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テクノロジー

新たな「世界でもっとも黒い物体」が作られる 46

ストーリー by hylom
黒より黒い 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

2014年に『黒すぎて見えない新素材「Vantablack」』という話があったが、King Abdulla University of ScienceおよびTechnology in Saudi Arabiaの研究者らが、「人間によって作られたなかで最も黒い物質」を製造したそうだ(Nature Nanotechnology掲載論文Phys.org)。

この物質はカーボンナノチューブを使って作られており、照射された400~1400ナノメートルの波長の光の98~99%を吸収するという。また、どのような角度や偏角で光を照射してもこの性能は変わらないという。ちなみに既存の物質ではおよそ26%程度の光しか吸収できないそうだ。

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  • by manmos (29892) on 2015年10月27日 18時26分 (#2907463) 日記

    「越後屋」
    私としては断じて譲れぬ。

    #我が家のメインマシンは常にechogoyaでサブマシンはkisoya…
    #だって、初代が黒かったんだもん。

  • by Anonymous Coward on 2015年10月27日 17時06分 (#2907403)

    俺の腹より黒いのか?

  • by Anonymous Coward on 2015年10月27日 17時18分 (#2907411)

    >ちなみに既存の物質ではおよそ26%程度の光しか吸収できないそうだ。
    つーことは普通に黒い物体(墨とか黒インクとか)は74%もの光を反射している?
    嘘でしょオイ?
    写真の道具の一つに標準反射版というのがあって、これがグレーの標準なんだけどその反射率は18%のはず。

    • by Anonymous Coward on 2015年10月27日 18時19分 (#2907454)

      18%グレーチャートは入射光対反射光の絶対反射率が18%なわけではないです。
      反射型グレースケールチャートの白を100%,黒を0%を基準としたときのスケールで表した反射率。

      親コメント
    • 勘違いの主張とか誤植とかの可能性も高いけれど、400~1400ナノメートルの波長となると、普通の黒い物質だと、この新素材と同じ厚さにすると、赤外線だと74%も、反射や「透過」するのかも知れない。

    • by Anonymous Coward

      グレー18%というのがどういう基準かは寡聞にして知りませんが、反射していない光82%を全部吸収しているということはありえません。

      太陽光はピークでだいたい1kW/m^2のエネルギー密度があります。使い捨てカイロ(10cmx13cmくらい)の面積だと13Wです。使い捨てカイロの出力は大体5Wくらいですから、標準反射板を夏の真昼に地面に置いておくと、使い捨てカイロの2.6倍くらいの熱が発生するということになります。反射板はカイロより質量はだいぶ少ないので、うっかり直射日光にさらすとすぐに持てなくなるほど熱くなるはずです。

      言うまでもなく、現実にはそんなことは起こりませんので、18%反射=82%吸収ということではないということは明らかです。

      • 本論から脱線しますが、

        > グレー18%というのがどういう基準かは寡聞にして知りません

        標準反射板のグレー18%という反射率は、経験的に決められたというかデファクトスタンダードとなったものですが、人間の肌の反射率にあわせたものとされてます。
        写真撮影の目的としては人物撮影というのが非常に多い比率を占めていますので、露出計は基本的に「人物の肌がうまく撮影できるような露出」を算出するようなものとなってます。
        で、被写体がいない状況でも、同じ反射率である標準反射板で露出をあわせておけば、そこにあとから人物が入っても、その露出で問題無く撮影できるわけです。

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      • by Anonymous Coward on 2015年10月27日 18時06分 (#2907446)

        >太陽光はピークでだいたい1kW/m^2のエネルギー密度があります。
        それはおそらく赤外線も込みですよね。
        (#2907417)の指摘で気づきましたがストーリーの文「400~1400ナノメートルの波長の光」も確かに赤外線を含んでいます。そして標準反射板の18%ってのは可視光だけのはずです。
        しかしそれにしてもおかしい。光は物体にあたったら反射するか透過するか吸収されるか三つに1つでしょう。ある程度厚みのある標準反射板が光を透過は考えにくい。つーことは反射されない光は吸収されてるはず。

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        • by Anonymous Coward on 2015年10月27日 18時47分 (#2907485)

          ACの原文解釈の勘違いですね。

          When diluted into liquids, a small concentration of
          nanoparticles absorbs on average 26% more than carbon nanotubes,
            the darkest material available to date.

          「溶液内に希釈したとき、この(もっとも黒い物質)のナノ粒子は26%の光を吸収する。
          これはこれまでもっとも黒いとされてきたカーボンナノチューブよりさらに大きな値である」

          という話で、そもそもタレコミの「この物質はカーボンナノチューブを使って作られており」
          というのが間違ってる。この黒い物質の材質は金で、棒に球がくっついたような複雑な形状をしている [phys.org]。
          26%というのは、発明された「もっとも黒い物質」を希釈した時の吸収率の値であって、
          通常物質(なんだそれ)の光吸収率ではない。

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        • by Anonymous Coward on 2015年10月27日 19時14分 (#2907502)

          誤訳ですね。

          元の記事には、ナノパーティクルの流体は今まで知られていた最も黒いカーボンナノチューブに比べて吸収量が26%アップ、と書いてあるので、タレコミに書いてあるのは大体嘘です。

          > 反射するか透過するか吸収されるか三つに1つ

          吸収した熱による放射光を忘れていますね。例えば、黒石に日光を当て続けると数万度までいくか、っていうとそんなことはなくて、どこかの時点で入射光のエネルギーと放射光のエネルギーが釣り合ってしまいますから、実際は数百度もいきません。その時の温度が赤外領域なら、光束的観点では黒い石は依然黒い(=0カンデラ)ままですが、エネルギー的観点では黒石が入射光と同じ明るさのはずです。

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          • by Anonymous Coward

            それは吸収されたからこその放射なので、

            > 反射するか透過するか吸収されるか三つに1つ

            は全く正しいのではないでしょうか。
            #2907446 のAC氏も吸収されたら永遠にため込むなんてアホなことは言ってないし。

        • by Anonymous Coward

          太陽光は指向性で、標準反射板は高拡散反射なはず。18%は可視光の拡散反射の一方から見た強さなので、ありえるでしょう。

        • by Anonymous Coward

          相変わらずグレースケールの理論が分かってないので無責任な憶測ですが、

          18%グレーの吸収率 = 「黒と定義されている色」の吸収率 x (1 - 18%)

          ということなんじゃないですか?そして「黒と定義されている色」を物理的に再現したものの吸収率は100%なんかではなく、せいぜい26%くらい、おそらくもっと低いと。

      • おや、こんなページが
        http://www.fujitok.co.jp/products/index/47 [fujitok.co.jp]

        親コメント
  • by tachyon (24078) on 2015年10月27日 21時29分 (#2907580)
    「DARKER THAN BLACK」というやつだな。
    • by Anonymous Coward

      この物質が役立つなら早く「契約」で押さえるべきだよねー。

    • by Anonymous Coward

      BLACKを完全な黒と呼ぶなら、既存のものが黒に近い黒というだけで、今回の発明でより黒に近づいた、というだけでは。

      「CLOSER TO BLACK」

  • by Anonymous Coward on 2015年10月27日 17時04分 (#2907400)

    シート状にしたら、欲しがる人はいっぱいいると思う
    太陽熱利用とか
    望遠鏡の内貼りとか
    (もともと動機がそういう目的なんでしょうけど)

    • by Anonymous Coward

      材料が材料だし、同期は「これ使ったらすげぇ黒いものがデキんじゃね?」じゃないかなぁ…

      • by Anonymous Coward

        「ドラえもんのブラックライトを作りたい」だったりして

    • by Anonymous Coward

      どこかの繊維メーカーが礼服用に使うかもしれない

      • by Anonymous Coward

        ところが礼服は黒色度がヌルくなって下手したら黒を競う風な最近のビジネススーツより黒くないかもしれない
        技術力の無い繊維メーカーが国内シェアを伸ばしてきてるせいなのかもしれんけど

    • by Anonymous Coward

      男なら漆黒に染まれ
      #ということでああいうお兄さん方用の服に使えば

  • by Anonymous Coward on 2015年10月27日 23時04分 (#2907637)

    「可視光域の波長を赤外波長に変換する」という捉え方もできるんだろうか・・・

    #詳しい人教えて

  • by Anonymous Coward on 2015年10月28日 0時57分 (#2907695)

    暗闇でのステルス用途に使えるっちゅうことやね.
    夜間の戦闘服にぴったりじゃないだろうか.
    # 味方にも見えないのが難点だが.

    • 普通の黒い服等で判りますが、迷彩としては周囲よりも黒いのは意外と目立ちます。
      個人的には普及すれば撮影の現場で黒バック作るのがちょっとだけ楽になりそうだなと期待しています。
      今でも無反射布と呼ばれるビロード状の布や低反射素材を塗布されたアルミフォイルなどがありますが、反射率が低くてもシワや重なりは結構目立つのです。
      これが撮影中は気付かなかったり時間や予算の都合でスルーされて、半透明なものが上を動いて消すのが面倒だったりすることがままあるもので。
      ついでにバックとの距離が取れない時に出てくる影もごまかせそうで良さそう。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年10月28日 9時37分 (#2907780)

    6代目円楽よりも黒い黒い腹黒いものがあるということか

    • by Anonymous Coward

      そりゃあるでしょう
      円楽師匠の腹黒さは見えてますから
      むしろ見えないほど真っ黒なのは政治家の中に・・・(見えないから気づいてないけど何かの拍子に見えちゃうとさぁ大変と)

      • by Anonymous Coward

        だれのショーショートだったか忘れたけど、そういう慣用句が現実のものになったって話があったっけ。

        政治家連中の舌が二枚になったりおなかが真っ黒になったりとかで主人公がものを言えなくなった、だったかな。

        • by Anonymous Coward

          それ筒井康孝じゃなかったかな

  • by Anonymous Coward on 2015年10月28日 10時10分 (#2907801)

               |
                |  彡⌒ミ
               \ (´・ω・`)また髪の話してる
                 (|   |)::::
                  (γ /:::::::
                   し \:::
                      \

    • by Anonymous Coward

      みんな髪の話ししてない。腹の話しばっかり (´・ω・`)

  • by Anonymous Coward on 2015年10月28日 11時06分 (#2907837)

    光には質量がないというが、エネルギーはある
    98%も吸収し続けたらエネルギーチャージされて危険では?

    • by Anonymous Coward

      熱になって放射される。
      入量と放射量はどこかで釣り合うか、入量が多いままなら原子間の結合エネルギーを上回って構造を破壊する。

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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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