ロボットに仕事を奪われていくなか、取り残されないようにする方法とは 141
不労所得を生み出す方法を考えなければ 部門より
オックスフォード大学マーチンスクールのCarl Frey氏とMichael Osborne氏が2013年に発表した論文によれば、コンピュータ化によって米国内の47%、英国内の35%の働き口が奪われるという。また、両氏らが新たに発表した調査報告書によれば、オートメーション化は景気停滞を引き起こすという(Slashdot、Motherboard)。
近年、オートメーション化が増々進む一方で、新たに生み出される雇用は少ない。新たなテクノロジーは新たなチャンスを生み出すのではないかと期待してしまうが、実際のところは、米国内の2010年の就職口のうち2000年には存在しなかった産業のものは、わずか0.5%でしかなかったとのこと。新たな仕事の例を挙げれば、iOS開発者、ズンバ(ラテン音楽などの動きを元にしたフィットネスプログラム)のインストラクター、ソーシャルメディア関連の仕事などで、いずれも特殊な技術を必要とし、ロボットに任せるには複雑すぎるものである。つまり、「オートメーションのボトルネック」は、クリエイティビティ、社会的知能、そして複雑な物体や環境に関わる能力なのだそうだ。
以前は、投資の減少と経済成長の停滞に相関関係が見られたが、現在は経済成長が停滞しているからといって投資が減っているわけではないという。例えば、25万ドルで創設されたWhatsAppが190億ドルで買収された時も、たった55人の従業員しか雇わなかった。これはつまり、多くの人が「パイの分け前から完全に排除」されるリスクが高まっていることを意味するという。
経済成長の停滞に歯止めをかけるためには、新たなテクノロジーを開発すると同時に、オートメーションのボトルネックに焦点をあてて、テクノロジーに仕事を奪われることのないようなスキルを個人個人が身につけることが大切になるのだろう。
ロボットは人の仕事を奪うのではない (スコア:4, 興味深い)
ITでも同じような事が言われていました。
ITを導入すると、オレたちの仕事がなくなるとかね。
そういうときには、普通、人間にしか出来ない仕事をやりましょう。
といって納得してもらいますね。
・意思決定
ここに至る課題の認知、情報収集、代替案立案、選択の意思決定サイクルやPDCAサイクルを回すこと、
緊急時の事態対応なんかも含まれるでしょう。
・戦略立案やマーケティング
・現業においても高度な加工は熟練の匠が担っている仕事はたくさんあります。
というより、ロボットを含む機械で出来ない仕事のほうが圧倒的に多い。
ロボットに仕事を奪われると恐れている人は、ロボットの仕事を奪っているわけです。
Re:ロボットは人の仕事を奪うのではない (スコア:3, 興味深い)
私はこのストーリーを見てそうは思わなかったなあ。思ったのは人間の現在の文明を支えるのに必要な人数が減ったんだなあということ。ある程度の人数がいないと社会を維持できないのはこれからも変わらないけど、桁が1つ2つ違うレベルで、人間社会に必要な人数というのが変わっていくのかもしれないということ。それにつなげて思ったのは、そうだとすると、優秀な人間だけが必要な社会になっていくから、デザインチャイルドだとか幼少期における人間の(剪定のような)殺処分とかが現実味を帯びてきたなあということ。
LIVE-GON(リベゴン)
Re:ロボットは人の仕事を奪うのではない (スコア:1)
殺処分が必要になるのは急激に社会が変化してしまった場合に限りますね。ややフィクションだとは思います。ガツンと低コストなロボットが発明されて失業者が町に溢れ、暴動が発生して鎮圧騒動になる、とか。現実には先進国の少子化や、ロボットに仕事を奪われて単純労働すらなく奴隷化していく貧困層(形を変えた殺処分みたいな)という形で、ゆっくりとした変化となって現れるような気がします(というか現在進行形なのか……)。
ユートピア的には、ロボットが色々な仕事を肩代りしてくれて、歌が下手でも好きな人がずっとカラオケで歌い、ゲーム好きはずっとゲームをしてても生きていくのに困らないって社会になるかもしれないけど、ディストピア的にはそういう人間を扶養するほどの余裕は無い――というかより少数の人間が利益を独占しようとする力の方が強くはたらいた結果としての――独占競争のキツイ社会になる可能性もあるかと思います。
ちょっとここの指摘についてはぴんとこなかったです。優秀な人間の労働っていう文脈が自分の中には無かったです。社会にとって有益な人間が貢献することで維持され発展する社会って意味で書きました。
LIVE-GON(リベゴン)
Re:ロボットは人の仕事を奪うのではない (スコア:2, すばらしい洞察)
意志決定、戦略立案、といった仕事は、それほどたくさんあるわけではありません。
船頭多くして船山に上る、とも言いますし。
熟練の匠が担っているような仕事は、熟練しないとできないので、ロボットに仕事を奪われたからといって急にはできません。
それに、つねにロボットに置き換えられるリスクと隣り合わせです。いまロボットではできないからといって、
いま習い始めた人が熟練工になる頃にもロボットではできないとは限りません。
だからこそ、今までになかった新たな仕事を作り出すしかない(むしろ、新たな仕事を作り出すということこそが、人間しかできない仕事)
のですが、実際にはそれほどたくさん新たな仕事は作り出せていない(たった0.5%)のが現状だということでしょう。
Re: (スコア:0)
意志決定、戦略立案、といった仕事は、それほどたくさんあるわけではありません
仕事に権限や責任が与えられていれば、そこには意思決定が存在します
新たな仕事を作り出すしかない
ロボットに新たな仕事を作り出す能力はありませんが
Re:ロボットは人の仕事を奪うのではない (スコア:2)
>ロボットに奪われたのに匹敵する量の仕事を新たに作り出すのは、人間にもできていないのが現実です。
ここが今の話題ですね。
成果物の総量、成果物が存在から持っている価値は減らない…はずなので、奪われたのに匹敵する量は必要なくて、必要なのは賃金ではないかと。突然に人件費が半分になって利益が大幅に増えても、値下げせずに純利益を許してくれる市場とか、正確に同時に半分になる人件費と、正確に値下げされる価値のセットとか。人が生きていくのにある一定量の価値が必要で、その価値は発生の過程によらない(天から降ってきてもOK)なら、必ずしも働いた対価として得る必要はないでしょう。そういうことを言って30年持たなかった共産主義という前例はありますけど…
Re: (スコア:0)
同意。
敢えて言うなら、仕事なんてロボット以外からも常に奪われている。
まともな市場経済の下なら、常に同業他社がシェアを奪おうとしている。
グローバルに見れば、外国人労働者は押し寄せるし、技術移転で海外生産は行われ、
あるいは海外資本は産業ごと奪おうとしている。
そこまで行かなくても、老人は常に若者に職を奪われている。
ロボットとかITとかに限るのは馬鹿げた話。
Re: (スコア:0)
そういうときには、普通、人間にしか出来ない仕事をやりましょう。
といって納得してもらいますね。
まあ、理由はどうでも解雇しなければ納得してもらえるでしょうね。
Re: (スコア:0)
言われたモノを作る事しかできない人は多いはず。
おそらく、どれだけ時代と教育が進んでも。
そいつらの職を奪うのは、社会不安に繋がる。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
単なる思考停止だろ
Re: (スコア:0)
と、botが申しております
Re: (スコア:0)
無駄な仕事は需要が無くて維持できない現実を無視してますね
Re:ロボットは人の仕事を奪うのではない (スコア:4, おもしろおかしい)
ロボット以下の知能しか持たない人間は働くな、ということでしょう。ロボットによる置き換えを進めていくと、究極的にはロボットの自己保存に必要な要員だけを残したすべての人類がロボット以下の生産性しか持たなくなるはずです。そうなった人間は労働するだけ邪魔なので、働く価値がなくなります。人類総ニート化。
楽観的な考え方では、総ニート化した人類は蝶よ花よと資源を浪費して暮らし、どうしてもロボットに置き換えられない非常に高度で精神的で高価値の創造的行為を行い、人類種を発展させ続けていきます。
悲観的な考え方では、ニートに食わせる飯はないので人類は暗黒時代を迎え、やがて滅びてロボットの時代が来ます。
ハリウッド的な考え方では、アーノルド・シュワルツェネッガーが戻ってきます。
短期的には、賃金が減ります。
Re:ロボットは人の仕事を奪うのではない (スコア:2)
しかし、上がってくる成果物の人間にとっての価値は下がっていくわけですから…
最後まで残ると思われてる仕事ほど、先に取って代わられるのではないだろうか (スコア:4, 興味深い)
という論調が多いけど、本当にそうなるだろうか?
むしろそういう仕事ほど、先にロボットや人工知能に置き換えられていくのではないだろうか。
なぜなら、創造性の高い仕事や高い技能を必要にする仕事ほど、重要性は高い。
つまり、効率を上げるメリットが大きい。そして従事者は高い収益を得ている。
これをロボットや人工知能に置き換えられれば、大幅な費用削減になる。従事者はともかく、金を出す側、資本家にとってはメリットが大きい。
今は、ロボットや人工知能の能力には限界があるので人間に替えられる仕事は少ない。
しかし、ロボットや人工知能の進化させていく上で、わざわざ「替えやすい、替えても効果の低い」分野に注力するだろうか。
ロボットや人工知能が人間の能力にほぼ匹敵し、凌駕するようになったとき、先に置き換えられるのは、創造性の高い仕事や高い技能を必要とする仕事ではないだろうか。
Re:最後まで残ると思われてる仕事ほど、先に取って代わられるのではないだろうか (スコア:2)
創造性が高い仕事は人間にとっても困難なので、ロボットに実装することは困難という前提があるのです。
ただし人間がどのくらい苦手かで創造性を測ると、時々外すことはあり、そうすると価値判断にもなります。例えば、Amazonの倉庫からものをつまみ上げる仕事とか。
クリエイティブ系…と思われている分野、たとえば広告デザインの一部とかが先に自動化され、倉庫の回収botは後になる、ということはあるかもしれませんね。
Re:最後まで残ると思われてる仕事ほど、先に取って代わられるのではないだろうか (スコア:1)
江頭2:50などのお笑い芸人がロボットや人工知能に置き換わる時代がどんな風か見てみたい気もする。
創造性をパッケージ化して製造できるようになるかもしれないけど、人工知能という「しくみ」に、
創造性を学習させるのは、大変骨の折れる仕事だと思います。
お笑いロボットの製造工場があったら、開発現場ではテスターがバグレポートで
「○○○のネタが古い。」「突っ込みが甘い。」「意外性がない。」とか指摘して、
人工知能とその開発チームは、それに対して何をどうしようとするのか……。
という訳で、「創造性の高い仕事」というものを、もう少し深堀すると興味深い議論がいろいろとありそうですよ。
理想じゃん (スコア:3)
人間が毎日あそんで暮らせるようになるってことでしょ。
Re:理想じゃん (スコア:3, すばらしい洞察)
ミニマムインカム制にして、どうしても働きたいやつが働けばいいんだよな
そんだけ働きたいなら給料は安くていいだろうし
Re:理想じゃん (スコア:2)
とはいえ仕事がないなら他にどうしようもない
Re:理想じゃん (スコア:2)
先進国の主要産業であるサービス産業は逃げようがないが
Re:理想じゃん (スコア:2)
そこもロボットに奪われるってストーリーだろ。。
Re:理想じゃん (スコア:1)
ロボットに仕事を奪われないならそれはそれでオーケー
Re:理想じゃん (スコア:1)
不正に恩恵を受けた奴はコンピュータによって処分だな
だが、待ってほしい (スコア:1)
もう、人類は働かなくていいのではないだろうか?
人類は労働から解放されるべき。
Re:だが、待ってほしい (スコア:1)
仕事で趣味に走ることができて
趣味は仕事
という人とはちっとも交わらない生き方の労働者(かりになれたとして)層であれば
一部というか少なからずそういう人が存在することでしょう。
どらえも~ん (スコア:1)
ドラえもんぐらいのロボットなら、いくら増えても大丈夫そうだけどね.....
あ、増えすぎると通行の邪魔になるか。
とりあえず、収納用に四次元ポケットだけ使わせてほしい。
機械が人間の知性を超える日をどのように迎えるべきか? (スコア:1)
http://synodos.jp/economy/11503 [synodos.jp]
機械が人間の知性を超える日をどのように迎えるべきか?
シンギュラリティに至る過程を、特に経済的な視点でソフト・ランディングさせる議論です。
なかなか面白い視点だと思います
自分の体をロボットに改造すれば (スコア:0)
解決
Re:自分の体をロボットに改造すれば (スコア:1)
そうしてネジに変わるのか
Re: (スコア:0)
>こんなのでしたっけ。
>第零条:社員は会社に損害を与えてはならない。また損害を与えることを看過してはならない。
>第一条:社員は上司に損害を与えてはならない。また損害を与えることを看過してはならない。
>第二条:社員は上司の出す命令に従わなければならない。ただし第一条に反する場合はこの限りではない。
>第三条:社員は自分の身を守らなければならない。ただし第一条及び第二条に反する場合はこの限りではない。
http://srad.jp/comments.pl?sid=426771&cid=1454991 [srad.jp]
「仲介会社には自宅と土地を担保にして銀行から借金した約150万円を支払い、
2013年3月に農業の技能実習生として来日した。
長野県の農業会社でトマトを育てる仕事に
1990年代後半からのイノベーション後退 (スコア:0)
ロボットが(ローマで言うところの)奴隷の役割を担うことになりました。しかし逆に人間を堕落させただけとも言えます。
Re:1990年代後半からのイノベーション後退 (スコア:1)
HTTPはどういう扱いなんでしょうか
新規ではない?
それともイノベーションじゃない?
自分としてはHTTPカウントしていいなら結構頑張った方だと思うわけですが。
計算機と言わず数学まで広げれば、フェルマーの定理、四色問題、ポアンカレ予測と言った難問も撃破してきたわけで
頑張った方だと思うわけですが。
とりあえず、”ほとんど”以外は何だとお考えなのでしょうか?
Re:1990年代後半からのイノベーション後退 (スコア:1)
生化学のPCR、材料分野のAFM・STMのような革新的な技術がほとんど見当たらなくなった、ということです。
# iPSはどう分類すべきかまだ分からない
計算機(数学)分野では量子コンピューティングの実用化といったところでしょうかね。
Re:1990年代後半からのイノベーション後退 (スコア:1)
なるほど、自分とはちょっと違うお考えをお持ちのようですね。
IP以前(SNA,OSIなど)からネットワークに関わってきた身としては、
今日地球規模のIPネットワークがあるのはHTTPが作られたからだ
という程度にはHTTPは革新的だと思うのですがね。
#そういう意味でIPはその上でHTTPが作られたから利用されているだけで革新的でも何でもないです。
Re: (スコア:0)
# オーバーヘッドを無視したらftpで(古典的)webブラウジングを実装することは可能だと思います...
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
「ムーアの法則」の現状を知ろうとググったら、今年4月で提唱から50周年なのか、凄いな。
実情はKPMG調べ [eetimes.jp]によると、「ムーアの法則の有用性が当面は続く」(25%が回答)、「22nm以降のプロセスでは、ムーアの法則を適用できない」(半数以上)。
「ムーアの法則は既に終えんを迎えている」(16%) とバラバラでよく分からない。
Re: (スコア:0)
そろそろシリコンに固執するのを辞めてもいい時分なのに改良のみで乗り切ろうとしている(HDDのプラッタも同様)。こういったところからイノベーションの停滞が見えてきます。
Re: (スコア:0)
もちろんいろんな会社や研究者がいろんな技術を並行して開発しています。むしろかなり昔から。
しかし、いままでシリコンで培われてきた技術はかなりレベルが高いので、シリコン以外で
それに(技術的に、だけではなく、経済的にも信頼性でも)対抗するレベルにまで成熟させるのは
並大抵では無理です。いろんな技術が今までにも提案されてきましたがシリコンに勝てなかった、
ということです。
Re:1990年代後半からのイノベーション後退 (スコア:1)
Re:1990年代後半からのイノベーション後退 (スコア:2)
ダイヤモンド半導体っていうのがありますね。
ところで大元の話として機会が仕事してくれるならその分、人間は楽すれば良いのでは?
例えば衣食住はタダで出来る。贅沢したいやつだけちょっと働くとか?
Re: (スコア:0)
ムーアは半導体の集積密度は大体1年半で倍になるとだけ言った。
つまり性能が据え置きでも消費電力がなぜか上がっても集積密度が約1年半で倍になれば良い。
F5攻撃すらボット化 (スコア:0)
江南スタイル
ロボットじゃ無いよ (スコア:0)
人並みな事はできるようになります
Re: (スコア:0)
おかずを食べられるようになってから出直してきなさい。
Re: (スコア:0)
おかずをたべられないけど、お米の銘柄は判別できます
Re:世界最古の職業 (スコア:1)
普段は邪魔なので、空気を抜いて保存できるように.... :p
たぶん、ロボット自身に、お風呂に入ってきれいにする機能がついてないと、別の病気になる人が多発しそう。
本体が買えない人のために、街角でレンタルできる機能も。(^_^;
ロボットをナンパする日がいつか来るんだろうなぁ......
Re:こういうストーリーが上がるたび (スコア:1)
ロボットのメンテもロボットがやるようになるって話