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NASA、スペースシャトル引退延期に関する可能性を検討 15

ストーリー by hylom
何度でもよみがえるさ 部門より

capra 曰く、

Orlando Sentinel紙が入手した内部メールによると、NASAは2010年に引退が予定されているスペースシャトルの運行延長の可能性に関して検討しているとのこと(本家記事technobahn記事)。

NASAのMichael Griffin長官は、「2010年以降のシャトル運行は宇宙飛行士の安全や次世代宇宙船開発計画遂行に関わる恐れがある」として反対してきたが、2015年までシャトルを運行した場合の様々な可能性について明らかにし、まとめるよう指示したとのこと。

スペースシャトル引退後のISSへの宇宙飛行に関してはロシアによる飛行提供が計画されているが、グルジアをめぐり米露関係は冷え込んでおり、米国の宇宙計画をロシアから独立したものに保つべきとの政治的圧力が背景にあるようだ。また、次期政権により現行のNASA運営計画が変更される可能性も視野に入れ準備しておくという意味合いもあるとのこと。

しかし現実的な問題として、スペースシャトルのパーツを作るベンダーとの契約は終了しているものも多く、また2010年以降もシャトルを飛ばすには年間40億ドルかかるとの試算もあり、予算面での問題や、次世代宇宙船開発に携わる人材とスペースシャトル運行に必要な人材の両方をどうやって調達するかなど、難題が多いと記事は指摘している。

同じくタレコまれていたsoltiox氏の日記もご参考にどうぞ。

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  • まずは (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年09月04日 14時47分 (#1415410)
    8086を確保 [srad.jp]しておかないと。
  • 運用延長になったら嬉しいですね。

    これから、中の機材を積み込んで行って実際に運用までのスケジュールは、
    予定されているシャトルの打ち上げでは足りないくらいで、
    トラブルで予定が狂うと、箱を上げただけで宇宙の空き部屋みたいになりそうなのです。
  • by messier42 (36151) on 2008年09月04日 22時41分 (#1415672) ホームページ 日記
    > Orlando Sentinel紙が入手した内部メールによると
    ホリエモンと民主党が思い浮かんだんだが?
  • 有人機の実績を積んでシャトル代替機までの繋ぎ需要を獲得……と言いたいところですが、正直それには時間なさすぎですね。基礎技術がほとんどない現状では、日本が開発するより米国が代替手段を講じるまでの時間の方がまだ短かそうです。
    • by Yohsa (2572) on 2008年09月04日 19時28分 (#1415603) 日記
      所謂ふじが無かったことにされておらず、次期基幹ミッションに採択されていたら今頃無人の試験機が飛んでたんですけどねえ。
      親コメント
      • 結局のところあれはポンチ絵かズリネタ以上のものではありませんでしたし、
        穴だらけで到底基幹ミッションには採用されようが無い代物でした。

        そして、今のところ、宇宙から持ち帰るに値するペイロードは情報と人間だけですが、
        金持ちの酔狂と「国民の物語」の創生、あるいはアメリカにとっては
        アポロ期に効率も考えずたくさんの州に分散配置された関連メーカーへの仕事の分配、
        といった目的がなければ、人間の方は打ち上げるに値するペイロードではありません。

        ISS? あれは「宇宙産業の民生利用」「冷戦後の国際協調」の分かりやすい成果であって、
        アポロ-ソユーズ計画と同様に技術的に益はほぼゼロですが政治的外交的にはそうではない、
        といった類の事業のひとつです。だからこの程度のいざこざでは止まらないでしょうし、
        むしろかえって「こんな時でも国際協調してます」というアピールの手段にされるかもね。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年09月05日 10時05分 (#1415810)

          ふじ [srad.jp]」に何か思うところがおありのようですが、結局のところ、費用対効果という視点で市場経済の論理に基づいたドライな評価をしてしまうと、「きぼう」で行う各種作業や実験を含め、人を宇宙へ運ぶ結果得られる成果は有人宇宙機を1から開発するに値するのか、というだけの話でしょ。USERS [srad.jp]のような「無人実験」というアプローチもあるしね。

          そのところは「ふじ」の関係者も気づいていたようで、再利用できなくなったカプセルを学習用教材として活用する、みたいな話も出てたはず。とはいえ、どこまで行っても「ロマン」とか「夢」というレベルの話にしかならなくて、(企画時点では)経済的に帳尻が合う話ではなかった訳で。

          てゆーか、結局のところシャトルにしてもソユーズにしても冷戦時の(金にあまり糸目をつけなくて良かった)宇宙開発競争の遺産の恩恵を受けている訳だし、中国は「国威発揚」という名目の元に費用対効果度外視でやってるだけ。人が宇宙へ行く意義がないとまでは言いませんが、今のところ人を運ぶために必要な(単純な費用だけじゃなくてリスクなども含めた)コストがあまりに高すぎる。

          宇宙へ行くためだけに20億も払うヤツ [srad.jp]も世の中にはいるけど、仮にそういう人間をかき集めたとしても、費用的には現時点で存在しているシステムの運用に当てるのが精一杯で、開発費の元まではとても取れません。でも、それは有人機だけではなく、現時点で運用されているほとんどすべての宇宙ロケットに当てはまる話。

          宇宙開発は未だ市場経済の論理ではなく、国家レベルでの(ある程度費用対効果を度外視した)サポートが必須というだけのことですよ。とはいえ、それじゃいつまでたっても宇宙旅行が身近にはならないんで、Scaled Composites [scaled.com]とかにはがんばってほしいと思ってますけどね。

          親コメント
  • 維持費年間40億ドル (スコア:0, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年09月04日 18時07分 (#1415549)
    ゲイツくんのポケットマネーでじゅうぶんじゃないか。
    シャトル内のコンピュータを全てリプレースし、ついでに
    OSを全てVistaにして構わないという条件で出してもらったら?

    昔:地球は青かった
    未来:スクリーンは青かった(マテ)

    # HP電卓がちゃんと機能すればまあ細かい事は気にしないという事で…
    • by Anonymous Coward
      まだこんなコメントで喜んでる奴がいるとは
  • by Anonymous Coward on 2008年09月05日 1時00分 (#1415736)
    冷戦終結までクラーク博士は考えてなかったなんて話も以前はあったけど あと2年で2010年という今になると非常にリアルな話だったんだなぁと感じる今日この頃。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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