レーザーガイド補償光学装置によるファーストライト成功 31
ストーリー by yosuke
一目瞭然 部門より
一目瞭然 部門より
naocha 曰く、
読売新聞の記事によれば、国立天文台は、すばる望遠鏡の解像度を最大10倍に高める新システムを搭載して試験観測を行なったと発表した(プレス・リリース)。
同天文台と理化学研究所の研究チームは、高度90km付近を浮遊するナトリウム原子にレーザーを照射し星のように発光させる装置を開発して望遠鏡に設置。この光を指標に大気の揺らぎを連続的に検出し、乱れた光を188個の駆動素子のついた鏡で補正することで、より鮮明な画像が得られるようになった。これまで明るいガイド星がそばにないため補償光学系を用いた観測ができない領域も多かったが、この人工星を使うことによって全天の半分以上の天域で補償光学を利用した観測が可能になるという。
新しい技術が開発されたことによってさまざまな新しい発見が続くことに期待したいです。
光害 (スコア:5, 参考になる)
早い者勝ちらしい
>マウナケア山頂ではこれまではノンレーザー望遠鏡に優先権を持たせる方針で
>各観測所間が合意し運用してきたが、今後レーザー照射が増加するため、
>first come first served方式(レーザーかノンレーザーかに関係なく、先にそのターゲットに
>望遠鏡を向けた側に優先権を与える方式)に移行しようとしている。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/hasc/koutenren/subarushouiinkai21-20061010.txt [hiroshima-u.ac.jp]
このスレッドでは… (スコア:4, おもしろおかしい)
すいませんごめんなさい。
----------------------------
IDで怒られよう!の会
会員No.A001
んー (スコア:1)
Re:んー (スコア:0)
これってぼやけて見えてた星を鮮明に見るシステムだよね?
モザイク→ぎりぎりモザイク みたいな感じ?
そうすると解像度10倍ってのはなんか違和感がある表現だなぁ
ってプレスリリースよく見ると解像度10倍とは書いてませんね
#一個親コメントはなんで余計なもの?
Re:んー (スコア:2, 興味深い)
>そうすると解像度10倍ってのはなんか違和感がある表現だなぁ
ナンデ?
プレスリリースの画像の所に、解像度0.6秒角→解像度0.06秒角と書いてあります。
つまり、解像度10倍(解像角で10分の1)になってます。
光学系で解像度と言った場合は、角度が単位になりますよ。だから、ホントに「度」なんですねぇ…。
ちなみに、あくまで光学系の生の性能です。CCDで画像にした後の話じゃありません。
あと、元コメントが-1なのは、ただの言葉遊びで屁理屈コネてるからじゃないかと。「余計なモノ」ってモデは相変わらず誤用されてる感ありますが…。
参考までに (スコア:1, 参考になる)
最近の、非光学式手振れ補正みたいに (スコア:1, 興味深い)
あとからその像を補正をしつつ重ね合わせる、という手法はだめなのだろうか?
大気の擾乱は1000Hzぐらいらしいから、それより早く撮影すれば時間軸方向の擾乱には影響されないんだよね?
画面内でのゆがみはガイド星のゆがみを元に補正すればOKだろうし、これもデジタルで出来る。
デジタルで処理したほうが、物理的な制約を受けないし(鏡の数や重さ、サーボの反応速度など)、
機構もシンプルでトラブルもなく、188個の鏡よりももっと細かな補正が出来る。
おまけに安上がりだと思うのだが。
と素人考えで思ってみたのだが、どこが間違ってるのか、その道の方、指導求む。
Re:最近の、非光学式手振れ補正みたいに (スコア:5, 参考になる)
(1)1つは、すばるの主鏡(直径8.2mの円)に入ってくる光がそもそも、大気の乱流で
すでに平行光ではなくなっているので、いくら露出時間を短くしても解像度はあがりません。
補償光学では、主鏡の瞳面をこの乱流のサイズくらいに分割(すばるの新AOシステムだと188個)
して、それぞれの像が一点に結像するように(可変形鏡で)調整することになります。
(2)もう1つは、こんなに露出時間を短くしてしまうと、入射光子数の量子的ゆらぎよりも
検出器の読みだしノイズが圧倒的に効いて来て、暗い天体はほとんど写らないと思われます。
アマチュア用に売られている「補償光学」というのは、スレ主が提案されておられる
方法をハードウェア的に実現しているものです。要するに鏡を一枚高速で動かして、星の大気による
動きを相殺するもので、こうすれば先の(2)の問題は回避できます。
これは(光赤外)天文業界ではTip-Tiltと呼ばれている方法で、多くの望遠鏡で副鏡を振ることによって
実現されています。(すばるでもやることはできる)
Re:最近の、非光学式手振れ補正みたいに (スコア:2, 興味深い)
Re:最近の、非光学式手振れ補正みたいに (スコア:2, 興味深い)
リリース画像に使われたカメラ"IRCS [subarutelescope.org]"の読み出しにはがんばっても0.12秒かかるらしいです。露出時間1/1000秒だとすると、シャッター開けて天体を見ている時間に対して読み出している時間が100倍。ただでさえ厳しい観測割り当て時間の争奪戦が繰り広げられている中では、観測効率の向上も大変重要です。工夫の余地はまだあるのかもしれませんが、直球勝負だとこの方法は採用されないでしょうね。
Re:最近の、非光学式手振れ補正みたいに (スコア:1, すばらしい洞察)
基礎自然科学に投じる予算が少ない日本の研究者なら真っ先に安い方法に飛びつくはず。
聞こえる、大気の揺らぎが聞こえる (スコア:1, すばらしい洞察)
明るい星であればその補正で間に合うかもしれないが、検出限界近くの暗い星には効きません。
そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:0)
夜空に緑色のレーザー光線が上っているのを見て
「なにしてるんだべ?夜空にレーザーなんかあげてよ?」
「さぁ・・・学生が遊んでんじゃないべか?」
なんて話をしていたんですが、これだったんですかね?
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:4, 参考になる)
環境研か気象研の間違いでは?
だとすると、それはLIDARでしょう(環境研 [nies.go.jp],気象研 [mri-jma.go.jp])
緑色だとすると、Nd:YAGレーザーの第2高調波かも。532nm。
ちなみに、ライダーは中間圏ナトリウムの観測にも使われます。
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:3, 参考になる)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20061119i202.htm [yomiuri.co.jp]
ライダーなんて、このニュースで初めて存在を知りました。
原理仕組みは三菱電機のページに
http://www.mitsubishielectric.co.jp/lidar/ [mitsubishielectric.co.jp]
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:0)
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:4, おもしろおかしい)
http://d.hatena.ne.jp/softether/20060511 [hatena.ne.jp]
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:0)
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:0)
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:0, 興味深い)
レーザーガイド星システムとか言って、レーザーでガイド星を作り出すものです。
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:そういえば夜空にレーザー向けてたっけ (スコア:0, 余計なもの)
別の場所の映像ですけど, こんな感じ [okayama-u.ac.jp]だったらレーザーレーダー(ライダ)ですね.
それ以前に (スコア:0)
Re:それ以前に (スコア:5, 参考になる)
すばる望遠鏡:使用再開のお知らせについて [subarutelescope.org]
Re:それ以前に (スコア:2, 興味深い)
(まあ、天災なんだけれども)
ファーストライトってことは、基本的に修繕は終わったんですよね?
まあ、いろいろ動作確認・調整等ははあるかと思いますが。
それってマスコミのヘリやセスナにパイロットの眼に直撃したら危ないの? (スコア:0)
直視はヤバい (スコア:2, 興味深い)
プレスリリース [subarutelescope.org]によると出力は4.7W。強力なレーザーポインタでも1mW程度 [wikipedia.org]なので、その4000倍です。まぁ、上空90kmにあるナトリウム原子を励起させようというんですから、こんなもんでしょう。
プロジェクトX (スコア:0)