SCO経営陣来日、CE-Linuxフォーラムにロックオン 136
ストーリー by Oliver
安易に迎合するべからず 部門より
安易に迎合するべからず 部門より
gedo 曰く、 "CNET Japanの記事(1),CNET Japanの記事(2),ZDnetの記事
によると、SCOのダール・マクブライドCEOはじめ幹部御一行様がこの間話題になった CE Linux フォーラムに対して自らの主張を説くために日本へ出発した。(もう日本に到着しているでしょう)
SCOのコーポレートコミュニケーション部門のディレクター、ブレーク・ストーウェル氏は「同社の訴訟はまずIBMやその他の米国企業に焦点を絞ったものであるものの、多くのアジア企業がLinuxにかなりの投資をしており、この問題について知る必要がある」としている。さらに、UNIXからLinuxに不正流用されたとSCOが主張するコードをCE-Linuxフォーラム各社に見せるつもりのようだ。
日本には今週いっぱい滞在し、CE-LinuxフォーラムメンバをはじめとするアジアのIT関連各社トップに対し、今回の対Linux訴訟の説明とSCOの立場を主張する。"
日本語 (スコア:2, 参考になる)
http://www.eetimes.com/sys/news/OEG20030703S0026
きょう午前中に都内でカンファレンス (スコア:2, 参考になる)
「2.4 LinuxカーネルはNapsterのような汚点」 (スコア:2, 参考になる)
PC Watch [impress.co.jp]に早速内容がアップされていました。
内容は結構過激ですね。
で、こういう目的の来日らしいです。
なお今回の訪日では、「IBMのような事例を作らないために」日本の大手ベンダーと話し合う予定としている。
ここのところ日本のベンダーも軒並みLinuxに力を入れるという発表をしてることですし、さてさてどうなることやら。
Re:「2.4 LinuxカーネルはNapsterのような汚点」 (スコア:1)
IBM との訴訟の決着がつく前に、ライセンスを結んだ方がお得ですよ、ここでライセンスを結ばないと IBM が負けたら次はあなたのところです、なんてセールス(脅し?)をかけるのでしょうな。
の
トーバルズ氏、SCO問題とLinuxのこれからを語る (スコア:2, 参考になる)
ターゲットはエンタープライズLinux――SCOのマクブラ (スコア:2, 参考になる)
誤爆? (スコア:1)
単語の意味からすると合ってたりして。 (スコア:1)
つまり「冒険的な企て」をやめさせるために来日した。
(´д`;)
Re:誤爆? (スコア:1)
SCO社長、Linuxのライセンス問題について説明 (スコア:1, 参考になる)
SCO社長、Linuxのライセンス問題について説明 ~2.4 LinuxカーネルはNapsterのような汚点」
[impress.co.jp]
すべて納得!! (スコア:2, おもしろおかしい)
だから今までは「だったらそのコードを明示して見せろゴルァ!!」と言われても、出せなかったと。
# それにしても、どうやってそれを知り得たんだろう?
# ターミネーターでも来たのか?
*-----------------------*
-- ウソ八百検索エンジン --
プロパガンダのにほい (スコア:1, すばらしい洞察)
たぶんマクブライド氏は「2.4 LinuxカーネルはNapsterのような汚点」って言いたかっただけなんだな (いま最も広く使われてる"2.4"に重点を置きたかった)。
「IBMが関わったファイルの数」というスライドも、「不正がこんなに!」といいたげだし。ファイルの数と契約違反の数は無関係ですよね。
# 最も情けないのは、説明会に居合わせた記者さん達が、"2.4.40"について質問した様子が無いことだったりする。
Re:特許侵害の考え方 (スコア:1, すばらしい洞察)
某教授が自分で言っていたような気がするな。
まぁ、サブマリン特許なんてものが出て来るぐらいだから、
そのへんは専門家でないと扱えないほど大きくなりずぎてる感じはする。
というか、特許取ったほうも、先行特許を調べるほうも気が付かなかったわけでしょ、あれは。
なら、開発に参加したいと考える、リソースの限られた個々の参加者に
「先行特許を全部調べてからコミットしろ」って言うのは無理だよねぇ。
専門家のいるとこだって調べ切れないのだから。
ちうか、最近はアイデアを無理矢理出させるからクズみたいな特許も多いよな。
適用範囲をできるだけ広く取れるように書くからかかる範囲の調査も難しい。
特にソフトウェア特許は無茶なの多いよね。フラクタル圧縮 [pag1u.net]とか。
科学的発見が知的財産になるのは確かだが、ここまで基本的なものを…。
だから、「いちいち付き合ってられんぜ」って本音が出たのじゃろう。
彼は基本的に技術屋で、スタンスとしては学者さんだし。
誰が発見した、実装したっていうことにはこだわるけど、
特許にしてお金がどうこう…ってことにはあまり関心なさそげ。
やっぱ、ソフトウェアは工業所有権じゃなくて、
著作権法で守ったほうがまだマシという気がするね。
疑問 (スコア:2, 興味深い)
Re:疑問 (スコア:1)
Re:疑問 (スコア:1)
えらく散漫な俺的総括 (スコア:1, 参考になる)
ATTから始まるUNIXのライセンサとライセンシの契約には,もともとのUNIXはもちろんのこと,その派生物もライセンサに権利がある,という内容になっていたようで.SCOがいってるんで,本当かどうかはわからんのですが,この点についてどこも反論しないので,たぶんそういう内容なのでしょう.
だからSCOは各ライセンシが,各ライセンシ製のUNIX内の,各ライセンシが自社開発した部分をLinuxに寄贈するのはライセンス違反だと主張しているわけですね.
IBMの場合はNUMAやSMPやRCUやJFSといったあたりが問題になっています.SCO自身は,こうした技術を自社開発したとは一言も言っていません.そのことを堂々というのはさすがに気が引けるらしく,煙に巻くような感じなので,混乱しているのです.まあ,あの会社にそんな技術力はない(昔はあっただろうが)のはみな承知しているでしょうが.
上記に加えて,以下の理由から特にIBMが狙われたのだと考えています.
1. SCOと共同で,SCOのUnixWare7とAIXを合体させてItaniumで動かすというプロジェクト(プロジェクト・モントルー)をやっていたので,そのときソースを盗んだと主張できる.
2. RCUを発明したSequent社の現在のオーナはIBMである.
1に関しては,Intel用UNIXを持っていなかったIBMが,同分野のパイオニアであるSCOと組んだというわけです.これは,1998年のことです.この時点でSMPはLinuxには実装済み(1996年)でした.またSCO OpenServer5.0.6の段階では,4CPUまでしかサポートしていません(5.0.7でも同じだと思う).
ここらへんのマルチプロセッサ関係技術は,2001年12月発売の最新製品のSCO UnixWare7(SCO Open UNIX 8とも言う)でようやく実装されています.
SCOのファイルシステムはVxFSといい,Veritas社 [veritas.com]の製品です.
2に関しては,#355638のリンク"What goes around comes around [pbs.org]"にあるとおり,実装例付きの論文が先に提出されているので,そちらを参考にしたという主張ができそうです.
SCOはライセンシ各社が自社開発した拡張部分の実際のコードはもちろん,アイディアの段階ですでに自社の権利だと主張しているようなのですが(ソース失念),これは行き過ぎでしょう.
なんでSCOが回りくどい方法でじわじわ攻めてきているかというと,この権利の前の所有者であるUSLとNovellはBSDを訴えて敗訴しているからです.この敗訴によって,Novellはこの権利に大した価値を見つけられなくなり売り払ったのだと思います.
Re:えらく散漫な俺的総括 (スコア:1)
> とのUNIXはもちろんのこと,その派生物もライセンサに権利があ
> る,という内容になっていたようで.
ということはないでしょう。 UCBの4.xBSDはAT&Tのライセンスを持っているところにしか 配ってはいけないという制約がありました。これは 4.[1234]BSDがAT&TUNIXの派生物だからです。 が、4.4BSDからAT&T 由来コードを抜いた部分は結局訴訟の結果配って良しと なりました。 UCBとIBMとが同様な契約だったかどうか分かりませんが、 もし同様な契約条文なら、IBMも独自に追加した部分は 自社の自由にして良いはず。
ただ、USLは「敗訴した」のではなくUSL側の BSDライセンス違反を突かれて和解しただけ なので、どのていど参考にして良いものか。
ソースコードを見せてくれるなら (スコア:1)
-----------------
#そんなワタシはOS/2ユーザー:-)
ソース見せてくれるとはいっても (スコア:1)
CE Linux のメンバーは、まずコピーされている分を
削除して代替えのソースを作り、ライセンスを GPL
にして丸ごと公開すれば良いのではないだろうか。
これならばどこがコピーされたかを言ったことにはならず、
更に書き直されるので違法性が消える。
(´д`;)
Re:ソース見せてくれるとはいっても (スコア:2, すばらしい洞察)
ソースを見せられちゃえば、
「いやー、コピーしたコードが入ってるって噂ですけど、当社としてはわかりませんなー。ははは」
ととぼけるのが難しくなるし。
書き換えを行えば、「彼らは違法性が高いと判断した」って宣伝に使われるし。
Re:ソース見せてくれるとはいっても (スコア:2, おもしろおかしい)
1.「いやー、やっぱり処理目的が同じだと似たコードを書くものですなぁ~。」
2.「似てねー!」
3.「違法だが何か?」
4.「プッ、SCO必死だな」
5.「ごめん、私はソースが読めません」
6.「藁」
7.「殺すぞゴラァ!」と逆切れ
8.「だから不具合があったのか」と納得
Re:ソース見せてくれるとはいっても (スコア:1, 参考になる)
SCOがチェックできることと、SCOによるコメントの差し止め、
そして守秘期間∞があったはずです
いえるなら行って見やがれ状態におちいる悪寒
てことは (スコア:2, 参考になる)
すでに見ている人々 (スコア:2, 興味深い)
日本のメーカとは言え, 今現在SystemVのソースを扱っている部門は有るんで, そういう所に対しては罠でも何でもないわけで. しかも同じメーカ内でLinuxを扱う部門には指摘された部分を見せることは出来ませんが, SystemVを扱う部門はLinuxのソースを自由に見ることができますから(見るだけならGPL汚染なんて無いでしょう?), SCOの主張を確実に検証できる最初の社外メンバーになるはずです.
とすると, SCOにとっては下手を打つとやぶ蛇ってことになるんじゃないでしょうか?
Re: 見るだけ (スコア:1, 興味深い)
これ [zdnet.co.jp]の反対の状況だと思いねぇ。
これに気づいてなかった人は、これから気をつけて行動しましょう。
Re:ソース見せてくれるとはいっても (スコア:1)
> って宣伝に使われるし。
じゃあ CE Linux のメンバーでない複数の人がパッチとして
公開すれば良い。親戚の親戚の親戚の友達のおじいさんの
友達の孫の嫁とかが公開するなら幾らなんでも繋がりが
あるとは思うまい。
# マネーロンダリングみたいだな。
(´д`;)
Re:ソース見せてくれるとはいっても (スコア:1, すばらしい洞察)
「Linux使ってるヤツから金を巻き上げる」ことであることを
お忘れなく。
じゃあこうすれば良いのかな? (スコア:1)
SCOの株を大量に買って大株主になる。
2. 株主総会でマクブライドを解任。
3. UNIXのソースのライセンスをGPLに変更し
Linuxと同じにしてしまう。
(´д`;)
Re:じゃあこうすれば良いのかな? (スコア:1)
マクブライドはストックオプションを行使してウマー
となるだけのような気がする。
の
Re:じゃあこうすれば良いのかな? (スコア:1)
あるいは会社を清算して終了。
(´д`;)
Re:じゃあこうすれば良いのかな? (スコア:1)
いかなる用途にも使用可能とする
----
のほうがみんな幸せになれます:)
# rm -rf ./.
Re:じゃあこうすれば良いのかな? (スコア:1)
(´д`;)
Re:ソース見せてくれるとはいっても (スコア:1, 興味深い)
「それじゃないソース」を公開するのは当然禁止できないから。
Re:ソース見せてくれるとはいっても (スコア:1)
ってかそれくらいは理解してもいいと思うけど...
# もち件の AC ではないので ID該当ソースをみせてくれるなら、それ(該当ソースね)を回避して コーディングすることは可能ってことでしょ?
CE Linux を SCO Linux ベース (スコア:1)
「あ、前に渡した資料、実は社内秘の物で配布にお金がかかるものだったのよ。使わないでね。」
「知らん。何も聞いていない。お宅はどういう機密管理をしているんだ?」
2.2ならOK? (スコア:1)
「うちはkernel-2.2.*しか使っとらんよ。」
と言われたらSCOとA社の法的問題は解決するのでしょうか?
ついでに、今回のkernel-2.4が問題という発言は、
「Linuxのkernel-2.4以外のFreeOSは問題無し」
という御墨付きと考えて良いのでしょうか?
なんかIBMに絡んでいる部分が問題なので、恐喝されないようにして欲しいぞApple。
#ひょっとしてkernel-2.6をkernel-2.2を元にして作ればいいのではないかとバカなことを考えてしまったので実名
----------- 一生勉強を続けなきゃ!
Re:2.2ならOK? (スコア:1)
なんちゃってプログラマ?
Re:2.2ならOK? (スコア:1)
ところでPPCで動くFreeBSDやNetBSD for PPC。さらにはDarwinを使って日本語環境作った人はいるのでしょうか?
一生懸命googleしても中々いい資料がなくて、、、。
#オフトピぎみなのに実名
----------- 一生勉強を続けなきゃ!
Re:2.2ならOK? (スコア:1, 参考になる)
という記事が、ITProに掲載されています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/LIN/NEWS/20030709/1/
閲覧には登録が必要かも。
しかし、methodを別の手法で実装してもライセンス違反ってのは、"不当に不利益"じゃないか?
不可解 (スコア:1)
将来大きな金づるになる(もちろんSCOが正しければ)のに、なぜ、
わざわざ将来の金づるを、亡きものにしようとするのかな?
こんなことわざわざ言いに来ても、SCOには何の利益もないだろうに。
まぁ将来損害賠償を請求されないよう、親切心から教えに来たんだろうが、
IBMに30億ドルよこせって言うほど金に執着してる割には、不可解な 行動ですね。
裏で何らかの取引が行なわれている事は間違い無いんじゃないかなぁ。
Re:安易に迎合するべからず 部門より. (スコア:2, 参考になる)
(´д`;)
Re:日本SCOの立場は? (スコア:1, おもしろおかしい)
問題無しという立場を堅持すれば米SCOに吹き飛ばされるだろうし、問題ありという立場になれば顧客から見放される可能性も高いですから、ヲチャーとしては面白いなと・・・
# 不謹慎?
Re:日本SCOの立場は? (スコア:1)
「現時点では問題を発見した事実のみを公表しております。」
とのご返事をいただいてしまいました。ぇぅ。
いや、確かに間違ってないんだけど。ないけどさ。なんか違うだろおい。
よくわからんのですが (スコア:1)
>その派生物を「木の枝」とした。UNIXライセンスは派生物についても
>その機密が保護されなければならないとし、「UNIXという大木の枝を
>Linuxという若木に持ってきて、接木するのは契約違反」と主張した。
ということは、IBMが独自に開発したコードもそれがUNIXに関係
するコードだったらIBMの自由にならないってこと?
そんな馬鹿な契約をIBM(他UNIX出してる各社)はむすんでるの?
もしそうならSCOのやりたい放題のような気がするんですが。
Re:よくわからんのですが (スコア:2, 参考になる)
Re:よくわからんのですが (スコア:1)
二次著作物に該当するのであれば当然の話だと思いますが。
Re:よくわからんのですが (スコア:1)
Re:誰か教えて (スコア:1)
今までATT由来のSCOが全ての権利を持つUNIXから盗まれた、と言っていたのと内容が違っているようです。
AIXはUNIXの派生物だから(IBMではなく)SCOが権利を持っている、という主張のようですね。
ということは (スコア:1, 参考になる)
1.NUMA,JFS等はSCOのUNIXライセンスの元に、IBMとSCOで共同開発した、ということの確認が必要である。
2.だから、これらのコードについてはSCOも権利を持っている、ということを確認する必要がある。
ということだと思う。
IBMにしてみれば、「この重要な部分のソースコードはIBM自身が開発しUNIXに付加した部分であり、SCOには権利を主張するような根拠がない」ということだね。
結局ここが争点になるね。
さて、問題のソースコードにどんなクレジットが書いてあるか、その開発の過程でどんなことがあったのか、など、過去に遡ってどこまで論争がされるのか、というところが面白いね。