米国特許が即日本特許に 34
ストーリー by Oliver
最低最悪 部門より
最低最悪 部門より
Ikke曰く、"NIKKEI NETの記事によると、日米の両政府が両国の特許を相互に認めることで基本合意したそうだ。2004年の実施を目指しており、実現すれば日米両国に出願した場合、審査機関をどちらの特許庁にするかを選択し、他方の特許庁は原則相手方が特許を認めれば、ほぼ自動的に特許を認めるようになる。分野によっては、好ましくない事も起こりそうな気がするが、どうなのだろう。"
ちょっとまてー。ソフトウェア特許やブランコの乗り方特許など、世界で一番信用できない米国特許商標庁の判断をほぼ無条件に受け入れるというのか。しかし、特許庁のプレスリリースを読んでもサッパリ。
特許の時期 (スコア:3, 興味深い)
日本は、先願主義で、米国は、先発明主義じゃなかったのか?
そんなん認めたら大混乱じゃないのか??
written by こうふう
Re:特許の時期 (スコア:1)
Re:特許の時期 (スコア:1)
ただ先発明主義時代に出願されて、審査中のは残ってる可能性はありますけど。
あ、それと特許の有効期間も、昔は成立してから何年でしたけど、今は日本等と同じく出願から何年に変わっているはず。
Re:特許の時期 (スコア:3, 参考になる)
で、先願主義になったのはいつですか?調べても見つかりません。
少なくとも、2001年7月の 対日投資環境に関する報告書(在日米国大使館) [state.gov] を見る限り、米国は先発明主義だと思われます。これ以降に改正があったんでしょうか??
あと、 「 知的財産戦略会議に望む -骨太の知財立国グランドデザインを- [benseiren.gr.jp]」(弁政連フォーラム第112号(平成14年3月25日)に掲載)の中でも、 ってなってます。
written by こうふう
1999年改正法では先発明主義のままですね (スコア:3, 参考になる)
http://www.uspto.gov/web/offices/pac/mpep/consolidated_laws.pdf
を見る限り、102条(g)項の内容は、先発明主義に関する条文だと思います。
「発明の先後を決定するにあたっては、それぞれによる発明の着想の日および実施に至らしめた日を考慮するだけでなく、最初に着想したものの実施に至らしめたのは最後になった者の、他の者による着想よりも前の時点からの合理的な熱心さを勘案しなければならない。」
ただし、102条(b)項にあるように「米国における特許出願よりも1年以上前に、その発明が米国または外国において特許されてもしくは刊行物に記載されていた場合、または米国において公然使用されてもしくは販売されていた場合には、その発明は特許を受けることができない。」の部分は、先発明主義に先願主義的な要素を少し含むようになりましたが。
参考サイト
http://village.infoweb.ne.jp/~mat/SENHATUM.HTM
Re:特許の時期 (スコア:1)
各国で相互承認をしようという動きはずいぶん以前からあって、米国が他の国と合わせたと思ってたけど、合わせようというだけでその後進展してないってことかな?
ちなみに、先発明主義が適用されるのは米国籍の人が出願する場合で、海外からの出願には先願主義で審査するのは、昔からなんですけどね。
#だから日本人が出願したけど、米国人が「その出願以前に私が発明していた」と訴えると、権利を持ってかれましたが。
NAFTA及びWTO加盟国は米国と同等の扱いです (スコア:2, 参考になる)
http://www.uspto.gov/web/offices/pac/mpep/consolidated_laws.pdf
の104条(a)の(1)の(B)、(C)にあるように、NAFTA及びWTO加盟国については、出願前の活動についても発明日を主張できます。
Re:NAFTA及びWTO加盟国は米国と同等の扱いです (スコア:1)
Re:特許の時期 (スコア:1)
サブマリン特許がいい加減問題になってきて、
成立から数えていた有効期間を出願からに変えたのは
知っていたんですが、こっちは初耳でした。
しかし、日本とアメリカでは異議申し立て関係の手続きも
ずいぶん違ったような気がするので、
これからそこらへんの運用をすり合わせるのが大変ですね・・・。
だいたい、アメリカは特許成立に文句があったら利害関係者が
意義を申し立ててください、というスタンスで審査しているので、
くだらない特許でもぽんぽん通してしまいますから……
Re:特許の時期 (スコア:2, 参考になる)
米国内にのみ出願する場合 ---> 従来どおり先発明で扱う
海外にも出願する場合 ---> 先出願で扱う
だったはずですが.
Re:特許の時期 (スコア:1)
この話題のたびに気になるのは、ベルとグレイの「2時間差でアウト」の話は単なる伝説なのでしょうか?
考えられるのは
・ベルの方が先に発明したと認められた
(「先発明」が争点になったとは聞いたことがない)
・当時は先願主義だった
(この事件をきっかけに先発明主義になった?)
どっちなんだろう…
うじゃうじゃ
Re:特許の時期 (スコア:1)
written by こうふう
Re:特許の時期 (スコア:0)
先願主義はアメリカだけだったが、さすがに他の国に合わせる
ようにした、とかだったような気がする。
プレスリリースを見る限りでは (スコア:3, 参考になる)
特許庁の発表では
「サーチ結果を(相互に)利用するための短期的な検討プロジェクト」…本年中に立ち上げ
「審査結果を相互に利用すること」…検討プロジェクトを立ち上げ、2003年末までに検討を完了
で、その時点で2004年以降の将来計画を決めると言う事で、実際に『日本企業が国内で得た特許が米国でも原則認められるように』なるかどうかはその検討次第という事ではないかなあ。
実際、特許法制や実務面で隔たりが少なくないので、単純に相互認証すれば良いという物では無いと思うし、そうだからそこの「検討プロジェクト」なのではないでしょうか。
Re:プレスリリースを見る限りでは (スコア:2, 参考になる)
そうですね。
毎日新聞 [mainichi.co.jp]を読んだら、 参考情報として利用するとあって、それならあるなぁと思いました。
-- myomat --
日本は不利かな (スコア:2, 参考になる)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:日本は不利かな (スコア:2)
>するかを選択し、他方の特許庁は原則相手方が特許 を認めれば、
>ほぼ自動的に特許を認めるようになる。
って事ですから、元々両国で取得するつもりだったら都合の良い方に出願すれば良いのでは?
で、考え様に依っては元々日本では認められない特許であってもアメリカ側で出願することにより取得出きる可能性も。
まあ、良いのか悪いのか解らないし、アメリカ側で日本の申請をフェアに通してくれるかって心配もあるけど。
ってか、やっぱ実施迄にはすり合わせして共通基準にするんじゃないかな?
そんで、そのついでに進歩の早い技術についての特許の保護期間の問題なんかも改善してくれれば良いかと。
Re:日本は不利かな (スコア:1)
アルゴリズムは特許にならなかった気がするが。
written by こうふう
Re:日本は不利かな (スコア:0)
日経の報道は先走り過ぎ? (スコア:2, 参考になる)
時事通信 [jiji.com]の有料ニュースでは
と報道されてた。ニュアンスがずいぶん違うなぁ。
まあ、いつものことでしょ (スコア:0)
もしかしたら (スコア:1)
ん、単に日経が望んでることなのか。
他力本願。
Re:あれ?誤解がありますが、 (スコア:0)
…そんな立派だったんだ。てっきり保護監査区域かと。
あるいはテーマパーク。
Re:あれ?誤解がありますが、 (スコア:0)
相互に承認するのであれば... (スコア:1)
そうすれば、ホットスポットが商標登録されたり [srad.jp]しないだろうからねぇ
先願主義と公開広報 (スコア:1)
特許制度とは優れた技術をなるべく早く公開することに対する メリットを発明者に与えるものだと思っているので,
Koichi
Re:先願主義と公開広報 (スコア:0)
え? (スコア:0)
アメリカで出願すれば日本でも出願しなくても、日本でも特許として
認められる、ってことにはならんようですが。
というか、お互いの審査情報を交換しましょ、ということでは
ないんですかね。
Re:え? (スコア:1)
> アメリカで出願すれば日本でも出願しなくても、日本でも特許として
> 認められる、ってことにはならんようですが。
> というか、お互いの審査情報を交換しましょ、ということでは
> ないんですかね。
「審査機関をどちらの特許庁にするかを選択し、他方の特許庁は原則相手方が特許を認めれば、ほぼ自動的に特許を認める」
ですから,「審査情報」ではなく,もっと具体的に「審査結果」の交換のようです.
Re:え? (スコア:0)
国際特許出願を審査するたびに、
「なんでアメリカはこんなの許してるんじゃ~」
と身悶えていますが、これからは身悶えることすら
できなくなるのですね。
審査官の精神衛生上プラスなのやらマイナスなのやら。
ばかばかしい特許 (スコア:0)
Re:ばかばかしい特許 (スコア:1)
下らない特許がでてくるのは仕方ないし、特許庁にそれを判断しろ、というのも無理
(スタージョンの法則で、下らないものがないと発展しないし)。
特許が成立した後、あまりに運用が硬直的なのが問題なんじゃないか?
あと、従来の特許に文句があるわけではないので(問題はあるんだろうが)、
ソフトウェア特許とビジネスモデル特許に限って5年、とかでも俺は満足。
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
Re:ばかばかしい特許 (スコア:0)