日亜化学が青色LEDの404特許を放棄へ 101
ストーリー by Acanthopanax
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jerry曰く、"Yahooニュース(共同通信記事)によると、日亜化学工業と中村修二教授が裁判で争った(昨年1月和解)、青色発光ダイオード製造に関する「404特許」について、同社は権利を放棄することを明らかにした。この特許に基づく製造方法は現在ほとんど使われておらず、日亜化学も使用していないという。"
jerry曰く、"Yahooニュース(共同通信記事)によると、日亜化学工業と中村修二教授が裁判で争った(昨年1月和解)、青色発光ダイオード製造に関する「404特許」について、同社は権利を放棄することを明らかにした。この特許に基づく製造方法は現在ほとんど使われておらず、日亜化学も使用していないという。"
人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
つまるところ (スコア:5, おもしろおかしい)
404 Not found.
だったわけですね。
# 早い者勝ちなのでID。
Your 金銭的 potential. Our passion - Micro$oft
Tsukitomo(月友)
The Page (スコア:4, おもしろおかしい)
http://www.nichia.co.jp/blueLED/
# 本気にしないでね
Re:The Page (スコア:5, おもしろおかしい)
↑こんな感じでわざとURLを見せながらリンクしてくれてたら完璧でしたのに
日曜の夕方だ (スコア:5, おもしろおかしい)
青色発光ダイオード開発物語 (スコア:4, おもしろおかしい)
もちろん中村氏の名前が出ることはなく、赤﨑(崎)勇博士の業績の紹介..(ry
Re:青色発光ダイオード開発物語 (スコア:2, 興味深い)
中村不均一結晶プロジェクト [jst.go.jp]
この領域の研究成果が「消費電力1/10の青色ダイオード」ってやつですね。
というかねぇ (スコア:3, 参考になる)
そう言えば (スコア:3, 参考になる)
# ACで投稿すべきだっただろうか…
Life's just one big hack.
Re:そう言えば (スコア:5, 参考になる)
青色ダイオード、消費電力9割減 中村教授ら成功? [asahi.com]で読んだんだった。
もっとも、既に無いけど。。。
一応、ここ [2ch.net]に当時の本文が張ってあります。
# 間違ったこと言ってなくてよかったー
Life's just one big hack.
Re:そう言えば (スコア:1)
どちらかと言うと、こっちの技術 [shopbiz.jp]の方が現実味のある話だと思います。
こっちは「量産準備が整った」ですから。
Life's just one big hack.
Re:そう言えば (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:そう言えば (スコア:3, 参考になる)
大幅に上がった高輝度LEDの研究成果を発表していますね。
Re:そう言えば (スコア:2, おもしろおかしい)
そういえば、 (スコア:3, 興味深い)
裁判したけど、あの人、ホリエモンを絶賛してたなぁ
でこの裁判で思ったこと
1、一人だけで研究開発したわけでもないのに第一にんしゃだけが
開発した技術を 俺のものだ!!といったこと
(会社の設備、開発費用の提供、助手を含む技術検証研究者そっちのけ)
2、意外と開発した研究者のその後が大きく好転しないこと
電線製造で特許をとった人(金属電線と被覆、そして外皮を効率よく纏め上げるより線工法)を身近に知っていましたが、会社のためだと言ってたなぁ
Re:そういえば、 (スコア:5, 興味深い)
> 開発した技術を 俺のものだ!!といったこと
これって、日本の開発者の地位向上のために裁判しましたとか言ってたと思いましたけど。実際、うちの会社も特許譲渡の際の報酬が引き上げられました。儲かったら還元するよ程度ですけど。
>電線製造で特許をとった人(金属電線と被覆、そして外皮を効率よく纏め上げるより線工法)を身近に知っていましたが、会社のためだと言ってたなぁ
私は自分のためにやってますね。会社のため、で出す特許は商品開発系(アプリケーション側)が多くなりがちで、そればっかりやってると基礎部分が疎かになり、基礎特許が切れる20年後に会社の首が絞まることになります。
企業の中で研究をする意味は、“儲かる見込みさえあれば金・設備・人脈をふんだんに使える”ことだと思ってます。個人じゃ無理な研究も、上を説得できさえすれば可能です。結果的に会社に貢献することになるかもしれませんが、あまり会社会社で頭を使ってると雑音が多すぎて良い研究ができないですよ。何を作りたいかのビジョンは、自分で持ってないと。会社側からはアレしろコレしろとか言ってくるんですけど、実際ものになった技術を見渡すと開発者が片手間に始めたものばっかりです。
Re:そういえば、 (スコア:3, すばらしい洞察)
大きな貢献をしたものに対する特別な報酬ってのは必要だろうが、バランスを無視してしまうと不幸が訪れる、と。
Re:そういえば、 (スコア:1)
それなら理解できる。
Re:そういえば、 (スコア:1)
ごめんね、頭悪くて。
「頭が悪い」っていうのは関西では褒め言葉なので、ありがたく頂きます。
それよりACさん、googleの使い方間違ってるよ。
「locateは頭が悪い」で検索かけるのではなくて
"locateは頭が悪い"とダブルクオーテーションで囲まないと。
それよりか「より線工法」について誰か知らないかな。
Re:そういえば、 (スコア:2, すばらしい洞察)
金が欲しいならリスクテイクして会社おこせばいいんじゃないかと。
プロスポーツ選手を目指すリスクってとんでもないと思うんだけどなぁ。。。なってからもハイリスクだし。
# ローリスクでハイリターンを得る方法があったら教えてください。
Re:そういえば、 (スコア:2, すばらしい洞察)
金融ではそのような商品はすなわち市場の歪みであり、原理的に難しいのですが、実生活ではリスクの計算の方法、つまりはコストの算定の仕方、ひいては価値観の問題になってくると思います。
ナンパで例えれば、声をかけて断られるコストをどのくらいに考えるかで、ナンパ師になれるかどうかがわかれてきます。
断られても精神的なストレスを全く感じない性格であれば、コストは時間だけですからたいしたことありません。いくらでも声をかけられます(私はそんなことしませんが)
ですから、「ローリスクでハイリターンを得る」ためには自分のコスト見積もりを低めに取るようにすればいいと思います。
なあに、借金が100億円になっても命までは(通常)取られません。それを本にして逆に一儲け出来るかもしれないし、次々に目の前に現れる美女を梃子にのし上がって返済していくことも出来るかもしれません。
特許権を放棄 (スコア:2, 興味深い)
現物支給ってことで。
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Re:特許権を放棄 (スコア:2, すばらしい洞察)
どういう特許か確認していないけど (スコア:2, 興味深い)
製造特許で取ったなら、他の製造方法を開発されれば終わりでしょ。
モノが新規であるなら、物質特許とかパラメータ特許で押さえとかなきゃいけなかったのでは?
404特許の製法は量産に向かない (スコア:2, 参考になる)
それなりの報酬 (スコア:1, 興味深い)
問題無かったかも知れないのにね
人間関係 (スコア:3, 参考になる)
実はただそれだけですから…。
やはり、人間関係は重要だ
Re:人間関係 (スコア:1, 興味深い)
Re:それなりの報酬 (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:それなりの報酬 (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:それなりの報酬 (スコア:1)
「足なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」
Re:それなりの報酬 (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:それなりの報酬 (スコア:1, すばらしい洞察)
それを日亜が藪を突付いた形。
退職時の給与所得は2000万円弱だったそうで (スコア:4, 興味深い)
「この貢献に対し,当社は中村氏にボーナスや昇給という形で報いてきたつもりです。1989年から11年間の合計で,同世代の一般社員よりも6195万円ほど上乗せして支給しました。45歳で中村氏が退職する際の給与所得は2000万円弱。決して少ない額ではないと思うのです」
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200404_2.html [nikkeibp.co.jp]
これのいったいどこがスレイブやねん!
個人的には金額云々より、1994年以降自分では全然実験をせず、部下の業績をパクって自分の名前で論文を発表し続けていたということが気になります。 確かに近年はfirst authorになっている論文は見ません。
ひょっとしてUCSBもCreeも、貧乏くじ引かされた被害者かも?
Re:退職時の給与所得は2000万円弱だったそうで (スコア:3, 参考になる)
そうなったときに、誰がその研究についていちばん偉いのかというと、一つにはそもそものプロジェクトを立案して頭脳として進めていったリーダーの存在があり、かたや実際にいちばん手を動かした研究者の存在がある。この二人は同一の場合もあるし、別人の場合もある。
で、そのプロジェクトの「責任者」は誰かになるかというとブレインになった人なわけで、その人にはcorresponding authorという肩書きが与えられます。場合によっては、corresponding authorがそのままfirst authorになる場合もあるし、あるいは研究所全体の責任者と同じならlast author(だいたいはいちばん最後を「大物」がとる)と同じこともある。
ただし、first authorがcorrespoing authorと別の場合は、firstの栄誉は「いちばん手を動かした研究者」に譲られることが多いです。
通常、研究者は下っ端のうちはひたすら手足となって実験を行っていくのが仕事なわけで、そういううちはFirst authorをとれるかどうかが大事になってます。けど、立場があがっていくと、今度はfirstよりcorresponding authorをとれるかが大事になる。むしろ自分はいちばん大事なcorrespondenceをとって、firstは若い人に与えて後進を育成する。例えば大学なんかだと後進が助成金をとれるようになれば研究室全体が潤うし、ある程度育って巣立っていったらいったで、人脈もできることになるわけです。
まぁ、ここらへんの考えは研究者によってもいろいろあるし、分野によっても違うかもしれないから難しいところなんだけど、私の感覚からいうと、もう十分「偉い」立場になっているのに出す論文、出す論文すべてでfirst authorをとってるような人の方がむしろ、なんだかなー、と思ってしまいますね。
Re:発明の価値 (スコア:4, 興味深い)
また、特許で参入障壁を築いて濡れ手に粟、なんて話が幻想だなんて技術をやってる人からすれば当たり前の話ですが、世間や経営者は、そう信じて疑わないですからね。
#魔法じゃないんだから。
Re:発明の価値 (スコア:3, 参考になる)
青色LEDをどんどん作られてしまい、日亜にとっては特許の
維持費だけが必要なお荷物になってしまったということ
でしょう。
Re:発明の価値 (スコア:2, 参考になる)
Re:発明の価値 (スコア:3, 参考になる)
Re:発明の価値 (スコア:2, 参考になる)
日亜の主張どおりのことでしょ。疑う理由がない。
Re:発明の価値 (スコア:3, すばらしい洞察)
っていう前例があればこそ出来る研究もあるかと
そういう大前提を日本のえらい人が理解できるかどうかは放置
Re:発明の価値 (スコア:4, 参考になる)
>っていう前例があればこそ出来る研究もあるかと
そんなこといったって、とりあえず青いのが作れる
よっていう前例は特許にはならんしな。
第一、青色LEDを最初に作ったのは、
中村氏ではありません。
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200406_1.html [nikkeibp.co.jp]
サイエンスチャンネルであるお (スコア:3, 参考になる)
青色発光ダイオード開発物語(1)
~赤﨑勇 その人と仕事~
赤や緑のLEDは早くから実用化され
たが、青を発光させることは困難で
多くの研究者が次々と断念していき
た。番組では、ひとり青色の開発に
挑み続けそれを成功に導いた赤﨑
勇博士の研究史を紹介する。44分
そうそう (スコア:1)
二番煎じは凡人でも出来る。
つまるとこ (スコア:1)
無価値(?)になってしまった事でお手当払っちゃった企業には気の毒ですが・・・。
まぁ良かれ悪しかれ企業名の知名度だけは少なからず上がったと思われるので結果オーライと思いこむのも良いかと。
Re:そうそう (スコア:2, すばらしい洞察)
実験室レベルと工業レベルでは必要とされる技術に雲泥の差があることはご存知ですよね。
Re:そうそう (スコア:2, 参考になる)
だろうなあと予想はしながら書きましたが、彼の業績がブレイクスルー
かと言う点には疑問があるためあのような書き方をしました。
>実験室レベルと工業レベルでは必要とされる技術に雲泥の差があることは
>存知ですよね。
両者にかかわっているため無論知っておりますが、404で主張されている
特許が「工業レベルで必要とされる技術」と言う点には異論があります。
まず、TwoFlowMOCVDを使わなくてもきれいな緩衝膜の作成に成功
しているグループが当時すでに複数グループ存在したこと(これは404が
必ずしも独創的だったりブレイクスルーではないことを示す)、また
404にて主張されている手法があまり量産に向かないこと(これは日亜自体が
特許訴訟以前のかなり早期に製法を変えていること、また他社で同様の
研究が行われていないことから示され、技術そのものの有効性に疑問を
投げかけるものです)が挙げられます。
この二点から、404で示されている技術がブレイクスルーになって一気に研究が
進んだとか、その第一の発見により他の研究が刺激され一気に、と言う
わけではないのではないか、と考えられるわけです。
まあ実際、量産工程では404は使われておらず、そういう意味でも工業レベルの
技術では無いと考えられます。
Re:発明の価値 (スコア:2, すばらしい洞察)
他者がおさえている特許に対する戦略はふたつあります。特許使用料を払ってライセンスを受けるか、特許を回避する技術開発をするか。
ライセンスを受けることにリスクが伴うと判断すれば、回避戦略を取るのは当然です。
Re:初歩的な疑問 (スコア:2, 参考になる)
・ライセンスしてくれと言ってくるうっとうしい会社がなくなる
・誰でも安心して特許明細に書いてあることを勝手に実施できる
なんてとこです。
そして、今回の特許放棄の宣言について一番重要なのは、
日亜から中村氏への当てつけでしょう。
「お前の役に立たない特許なんか捨ててやる」ということです。
「こんなくだらない特許でうちから8億円もふんだくるなんて、
お前はとんでもないろくでなし(or 特許ゴロ)だ」とも
言っているように思えます。
これにより、この特許が他社に対するアドバンテージとして
貢献していないことになり、中村氏の方は裁判で得た8億円の
拠り所がなくなったと感じるかもしれません。
(会社もやめて喧嘩状態だろうから、何とも思わない可能性大だけど)
Re:初歩的な疑問 (スコア:2, 参考になる)
特許権を放棄すれば、毎年特許庁に上納金を納めなくてすむので、
ちょっとだけコストダウンできます。
産業財産権関係料金一覧
特許申請数の多い会社にとって、役に立たない特許と、使える特許を振るいにかけるのは、コスト競走上重要だったりします。
Re:初歩的な疑問 (スコア:1, 参考になる)