人類とサルの共通祖先と思われる、4700万年前の化石公開される 18
ストーリー by soara
あれから4700万年、こんなに進化しました 部門より
あれから4700万年、こんなに進化しました 部門より
capra 曰く、
CNN.co.jpやIBTimes、読売オンライン、本家/.などでも報じられているが、米ニューヨーク自然史博物館で人類とサルの共通祖先と思われる、4700万年前の化石「Ida」が19日公開された。
この化石は1983年にドイツのフランクフルト近郊で発見されたが、2つに分断されて所有されていた。今まで小さい方しか知られていなかったが、最近になってもう片方が明るみに出たため全容の解明に繋がったという。学名はダーウィンにちなみDarwinius masillaeと命名され、全長約60cmの生後1年未満のメスであり、体重650~900gにまで成長する個体であったと考えられるとのこと。化石は片脚の一部が欠けている以外は非常に良い保存状態にあるとのことで、消化器部分にはIdaが最後に食べた果物や種子なども残っている。Idaの研究チームは、Idaが骨格や身体の輪郭、消化器の内容物などが保存された最も古い霊長類の化石であるとしている。
なお、この研究論文はPLoS ONEに全文掲載されている。
どの辺がサルとヒトの共通の先祖っぽいの? (スコア:1)
写真を見ただけではさっぱり分からなかったが、Missing link found? Scientists unveil fossil of 47 million-year-old primate, Darwinius masillae [nydailynews.com]によれば、
かぎ爪の代わりとなる指の爪と、ヒトのように向き合う親指(opposable thumbs)を持っているとのこと。
でも「ついに見つかった失われた鎖輪で、今後の科学の教科書に掲載されるべき大発見だ」と言わんばかりですが、あいにくかぎ爪が指の爪に漸進的に変化している「中間形態」を備えているようでもなさそうですから、カモノハシのように哺乳類のくせに珍しい卵生を備えているような、変り種のキツネでもいいような気がしてきました(笑)
# 反論がwikipedia:古生物学におけるミッシングリンク [wikipedia.org]に出ているのは承知の上で書いています
さて、ものをつかむことができる手(足?)を持つ Ida がはたしてどんな所でどんな風に生きていたのか興味があります。でもネアンデルタール人が知られるようになった当初、前屈みの猿人として復元されたわけですが、後に再検討された結果、類人猿的とされた特徴は老年性の病変もしくは先入観による誤認であることが明らかとなって、ネアンデルタール人類は類人猿の特徴など無い完全な人類であると認められた [wikipedia.org]事例もありましたから、たった一体の化石でぬか喜びをするのはまだ早いと進化論者の皆様に釘をさしておきます(笑)
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
「Ida」はサルの仲間ですよ、まちがいなく (スコア:1, 参考になる)
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:「Ida」はサルの仲間ですよ、まちがいなく (スコア:3, 参考になる)
800万年前以前では人とサルを区別する必要はありません。この時代では人の祖先==サルの祖先です。
この元記事のポイントは単に、4700万年前の人類の祖先の化石が発見された、それは現在の霊長類(ヒト含む)につながる性質を持っていた、というものでしょう。サルとの共通祖先であるというのは明らかなことで、わざわざ強調する必要もないくらいのはずですが、プレス向けの発表としては一応それも指摘しておこう、というところではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
この方は進化論を否定し、全ての生物は(一切進化せず)知性を持った何者かが作り出したのだと考えるインテリジェントデザイン論信奉者 [srad.jp]です。
進化に関わるストーリーに真っ先にコメントを付け、根拠のない思い込み(サルが「警戒心から近づかない」と決めつける理由が不明)で否定することを繰り返しています。
そういう人に、進化論の道理を説いても無意味です。masakun氏が信じているのは科学ではなく宗教ですから。
扁爪と鉤爪 (スコア:3, 参考になる)
そのリンク先のWikipediaの日本語記事扁爪 [wikipedia.org]、および鉤爪 [wikipedia.org]にも書いてあるとおり、「nail」といえば扁爪で、鉤爪は「claw」です。
また、同論文に「爪[nail bearings]は樹上生活する四肢動物のものだった」という表現はありません。近いのは「素早く、nailを生やす(nail-bearing)、全身が樹上生活に適した四肢動物で」と特徴を列挙している部分であり、爪の特徴を「樹上生活する四肢動物のもの」と述べているわけではありません。爪(nail/claw)の特徴については「(nail/clawのつく)末節骨が楯状」「ゆえにnailを生やしていた(とみられる)」「toilet/grooming clawはみられない(訳語がわからないが「身繕い爪」でよいか? 参照:toilet claw [wikipedia.org])」としています。
論文からnail/clawについて書かれた部分を抜き出しておきましたので、ご覧ください(知らない語が多いので誤訳があるかも/ツッコミ求む)。
余談。化石一つぐらいで大慌て、(なぜか)大はしゃぎしているのは毎度毎度、masakunさんだけのように思います。せめてプレビューぐらい出来るようになってください。
Re:扁爪と鉤爪 (スコア:2)
>化石一つぐらいで大慌て、(なぜか)大はしゃぎしているのは毎度毎度、masakunさんだけのように思います。
化石一つぐらいですか。化石とか考古学とかアンティークのスプーンとか、とにかく古いものが好きなんですみませんね。
まあ大慌てでコメントを書いているのは化石のストーリーに限りませんが(笑)
それはともかく。
>彼女は素早く、nailを生やし、樹上生活する四肢動物として移動していて、
まさにそこです。解説ありがとう。手元の辞書には適切な訳語が見つからなくて、かなり端折って書いてましたね。
Ida がどんなところで生活していたか知りたかっただけなので、爪を手がかりにななめ読みしてみましたってだけですが。
>初期haplorhineの多様性の代表であるAdapoideaに属していることが示されている。
haplorhineは直鼻猿亜目(直鼻亜目)つまりメガネザルやゴリラ、ヒトと同じグループになります。The Eocene (54-34 mya) Global Warming and the Origin of Modern Primates (and many other modern mammals) [wmich.edu]によれば、始新世には Adapoidea と Omomyoidea という2大グループがあったそうで。
この時代のhaplorhineには、爪もそうですが、つかめる親指、大きい足指、より大きい脳や頭蓋の血液供給の変化・・・といった特徴があります。サルの進化といえども、体の各器官がいっせいに発展をとげており、こういうことが偶然とか自然選択といった進化の枠組みでなしえるのか興味があるだけです。おもしろい進化の小話 [www.rui.jp]によれば、ネズミに生活圏を奪われたサルの先祖が選んだのは樹上生活であり、
なんてことがまことしやかに語られています。植物は環境適応能力が高い [srad.jp]ようですが、樹上生活への適応する四肢の進化に何万年と時間がかかるなら、サルの先祖はとっくの昔に駆逐されてもおかしくないと思っちゃうんですけどね(w
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
>(なぜか)
理由は明らかでしょ。ID信者(あえて論者とは言わない)にとってあってはならない化石だからですよ。
あったっていいよ (スコア:0)
化石の記録は滅んだ動物たちの生態を明らかにするものですから、今後の ID 論の展開にも役にたつものです。
一方進化論を奉ずる人たちは ピルトダウン人 [kmu.ac.jp]のように化石をねつ造したり、(以前のタレコミ [srad.jp]で皮肉ったけれど)頭蓋骨だけでいかにもサルっぽい復元図をつくる [wikipedia.org]からさ、あんまり信用ならない。
太古の海で生命が発生したという説明だって、いまだにミラーの実験 [wikipedia.org]なんか引き合いに出しているし。
何を言っているんですかね (スコア:0)
今は亡きみず谷なおき [wikipedia.org]先生によれば、人類はネコ科ですよ?
Re:何を言っているんですかね (スコア:1, おもしろおかしい)
人類のなかにはネコ科のやつもいるしそうでないのもいる、という意味だと思ってた。
ほら。B型とかB型とかB型とか。(それは高河ゆん)
Re: (スコア:0)
良かった!ただ太った猫なんですね、ありがたい
俺は最近ブタ化してたからイノシシ科かと思ってたよ
これでニャンとか生きられそうです
オバマにブーイングしてたキリスト教原理主義者どもは (スコア:0)
4700万年ぶりだねぇ (スコア:0)
想像図 (スコア:0)
「ダーウィンのマシラ」ってことは復元図はこんなの [wikipedia.org]ですかね。
学名に日本語が入ってるのは発見者か研究者が日本人だったんでしょうか?
Re:想像図 (スコア:3, 参考になる)
いやいや、masillaeは日本語のマシラではなく、化石の発見されたメッセル採掘場 [wikipedia.org]のことですよー。
ちなみに、このメッセル採掘場はたくさん化石が出土する場所です。ここが湖だった数千万年前、火山ガスの噴出で周囲に生息していた多くの生き物が死に、無酸素状態の湖底で保存状態の良い化石へと変じたようです。
上の方で言われている「湖で水を飲もうとしたところ、湖底から噴出していた二酸化炭素ガスの噴出で転んで湖に落ちて死亡した」という推測の妥当性は、メッセル採掘場の形成された経緯を考えれば、決して無理のあるストーリーとは言えないでしょう。
Re:いつになったら (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re: (スコア:0)
人類はパク人の幼生成熟体なんですから!!