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米大統領が新しい宇宙計画を発表 53

ストーリー by Oliver
子は親を真似る 部門より

yosuke 曰く、 "ブッシュ米大統領は14日、されていた新しい宇宙計画を発表した。内容は、

  • 2010年までにISSを完成させ、同時にシャトルを引退させる
  • Crew Exploration Vechicle (CEV)と呼ばれる新しい宇宙船を2008年までに開発する
  • 2020年までに月に遠方のミッションのための打ち上げ施設を完成させる

という、ほぼこれまでに漏れ出てきていた情報どおりとなっている。このための予算としては今後5年間で120億ドルを予定しているが、うち110億ドルはNASAの現状の予算枠からの持ち出しで1億ドルが予算の増額となるようだ。
今回、ブッシュ大統領が使った「We choose to explore space because doing so improves our lives and lifts our national spirit」という言葉は、ケネディの「We choose to go to the moon」に比べ個人的には重さが感じられない。しかしコロンビア事故の際に言った「Our journey into space will go on」を受けたと思われる「So let us continue the journey」というブッシュ自身の言葉は歴史に残るかもしれない。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by mizuki tohru (2645) on 2004年01月15日 22時40分 (#473462) ホームページ
     遠宇宙ミッションに重たい翼付きの機体を使う筈が無く、シャトルに頼らない地球帰還を行わなければならないので、恐らくCEVは再突入にカプセルを用いると思われます。
     元々NASAではISSミッション関係者を中心にカプセル派が多く、ISSからの救難機としてソユーズの次の機体について、短い間ですがロシアと研究しており、もしその成果を用いるなら、CEVは陸地着陸可能な大容積の再使用型カプセルと、使い捨ての機械モジュールの組み合わせになるでしょう。実質、アメリカ製次世代ソユーズです。
     ただ、遠宇宙ミッションで重たいカプセルを用いるのは不合理なので、カプセルをオプションとして切り離すことが可能なシステムであることも考えられます。その場合、カプセルは比較的小さく安価な使い捨て型を採用し、ミッションに対して別のモジュールを用意する、”ふじ”スタイルを採るかもしれません。

     で、恐らくシャトル後継機の話題はCEVと切り離され、再使用有翼機でなくてはヤダ、という意見は穏便に先送りにされたものと予想します。
     今回の発表の裏のメッセージは、シャトルの廃止、ISS切り捨て(ヨーロッパや日本による維持の期待)ですが、実はこれによるコスト圧縮が馬鹿にならなかったりします。悪いことにアタマがよくまわるなぁ、といった感じですね。
  • 『日本独自の有人宇宙船構想』は,
    それだけ良いコンセプトだったとも言えるけど。
    どうなっちゃうんだろう。日本版は。

    1.米国の下請け
    2.欧州とタッグ
    3.あくまで独自
    4.再利用で独自
    5.開発しない
    6.行かない

            ・・・
    --
    斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
  • by Anonymous Coward on 2004年01月15日 18時35分 (#473199)
    アメリカに限っては反対。
    その金でもっと他にやることがあるはず。
    自分達が壊した橋の再建とか。
    • by duria (16308) on 2004年01月15日 18時37分 (#473201) 日記
      選挙のための宇宙計画だしね。
      親コメント
      • >選挙のための宇宙計画だしね。

        ケネディはちゃんと完遂した。
        しかるにブッシュは?

        なんか選挙が終ったらテキトーな理由で棚上げにされそう。

        #ま、それ以前に再選だって危ういみたいだが。

        • by Anonymous Coward on 2004年01月15日 18時50分 (#473223)
          > ケネディはちゃんと完遂した。

          してないよ。その前に殺されちゃったから。

          計画を発表したのは大統領就任直後の1961年5月。暗殺されたのが1963年12月。11号が月面に着陸したのは1969年7月。当時の大統領はLBJのあとのニクソンだし。アポロ計画が終了したのは1972年。
          親コメント
    • Re:宇宙計画賛成派だが (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2004年01月15日 18時43分 (#473212)
      > アメリカに限っては反対。
      > その金でもっと他にやることがあるはず。
      > 自分達が壊した橋の再建とか。

      他の国は橋を壊したりしていないんですか?
      親コメント
    • しかし現時点でそれを実行できる国はアメリカしかない罠・・・
      国際的にやろうとしても結局は技術と予算でアメリカ主導になっちゃうだろうし。

      (こうしてみるとソ連があった時代のほうが面白かったかも)

      --Красная Армия Ура !--
      --
      --Красная Армия Ура !--
      親コメント
    • Re:宇宙計画賛成派だが (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2004年01月15日 22時29分 (#473455)
      誰がやろうとかまわん。
      動機が選挙だろうとかまわん。
      財政が赤字になろうとかまわん。
      人類の恒久的な生存の場を地球外に作ってくれるなら。
      親コメント
  • 大量破壊兵器は (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2004年01月15日 18時43分 (#473213)
    火星にありましたとさ
  • なぜ月で? (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2004年01月15日 18時44分 (#473214)
    火星ミッションの打ち上げ施設を月にとあるけど
    浅いとはいえなんでわざわざ重力井戸の底でやるのかな?

    月に水でもあるのならともかく。
    最初っから軌道上で組んだほうがいいんじゃないの?
    • Re:なぜ月で? (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2004年01月15日 19時32分 (#473287)
      地球と月では、重力井戸からの脱出の手間は、アポロ計画のサターンロケットと、月着陸船ぐらいの差があります。1/6の重力だけど、全部、自乗で効いてくるからね。それに、いろんなものを作るには「基盤」が必要。月は人類に用意された便利な宇宙基地ってわけさ。
      親コメント
      • Re:なぜ月で? (スコア:3, すばらしい洞察)

        by Artane. (1042) on 2004年01月15日 21時04分 (#473392) ホームページ 日記
        大気の空気抵抗の有無も無視できない要素だと思いますけど。

        親コメント
      • Re:なぜ月で? (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2004年01月16日 9時44分 (#473781)
        趣旨はその通りだけど一応細かな突っ込み

        サターンVがデカいのは、地球の重力井戸からの脱出もありますが、さらに宇宙船(SM*CM+LM)を地球軌道(LEO)から月周回軌道に送ることがあるからでもありますね。
        LMは上昇時には上半分(AS)だけ、しかも月周回軌道に達すればよく、月→地球への帰還のためのエネルギーはSMが面倒見てくれますのであれほど小さくてよいわけです。
        一応: SM=Service Module、CM=Command Module、 LM=Lunar Module、AS=ASCENT STAGE

        軌道上での建設・組み立て工事は、資材保管・補給・追跡・通信などを考慮するとまだデメリットのほうが大きいと思いますよ。
        親コメント
    • by duria (16308) on 2004年01月15日 19時00分 (#473241) 日記
      資源が無いから。
      月に基地を作り、マスドライバーで資源を打ち上げ、軌道上で組むのが一番。
      ・・・と、ガンダム・センチュリーに書いてあったと思う(SF考証についてはマジメな本です)
      親コメント
    • by take0m (4948) on 2004年01月15日 19時03分 (#473247) 日記
      10年以上の長いスパンで使うとすると、現在の軌道上の施設ではちょっと心もとないんじゃないですかね。信頼性とか技術的にそのレベルに達していないと思います。
      例えばデブリ対策とかも、打ち上げ基地レベルの大きさになると、かなりの確率で事故が起こりますよね。月なら、地下に基地作れば結構安心な気がします。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年01月15日 19時31分 (#473285)
        >10年以上の長いスパンで使うとすると、現在の軌道上の施設ではちょっと心もとないんじゃないですかね。信頼性とか技術的にそのレベルに達していないと思います。

        そうですねISSの空気漏れ [srad.jp]なんてこともありましたし

        # まだ建造中なのに
        親コメント
    • Re:なぜ月で? (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2004年01月16日 11時46分 (#473899)
      月上に基地を作るというのは、政治的に非常に大きな意味があります。

      宇宙条約では、宇宙空間や天体そのものの領有は禁止していますが、そこに打ち上げた物体や天体上の基地の所有権は認めています。
      また、天体の資源の利用に関し、すべての加盟国がそれを利用可能であるとしているだけで、実質的には利用の制限を行っていません。

      ちなみに、月条約においては天体上設置された施設や採集された資源の共有をうたっていますが、アメリカは月条約を批准していません。

      まぁ、現状の宇宙条約だけでもそれなりの牽制効果はありますが、宇宙条約は変更も可能ですし、脱退が容易です。
      もし、月の資源が経済的に有意となった場合、その資源を積極的に利用できるように条約の改正が行われることはありえますし、その際、月に基地を持っている国と独自の探査すら行えない国の発言力が同じであるとは思えません(実際、南極条約においては、南極に基地を設ける等、積極的に科学的調査を実施してきている国とそうでない国の間には、発言力において大きな差を設けています)。
      親コメント
  • 間違い (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2004年01月15日 18時50分 (#473225)
    >1億ドルが予算の増額となるようだ。
    10億ドルね。
  • 根本的に、この計画に必要になると思われる膨大な資金は、
    どこから捻出するのだろうか。

    仮に、今後の数年間~数十年間に、
    今回の戦争でアメリカに利権狙いで攻撃されたイラクのような
    国や地域が増えるとしたら、
    その行為によってアメリカに流れ込む膨大な利益の使い道は・・・。
    イヤ~ン。
  • by Anonymous Coward on 2004年01月15日 18時47分 (#473218)

    2020年までに月に遠方のミッションのための打ち上げ施設を完成させる

    このムーンベースαって必要なのかね?

    月に基地を建設して維持するだけで予算やリソースを食いつぶしてしまうんじゃないか?
    南極あたりに造船所作って戦艦大和を建造するのと同じようなもんだわ.
  • by Anonymous Coward on 2004年01月15日 19時08分 (#473260)
    大打撃を受けることになるんでしょうか。素人目にもえらいこっちゃという感じなんですが、関係の方、解説をお願いします。
  • by Anonymous Coward on 2004年01月15日 20時40分 (#473367)
    宇宙開発のための研究によって得られる成果が
    どれほど大きいかは分かっているけれど、
    もういいかげんこういうフロンティアなしで
    やっていける知恵を身につけられないものかね?
    アメリカという国は。
    • by dustcatcher (19652) on 2004年01月15日 21時42分 (#473420)
      フロンティアなしでやっていける社会システムは現在のところ実現していないと思います.
      (くやしいけど)アメリカがやっているからこそ他の国はやらなくてもいいような気になれるのでしょう.
      親コメント
    • フロンティア精神があるから月基地作ろうとか火星に行くだとか言えるんでしょうね。
      学術研究とか商業的な目的だけじゃぁ月や火星には行けないよ。
      今の段階では。
    • 戦争に向かうよりはましでしょう。

      実際アメリカはテロとの戦いもフロンティアを征服するのだと思っているかもしれませんので。
      自分の価値観が通じないところはすべて未開の地みたいな。
  • by Anonymous Coward on 2004年01月15日 20時55分 (#473384)
    僕はあほなので、ISSなどの言葉の説明や英語の翻訳をつけてほしかったりします。
    <タレコミさん
  • by Anonymous Coward on 2004年01月15日 20時59分 (#473388)
    猛き者も遂には亡びぬ 偏に風の前の塵におなじ
  • by Anonymous Coward on 2004年01月16日 1時20分 (#473588)
    • by Anonymous Coward
      やっぱ、AC規制って正しいよな、って思う。こういうコメント見ると。
typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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