MSがChrome向けにH.264再生プラグインをリリース 43
ストーリー by hylom
Flashと同じ道を歩むのか? 部門より
Flashと同じ道を歩むのか? 部門より
eggy 曰く、
マイクロソフトは、Google ChromeでH.264 HTML5動画を再生できるプラグイン「Windows Media Player HTML5 Extension for Chrome」をリリースしたとのこと(cnet Japan、The H記事)。
Googleは先月、ChromeがサポートするHTML5動画はWebMとTheoraのみとし、H.264 サポートをChromeから外すと発表していた。マイクロソフト側は、Googleの発表は「ウェブ動画に関して不安定で不確実な印象を与えた」と話している。
H.264はライセンス料が発生するが、Googleが昨年の5月にリリースしたWebMはロイヤリティー・フリー。現在H.264をサポートするのはマイクロソフトとApple、WebMをサポートするのはGoogleとMozillaという勢力図になっている。マイクロソフトは先月、Firefox(Mozilla)向けH.264プラグインもリリースしている。最終的に世の皆様はどちらを選択するのだろうか。現在のところ、火花を散らしながら両サイドの牽制が続いているといった様子。
もう一つソース (スコア:5, 参考になる)
engadget日本版のMSがChrome用H.264プラグインをリリース、Googleへ公開質問も [engadget.com]より:
前にも表明していたことですが、WebMについては自らコーデックを提供する気はないけど、サードパーティ製のプラグインによる再生はサポートするという方針です。一応SafariでもQuickTimeコンポーネントを入れれば再生はできますが、Appleはサポートするとは明言していませんので、微妙にスタンスは異なります。
まあしかし、今回本当に重要なのはこの後ですけどね。こういう疑問が出てくるのはもっともな話ではあります。
Re:もう一つソース (スコア:4, 参考になる)
http://blogs.msdn.com/b/ie/archive/2011/02/02/html5-and-web-video-ques... [msdn.com]
公開質問じゃなくて提案ならより良かった (スコア:1)
普通に、しらっと回答される気がする。
・責任取れるの?→とります
・コミュニティの作り方は?→これから
・どう一貫性をとるの?→もちろん全部WebM
その上で、全く同じ質問がブーメランみたいに戻ってくるんでは無かろうか。
せっかくH.264のプラグインを作って公開するんだから、なんか棲み分けとか歩み寄りとかできんものなのかなあ。
他の形式でもユーザがみれるようにって言ったそばから、ハードウェアメーカ作るの大変になるって言ってみたり、全体的にけんか腰なのが気になる。
# しかしまあYoutube持ってる方は強いな……
Re:公開質問じゃなくて提案ならより良かった (スコア:1, 参考になる)
以下は推測だけど、
>どう一貫性をとるの?→もちろん全部WebM
ここは疑問だな。少なくともYouTubeに関してはH.264を完全に排除するとは思えない。FlashをやめてHTML5 video一本に絞るということはやらないみたいだし、そうなるとまずFlash playerが現時点ではVP8/WebMをサポートしていないから無理。あとiOS端末で困るだろうし。
というか、GoogleはもうHTML5 videoには見切りをつけているというか割り切っているような気がする。前述の通りFlashの完全排除は諦めているようだし、HTML5 videoについてはパテントも含めて徹底的にオープンで行くべし、DRMとかそういうのが欲しけりゃFlash使えみたいな感じで行こうとしているのではないかと。
Re: (スコア:0)
言質を取られたらMSの思う壺でしょう。
この質問には沈黙しか出来ないのでは?
Re: (スコア:0)
プラグインそのものはNPAPIに従うかぎり1でいい。つまり、FirefoxだろうとChromeだろうとOperaだろうと単一のバイナリ。「Firefox用」とか「Chrome用」とか謳われている部分(つまりHTML5の部分)は、まあ、なんというか、遊びみたいなもんだ。
MSにとって、究極的に理想的な状況は世の中がIEとWMVで統一されることだけど、まあ、もうこれがムリってのは火を見るより明らか。でも、Linux用のブラウザがH.264を搭載するのはパッケージを有料にしない限り有り得ない話なので、この際ウェブ界隈がH.264で統一されてもいいや、ってことなんだろうな。結局MSの財布はOSの売り上げに全面的に依存しているわけだから、そういう意味ではApple・Google・Mozillaは敵になりえない。でも、WebMが普及してしまうのはまずい、と。
Re: (スコア:0)
>せっかくH.264のプラグインを作って公開するんだから、なんか棲み分けとか歩み寄りとかできんものなのかなあ。
プラグインを作る事自体が相当な歩み寄りだと思いますが。
Re: (スコア:0)
同感。
MS側はもう十分歩み寄っただろうし、あの質問に答えが有るにしろ無いにしろ、
この先は「このまま」なんじゃないかな?
「孔明の罠」だったりして (スコア:0)
つーかMSはChromeにH.264再生プラグインを提供したことで、現時点においては「歩み寄り」を光の速さですっ飛ばして「完全に負け」に域にまで達したのではないかと……。
WebMの普及度合いがGoogle全社にとってどういう意味を持つかはさておき、これでWebMの普及するしないや動画コーデックの勝者となるかかどうかに関わらず、
・ChromeにH.26
Re: (スコア:0)
> つーかMSはChromeにH.264再生プラグインを提供したことで、
> 現時点においては「歩み寄り」を光の速さですっ飛ばして「完全に負け」に域にまで達したのではないかと……。
さすがに孔明はもうちょっとマシな読みをすると思うが。
plugin入れてやっとHTML5/VideoTagがIE同等、
これだけでChromeのブラウザが大きく伸びるとも思えないし、
# MS的にはこんなところより他で勝負するところだし。
その一方で
> ・ChromeにH.264の実装ライセンスは発生しない
ってのはWindows環境のアドバンテージ、
またH.264自体は(VC-1とかの経緯はともかく)MSは
Re: (スコア:0)
さすがにこれは無理筋では? MSにとって「勝利」とは、無償であるIEが普及することではなく、有償で販売される「Windows」が売れることなのだから。
動画コーデックに関してMSが望むことは、まず無料ライセンスであるWebMよりも有償ライセンスであるH.264がより普及することでしょう。なぜなら有償ライセンスであるH.264は、Linuxを始めとするフリーOSでサポートするには困難なコ
Re: (スコア:0)
つーか、ブーメランになって同じ質問が帰ってきても何の問題もないよね。H.264は。
知財上の問題という点では、Windows 7はOS自体にH.264のコーデックが搭載されていて再生ライセンスは取得済みなので、ぜんぜん問題ないわけだし、ふたつ目のコミュニティという点ではMPEG LAという組織がすでに存在して仕様もきっちり定義済み。みっつ目の再生一貫性という点でも、H.264はもはやPCや携帯電話、家電に至るまで標準サポートされているんだから。
要するに「H.264ではすでに実現されていて、WebMでは実現していない点」についてのみ突込みを入れているわけで、そういう結果になるのは当然。仮にこれに反論するとしたら「その3つの条件は、あと○ヶ月以内に実現可能」とでも言うか、あるいは「そもそもそれらの条件は動画コーデックとしては不要」という主張をするくらいしかないのでは?
Re: (スコア:0)
> Appleはサポートするとは明言していませんので、
むしろ速攻でつぶしに回りそうですね。iOS用のWebMアプリとか、いつ規約変更でbanされても不思議はありません。iOS系のデバイスがWebMにGPUサポートを提供することはありえませんから「バッテリーの消耗を不必要に増加させて、ユーザー体験を損なう」とかなんとかいう名目で。
次は (スコア:1)
Windows Media Player HTML5 Extension for Opera
Windows Media Player HTML5 Extension for Lynx
Windows Media Player HTML5 Extension for w3m
これぐらい出せば本気度が伺えますねっ!
#無いわぁ
Re:次は (スコア:2, 興味深い)
SafariではH.264に対応してるので別にいらない気がする。
逆にWebMのプラグインもIEとSafari向けにリリース予定らしいです。でも、IE9はVP8(WebM)対応予定とMSが言っているので、少し状況は違うか。
ちなみに、Ogg/Theoraなんてのもあるんですよね・・・。
・・・ユーザー側からすれば、ライセンス云々より形式を問わず対応してくれる方がうれしいかなと思う。
ちなみに各ブラウザの対応状況はこの辺 [itmedia.co.jp]をみるとわかりやすいかも(ChromeはH.264が○→×に変更)。
IEやSafariがOgg/Theora非対応なので、Google ChromeやFirefoxにマイクロソフト製のH.264プラグインを入れるしか、1つのブラウザで3種類全部に対応できる選択肢がないっていうのはマイクロソフト的にはどうなんだろうなぁ・・・と思った。
Chrome Frameを使えばIEの「ガワ」でもたぶんOgg/Theoraに対応できるけど、それはなんか違う気がする。
Re:次は (スコア:2)
が抜けています
$ set -o vi
Re:次は (スコア:1)
>Windows Media Player HTML5 Extension for telnet
Googleさんの方はマジで対応してきそうで怖いです。
つTEXTp [blogspot.com]
Re: (スコア:0)
>つTEXTp
これってaalibですか?
#aalibを使ったデモプログラムのbb [youtube.com]がすごくすき
Re: (スコア:0)
Googleのオープンってなに? (スコア:1, 参考になる)
オープンソースよりもオープンライセンスが欲しい (スコア:1, すばらしい洞察)
Androidもそうなんですが、
オープンソースであることよりもオープンライセンスである方が
心置きなく使えてうれしいですね。
タダより高い… (スコア:1, 興味深い)
個人的には無料でオープンだと一社が主張しているだけのフォーマットより、
ハリウッドや家電業界や光ディスク業界やテレビ業界や半導体業界を全部ひっくるめたエコシステムがとっくの昔に形成されて、ライセンス体系も明らかになっているフォーマット(=H.264)の方を信頼したいな。
別にそこまで高い料金体系だとは思わないし、何より今ならもう、H.264に対してサブマリン特許を主張するような会社は全世界が敵になって潰してくれる。
Googleの勢力が及ぶ範囲なんてしょせん特定のウェブサイトとか携帯電話とかブラウザとかだけなんで、そんな狭い世界の大将が小っさい理想を掲げてH.264に対抗しようとかしてもねえ…と。
PCの外にひとたび目を向ければ「特許フリーだオープンだ」とかいうのが寝言に過ぎない世界の方が殆どでしょ。特許フリーの自動車とかなんて、むしろ怖くて乗れない。
で、Appleは? (スコア:0)
Re:で、Appleは? (スコア:1, 興味深い)
ずっと H.264 の対応しか言っていませんよ。
仮に Apple が WebM 用コーデック開発したとして裁判を起こされた場合、"Google が"その責任のすべてを受け持つわけでもなく(今まで一言もないよね)。WebM 対応のための開発やサポートのコスト(時間や費用)を Google が支払うはずもなく。Windows 用でも同じ。
Google がその後により踏み込んだ詳細な内容を発表していませんし(Google Chrome で H.264 対応をやめるといっただけ)。Google は WebM を政治的に利用するのだろうとおそらく思われていますね。
#第一、Google Chrome は現在 H.264 に限らず MP3 やらもサポートしているんだけれど、なぜ MP3 はスルーしているのかと個人的には思いますね。
#MP3 はオープンでフリーなコーデックでは無いのにこれからもサポートされ続ける。矛盾してますね。
Re:で、Appleは? (スコア:1)
MSがChrome向けにH.264のプラグインを出したように
GoogleがSafari向けにWebMのプラグインを出せばいいんじゃない
と思っていそう。
裁判かなぁ (スコア:0)
Re: (スコア:0)
逆に言えば、WebMが特許侵害していると主張しているのはMPEG-LAだけなんじゃないの?
まあ裁判でも何でもしてさっさとカタをつけてほしいね。
Re: (スコア:0)
WebM には訴訟リスクがあるかもよ、と不安を煽っておくだけで H.264 に客を誘導できますから。
逆に下手に裁判を起こして負けたりしたら、WebM の地滑り的勝利を招きかねません。
WebM に対するネガティブキャンペーンだけで H.264 が勝てばロイヤリティで儲けられますし、
万一 WebM が勝つような自体になったら、そしたらそのとき裁判を起こせばいいんです。
Re: (スコア:0)
http://x264dev.multimedia.cx/archives/377 [multimedia.cx]
限りなくクロっぽい。この人はMPEG-LAとは無関係っす。
Re: (スコア:0)
そんな発言を元にクロっぽいとか言っていいなら
http://www.osnews.com/story/24245/10_Questions_for_John_Gruber_Regardi... [osnews.com]
>Are you aware of the fact that On2 released VP3 before H.264 was released (2000 vs. 2003), and that therefore, the MPEG-LA most likely infringes on On2 (now owned by Google) patents? And that this is most likely the reason why the MPEG-LA has never been able to substantiate any of its threats, because they would most likely be sued back?
を元にH.264
Re:裁判かなぁ (スコア:1)
もしも、黒だった場合の結果が大きく違うのが今のH.264とWebMの大きな違いなんだけどね・・.
態々訴訟リスクを追加してまで対応したくないってのが有るかと
Re: (スコア:0)
何か、訴訟絡みでライセンスが怪しい事になってるかもしれないらしい [togetter.com]。
詳しくは、今回の質問に対する回答か、記事になったのを読む事になるのかな?
MPEG-LAが手を出しあぐねているのはライセンスを良く見てるのかも。
Re: (スコア:0)
その本田氏の一連の発言に対する批判も出てますね。
Togetter - 「"WebM/VP8には罠がある?いいえ、誤解です。"に至るまでのまとめ」 [togetter.com]
漢(オトコ)のコンピュータ道: WebM/VP8には罠がある?いいえ、誤解です。 [blogspot.com]
Re: (スコア:0)
MPEG-LAは特許侵害している企業を訴えないのなら存在意義がないし。
「〇〇の代替」は〇〇に勝てない (スコア:0)
PNGですらGIFには勝てなかった(特許が切れるまでが事実上の期限だったから過去形でいいだろう)。MNGやAPNGやJPEG2000は言うまでもない。
「ぼくのかんがえたさいきょうの(32|64|128|256|512|...|にんい)びっともじこーど」は誰もUnicodeに勝てなかった。
「新しい合理的な命令セット」は誰もx86に勝てなかった。Intel自身のIA64でさえ。
IPv6はIPv4に勝てなかった(IPv4アドレスが枯渇するまでにIPv4を置換できなかった)。
デスクトップPC用のどんなOSもWindowsに勝てなかった、戦場はモバイルやタブレットに移りつつあるから、もう勝てるOSが現れる見込みはないだろう。
SVGはFlashに勝てなかった。そういう意味ではHTML5も怪しいけど、HTML5には「シンプルで一貫性があって合理的な文法のXHTMLはHTML5に勝てなかった」という側面があって、個人的にはそっちのほうを重視してるんで。というかその2つを一緒くたにしておきながら「HTML5をバズワードとして使うんじゃありません(キリッ」ってほうが詐欺同然だと思う。かつてはHTML5の一部だったWeb StorageやCanvas 2D Contextをどんどん切り離すとか、定義もどんどん変えておいて「Web StorageはHTML5ではありません(キリッ」とかもうね。
話がそれたけど、技術的に明らかに優れている場合ですら死屍累々。まして「オープン」だの「フリー」だのといったお題目が形勢を逆転させることはない。はっきり言ってWebMがH.264に勝てる要素がまったく見当たらない。国民投票の結果 [srad.jp]とかもう大笑い。
Re:「〇〇の代替」は〇〇に勝てない (スコア:3, すばらしい洞察)
「広く普及した○○の代替」に言い換えた方がいいかもしれませんね。
既にインフラになってしまった仕様とかフォーマットは、なかなかしぶといです。
でも本家とか元祖がいつも強いとは限らない。
例えばLinuxは「広く知られたUNIXの代替」として使えるよう
POSIX仕様に合わせて書き始められて、今では重要な一角を占めるようになってますから
「本家AT&TのUNIX代替物であるLinuxはUNIXに絶対に勝てない」とは言えない。
むしろ互換性があれば簡単に後発組が先発を食えるという実例だと思います。
本家本元がダメダメになって精彩を欠けば、代替にも十分にチャンスが回ってくる。
もしプロセッサ分野で"GenuineIntel"がダメダメになれば、
"AuthenticAMD"なプロセッサが広く普及するでしょう。ほぼ同じx86コードが走るからです。
Re: (スコア:0)
そうですね、「互換性がない」と付けるのを忘れてました。x64はAMD発ですし。
WebMはH.264と互換性がない(ハードウェアメーカーが個別に対応を強いられる)ので結論はまったく変わりませんが。
Re:「〇〇の代替」は〇〇に勝てない (スコア:2, すばらしい洞察)
って未だに主張する人が居るけど、
> (特許が切れるまでが事実上の期限だったから過去形でいいだろう)。
「特許が切れるまでPNGでしのごうぜ」って話じゃなかったのだから、
この認識自体が大間違いだよなぁ。
まぁ、自分の見えている狭いスコープで世の中を分かった気になっていればいいさ。
過去ストーリーの繰り返しにしかならないので馬鹿らしい。
# そもそも「1つのフォーマットに収束すべき」と思ってないので、
# 勝ち負けとかあまり意味が無いような気がするんだけど、
# 日頃AppleをdisったりMSをdisったり忙しい人には重要なんでしょうね。
# ただし、完全に余談であるところのHTML5関連の批評は概ね同意。
Re: (スコア:0)
じゃあ、H.264はなぜMPEG-1やWMVやDivXに勝てたの?
後から来たのに。
Re: (スコア:0)
MPEG1は代替ではなくMPEG2、MPEG4と正式な後継によって消える運命だったから。WMVはマイクロソフト以外に味方がいなかったから。DivXは所詮海賊版から派生したものだから。
Re: (スコア:0)
MP3→AACのようにじりじりと変化しているケースもありますな。
一社独占(Apple)の力は大きいです。
chromeって (スコア:0)
Flash player内蔵してたと思うんだけど、それならH264デコーダ積んでる筈じゃない?
Re:chromeって (スコア:1)
Flash player内蔵してたと思うんだけど、それならH264デコーダ積んでる筈じゃない?
今回ターゲットになっているのは、HTML5のvideoタグでのサポートの話で
次期HTML標準を利用した動画フォーマットの争いですね。