ついに着手か?人クローン実験 21
ストーリー by wakatono
まさに英断 部門より
まさに英断 部門より
k3c 曰く,"英サンデータイムズ紙の記事によると、イタリアのSeverino Antinori博士が不妊治療にクローン技術を利用する試みを11月から開始すると発表した。世界各国の20人の専門家が、世界各国から選ばれた200組の夫婦に対して、羊のドリーを複製したのと同じやり方で不妊治療を行う。具体的には、女性の卵細胞の核を男性の細胞から取り出した細胞核で置き換え、胚として育ててから母体の子宮に戻す。 Severino Antinori博士によれば「99%の確率でモンスターが生まれてこないことを保証できる」。しかし、ドリーのクローンを誕生させたHarry Griffin博士によると、動物では成功率は1%をわずかに上回る程度という。…成功率が高ければいいというものでもないだろうけど…。
このやり方だと生まれてくるのは男性のクローンということになるのだろう。果たして無事に五体満足な人間が生まれてくるのか?それは遺伝学的に「夫婦の」子供なのか?倫理的な議論が尽くされないうちに生まれてくる子供たちは、果たしてその生涯を幸せに送ることができるのか?…心配の種は尽きない。"
「倫理的」な問題は別にしても、 (スコア:3, すばらしい洞察)
もっと動物で実験して安全性を確かめてからにして欲しい。
Re:遺伝子と性格 (スコア:3, 参考になる)
に書かれた例によりますと,脳内のセロトニンやドーパミンといった
ホルモンの濃度やそれらに対する感受性は遺伝の影響を強く受けるため
攻撃性や内向性/外向性といったような正確は遺伝の影響下にあると
いえそうです.
もちろんこれらは「統計的に」であって,個々人の自由意志が
あるのでそれぞれの人全てが遺伝的に性格が決定されているわけでは
ありません.
セロトニン濃度が遺伝によってよりも社会的な地位やコレステロール値
に依存するという話も同じ本に書かれていますし.
それから専門家でない方には一つの冗談として聞いていただきたいのですが
血液型も性格を支配する因子のようです.
血液型を決めている遺伝子は本来細胞表面の糖鎖を修飾する酵素ですが,
これが主に活動しているのは赤血球よりも粘膜表面です.
このため外部からの感染などの影響が血液型によって異なり,それに
対応して体内のインターフェロン濃度が違っていることがわかっています.
インターフェロンの投与は人間の精神状態に影響することが知られている
ので,すなわち血液型の違いがその人の精神に影響を及ぼすのです.
(とはいっても急激な変化ではなく定常的な濃度の違いなので
性格,という表現型には現れないだろう,というのが「冗談として」
と言った理由で,血液型と性格の相関を調べた研究では全てが
否定的な結論を出しています)
kaho
Re:もし (スコア:3, 参考になる)
それが遺伝子に原因のあるものであれば,としか言いようが
ないと思います.
不妊の原因はいろいろありますので.性器形成であるとか
環境因子(化学物質など)であるとか単に老齢だとか.
例え遺伝でも個体としての発生には十分な遺伝子が揃っているはず
なので(その人が成人しているのだから),クローンをつくる
ことはできるだろうと考えられます.
ただこういう問題は人工授精でも既にありまして,先天的に
精子が正常に活動しない男性は子供をもうけることができない
ので通常その形質は遺伝されませんが,そのような人も子供を残す
ことができるようになっているので,本来残らないはずの遺伝子
が1/2の確率(優性の場合)でそのまま子供に受け継がれて
いくことになるわけです.
そのうち殆どの夫婦は人工授精以外では子供ができない,
というような将来もありうるかもしれません.それはそれで
SFちっくな話ですが,だからといって遺伝型によって子供を
つくるべきかどうかを本人以外が決めるのは優生学的な発想
なので難しい話です.
kaho
スペアパーツにされたらどうする? (スコア:3, 興味深い)
心臓疾患とか肝疾患とかで移植以外に助かる術が無い時に
クローンな子供が一番安全なドナーだよね。
IDENTIFICATION DIVISION.
AUTHOR YUKI-KUN.
寿命が短くなってしまうかも (スコア:2, 参考になる)
ドリーはテロメアが普通の子羊に比べて20%短かったらしいので, 同じ方法でやるならやっぱりテロメアの短い子供ができる可能性は高い.テロメアが寿命を決めるかどうか,というのはまだわかっていないようだけど,もしその因果関係が証明されたら,寿命が普通の人よりも短いことがわかってしまう.それもちょっとつらいかと.
まあ,人間寿命までなかなか生きられないといえばそうなんですが.
その点については (スコア:2)
確かに (スコア:2)
「99%成功する時の残り1%の確率はやたらと大きい」
らしいからな。
There is no spoon.
うーん、ヤだなぁ…… (スコア:1)
性格は育つ環境で決定されるんだろうから、同じ性格にはならないんだろうけど、自分と同じ顔した子供を育てたいと思う?>ALL
Re:うーん、ヤだなぁ…… (スコア:1)
確かにそれは奇妙な感じでしょうね...。ただまぁ、顔や体格にしたって、後天的な変化は結構ありましょうから、意外と取り越し苦労に終わったりするかも知れませんね。
ま、このお医者さんの挑戦はきっと、未来を素晴らしい方へと動かしてくれるに違いないと思います。
遺伝子と性格 (スコア:1)
具体的な内容は忘れてしまいましたので、間違っているかもしれませんが。
一卵性双生児(ほぼ同じ環境/まったく違う環境)と
それ以外の双子(ほぼ同じ環境/まったく違う環境)などの研究から、
もっとも基本的な性格(ちょっと例は忘れてしまいました。)は
ある程度遺伝的相関性があるといわれています。
もちろん、後天的なちょっとした環境の違いによる異なった性格形成も
それなりの比重を占めるようなので、まったく同じ性格にはほとんど成りえないようですが。
>自分と同じ顔した子供を育てたいと思う?
年が違うので気にならないと思います。
年の離れた一卵性双生児ってな感じでしょうか。
masamic
Re:うーん、ヤだなぁ…… (スコア:1)
他に選択肢が無ければ。
モンスター出現 (スコア:1)
モンスターが2体現れても不思議じゃないって事ですよね。
まあ実際にはモンスターといっても多少の先天異常程度だとは思いますけど。
そもそも成功率が1%なら200組に行っても全部失敗する確率も結構高いですし。
今年の目標考え中
Re:モンスター出現 (スコア:1)
なら、突然変異ってなんだって話にもなっちゃいますし。
で、この技術で綾波レイが量産できたりするんでしょうか?(爆)
Re:モンスター出現 (スコア:1)
結局、生物を実験材料としか見ていないアホ博士だから
こんな発言になるんでしょう!と強く感じる。
# 人生のキャリーオーバー継続中
もし (スコア:1)
------ごふっ
Re:もし (スコア:1)
個人的には、人間にクローン技術を応用するのは、まだ様子を見た方がいいと思うのですが、当人達にとっては、切実な願いでしょうしね。
子供は夫婦のかすがいっていいますしね。
------ごふっ
クローンだからといって、どうなん? (スコア:1)
生まれてくる「ヒト」にとって何が幸福かは、 その「ヒト」に決定権があるのではないかな。
それで自分の存在が脅かされるわけではないし、 何も怖がる理由なんかないように思える。
まぁ、そのうち「従来のやりかた」で子供を作ることが、
「獣じみている」といわれるようになるかもしれないね。:-)
Re:もし (スコア:1)
と、元の記事に書かれておりますです。
まあそりゃそうだ、普通に作れるものならリスクを犯さずに普通に作りますわな。
Re:スペアパーツにされたらどうする? (スコア:1)
移植用臓器に関しては、臓器を単独で培養する方法が理にかなっているかもしれません。
そっち方面はあまり詳しくないのですが、別件で(やはり)倫理の問題なんかも取りざたされている幹細胞の研究が、それにつながるんじゃなかったかな?
もっとも、生物の発生の仕組みが、きちんと理解できているか知りません。前に調べてみた限りでは、ほとんど分かってないのねー、という雰囲気でしたが。
どちらにせよ病気の発生に遺伝が絡んでいる場合、クローンや臓器の培養も一時凌ぎにしかならないような気もします。
日本人カップル (スコア:1)
Re:うーん、ヤだなぁ…… (スコア:0)