
サッポロビール、発泡酒として税を支払った「第3のビール」について、税金の返還を求める 84
ストーリー by hylom
対決するのか 部門より
対決するのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
昨年、サッポロビールの「第3のビール」商品に発泡酒ではないかとの疑義がかかるという事件があった。サッポロビールが税率の低い、いわゆる「第3のビール」として発売した「極ZERO」について、国税局が「第3のビールに当たらない可能性がある」と指摘。結果、サッポロビールはより税率の高い発泡酒として税金を納めていた。
サッポロビールがその後社内で検証を行ったところ、「第3のビールに間違いない」という確信を得たとして、過剰に納付した分の税金115億円の返還を求めたという。
問題となっている「極ZERO」は、「リキュール(発泡性)①」という分類となっていた。これは、発泡酒に別のアルコールを混ぜて作ったもの、という分類になっている。どこが問題とされているかは明らかになっていないが、「原料となる発泡酒の製造方法で、国税当局から照会を受けている」との話だった。サッポロビール側は検証の結果、「リキュール(発泡性)①」に間違いないという確信を得ての返還請求となったようだ。
究極の資産運用 (スコア:5, 興味深い)
国税を払い過ぎて還付を受ける場合、税金の納付日から還付金の支払決定日までの日数に応じて、還付金額に対して年7.3%の割合の利息(還付加算金)が付きます(国税通則法58条)。
年7.3%は株式投資の平均的な利回りよりずっと有利で、もちろん、サッポロの本業の利益率ROAを上回っています。
よって、国税不服審判・裁判はなるべく長引かせて、還付金の支払決定日をなるべく遅らせるのが有利です。115億の還付金の場合、裁判を長引かせて10年間運用すれば、還付加算金は84億円くらいになる計算です(単利で計算します)。ただし還付加算金には法人税がかかります。
Re:究極の資産運用 (スコア:2, 興味深い)
それって税務署長等が行った決定などの課税に対して、払い過ぎがあった場合じゃないですか? 今回は「国税庁からの照会に対し、追加課税されるよりはと自主的な判断」で払っていたものであるため還付加算金は付かないんじゃないでしょうか。
「多く払っていた」との更正の請求をしてから3ヵ月後か更正の日の1カ月後が還付加算金の起算日になると思います。(法人税法133条)
なので、国税側が争う気がなければ(すんなり更正がみとめられれば)還付加算金は無しになるでしょう。
そういえば、年末調整で返ってくる分に利子って付いていないような...
こっちは「強制的に徴収しておいて、多かったから返す」なので、還付加算金相当が付かないのはおかしい。税法上は確定申告までの会社の預かり金扱いみたいなので、国税通則法58条が適用されるのかどうかは微妙ですけど。
もっとわかりやすい税金体系にすりゃいいのに (スコア:1)
もうアルコールに定率税金掛けてアルコール度数に比例した税金でいいじゃんかなぁ
ぜいたく品だのそうでないの論点を入れるから面倒なことになるんだよ
と、酒が飲めなくて興味がない僕はそう思うのであった
Re:もっとわかりやすい税金体系にすりゃいいのに (スコア:1)
酒好きとしてもそう思う。
酒の味なんてどうでもよくてアルコールを摂取したい人に媚びないでほしい。
Re:もっとわかりやすい税金体系にすりゃいいのに (スコア:1)
焼酎に対する税金がべらぼうに上がっちゃいます。そのままの飲むならまだ酒の範疇だけど、柿の渋抜きや,漬けもの,消毒など、料理や日用品に近い使い方もするので、担税能力も考えずにアルコールだからといって一律に税を掛けるのはおかしいです。
酒が飲めなくとも税には関心を持とう (スコア:1)
アルコール度数で税をかけると稼ぎ頭であるビール類の税収が大幅に減って、それを補えるような税率にすると、庶民の味方の焼酎の値段が大幅に上がることになり、ウィスキーも日本酒も値上げになる。
さほど飲兵衛でない人は値打ち感の増したビールに移行し、一層、税収が減るの悪循環。
# まあ、ビール類の酒税が異常なんだけどね
Re: (スコア:0)
よし!ではアルコール度数の逆進課税にしよう!
湯水のように国庫へと流し込むのだ!
国民世蛇口をひねれ!
# 水道局天下支部
Re: (スコア:0)
というか、酒税を3分の一にしてたばこ税を3倍にするくらいで他の国の税率に近くなるくらい
日本の税率が歪なのは、みんな大好き自民党の先生方がタバコ農家とJTを必死になって守っているため。
Re:もっとわかりやすい税金体系にすりゃいいのに (スコア:1)
タバコ農家とJTが自民党の先生を必死になって守っているのさ
何を守れば自分たちのためになるか、よく分かっていらっしゃる。
そういう風にしてめいめいが自分たちの利害に沿った代表を送り込むのが、
民主主義の正しい有り様でしょ。
Re:もっとわかりやすい税金体系にすりゃいいのに (スコア:1)
Re: (スコア:0)
他の国はそうだって、みんなが言ってるし、なにかで読んだ。
(爆)
Re: (スコア:0)
アルコールなんて味がどうでもよければ安く大量に作ることができる。
安酒が値上がりするだけだよ。
Re: (スコア:0)
それで味の良い酒が安くなるなら歓迎するよ
Re: (スコア:0)
それはない。
うまい酒は基本的に度数も高い。
つまり、旨みの成分を抽出するために発酵、蒸留すると副産物としてアルコールはできてくる。旨みがアルコールに溶けだすからうまい酒が成立するわけで、基本的に度数が高い酒の方がうまい。
売られている比率も低いし、高い酒は据え置きで安酒が値上がりして、それさえ買えないならバクダンでも飲むんだな。
Re:もっとわかりやすい税金体系にすりゃいいのに (スコア:4, 参考になる)
ビールは原料となる麦芽のデンプン→糖→アルコールという過程でできます
デンプンを糖にするのは麦芽由来の酵素ですが、できる糖はいくつかあります [asahibeer.co.jp]
ビール酵母による発酵では
・二糖類まで(糖類に含まれる) → アルコールになる
・三糖類以上(糖質に含まれる) → アルコールにならずに残り、コクや旨み、甘みとなる
となり味のバランスが生まれます。
糖質0のビールが不味いというのはしょうがないです。
普通の醸造方法だと糖質はできてしまうので、糖質0にするには各社知恵を絞っているそうです。
例えば麦芽由来以外の酵素を使ったり、いろいろ手を加えて徹底的に糖類まで分解するのが基本的な作り方。
酒税回避とヘルシー志向は技術革新が凄いんだろうけど、努力の方向が実にもったいない。
Re:もっとわかりやすい税金体系にすりゃいいのに (スコア:1)
> うまい酒は基本的に度数も高い。
ビールの場合はアルコール度数を抑えながらも旨さと香りをしっかり出しつつバランスを保つのが超重要なんですが。
Re:もっとわかりやすい税金体系にすりゃいいのに (スコア:1)
っ[シメイ]
っ[マレッツ]
っ[サミクラウス]
どれも好きです
Re: (スコア:0)
蒸留酒(焼酎とかウイスキー)を作っている業者が猛反対するよ
「取るべきところから取る」ではなく「取れるところから取る」徴税の発想が根本的におかしい (スコア:1)
そういうことです。
Re: (スコア:0)
あいつら払わなくていいミスは無視するからな
公的な仕事してるとは言えないわ
どちらでもいい (スコア:0)
個人的には、一回飲んでクソ不味かったから、もう飲まない。値段が上がろうが下がろうがどうでもいい。
だが、あれだけ不味いんなら第三のビール的な作り方してんじゃないの?とは思う。
発泡酒に相当する作り方であんな味になるのか?
Re:どちらでもいい (スコア:4, すばらしい洞察)
個人的にでも公的にでもどっちでもいいけど、味を求めるなら普通のビール買って飲めばいいんじゃね
Re:どちらでもいい (スコア:1)
世界中に1千を超えて存在してるといわれるビールを死ぬまでに全て飲めたらいいなぁ。
しかし製造工程が変わると味が変わってしまうから「今」飲んでいる銘柄でも20年前には違う味だったりすることもある。
そういうものは期間限定でリバイバルされてたりもする。
どっちにしろ無理な話だけどいっぱい飲めたらいいな。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:どちらでもいい (スコア:2)
結構売れるから各社、ZERO系のを出したって報道で見たから呑んでみたら・・・
二口目には捨てたくなる飲めないマズさ。
マズイ以前に体が拒否する。
第三やリキュール①系はまだ飲めるんだけどな~。ビールが一番うまいけど。
Re:どちらでもいい (スコア:1)
健康志向系のものは法的な区別に関係なく全部まずい。
まだ値段相応のダマされる価値はあるかな、と思えるのは
・クリアアサヒプライムリッチ
・ホワイトベルグ
くらいかな。この2つは発泡酒だね。第3系で「許せる」やつってあります?
100円や150円程度の違いを気にしてもしょうがないので、
法的にもビールなビールのほうがいいですね。
最近はグランドキリンが好き。
Re:どちらでもいい (スコア:3, すばらしい洞察)
雪印コーヒーも糖質減らしたかなんかでZEROとかいうの出してたけど
クッソ不味くて案の定一瞬で消えたな。
雪印をあの例の騒ぎの時だろうと販売さえしてくれれば買うのにと言っていた雪印コーヒーマニアの俺も養護できない不味さだった。
こういうのは余計なことしなくていいんだよ。
美味しさを求めてるんだからさ。
健康を求めるなら最初からこんなのに手を出してないんだよ。
ここだけ見なおしても意味ないんだしな。
全ての食生活を改善しないと意味ないんだから。
だから変な事してまずくしないで、味の方だけで最高の品質を追求してりゃいい。
健康志向とか低カロリーとか求めてない。
まぁ全く味が同じならやってもいいけど、結局それができた事例が0だからな。
Re:どちらでもいい (スコア:1)
従来の製品はそのままで別に出してくれるなら構わないんですけどね。
どん兵衛とかUFOとか、日清食品弄りすぎ・・・
Re:どちらでもいい (スコア:3, 参考になる)
ホワイトベルグはスピリッツが入っているから「リキュール(発泡性)①」となっていると思うけど、仮にスピリッツが入って無くて
麦芽含有率がビール並みだとしても表示上は「発泡酒」になります
(スパイスが入っているので)
Re:どちらでもいい (スコア:1)
正直ビールより第3の方が好きなくらいです。
味が淡泊でスッキリしてて飲みやすいと思ってます。
このへんは、個人の好みに強く寄るんでしょうがね……。
Re:どちらでもいい (スコア:1)
>第3系で「許せる」やつってあります?
ヒューガルテン
Re:どちらでもいい (スコア:3, 参考になる)
お前ヒューガルデン馬鹿にしてんのか。
リキュール(発泡性)①、いわゆる第3のビールですらないし、
コリアンダーやオレンジピールを使っているから日本の悪法上ビールと名乗れないだけで、節税型発泡酒ですら無い。
Re: (スコア:0)
日本で銘柄ではなくビールが一番とか言っちゃってる人は味なんてわかりませんと言ってるのと同じだからね
そういう人たちは価格による「俺は違う人」「俺は分かる人」って言ってみたいだけ
まあヒューガルデンはそこらのビールより一般的に高いけどさw
Re:どちらでもいい (スコア:1)
ヒューガルデンに限らず、ベルギービール全般が高いよね
(シメイとかデュベルが好き)
Re: (スコア:0)
ブリュードッグとかミッケラー辺りがたまに限定で出す色物に比べたら安く見える不思議…
Re: (スコア:0)
おまなに
Re:どちらでもいい (スコア:1)
麦とホップ
Re: (スコア:0)
糖質ゼロのやつは発泡酒でも不味い
アセスルファムカリウム (スコア:0)
それはどんな飲み物の味も一撃で粉砕する驚異の甘味料
Re: (スコア:0)
アルコール飲料扱いにならない超低アルコールのビール(味飲料)はどうかい?
輸入品だけどwest endってところのsuper liteってのがビールの味する
あと有名どころではホッピーをアルコール入れないでそのままで飲むとか
ビールを飲んでない奴の意見 (スコア:0)
こういう代替品ってさ
・風味などが既存のものに極めて近く
・既存のものより何らかのコスト減が成されている(原料減や工程の簡略化等)
この2つが大多数の買い手の許容範囲だから買い手も納得して買うと思ってるんだ
でもこの第3のビール、あちこちでまずいと言われてるんだが
前者が守られていないんじゃないだろうかと思えてくる
10%節税しても買い手が10%以上減ったら意味が無いわけで、こういうものの意義ってなんなんだ?
Re:ビールを飲んでない奴の意見 (スコア:1)
ちがうでしょ
ビールは市場が大きいから
90%(大多数)がまずいと言っても、10%が許容して移行すれば立派な市場
ビールで数%を争うよりよっぽど効率的
それこそブルーオーシャン市場ってやつ
まあ、後発も参加するので、それほど甘くはないが
Re:ビールを飲んでない奴の意見 (スコア:1)
新しい安いのが出ると買うやつ(飲む本人とは限らない)がいるからではないかな。
うちの場合はそう。試し買いは1本にしてくれればいいのに6本とか。
まずい=>あまり飲まない=>消費量が減る=>さらに安上がり! のコンボも効いているようです。
#ま、時々高い変わったやつも買ってきてくれるけど。
Re:返還されたら (スコア:3, すばらしい洞察)
問題になる前は、第3のビールとして販売していたけど疑義があったのでサッポロは発泡酒と第3のビールの差額を自前で納めた。
問題になった後は、中身を変えて発泡酒として再販売したから、これは発泡酒相当の税を支払う必要がある。
今回返還要求するのは、第3のビールとして販売していた時に過払いした分なので、購入者は関係ないと思う。
ただ、第3のビールとして販売していた時の極ZEROと、発泡酒の極ZEROが違うものかどうかというところは、購入者にかかわってきますけど・・
Re: (スコア:0)
重要なのは、
ただ、第3のビールとして販売していた時の極ZEROと、発泡酒の極ZEROが違うものかどうかというところは、購入者にかかわってきますけど・・
だよね?
Re: (スコア:0)
サッポロが主張しているのは過去の極ZERO(第3のビールとして売った分)が「やっぱり第3のビールだった」ということであって、
現在の極ZERO(=以前のものとは製法を変えた『発泡酒』)のことを「第3のビールである」と主張しているわけではないのでは?
Re:返還されたら (スコア:1)
Re:返還されたら (スコア:2)
黙るのは、ビール
Re: (スコア:0)
話がわかってないのは君だろう?
Re:返還されたら (スコア:1)
返還請求している税金は、もともと、低い税率で販売していて、
あとから国税から高い税率にせよという話になってしまったので、
サッポロビールの持ち出しになる。なので、返金も何もない。
Re: (スコア:0)
そもそも酒税の納税義務者は酒造会社なので、購入者に返金する必要はない。
製造原価の一部として酒税相当分を出荷金額に反映しているだけとの考え方。
なので、酒税相当分に対しても消費税がかかる(ガソリン税と同じで、納税義務者が異なり、原価の一部を構成するものなので、2重課税ではないらしい)。
軽油引取税のように購入者が納税義務者で、消費者から預かった税をメーカーが納付する仕組みだったなら返金の必要が出るだろうが。