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原子力

ホワイトハウスに熱核ロケットエンジン開発の嘆願書 30

ストーリー by hylom
開発停滞 部門より
taraiok 曰く、

ホワイトハウスに「直訴」ができるWebサイト「WE the PEPLE」に、熱核ロケットエンジン開発という議題が上げられた。趣旨は国立研究所、民間企業、大学の持つパテントを活用して熱核ロケットエンジン開発を行い、有人・無人の宇宙開発を強化しようというもの(WE the PEPLE本家/.)。

しかし本家タレコミ人によると、米航空宇宙局(NASA)はこの議題に対し熱核ロケットエンジンは有望な技術だとしながらも、Nautilus-Xのような深宇宙探査船の開発しない限り、技術や開発リソースが無駄に浪費されるだけと否定的な考えのようだ。また核動力を使ったロケットの打ち上げには、政治的な問題もあると指摘している。

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  • by simon (1336) on 2013年01月17日 9時54分 (#2307373)

    これって「オリオン計画」
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3%E8%A... [wikipedia.org]

    みたいに、核爆弾を機体後方で爆発させて、その爆圧で機体を核パルス推進しようっていうアレのこと?(『降伏の儀式』の大天使みたいな)

    もしくは「ダイダロス計画」

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%AD%E3%8... [wikipedia.org]

    みたいに間断なく核融合爆発を続けて機体を推進しようってハナシ?

    どっちなんだろ?

    まあどっちにしろ大気圏内ではやってほしくはないですね。

    • by TarZ (28055) on 2013年01月17日 10時10分 (#2307385) 日記

      熱核ロケット(nuclear thermal rocket)なので、核燃料で推進剤を加熱して噴射する方式でしょう。

      色々方式がありますが、固体炉心だと大して作動温度上げられないから効率はイマイチ(理想的な核燃料の使い方ではない)という話をどこかで読んだような。(石原藤夫氏の書籍だったか)
      もっと高温で動作するプラズマ炉心でも比推力7000秒というところですか。

      いずれにしても、深宇宙探査でもないと(化学燃料に対しての熱核推進の)メリットは薄そうですね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        どう見ても、原子(核分裂)炉+電気推進の方が上でしょう。

    • by Anonymous Coward

      試作とかされた熱核ロケットエンジンは、
      原子炉の熱で推進剤を加熱して噴射するって奴。

      ##2001のディスカバリー号もアンモニアを推進剤にした熱核ロケットって設定。

  • by Anonymous Coward on 2013年01月17日 8時58分 (#2307349)

    本家のストーリーには↓の文章のように、月で核分裂物質のウランやトリウムが確保できるどうか次第ってあるけど、
    > Practical applications may depend on mining uranium or thorium on the Moon.
    月は地球に比べると軽い物質が多いので、ウランやトリウムの確保は難しい。

    地球から打ち上げるのも大気圏と重力を突破する必要があるのでトンあたり百億円かかるし、地球近傍小惑星の捕捉だって相対速度が違いすぎて困難。
    しょせんは絵に書いた餅ってことだ。

    • by Anonymous Coward

      ウラン238の砲弾をバカスカ撃ったり装甲板として使うような国なら。その気になったらトリウムぐらい宇宙まで持っていけるんじゃないの。
      エネルギーと重量の比なら今の燃料より格段に良いだろうから。

      とうか熱核エンジンっていうからてっきり核融合なのかと。

      • >てっきり核融合なのかと
        オレもそう思った。
        紛らわしい書き方すんな!

        --
        the.ACount
        親コメント
        • 非常に紛らわしいんですけど、「熱核ジェット/ロケット」は「核反応を熱源にした熱ジェット(ロケット)エンジン」であって、熱核反応(核融合反応)とは関係ないんですよねえ。
          Thermonucler ではなく Nuclear Thermal Rocket の訳語なので、「核(熱源式)熱ロケット」とでもした方が誤解が無くていいかもしれないですね。

          親コメント
          • 昔聞いたときは単に「原子力ロケット」だったような…
            「キウイ」なんて飛べない鳥の名前が付いてたけど。

            --
            the.ACount
            親コメント
            • KIWI はこれですね。地上に設置された「飛べないロケットエンジン」。
              http://en.wikipedia.org/wiki/File:Kiwi-A_Prime_Atomic_Reactor_-_GPN-20... [wikipedia.org]

              名前が変わったのは単に「Atomic Rocket」だと核パルスエンジンや(原子力駆動の)光子ロケットと混同する恐れがあるからではないかと。
              当時の「原子力~(Atomic ~)」という呼称は、原子爆弾なのか、原子炉なのかあやふやでした。
              たとえば Atomic Submarine ならエンジンが原子力の潜水艦ですが、Atomic Bomber は原子爆弾を積んだ通常動力の爆撃機だったり。
              それでその後いろいろと呼び方が変わったわけですけど(原子力潜水艦→核動力潜水艦みたいに)、Atomic Rocket → Nuclear Thermal Rocket の変更もそういう事でしょう。

              親コメント
    • by Anonymous Coward

      地球で余っているプルトニウムを使うとか、以下うろ覚えの知識で、SF的に仕立てると

      サターン5型ロケットの自重が3000トン、推力3400トンとか
      ということは多分、数キロトン核爆発を使えば月まで、かなりの量の物資を送ることができる。

      さすがに大気中での核爆発は昨今の情勢ではまずいから、地下に埋めた砲身の中で爆発させて
      砲弾だけ打ち出すような仕掛けを開発する。

      資材(プルトニウムや重水素)は月まで砲弾で送って、人間や機材は化学ロケットで月まで、
      後はリチウムくらいは月で入手できるんじゃないだろうか。

      • 地下に埋めた砲身の中で(核)爆発させて砲弾だけ打ち出すような仕掛けを開発する

        わざわざ核燃料を地球外に打ち上げるまでもなく、↑これだけでもう核エネルギー利用の宇宙船ですよ。ロケットじゃなくてジュール・ベルヌ方式の核利用の提案は初めて目にしましたが。

        もっとも、この方式で砲弾が無事に打ち上がるかというと、微妙な気はします。

        うろ覚えの知識で、SF的に仕立てると

        いや、それにしても古典ですなあ。実現性はともかく、趣があります。:-)

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        • by Anonymous Coward
        • by Anonymous Coward

          砲弾方式で大気圏を突破して秒速7.8kmを達成しようとすると、一気に数百G以上の加速度がかかるので、宇宙船がつぶれてしまう。
          さらに、宇宙に出る前に大気の摩擦で燃え尽きてしまうだろう。

          標高6000m以上の高山に電磁コイルガンを設置して、原発で発電した電気で加速させる方法はどうだろうか?

        • by Anonymous Coward

          宇宙機として実用化できるなら攻撃兵器にも転用可能ですね
          通常弾頭を撃つ限り核兵器にもならないし

      • オリオン計画 [wikipedia.org]

        SFならば降伏の儀式 [amazon.co.jp](上巻の最初100ページと下巻の最後100ページを読めばOK)

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        いやいや別にプルトニウムを核爆発させる必要は無いよ。臨界量の小さいプルトニウムで作った炉心構造体にメルトダウンしないように十分な推進剤で熱交換してやればそんなに重くはならない。点火と推進剤切れの際に気をつけないと爆発するかも知れないけど。
        • by Anonymous Coward

          > そんなに重くはならない。
          日本のHⅡ-AロケットのエンジンであるLE-7Aの、1.8トンより軽くできるの?

          • by Anonymous Coward

            それぞれ燃料(H-IIA第一段で約100t)込みで比較すると間違いなく軽いよ。

            • by Anonymous Coward

              原子炉と熱交換器と推進剤が100トンでできるとは思わないですね。
              上の方に書いてある比推力7000とかを当てはめると燃料(推進剤)だけで20tは必要。
              それに原子炉,熱交換器,核遮蔽(すごく重い)がわずか80トンでできるんですかね。無理だろ。

              • 1960年代末にアメリカで実際に製造され試験されたNERVAエンジンの仕様はこんな感じ。

                直径: 10.55 m
                全長: 43.69 m
                空虚質量: 34,019 kg
                全備質量: 178,321 kg
                推力 (真空中): 333.6 kN
                ISP (真空中): 850 s (8.09 kN·s/kg)
                ISP (海面): 380 s (3.73 kN·s/kg)
                燃焼時間: 1,200 s
                推進剤: LH2

                あと熱交換器なんて要りやしません。1次冷媒を直接噴射します。大昔の火星計画だと低軌道まではサターンⅤの1段目で打ち上げるので問題なしと。
                余談ですが日本はHTTRって高温ガス炉実験装置を持ってまして3.11までに過酷事故を想定した実験まで終了してる訳ですが、これの原子炉出口温度が950℃で、もう一寸頑張れば熱核ロケットが作れそうな感じなんですね。
                親コメント
              • by Anonymous Coward

                それに原子炉,熱交換器,核遮蔽(すごく重い)がわずか80トンでできるんですかね。

                元々の親コメ [srad.jp]は無人宇宙船の話みたいだから、核遮蔽(すごく重い)はカットでいいんじゃない?
                どうせ宇宙空間まで出たら放射線なんてそこらじゅうにうようよしてるんだし。

                打ち上げのときは・・・砂漠かなんかで運用はリモートで行えばなんとかなりそう。大気中にばら撒かれる分は・・・人類の未来のための尊い犠牲ということで(おぃ

              • by Anonymous Coward

                ま,当然大気圏内では原子力ロケットはあり得ないのは同意。
                熱交換器なんて質量の無駄ですもんね。
                でもたった1200sしか燃焼できないのでは、それほど魅力的でないような。

                HTTR,あれは軽水炉よりよっぽど筋が良さそうな技術ですね。ぜひ実用化してほしい。

  • by Anonymous Coward on 2013年01月17日 10時12分 (#2307386)

    Oが抜けてるね。2カ所。

  • by Anonymous Coward on 2013年01月17日 15時20分 (#2307632)

    「超光速」は無理としても「亜光速」って無理なんだろうか?
    4光年先の星に6年後につくぐらいな。
    (12年で往復できるならなお良し)

    • by Anonymous Coward

      現代の技術だと無理。期間をその10倍(100年以内程度)にしても無理。
      経済的制約を考えなくて良い(それこそ全世界の国家予算の全部を何十年分もつぎ込んで良い)くてさらに無人探査機を送る、とかなら可能性が出てくるかな?というレベル。

      CONTACT japanっちゅう趣味人の(と言うのもちょっと違うが)集まりがあって、そこでも以前検討されたことがあるんだけど、現用技術で常識的な資金の枠内だと、片道数百年は覚悟しないと無理。

      http://www.ne.jp/asahi/contact/japan/cj_xxx/cj2/cj2_bk/cj2bk1301.html [www.ne.jp]

      同じ時に「反物質の使用は許して考えたらどうだろう?」とかちょっとだけ超技術入れてみた検討とかもあったんだけど、そっちも検討するといろんな問題点が出てきてなかなか困難。

  • by Anonymous Coward on 2013年01月18日 1時41分 (#2307979)

    アステロイドベルトからアクシズでも引っ張ってくるつもりか

    • それだけみんなが、まだまだ実用化は有り得ないと考えている確たる証拠じゃないのか?
      後一つ言っておくと、原子力についても最初は、(非核三原則がある為に)躊躇していた日本が、半ば核実験のような
      熱核エンジン開発に、手を貸すとお思いで?

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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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