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日本的意思決定とは 62

ストーリー by wakatono
大和魂万能主義 部門より

taanii 曰く," HotWired Japan に連載されている「池田信夫のドット・コミュニズム」 の 第9回「リメンバー・パールハーバー」 で地上波デジタル放送を 例に、日本的意思決定を論じている。
池田氏の言うように、儲かる見込みがなくなった地上波デジタル放送を今さら推進してどうなるというのだろう。
パールハーバーで第2次世界大戦の対アメリカ戦を開始した時の意思決定 と同様だという見方に納得した。
一度始めたら、状況にはお構いなしに推進して行く、という日本的あり方 に辟易している。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 技術屋の視点 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Qs (1185) on 2001年08月30日 1時24分 (#18054) 日記
    地上波ディジタルのみに反応するけど、技術屋としては新しい何かを実行するというのは必要だなぁ、と思っています。

    確かに収支の面から見ると、ダメダメな面が多いから辛いのだが、だからといってなんでもかんでもやらない、とか、外から買う、というスタイルはもっとダメだと思います。

    何もやらなくなってしまう状況は、目標を見失ってしまう状態に陥りやすいし、外から買うというのは、極端に言えば「植民地化」の第一歩です。

    半導体分野がいい例です。DRAMは儲かっていました。いってみれば、それさえ作っていれば会社は儲かっていました。その結果、独創的なLSIの製造がおろそかになり、今の半導体不況が訪れました。

    CPU、OS、アプリケーションも同じです。国内でも作っていたとは思いますが、今ではそのほとんどが外国製品です。日本は彼らの製品を買わないとパソコンも売ることができなくなってしまいました。

    ちょっと話がずれましたが、日本は放送関係ではかなりの技術を持っています。MPEG規格の標準化作業では数多くの日本人が関わっています。HDTVクラスの機器やソフトだってNHKがほとんどですが、かなり豊富です。アメリカもHDTVクラスのテレビは人気がないですが、日本でHDTVが成功すればその流れでアメリカでも普及するかもしれないと言われています。

    それくらい映像や放送関係は日本は技術があるのです。それをみすみすつぶしてしまうのはもったいないです。

    1兆2000億円の費用を公共事業にまわすのと地上波TVにまわすのなら、個人的には地上波TVにまわしてくれ、と思っています。

    この意見は、技術屋的な視点のみで、ユーザー側の視点は一切含ませていません。

  • BSも (スコア:3, すばらしい洞察)

    by deleted user (1544) on 2001年08月30日 10時08分 (#18129) ホームページ 日記
    BSデジタルもまともな採算とれる見込みはないですよね。
    こちらは撤退しないんですか?
  • その前のコラムではv6はこきおろすし、しまいにはIPアドレスをオークションで売れなんて言い出す始末。前者はともかく、後者はCIDRの原理に反するので経路表がメモリから溢れてInternetが死ぬぞ(多角形の対角線を引く問題を思い出して下さいな)。

    それから、ゲルマラジオ当たりは作っても全く意味がなくなるから、子供がますます科学離れしてしまうし、災害時にはかえって困りそう。

    それにしても、ZDNet Anchordeskといい、HotWiredといい、自前のコラムニストを抱えたニュースサイトってどんどん質が落ちていくなぁ。今じゃCNetの方がマシ。2年前はこんなんじゃなかったはずなのに。

  • by brake-handle (5065) on 2001年08月30日 1時42分 (#18062)

    自分がファンかどうかは分からないし、現時点で「ここだ!」というのもないんですけど...

    例えばネットワークの話をするにしても、NSPIXPのような中枢となるバックボーンで大量のパケットを目の前にしている人がどう考えているのかという話は全然出てこない。あるいはOSにしても、USENIXやIEEE、ACMとかに書けるような人がニュースサイトに出てくることはまずない。さまざまな需要に対して、現場の最前線で活躍している人達の様子というのが伝わってこないのが現在のニュースサイトの問題でしょう。

    ニュースサイト自体の改革という方法もありますが、日記の類をあちこち見て回る手もあります。日記だと情報があちこちのページにバラバラになってしまうので、何らかの方法で一目で見渡せる形に表示できると今までとは違ったことができそうな気がするんですけどね...

    ちなみに、私が趣味にしているもう一つの分野(むしろ計算機よりも好きだったりする)だと、現場の声はとてつもなく重く、いろいろな改善のきっかけになっているとか。そういう意味では、計算機業界って人間使い捨てなのかも。

  • by novastyli (3559) on 2001年08月30日 3時30分 (#18091)
    > 1兆2000億円の費用を公共事業にまわすのと地上波TV
    > にまわすのなら、個人的には地上波TVにまわしてくれ

    どっちもやめて欲しい。個人的には有人宇宙開発に回して欲しいな。

    #金をつぎ込もうにも技術がない?

  • 失敗の本質 (スコア:2, 興味深い)

    by newmodelx (4227) on 2001年08月30日 6時16分 (#18101) ホームページ 日記
    今回話題になっている事例が正しいか否かは別として、日本的意志決定に問題があるというのは認識しておいたほうがいいのではないでしょうか。
    みなさんの職場でも、
    あきらかに失敗したプロジェクトなのに、前任者(えてして上司だったりする)の手前指摘できず、そのままリソースを投入せざるを得ない
    上にそう報告してしまったから、と真の問題点がわかっているにも関わらず無視せざるを得ない
    なんてことは結構あるのではありませんか?
    そうしてみんながいやいやながら、かつ無責任に物事をずるずる推し進めていってしまうというのは、まさに戦前、戦中に日本が犯したのと同じミスでしょう。
  • 個々の人間は自分で考える能力を持っているわけですけど、その考えた結論をどうやってプロジェクトへ反映させればいいのかが、無責任体制だとわからない、ということじゃないかな。数字の捏造にしたところで、こんな数字出鱈目だ、というのはみんなわかってるわけで、だけどじゃあ誰が責任を持ってこの数字を修正するんだろう?ということですよね。捏造された数字を指摘してプロジェクトから排除してもっとまともな数字で全体を立て直す(あるいは中止する)決断を下す人が必要なのであって、現状ではそれをやる人がいない、というのが無責任体制なのでしょう。
  • > なにごとかで責任者の責任を追及してメンツをいれかえたとして
    >なにか良くなるんでしょうか。

    少なくとも、うまくいっていない事をきっぱり止めるのはより簡単になるのでは?

    失敗が明らかになった決定は反転して損失を最小限にするということが日本は下手です。西洋人は誰かをスケープゴートにしてさっさと方針転換します。

  • by zeissmania (3689) on 2001年08月30日 15時38分 (#18227)
    >日本人は脳の構造が特別だから
    冗談抜きで、言語処理系は特殊だそうです。
    #だから正確には「日本人」ではなくて「日本語のネイティブスピーカー」ですが。
  • by zeissmania (3689) on 2001年08月30日 15時49分 (#18232)
    >出版業界なんかも絶対数字の捏造するよね
    新聞が報道の中でやることも多いしなぁ。
    「弊社の調査で判りました」
    つってアンケート取ったことにして、数値を捏造するなんて多いらしいし。SONYのベータが留めを指されたのも、そういう捏造されたアンケート結果の報道だし。

    昔の勤務先で、常務が紹介してきた企業のセンサーが使いものになりそうかどうか調べろ、と言われて「使いものになりません」と報告したら、工場長に「常務に使えませんなんて報告ができるか!」と怒鳴られて、無理やり使える報告に修正させられた、というか全く出鱈目な報告書を作らされた。
    嫌な想い出だ。
  • …あれ? (スコア:2, すばらしい洞察)

    by yasuzaemon (4716) on 2001年08月30日 16時09分 (#18238) 日記
    ふと思ったんだけど、ひょっとしたら「日本的意思決定」とは
    実は何も決定してないのに何かを決定したつもりになっていることなのかも…?
    心当たり、ありませんか?
  • by zeissmania (3689) on 2001年08月30日 17時08分 (#18268)
    ハンドル名なんてのは日本人の発案じゃなかったか?
    海外のBBSやMLでは、実名投稿が普通です。
  • by zeissmania (3689) on 2001年08月30日 18時51分 (#18303)
    >国費とはいえ”研究”ではなく”事業”なのですから、採算の合わないことをしてはいけません
    日本では、採算のある事業は民間がやります。採算が合わないけど国に取って必要な事業を国がやっているわけです。
    このこと自体は問題ない(つーと言い過ぎだけど)でしょうけど、問題は国あるいは国民のためと言いながら、実態は官僚・政治家のためにしかなってないのが問題だと思います。
  • by zeissmania (3689) on 2001年08月31日 0時14分 (#18368)
    つーか日本人って戦術レベルの話は理解できるし一生懸命になるんだけど、戦略レベルの話は理解できない人が多い。
    こっちが戦略レベルの話をしようとしているのに、戦術レベルの話しかしないんだよね。
  • >こじ開けた周波数の買い手がいるのか
    米国の巨大メディアが喜んで買いに来るのでは?
  • by novastyli (3559) on 2001年08月31日 18時34分 (#18581)
    そうして欲しいというだけです。有人宇宙開発を優先すべき理由というか、優先して欲しい理由は、公共事業や地上波テレビデジタル化と違って、するとおもしろい、する価値があるように思えるからです。

    人はパンのみに生きるにあらずとでもいいますか、21世紀になったというのに、月面基地も有人火星探検もまだ目処がついていないというのは悲しい。日本は知りませんが、NASAには技術的には可能なのに金がないせいでできないことがいっぱいあるそうです。どんどん進めて欲しいな。

    話の幅が広がらなくてすいません。

  • by zeissmania (3689) on 2001年09月01日 23時47分 (#18937)
    >NASAには技術的には可能なのに金がないせいでできないことがいっぱいある
    「この世を動かしているのは予算である」
  • HotWired を見たら、 岩谷氏が書いてますな。どこも人材不足らしい。
    もしファンの方がいらしたら、どこがいいか教えてくださいな。
  • by hri (4873) on 2001年08月30日 1時52分 (#18067) ホームページ 日記
    地上波デジタル放送がどれだけダメダメなものかは知らないけど、地上波にすることのメリットっていうのは必ずあると思う。
    メリット、デメリットをしっかり考えてメリットを生かしていくことが技術革新だと思う。
    地上波デジタル放送でメリットがすっげー出るのならもともと民間で勝手にやればいいことだし、国が推進する必要はない。
    国が推進するから民間が挑戦できるわけで、その挑戦が無謀だから国が推進をやめるなんていってたら元も子もない。
    ある程度のデメリットを考えても国が技術を後押しするのはいいことだと思う。そうしないと、技術が進まない。メリット、デメリットを考えているうちは青色ダイオードなんて作れなかったと思う。
    記事を見ると、どうも「人は空を飛べない」と笑っているような気がしてならない。
    しかも、それを旧日本軍的考え方として扱うにはちょっと無理があると思う。
    もしかすると、彼は今日のH2Aロケット発射を税金の無駄遣いだとあざ笑っていたのでは無いだろうか?

    以上、hriでした。
    --
    ---Over, hri.---
  • by naka64 (4590) on 2001年08月30日 7時15分 (#18103) 日記
    地上波デジタル放送に限って言えば、
    • 通信マルチメディア(死)との資源の使い回し
    • UHF帯の周波数資源の市場化の条件整備
      が視野に入っていたはず。
      殿様商売の寡占企業体が競争を意識した貪欲な企業体に生まれかわるも、そのまま頓死するも、本質はどっちでもいいのでは。

      #放送時間の切り売り市場の創設が必要かも(爆)
  • by Anonymous Coward on 2001年08月30日 7時49分 (#18104)
    放送関係のものですけど。

    地上波ディジタル放送関係に限って言えば、 池田氏の意見は 鋭いと思いますよ。現状認識としてはね (じゃあどうすればよいか、っていうのは 彼の文章からは読み取れないけど、 まぁ、それは我々関係者が考える問題で しょうし‥)。

    問題は業界内では(表だっては)彼のような意見がほとんど 聞かれないこと。 コラムの中では「御前会議」って表現してたけど、 まさにそんな感じ。

    フットワークの軽さがないんですよね。
  • by yasuzaemon (4716) on 2001年08月30日 9時11分 (#18115) 日記
    まずはソフトの充実!成功か失敗かはコレに尽きるでしょう。
    たとえば日本ではほとんど普及が進んでいない字幕放送。
    アナログ放送では専用の受信機が必要でしたが、デジタル放送では
    データ放送により字幕は全ての受信機で利用可能になります。
    もちろん放送事業者がやる気出してくれないことにはコンテンツは増えませんけど…。
  • by kubota (64) on 2001年08月30日 10時02分 (#18124) ホームページ 日記

    ほんとに日本的なんでしょうか。いや、とくに反証があるわけじゃないんですが。それとも、「日本的」なんじゃなくて、「巨人ファンでA型で眼鏡をかけている的」なんじゃない? あるいは、「アジア的」なのかもしれないし。

    外国で暮らした経験がまったくないので分からないのですが、日本人以外は、そういう問題のある意思決定はしないのでしょうか。もししないとしたら、それは国民性であって、自然とそうなるのでしょうか。それとも、そういう意思決定を避けるための何らかのメカニズムなり努力なりをしているのでしょうか。たとえ国民性だとしても、原始時代からそんな国民性 (原始時代に国はなかったし、現在の意味での国 (国民国家) が成立したのはわりと最近だから、国民性というよりも地域性というほうがいいだろう) があったわけではあるまいし、その国民性がどうやって成立してきたのかを学ぶほうが有益だと思います。

    それとも、日本人は脳の構造が特別だから、というふうな議論に持っていく?

  • なんだか、『日本的意思決定』なんつう言葉が、敵対勢力をつぶすための
    決り文句になってないでしょうか。
    『日本的意思決定』といってもその定義そのものが曖昧だからどうにでも
    適用できるし、また凄くネガティブなイメージがあるから印象操作にこれほど
    好都合な言葉も無い。そのくせ定義が曖昧だから本当に『日本的意思決定』
    (僕らが悪と考えるところの)をしている連中は、実際にはのらりくらりと逃れる
    ことが出来る。いや、ちゃんと網にかかってる場合もあるかもしれないけど。
    こういう非難に便利な言葉が創出されると、僕としてはちょいと身構えちゃ
    いますね。
  • by gori (3642) on 2001年08月30日 11時15分 (#18147)
    日本の教育が、
    長いものには巻かれろ
    だってことを指摘しているのでしょ。
    金と時間を費したプロジェクトは、プロジェクトとしての慣性を持ってしまうので、それは長いものになってしまう。
    長いものを巻き戻すとか、慣性に逆らうとかやると、
    出る杭は打たれる
    私は、この2つの格言が日本語のなかに存在することがだ い き ら い
  • とりあえず池田氏が"日本的なもの"がダメだ、
    と主張している部分は納得できないことはないのですけど
    これを読んでもどう地上波デジタルがダメなのか微塵も
    分かりません。

    池田氏が鋭く意見した地上波デジタルの問題点というのは
    具体的に一体どこなんでしょう。
    衛星で小コストにやれば問題解決ってことなんですか?

    日本は見込みのなさそうなどうしようのないものまで
    技術者がつくってくれたからこそここまでやってこれた
    って気がします。
    前に話題になった電気バケツなんてよく作ったもんだと感心。
    お金のムダは覚悟してやってみても損ではないと思うけどな。
  • 私は所詮人間責任なんて取り得ないと考えています。
    人間の可能な限りの最高の責任のとりかたは
    死んでお詫びをという「切腹」なんですが
    問題の解決にはならないでしょう。

    なにごとかで責任者の責任を追及してメンツをいれかえたとして
    なにか良くなるんでしょうか。
    責任とらされるのが怖いからいい仕事してくれる?
    なんて期待するのは楽観的だと思います。

    結局のところ重要なのは責任云々よりも
    "正しい情報を万人が得られること"
    であってそれを元に人々が自分で考えることができる
    環境を確保することでしょう。

    池田氏は数字の捏造を批判していますが、
    これは確かに日常茶飯事に行われていることなので
    注意が必要だな、と思っています。
    出版業界なんかも絶対数字の捏造するよね。

    「日本的意思決定」というならこっちのほうが問題なのでは。
  • 僕がネットで外国人とお話しして感じた
    ことですが,やはり日本人を日本的たらしめている
    ものは,

    >長いものには巻かれろ
    >出る杭は打たれる
    (あるいは「出る杭は打て」)

    という特性だと思いますね.
  • 日本では2chがあいかわらず大繁盛の
    ようですが,どうしてこれが日本で受けて,
    海外ではそうした方向性自体が生まれないのか?

    2chでは原則として発言者が全て匿名で発言する
    システムであり,だから「出る杭」の発言をしても
    打たれるダメージがほとんどないからではないか
    と思うんです.

    海外では,匿名の発言を許すことによってBBSが
    荒れる危険性のほうが匿名性によってみんなが
    本音を言うようになる利点よりも大きいので,
    loginして発言するBBSが主流なんだと思います.
  • by soramine (1131) on 2001年08月30日 13時59分 (#18194) 日記
     身につまされるお話ですの。
     弊社の社長も間違っているわけがないし、反論をしようものならボクが吊るし上げられちゃうですの。アルバイト見習いですから……。

     国ではなくて企業になってしまうですが、こういった状況に陥って閉塞してしまった会社にカツを入れるのが、ナリッジマネジメントとコンサルタントの役割と聞いたこともあるです。コンピュータネットワークを用いて、身分を公開せず、匿名で議論をさせたりもするみたいですの。
    --
    -------- SORAMINE Yukino
  • by oltio (3848) on 2001年08月30日 14時35分 (#18205) 日記

    「教育」についての指摘ってどの記事?

    たしかに「さいごまでやりぬこう」的な、 一貫した努力を指導するのが日本の(他の国は知らん) 教育の在り方だけど、プロジェクトが失敗した事を 察知して、収支計算して撤退ないし転換を決定するって いうのはかなり高度な事だから、小中学生ぐらいまでは これを指導するのは無理じゃないかな。それよりは まだ継続する事を指導した方が良いと思う。そうでないと 「飽きたから途中で放り出す」奴ばっかりになって しまいそう。(飽きたなら飽きたなりに、ケリの つけかたを指導するべき、かな)

    ところで「出る杭はうたれる」と「長いものには 巻かれろ」の、その方向性の違いについてはどうかな。 後者は方針を説いているのに対して、前者は現象の 指摘でしかないよね。「うて」とも説いていないし、 「うたれるから出るな」ともいっていない。 僕は「出たらうたれる事を覚悟せよ」あるいは 「出る奴はうたれるけど仕方ない(人はそういうもんだ)」 という意味に捉えていたんだけど、人によって 解釈が様々だね。

  • by awajiya (2498) on 2001年08月30日 14時38分 (#18206) ホームページ
    >日本人以外は、そういう問題のある意思決定はしないのでしょうか。

    全く同じパターンではありませんが,“失敗が明らかになっても指摘する者がいない,
    または失敗を見ないふりして,惰性的にリソースを投入しつづけ,破局に至る”というのは
    歴史を見るに,日本だけに限った現象ではなさげです.

    旧くは神聖ローマ帝国の経済政策ですとか,スペインの植民地政策とか,ナチスドイツの
    対外政策とか.
    このように,似た例が海外にも複数あることを思えば,日本だけに限った問題ではなく,
    キチンと機能しない組織の問題.と考えた方がいいのではないでしょうか.
  • >数字の捏造にしたところで、こんな数字出鱈目だ、
    >というのはみんなわかってるわけで

    確かにそうなんですよね、人間そんなに馬鹿じゃない。
    数字に騙されたふりして利用するときは利用するけど
    実際本気で信じちゃいませんもんね。

    >決断を下す人が必要なのであって、現状ではそれをやる人がいない、
    >というのが無責任体制なのでしょう。

    他の方の意見をみてても思いましたけど
    "反論したくとも反論できない!"
    という状況の故にみんな責任を背負いたくない
    ってところがあるようです。

    でも誰もリーダーシップをとりたがらないのは
    小学生の頃から見てきましたがやっぱり変わらないですよね。
    無責任なの変わらないならむしろ責任なんてどこにも求めないで
    勝手な意見だけガンガン言わせる方式の方がマシかも。
  • >人間の可能な限りの最高の責任のとりかたは
    >死んでお詫びをという「切腹」なんですが
    >問題の解決にはならないでしょう。

    「死んでも問題の解決にならない」には同意しますが、
    「切腹が最高の責任のとりかた」には「最高」の部分に
    同意できません。
    責任をとって死ぬのではなく、責任を「放棄」して死ぬわけですから。
    # あえて言うなら「最低」の責任のとりかたと思ふ。

    数字の捏造云々に関しては、数字を口にした人間が、その数字を
    実現するためにあらゆる手段を用いて実現することが責任を
    まっとうする事で、結果として数字が実現できなかった場合に、
    第三者がその人間のプロセスを評価し手抜き等があれば断罪すればよろし。

    数字の作成者が未熟ゆえの適当な数字なら、きちんと精査できる
    人材が事前にチェックすればいいだけです。

    そもそもスタート前に、その数字の裏を取った上でスタートしなければ
    大概は失敗を招くはずです。
    仮に結果がうまくいってもそれは偶然でしかない。

    # 結果の数字を捏造された場合は目も当てられない。

    裏づけのない数字を捏造する人間も無責任なら、精査もしないで
    スタートさせる(権限を有する)人間も無責任。
    疑問を感じても歩調を合わせる人間も同様に無責任。

    それで切腹でもされようものなら踏んだり蹴ったり。

    うちの社員なら全員クビだ。(切腹される前に)
  • >少なくとも、うまくいっていない事をきっぱり止めるのはより簡単になるのでは?

    結局のところ日本では新しい責任者にも似たような
    人間が選ばれるのでそれはどうかなぁと思います。

    方針転換こそが重要な場面においてそれをやってくれる人が
    いれば……って話になるんだと思いますが、
    "責任をとって辞職"みたいな形ではそれはちょっと期待できない
    のではないかという経験則があります。

    じゃあどういう風に責任を取らせればいいんだろ?
  • by gori (3642) on 2001年08月30日 16時19分 (#18245)
    まず、ごめん。 教育ってのは、私の解釈/意見です。
    「出る杭はうたれる」と「長いものには 巻かれろ」については、直接的な日本語の解釈としては
    「出る杭はうたれるよ」
    「長いものには 巻かれろよ」
    っていう前者は脅し、後者は忠告ではないですか?
    これに対して、自分なりに考えた上での解釈をするのはそれぞれ個人の能力だと思うし、わたしもoitioさんの解釈に賛成だけど、集団での意思決定になったときにはそういう個人的解釈の前に、言葉の直接的な意味合いが幅をきかせるのが日本人的意思決定なのではないかと思います。
  • # おふとぴ

    「切腹が最高の責任の取り方」というのは、少なくとも江戸時代には本当でしたよ。あれは要するに「自殺による死刑」でしたから。

    いまは違うけどね。

  • by keita (844) on 2001年08月30日 16時43分 (#18258) 日記
    あああ、納得。
    やっぱり匿名掲示板も"日本的なもの"なんですかね。

    でも匿名コミュニティにおいても「出る杭」を打つ
    傾向があるというかかえってその傾向が強くないですか?
    例えば固定ハンドルがやたら嫌われるとか。

    "普段なら「出る杭」にあたる発言もここではしていいヨ"
    という前提を与えられているだけに過ぎなくって
    実のところそのコミュニティのなかで「出る杭」にあたる言動はしない。
    多分匿名であっても出る杭になるのは嫌なんだと思います。

    みんなをより多弁にする、
    という観点で匿名主義は成功している気がするのですが
    実際のところ日本人はやっぱり日本人っぽいんでしょうね。
  • 殿様の命令による切腹は、責任を取って死ぬわけではなく
    取らされて自分で自分自身の死刑を執行しているだけだと思ふ。
    # 電気椅子に座って自分でスイッチONするのと一緒かな。

    誰からの命令でもなく自らの意思で切腹するケースは
    やはり責任放棄。
    # 江戸時代は責任から逃れたとは解釈されず潔い武士の美学として
     評価されてたかもしれませんが現代においては通用しないと
     私は思います。

    責任を取ったつもりになって切腹する行為は言い方悪いけど
    究極のマスターベーション。
  • by Kinoko (160) on 2001年08月30日 18時05分 (#18291)
    地上派デジタルを挑戦と片付けるには異論があります。
    問題の本質は、技術的に面白いかどうかではなく、
    有用性の観点から調査、評価できない人材(もちろんお役所のね)が、
    それをしないまま走り出したことでしょう。

    国費とはいえ”研究”ではなく”事業”なのですから、採算の合わないことをしてはいけません。
    採算合うのか?とか、誰も使わないんじゃないか?ということをまともに議論して予測できなかったという意味では極めて日本的な推進であると思いますよ。
    具体的な利用像も言えないのに、なんでチューナーの販売台数だけ予測できるの?

    自分としてはBSデジタル半年の、非常にお寒い現実を見て、一旦地上波デジタルは凍結にして、3年くらいBSの様子を見てどうするか決めればいいと思います。
    で、BSデジタルは普及すれども儲からず、という状況を予想しますので、その頃に地上波デジタルをやろうなんてことは誰も言わなくなるでしょう。
    テレビは今でいうラジオ的ポジションで、災害やロケット打ち上げの時にみんなで見ればよいのです。
    --
    _________________________________________ Kinoko, Deep Interactive>>Communication.
  • >でも匿名コミュニティにおいても「出る杭」を打つ
    >傾向があるというかかえってその傾向が強くないですか?

    何か矛盾してますかね? 打たれてもダメージが少ない
    ということであって,出る杭を打つ人がいない
    わけではないでしょう.出る杭を打つことが自説を
    増強することになる場合は,そりゃ打つ人がたくさん
    でることは当然のようにも思います.
  • by kubota (64) on 2001年08月30日 19時33分 (#18317) ホームページ 日記

    日本とアメリカを比べることはそれなりに意味のあることですが、日本とアメリカの相違は「日本の特殊性」を意味するものではありません。世界には多数の国や地域があり、アメリカはそのひとつにすぎません。また、世界中の国の中でも、アメリカは非常に特殊な国と言えるでしょう。たとえば、アメリカは民主主義しか経験していません。人種の坩堝です。軍事大国で世界中に米軍がいます。先住民がいます。広大な面積を持っています。これらはすべて、アメリカ一国だけにしか見られない特質か、あるいは、ほんの少数の国にしか見られない特質です。そのような世界に稀な特殊な国アメリカと日本を比較して、「世界」と比較したつもりになるのは、まずいです。

    もちろん、日本しか知らないのに比べれば、日本アメリカ知っているほうがいいし、より広い考え方ができると思います。しかし、それがすべてじゃないです。

    『日本人は「日本的」か』(杉本良夫、ロス・マオア著)という本があります。おもしろいですよ。たしか、ちくま文庫かちくま学芸文庫で「日本人論の方程式」という名前で再出版されていたと思います。『日本人をやめる方法』というのもおすすめ。

  • 戦術レベルではカツを入れられても、戦略レベルでカツを入れるのは難しいですね。
    山本五十六は真珠湾攻撃という作戦レベルでの変革は実施できましたが、日本海軍の戦略変更は曖昧なままに終わってしまいましたね。
  • by Kichiji (4251) on 2001年08月30日 21時46分 (#18345)
    >> 出る杭は打たれる

    僕はこの言葉大好きですよ。といっても、曲げて解釈した場合ですけど。
    「出る杭は打たれる、だったら、みんなが自分の意見を言い合って、話あって、みんなが『出る杭』になれば、相対的に自分は出てないことになるやん。」
    という、ちょっとひねた解決方を前提として。みんな堂々と声を上げて、堂々と努力して、みんなで高めあっていける世界になればいいなーと思います。

  • by Kichiji (4251) on 2001年08月30日 21時50分 (#18347)
    >> 旧くは神聖ローマ帝国の経済政策ですとか,
    >> スペインの植民地政策とか,ナチスドイツの対外政策とか.

    十字軍の遠征ってのもそうでしょうか?

  • by char (1245) on 2001年08月30日 22時06分 (#18352) ホームページ 日記
    冗談抜きで、言語処理系は特殊だそうです。
    #だから正確には「日本人」ではなくて「日本語のネイティブスピーカー」ですが。

    デーブ=スペクター氏などはどうなっているのだろうか。
    --
    char *A;
    モータースポーツ部 [slashdot.jp]
  • by naka64 (4590) on 2001年08月30日 22時09分 (#18355) 日記
    <妄想モード>
    総務省がやりたいのは周波数帯の地上げでしょ?
    </妄想モード>

    Uチャンネル(13ch-62ch,470MHz~770MHz)をアナログとデジタルで使い回す(しかも、実態は~732MHzまで)というのを見てしまうとね…。(H24までかけるなんて悠長すぎですけど。リンク先は300kbのPDFです。)

    デジタル化すると通信との周波数の共用も簡単になり、周波数利用の高密度化が可能になるでしょう。

    3年前にはこんな記事も出てたんですよ(googleのキャッシュ)。
    だから「メディアに殿様商売をさせる義理はないから、まず走らせて、倒れるところは新規参入者(放送に限らない!)に渡せばいい」というのが総務省の考えなのではないでしょうか。

    #ただ、そうまでしてこじ開けた周波数の買い手がいるのか、というのが問題のような気はするが。
    #そうなると、まさに諫早湾ですな。
  • by T.Sawamoto (4142) on 2001年08月31日 0時32分 (#18372)
    > 冗談抜きで、言語処理系は特殊だそうです。

    なんせ、「逆ポーランド記法」ですからね。
    そのせいで、Mindのような奇っ怪(失礼)かつ可読性の高いプログラム言語が成り立つわけで…。
    (「窓の杜」でひまわりって言語が紹介されてたけど、これもそうかな?)

    ここ数日PostScript(これも逆ポーランド記法)をいじってるんですが、実に面白いです。
    数式の考え方で、発想の転換を迫られるというか…。
    普段、日常会話で使ってるはずなんですが(^^;)
  • by Anonymous Coward on 2001年08月31日 0時52分 (#18376)

    >お金のムダは覚悟してやってみても損ではないと思うけどな。

    それは賛成ですが、でも金額によりますよね。
    • 僕個人の懐具合でいったら、千円なら無駄でもOKで、1万円ならちょっと考えますし、10万円なら無駄はやめておきます。
    • 個人経営の店なら、1万円なら無駄でもOKで、 10万円ならちょっと考えますし、100万円なら無駄はやめておくでしょう。
    • 中小企業や大企業の一組織なら、 もちろん規模にもよりますが、 100万円なら無駄でもOKで、 1000万円ならちょっと考えますし、 一億円なら無駄はやめておくでしょう
    • 大企業全体になれば、 1000万円なら無駄でもOKで、 1億円ならちょっと考えますし、 十億円なら無駄はやめておく、と言う規模のところも あるでしょう。
    そして、今の場合、実行するのは日本国政府ですので、 どんな大企業よりも大きなお金を持っているわけですが、 さて、どれくらいの無駄が許されるのでしょうか?

    今の政府に、無駄になるかもしれない1兆2000億に、お金を出す余裕がありますか?

  • by Kludge (4106) on 2001年08月31日 1時26分 (#18384)
    確かに夢はありますけど、公共事業、地上派TVに比べて優先すべき理由を示してくれると、話の幅が広がって面白いかな、と。

    それに、金が有り過ぎるというのも、使うのに精一杯で足下が危なくなりそう。

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人生unstable -- あるハッカー

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