依存してしまっています。なので、Sunの計算機の売上が落ち込むと、間違いなくSCOの売上の数字に響きます(単にLinuxが台頭しているからではない!)。
SCOは大手ライセンシーSunを巧みに利用して、SVR4の売上を増やそうとしていたのではないでしょうか。例えば、Sunは有名ワークステーションメーカーの中でLinuxに最後まで乗り遅れました。この背後で、SCOがSunのLinux採用にしきりに牽制をかけていた可能性は十分あります。また、売上そのものの報酬になることを期待して、SCOが自社株のコールオプションをSunに譲渡していた [zdnet.co.jp]ことも明らかになっています。あるいは、Sunが結局Linux採用に踏み切った時も、原則として他社などに丸投げする形をとりました。顧客に対してSVR4の売上を伸ばさなければならないSunのポジションでは、そもそも自社でLinuxベースの開発をするのは政治的に無理だったのでしょう。
Linuxのコミュニティがもうちょっと早くSunの不穏な動きからSCOの意図を汲み取れていれば、逆に先手を打てた可能性はあるんですが...
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
あれ?SUNが受けているライセンスって、そういう契約なんでしょうか?
10年ほど前に、SUNはATT(当時)からソースコードライセンスを買ってて、サブライセンスの数には関係ないライセンスになってたはずですが...。
そもそもその時は、毎年ライセンスを買わなきゃならなかったのを、今後一切ライセンス払わなくても永久に使えるようにしたくて、ソースコードライセンス買った、とマクネリ氏が講演で言ってたのだけど。
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
それならそれで、SCOはSunをSVR4の広告塔として使うことができたのでは? たしかSCOとの契約の中にはSunがSVR4のソースコードを公開できるという項目もあったはずです。これを利用すれば、少なくともSVR4に手を加えて何か作ろうというメーカーはたやすくソースコードを手に入れられます。しかも、SCOの名前は一切出さなくて済みます。
先にSunが実施した一般向けのSolarisソースコード公開も似たような狙いがあったのかも知れません。いくらコンパイルに専用の処理系が必要だからといって、自社の先行きが暗い中で商用のソースコードを公開するというのは今思えば変な動きでした。さらには、GNUベースなど他の処理系へ移植する輩が現れることにより、さらに売上が減る恐れすらありました。
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
ついでにいうと、Sunのライセンスが完全に買取ならば、#449891 [srad.jp]にある
が、Sunに対してとLinuxに対してでは違う意味を持つようになります。Linuxについては新規顧客を食われることが問題ですが、Sunに対しては、SCOがソースコード買取を認めなかった場合に得られたであろう利益をSunがライセンス料として出してくれていたか否か、すなわちSunがソースコードを買いたたいていたのかどうかということが問題になります。
この読みが甘かったなんてことになれば、ソースコード買取に同意したSCO経営陣の判断が正しかったか否かという話になります。その点では、ソースコードをサブライセンスなしの定額で売買したからといって、決してSunの売上がSCOのライセンス料収入に影響しないとはいえません。影響が出てくるのを遅らせるだけです。
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
う~ん、SUNを広告塔にすることとSCOの売り上げが増えることは別のような気がします。
SUNだけでなく、IBMその他の大手UNIX機メーカー各社も、UNIXのライセンスは一括ライセンスだったようです。その分の売り上げは、マクブライト氏就任以前のものですから、そのままでは売り上げ増加には寄与しません。
故に氏は就任後大手UNIX各社に追加のライセンス費を出して貰えるように頼んでいます。で、IBM以外は検討する旨を回答し、MSとSUNは実際に新たなライセンス契約をしています。
追加ライセンスを払ってくれないIBMに払わせるため、今回のLinuxコードうんぬんということになったのではないかなぁと。
SUNがソースコードを公開した理由は、憶測するための材料すら持ってませんので、ノーコメントです。けど、
>これを利用すれば、少なくともSVR4に手を加えて何か作ろうというメーカーはたやすくソースコードを手に入れられます
って、SUNがSolarisのソースコード公開した時のライセンスだと、勝手に他にコードを転用したりできないはずでは?
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
ただ、そうなると今度はなぜマクブライト以前の経営陣が、うまく使えば長期的に飯の種にできるSVR4ライセンスを、一括で売ってしまったんでしょう? 責任を問う相手が変わっただけで、本質的な問題は解決していません。
それから、Sunが広告塔になることでSCOが業績改善を狙っていたと信じるに足りる最大の理由は、SCOからSunへ譲渡されたコールオプションです。広告塔になるならなるで、Sunが何らかの報酬を求めるのは企業として自然なことです。ですが、ここで現物株式を譲渡してしまうと、規模からして取引所などへの報告が必要になるでしょう。一方、オプションならば譲渡の時点でSCOの名前を出す必要はありません。業績が改善し、Sunが権利行使すれば公表される可能性が高いですが、その時にはすでに「勝てば官軍」。逆に失敗しても、Sunが権利放棄してしまえば双方とも損得ゼロで、証拠は残りません。
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
そりゃ目の前の大金に目が眩んだんでしょう。当時の経営陣は「10年先のことは俺には関係ない」って思ったんじゃないですか?
10年程前のSUNマクネリ氏の説明だと、それまでのライセンス費用10年分で永久的なソースコードライセンスを買ったと言ってましたから。
マクブライト氏にしても、MSとSUNの追加ライセンスは年次ライセンスではなく、一括ライセンスで契約してるみたいですし。
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
まさか、SCOは10年限りの契約を結んだにもかかわらず、Sunがそれを「永久」と宣伝してしまったなんてことはないですよね?
なぜこんなことを気にするかというと、「永久」という言葉を契約に盛り込むことが法的に有効なのかどうかが分からないためです。有名な例だと、アヘン戦争で清から香港をぶんどったイギリスが「半永久的」という意味で99年の租借期間を設けたら、99年後に本当に返還されてしまったなんてことが世の中では起きているので。
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:0)
>SCOとの契約の中にはSunがSVR4のソースコードを公開できるという項目
これは今年の春の契約のこと?SunはもともとSolarisのソースコードを顧客に開示できる権利を持っていました。
>先にSunが実施した一般向けのSolarisソースコード公開
とは2年くらい前の話ですよね。
また今回の仕掛けがマクブライト氏の発想(たぶんそうだろうと思うけど)ならば マクブライトのカルデラ就任以降でないと
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
いや判らないです。契約書を読んだわけではないので。
でも「当時のUNIXコード」を自由に改変してバイナリ配布する権利は買っていても、その後の「バージョンアップされたUNIXコード」に関しては一切権利がなかったとは思います。
なので、「現在のUNIXコード」のソースコードライセンスを新たに買ったのではないかと推測してますが。
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
考えたら、それだと単に10年分のライセンス料を前払いしただけになりますよね。割引もなしに。
んな間抜けな契約をマクネリ氏がするとは思えないので、「永久的なライセンス」というマクネリ氏の言葉は、私の聞き違いでも氏の言い間違いでもないでしょう。
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
ここでいうUNIXというのはSysVのことですか? となると、SVR4以降で新しいものというとSVR4.2MPやSVR5が思いつきますが、UNIX History [levenez.com]で見る限りではSVR5でも1998年3月です。それ以降を追ってみると、UnixWare、OpenUnix、再びUnixWareになってしまいますね。契約更新という意味で購入するならまだしも、UnixWareの成果物をSolarisに入れる必要があったのでしょうか?
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
この記事 [zdnet.co.jp]にも「ドライバ」の文字があるし.
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
技術的にはないと思います。政治的にはどうか知りませんが。
でも「ライセンス対象のコード=UnixWareのコード」ではないでしょ?AIX, TrueUNIX64, HP-UXなどもUnixWareベースではないですよね?
いずれにせよ、契約内容が不明なので、単なる憶測でしかないですが。
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
SunがUNIXのライセンスを拡大した記事の原文 [zdnet.com]に当たってみたのですが、
としか書かれていませんね。それ以前にもx86 Solarisは売られていましたし、増してやSparc版ではこれは不要なのでは。これを読む限りでは、たとえこのライセンス拡大をしなくとも、少なくともSparc版のSolarisは契約上の問題なしに販売することができるように見えます。
x86 Solarisのユーザーがいるのは間違いないにしても、ここまで話を大きくするのはパフォーマンスも入っているんじゃないでしょうか?
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:1)
だとしても、素のSVR4って1989年ですよね。今になってライセンスの更新をしたところで、SVR4に含まれている個々のドライバはもう使いものにならなくなっているのでは? DDI/DKIなら現実味があるけど...
Re:SCOの本音はSunのLinux戦略に現れていた? (スコア:0)
Re:本家でも (スコア:1)
「Linux や *BSD のメディア販売やサポートで」ってのなら
この一連の問題で SCO の「マインドシェア」は最低だろうから
改めて SCO Linux を売っても,好き好んで買う奴も居ないでしょ~ね。
Re:本家でも (スコア:1)
あー…そういう意味に取られてしまいましたか。
こっちの意味で書いたつもりですが…まぁしゃーない。で、それをするにしてもよっぽど何かメリットがない限りは売れないでしょうねぇ。でも、ライセンス云々で儲けようとするくらいならそっちで頑張ってほしかったですね…。
ほえほえ
Re:本家でも (スコア:1)
以前はそっちで頑張っていました。それがなぜ今のようなことになったのかは部外者には憶測するしかありません。よいビジネスにならなかったのは確かでしょうね。
Re:本家でも (スコア:1, すばらしい洞察)
そういっちゃうと、SCOの論法になっちゃいますでしょ。
「そもそも」という意味で特許や著作権という制度を考えると、
お金儲けを目的として作られたわけぢゃない。
これを歪めてはならないというところが大切なんじゃないですか?
;; 世界人類が平和ボケでありますように。A.C.2003
Re:本家でも (スコア:3, すばらしい洞察)
>お金儲けを目的として作られたわけぢゃない。
「そもそも」というか「もともと」は、
数百年前の出版(印刷)業界の組合が自分らの利権を守るために作らせた、
のだったよね。
まあ条文とかには奇麗事が書いてあるだろうけど、もとを辿ればドロドロ。
というわけで、
>これを歪めてはならないというところが大切なんじゃないですか?
どちらかというと、もともとの連中の意図を旨く歪める(笑)ことが大切なんだよな。
で、それの(我々にとって)判りやすい例がGPL。
ただし、「歪めた」からといって、それが違法だ違憲だという議論を展開するのが
マトモな発想かどうか?は、全然別の問題。
Re:本家でも (スコア:1, すばらしい洞察)
> 「そもそも」というか「もともと」は、
> 数百年前の出版(印刷)業界の組合が自分らの利権を守るために作らせた、
> のだったよね。
> まあ条文とかには奇麗事が書いてあるだろうけど、もとを辿ればドロドロ。
組合が利権を主張しただけでただちに「制度」が成立するわけでは
ないんで、制度のもともとを考えるのと、ドロドロをそれと
同一視するのとでは話は異なりますよぉ。
;; 世界人類が平和ボケでありますように。
Re:本家でも (スコア:0)
Re:本家でも (スコア:0, フレームのもと)
>数百年前の出版(印刷)業界の組合が自分らの利権を守るために作らせた、
>のだったよね。
非難するつもりは毛頭ないですし、本論ではないんでしょうけど、
Re:本家でも (スコア:0)
「アン女王法」で検索するといろいろ出てきます。
ポインタ (スコア:0)
コピーライトの史的展開 [aozora.gr.jp]。
Re:本家でも (スコア:1)
あれ?そうです?どちらも「権利者の利益を守る」のが目的なんですから、これすなわちお金儲けだと認識してました。
あー…特許と著作権を一緒に扱うのがまずいのか。SCOは特許を問題にしている訳だし。で、特許そのものはお金儲けが目的ですよね?多額の金銭を払って登録する訳ですし。著作権は登録せずとも発生するから、儲けとは別の話ですね。すみません、訂正します。
ほえほえ
Re:本家でも (スコア:1)
権利者の保護はそのための手段にすぎません。
特許法第1条
発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もって産業の発達に寄与することを目的としている。
Re:本家でも (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:本家でも (スコア:0)
特許を持ち出したのは反訴した IBM だったような…
Re:本家でも (スコア:1)
トホホ、そうでした。SCOは著作権でしたね。著作表示せずに利用しているというのが主旨でした…。
ほえほえ
Re:本家でも (スコア:0)
それもちがうと思うが。どこからそんな話がでてきたの?
Re:本家でも (スコア:1)
この辺 [zdnet.co.jp]のまん中付近、
という文章ですが…。これが違うのです?書いておきますけど、別にSCOの主張の是非を論じている訳ではないので念のため。
ほえほえ
Re:本家でも (スコア:0)
ありませんか? 金に換算できるケースが多いことは
認めますけど。
;; 世界人類が平和ボケでありますように♪
Re:本家でも (スコア:0)
GPLも著作権がないと成り立ちませんが。
Re:本家でも (スコア:0)
「平和」というのは麻雀の役の名前です。
;; 世界人類が平和ボケでありますように。A.C.2003
Re:本家でも (スコア:1)
Re:本家でも (スコア:0)
Re:東家でも (スコア:0)