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テクノロジー

壁から剥離せずにアスベストを無害化 34

ストーリー by nabeshin
コンクリートが沸騰する世界 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

産業技術総合研究所が、壁から剥離せずにその場でアスベストを無害化する技術の開発に成功したそうだ(産総研のリリース)。アスベストを溶融させるには鉄が溶融する温度に匹敵する1500度以上の高温が必要とのことだが、ハロゲンランプ2個と赤外線反射鏡を用いた加熱装置を開発し、それによって1500度以上の光を照射することで、アスベストの毒性原因である繊維状の形態を破壊することに成功したとのことである。

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  • これ天井に照射すると降り注ぐ・・・よね?
    --
    かゆいうま
    • by Anonymous Coward
      それよりも、発生した熱や煙はどうするの?の方が疑問だなあ。

      現場で直接溶融処理をするなら従来の剥離処理に必要だった重装備は
      必要ないって話ならともかく、やはり作業者の安全の為には今までと
      同等の装備が必要だとか言われたら、資格持った作業者が全員逃げて
      しまいそうな気がする。
  • by Lurch (10536) on 2008年01月24日 15時51分 (#1285871)
    なんか萌えます
    --

    ------------
    惑星ケイロンまであと何マイル?
  • 元の熱源がそんなに大きくなさそうだから、結構狭い範囲しか加熱できないんじゃないかな。
    細くしちゃうと、面を捌くのに時間が掛かりそうだ。

    アスベストを溶かしちゃうんだから、火事には気をつけましょう。
    粉塵爆発とかやらかしたら二度と日の目を見ないツールになりそうだ。

    • by Anonymous Coward on 2008年01月24日 22時37分 (#1286088)
      プレスレリースを見る限り、赤外線イメージ炉(楕円鏡の一方の焦点に熱源、一方の焦点に加熱対象物をおくと、(ロスが無いとして)熱源の温度まで対象物を加熱できる代物、高速加熱とそれ以上に難しい高速冷却ができる)にしか見えないですが、どこが新しいんでしょうかね。うちの会社にも一つ転がっているし、いまのやつの前任者は30年選手だったはず。

      いろいろ突っ込みたいところはあるのですが、アスベストを含有したロックウールの処理の可能性を探るために、アスベストを含まないロックウールを溶かしてみて、アスベストより融点の高いロックウールも溶けたからアスベスト処理できるって言い切ってしまうところを読んで、 ああ、こいつらの中に化学者はいねえな、っと。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年01月24日 15時25分 (#1285843)
    赤外光を照射して1500度に加熱するわけですが、光が1500度というと何か違和感を感じます。
    • Re:1500度の光? (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年01月24日 18時19分 (#1285988)
      放射関係では、Plankの放射則で放射される電磁波(光)の強度(照度・輝度)は
      放射源の温度によって決定されるのでその表現自体に違和感はありません。

      ただ、今回のタレこみは1500度の放射源を用意したわけではないので
      その表現をここで使うのに違和感、には同意。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        ちなみにハロゲンランプのフィラメントって何℃くらい?
      • by Anonymous Coward
        別の意味があるからこそ、違和感どころかミスリーディングなわけで。
    • by nekotrom (34262) on 2008年01月24日 22時42分 (#1286089)
      なかなか恐ろしい兵器だね・・・・
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      の一種なわけで...
      • by Anonymous Coward
        赤外線が1500度とは言ってないでしょ?
    • by Anonymous Coward
      >光が1500度

      まあ、「1500度の光」ってもの自体はあるけどね。
      今回のは違う(今回使用されている光の温度はもっと高い)けど。
      • by motamota (30138) on 2008年01月24日 17時31分 (#1285963)
        色温度 [wikipedia.org]?
        これは「温度」じゃなくて「色」の値みたいだから違いますか。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >色温度?

          起源は同じ。
          ある温度の黒体から放射されるのが理想的なその温度の光。温度はエネルギーの分配の仕方に対して
          定義されるから、光の各モードがどういう割合で励起されているかで温度が決められる。
          また、温度Tの光では、集光して物質に照射しても温度T以上には加熱できない。だから太陽光を
          いくら頑張って集光して密度を上げてやっても、太陽の表面温度以上には加熱できない。
          (熱力学第二法則から自明でもあるし、微視的には誘導放出等でエネルギーの吸収と放出が
          釣り合ってしまうことに由来)
      • by Anonymous Coward
        >1500度以上の光を照射
        光の温度では無く、
        光が当たってる壁表面の温度だろ?
        と言う突っ込みだよね。

        #それにしても、1㎡あたり何日かかるやらw コンセントから電気を取る限り実用化できないな。
    • by Anonymous Coward
      ウルトラマンかゴジラあたりで出てきそうな「零下1万度の冷凍光線」に比べれば現実的と思います。

      #もっと理解不能なのは「スーパーキャッチ光線」とか「1億ボルトの電磁バリヤー」とか
      #「ホーミングレーザー」とか。
  • by Anonymous Coward on 2008年01月24日 15時36分 (#1285855)
    壁も燃え尽きた

    #なんてことはないのでしょうか
    • 万が一、コンクリート表面が露出し、直接赤外線が照射された場合を考え、コンクリート表面を溶融したところ、表面の深さ2mm程度、直径10mm程度の領域が45V程度の電圧で溶融、65V程度で沸騰した。最終的に70V程度まで電圧を上げても、沸騰の様子は変わらず、ひび割れ、破損などの変化は全くなかった。

      だそうですよ。
      親コメント
    • by Led (7726) on 2008年01月24日 15時46分 (#1285866) 日記
      想像するに、アスベストの独特の繊維状の構造から言って、アスベスト部分の局所的な熱容量が極端に小さく、かつ壁へも熱が逃げにくいのではないかと。それで光線照射でアスベスト部分だけ容易に温度が上がるのかなあと思います。それが正しければ融解して体積対表面積比が変化すると背後の壁に熱が逃げて温度の上がり方が鈍くなりそう。ただ、あんまり長く照射してれば仰るようにやっぱり背後の壁がどうにかなりそうですよね。

      きっと(不適正な照射時間の最小値) から(適正な照射時間の最大値) を引いた時間差がある程度大きいに違いないと思いますので、いい方法なんではないかという気がします。
      親コメント
      • by SteppingWind (2654) on 2008年01月24日 21時49分 (#1286070)

        というか, アスベストの繊維が互いに接触している部位のみが融溶して, 全体が網目状の構造になっちゃえばいいんですよ. そうすれば, アスベストの問題点である微小繊維の拡散が防げますから.

        で, こういった接触部位の部分的融溶ってのは全体を完全に有用するのに比べて表面活性が高いために遥に低い温度で実現可能です. 例えば焼き物なんかも微細なセラミック粉末同士の接触部が部分的に融溶することで本来の融溶温度よりも低い温度で固着できているわけです.

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          それなんて綿飴&スチールウール?

          あのチリチリと解ける/燃えるのがなんとも味がある。
    • by Anonymous Coward on 2008年01月24日 15時44分 (#1285862)
      家を破壊することに成功したとのことである。
      親コメント
    • by multiplex (33585) on 2008年01月24日 15時56分 (#1285875)
      もともとアスベストをどうにかしようというのは、壁を撤去するときくらいなんじゃないでしょうか。
      なので多少ダメージを受けてもかまわないのかなと。
      親コメント
      • 駅とか学校とか公共施設では除去作業のみを単独でしてますよ。
        1,2年前に地元駅で天井のアスベスト除去作業を行っていました。
        営団地下鉄の駅でも同時期に除去作業していたような……。
        どちらも駅舎改装とは別作業でした。
        建物へのダメージもですが、
        防塵対策が簡易になりそうなのはメリットかと。
        --
        ☆大きい羊は美しい☆
        親コメント
      • 繊維状の特性を活かして断熱(防火)のために巻いてあるアスベストなのに、一旦溶かして固体になってしまうと防災上の問題が残りますね

        建物を継続利用するのであれば、アスベストの上から断熱工事が必要になる事の方が問題のような気がします。完璧に無害化ができていない可能性があると、危険なアスベストを新たな断熱材で覆い隠すのとたいして変わらないですね
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      もともと断熱、難燃化に使用するアスベストなんですが、アスベスト自身が1500度になるとは。
      まさに壁にとっては裏切り行為ですね。
  • by duenmynoth (34577) on 2008年01月25日 7時16分 (#1286180) 日記
    虫眼鏡で太陽光を集めて紙の黒いところを燃やしてる感じ?
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