Intelがサーバー向けプロセッサItaniumシリーズの新モデル「Itanium 9700」シリーズの情報を公開した(PC Watch、製品資料PDF)。出荷は2017年第2四半期中の予定で、ベースクロック1.73GHz(4コア/8スレッド)から2.66Ghz(8コア/16スレッド)までの4モデルが用意されている。パッケージはItanum 9300/9500と同じLGA1248。Itanium 9500の高クロック版と見られるようだ。
31億トランジスタ (スコア:1)
スゴかったはずなんだけどなあ。
VIDIA、Voltaアーキテクチャ採用5,120 CUDAコア/210億トランジスタの新GPU「Tesla V100」 [impress.co.jp]
なんでも露光装置の関係でこれ以上の大きさは無理だとか。
Re: (スコア:0)
31億トランジスタってたって
IntelのKabyLakeが14nm、nVIDIAのVoltaは12nmで製造されている今時に32nmプロセスの製品
どうみてもIntelでx86 CPUやメモリの製造で使わなくなった型落ちラインで製造
クローズしたいプロジェクトだけどHPや過去に売れた顧客との契約絡みで
継続しなくちゃいけないってだけ感がありありと
Re: (スコア:0)
型落ちラインはともかく、マスク代は安く上げたいだろうね。
いいCPUだったんだけどな… (スコア:0)
Intel iAPX 432と同じような失敗だったな
Re: (スコア:0)
それってつまりアイディアはよかったけど実装は悪かったということなのでは…
Re: (スコア:0)
VLIW (Very Long Instruction Word) タイプの CPU は成功したためしがないか、ちょっと成功したかなと思ったらあっという間に市場から消え去るのがつねだから、アイディア自体よくないってことだろう。期待は大きかった [atmarkit.co.jp]けど。
Re:いいCPUだったんだけどな… (スコア:3, すばらしい洞察)
Itaniumレベルでダメだしされるようでは、「成功し続けている」アーキテクチャって、x86とARMぐらいになるんじゃないの?
「VLIWだから失敗した」というより「x86じゃないから失敗した」ってだけの話で、
むしろARMがx86を脅かすレベルにまで成功してることの方が驚異に思えます。
Re:いいCPUだったんだけどな… (スコア:2, 興味深い)
>Itaniumレベルでダメだしされるようでは、「成功し続けている」アーキテクチャって、x86とARMぐらいになるんじゃないの?
出荷台数、売上、業界潮流への影響、いずれを取ってもItaniumがPOWER/PowerPCより成功したとは思えない。
ニッチの有力プレーヤーとして生き延びた時間ではSPARCにもかなわない。
Itaniumが実力で駆逐出来たのは強いて言えばMIPSくらいで、AlphaやPA-RISCが終了したのはHPがItaniumが出来てもいない内にそっちに全力を賭けることにしてしまっただけ。
Re:いいCPUだったんだけどな… (スコア:1)
見えづらいが中下位メインフレームは一時期Itanium一色になったけどね
今はNECのように独自プロセッサに戻したか、Xeonが取って代わったかなのかな
Re: (スコア:0)
ちなみにItaniumメインフレームは元のアーキテクチャのエミュレーターを動かしていたのでIA64自体はわりとどうでもよかったりする
チップセットのほうがむしろ主役ね
よそはSPARCやmipsにしろ、チップセットはHWベンダーが独自調達する必要があったから
Re: (スコア:0)
> Itaniumが実力で駆逐出来たのは強いて言えばMIPSくらいで、
これは SGI のことを言ってると思うんだけど(DEC の MIPS マシンは Alpha へ移行してたので)、
Itanium に移行した時点で SGI の存在感はすごく薄くなってたので、ホント「強いて言えば」って感じ。
MIPS のもう一つの応用であった組み込み分野に Itanium は参入できず、
そっちを駆逐したのは ARM だったしなあ。
Re: (スコア:0)
> Itaniumレベルでダメだしされるようでは、「成功し続けている」アーキテクチャって、x86とARMぐらいになるんじゃないの?
アーキテクチャというよりは、マスを指向すると言う半導体(プロセッサ)ビジネスのセオリーに添ってビジネスをやっている所は残って、セオリーに反している所は消えただけの話じゃないかな。
Re: (スコア:0)
自前主義のインテルと契約だけ守ればどんな改造でも許しちゃうARMに共通するセオリーってあるのだろうか…
#X86といえばストロングな腕が特徴
Re: (スコア:0)
そもそもX86置き換えようって発想がよろしくなかった。
EPICがそもそもX86命令がパイプラインとか考慮されていなくってアウトオブオーダーの消費電力あまりにもきついから、代わりに命令セットやコンパイラで頑張ろうって発想だからね。
そこにアウトオブオーダー全盛のX86命令流し込んだらどうなるか…って事ですよ。
メインフレームに絞って、「ソースコードあるのだから再コンパイルよろしく。高性能なCPUとコンパイラは用意したから。」って割り切った方が成功しただろうね。
X86についてはどうしても対応させたいなら事前コンバータとかの方がましだったろうね。
Re: (スコア:0)
それはその通りなような気がするのだがではいいCPUだったというのはどうなるのだろうな。
Re: (スコア:0)
たしかitanium間でも再コンパイルが必要なケースがあるんじゃなかった?
ソースを取ってきて自サイト向けにコンパイル
という昔のunix文化を前提にitaniumを作ったが
rpm等のバイナリ配布の手軽さに負けたのではないかと
Re: (スコア:0)
itanium というか PIC は、命令幅の変更があってもバイナリ互換のまま新しい命令幅で実行できる VLIW の亜種ってのが売り。
時代の流れ (スコア:0)
アラン・コックスがItaniumを批判してAMD64を推したことで
一気に情勢が変わったんだよな
今でもLinux関連ではAMD64という表記を見かけるけど
若い人だとわからない人もいるみたいだね
IA32はよく見かけるのに、IA64という表記は見かけない
X86の64ビット拡張が
X64やIntel64とかよくわからない書き方になってる
IntelやHPがゴリ押ししたItanium、IA64アーキテクチャーを
プログラミングの自由を愛するエンジニアが異論を唱えて止めたんだよな
そのアラン・コックスはRedHatから今ではIntelに移籍してるんだよな
Re:時代の流れ (スコア:1)
そうなんですかねー。
x86と互換性がない(わけでもなくはないぞな)プロセッサが、既存ソフト資産ゼロを補って余りあるほどに高性能でもなかったので、結局市場に相手にされなかったって風に聞いてたもんで、Linux開発者がソッポを向いたのが主要因で普及しなかった、って話はいまいち納得いかないっすね。
てけとーにぐぐったらこんなのありました。
https://japan.cnet.com/article/20060335/ [cnet.com]
一応Linuxカーネル開発者は対応はしたけど。ですかね。
ちなみにMSはWindowsXP 64bit Itaniumは出してたそうで。
(MSはPowerPCやAlpha向けのWindowsNTを出してた過去もある)
あとAMDが既存プロセッサの拡張って路線で成功したので、結局Intelもそちらの互換商品を出して、Itaniumによる64Bit化を諦める方向に、じゃなかったんですかね。
以上、噂レベルでしか知らない能書きでしたと。
Re:時代の流れ (スコア:1)
IA64はItaniumを指す単語として作られたので、見かけなくて当然でしょう。
x86の64bit版はIntelでの名称は最初はEM64T(及びその前のIA32e)だったかと思います。 今はどう呼んでるんだか知らない。
64bit対応:○としか書いてなかったような記憶が。
AMD64以外だとRedHat系ではx86_64だしUEFIだとbootx64.efiなんて書き方も見かけますね。
Re: (スコア:0)
そのEM64Tも、AMD64とまるで互換無い奴出そうとしたから、MSがインテルに「ユーザー混乱するからヤメて!」とか。。
正直いって、伸び始めたx86の64bit普及の芽を潰したかったとしか思えないなと。
Re: (スコア:0)
MSなどの本音は、「互換性のないハードウェアのために、同じソフトを同時にリリースなんてやってられるか」でしょうね。
Appleを立て直そうと努力したアメリオが、ゲイツに「Apple向けOfficeをWindowsと同時リリースしてくれ」と頼んで断られた話があります。
ちなみにAppleを乗っ取ったジョブズは、「Apple向けとWindows向けに、交互にリリースしようじゃないか」と持ちかけて成功したと。
Re: (スコア:0)
Intel 64という全く別の意味の言葉が使われてるのに今更Intel Architecture 64なんて名前使ってられるかよ
>IA64アーキテクチャー
リアルリアリティー
Re: (スコア:0)
86系で動かないのにx86とか言うのもおかしいしi386で動かないのにi386とか言うのもおかしい。
かと言ってマイクロソフトのように32bitと開き直るのもそれはそれで困る。
Re:時代の流れ (スコア:2)
Itaniumにはx86エミュレーション機能が有った気がするけど、とりあえずは動かせる程度の代物だったのだろうか。
Re: (スコア:0)
そのエミュレーターの性能が残念なもので、それがIA32->IA64移行を考えた人たちに失望を与えたこともItaniumが普及しなかった要因の一つだと聞いたことがあります。
残念じゃない (スコア:0)
"使えない"だ。
そもそも、アウトオブオーダーの消費電力が洒落にならんコンパイラで頑張りましょうなEPICに、アウトオブオーダーどころか「パイプライン?ナニソレオイシイノ?命令は1段で処理してくれるんでしょ?」とか言いだすX86命令を突っ込んじゃった事が原因だから、Itaniumが悪いのではなく使い方が悪かったんだけどね。
結果はPentium 4が登場していた当時に、IA32エミュレータの性能は初期のPtentium III並みとか言う散々なものに。
X86エミュレータ頑張るより最適化できるJITコンパイラの方がましなんでない?っていう意見が出てくる始末。
何かとできるEFIがJITコンパイラロードをそつなくこなしてしまってJITコンパイラに敗北してエミュレータ機能はドロップアウトしましたとさ。
って事になった。
Re: (スコア:0)
> 命令は1段で処理してくれるんでしょ?」とか言いだすX86命令
x86命令を1段で処理してくれるCPUなんて、古今東西存在したことないダロ。目を覚まして!
Re: (スコア:0)
止めろー!X86命令の出来の悪さがばれるじゃないか!
いやまあ…パイプラインを考慮した命令セットなんてItaniumが一番の成功例と言われるほど成功した事ないんだけどさ。
Re: (スコア:0)
情勢ってなんの情勢?
ちゃんとLinuxでは今でもIA64って言葉は使われているし、
Debianでも少し前までサポートされていた。
https://www.debian.org/ports/ia64/ [debian.org]
Itaniumの売れ行きについては、思ったほど性能が出なかったからじゃないのか。
Re: (スコア:0)
> 情勢ってなんの情勢?
Intel はバックアッププランとして AMD64 とはまた異なる x86 の 64bit 拡張 (Yamhill) を
用意していたけど、それは日の目を見ずに AMD64 を Intel を採用せざるを得なかった…という
情勢はありましたね。
ただ、これは Linux はあまり関係なくて(Linux の場合、誰がどう言おうと Intel が
Yamhill 対応のパッチを GPL で出せば、AMD64 と Yamhill の両対応となる可能性はあった)、
Microsoft の側の「AMD64 と Yamhill の両対応はしない」という判断が大きかったはずです。
Windows NT 系のメインアーキテクトだった David Cutler が AMD64 派だったという話。
AMD の CPU開発チームに DEC 時代の Cutler の同僚がいてそれが結構影響したというもっぱらの
噂でした。