あるAnonymous Coward 曰く、大阪大の岸本忠三特任教授らの研究チームが、新型コロナウイルスに感染した患者の血管で炎症反応が起こる仕組みを解明したそうだ(東京新聞、時事ドットコム、産経新聞)。 免疫細胞から放出されるタンパク質の一種「インターロイキン(IL)6」の血管中の濃度が上昇すると、血栓を作る別のタンパク質「PAI1」が増加する。このPAI1が増えて肺で血栓が発生すれば、肺炎の重症化につながるとしている。IL6の働きを抑える関節リウマチ治療薬「アクテムラ」を使用すると、PAI1の発生を抑えることができたという。アクテムラは岸本教授が開発に関わっており、現在、国内外で重症コロナ患者に対して治験が行われているとのこと。
一ヶ月前に治験では失敗していたようたが (スコア:3, 興味深い)
アクテムラ、ロシュの第3相治験で主要評価項目達成せず-コロナ肺炎 - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-29/QE7TMODWRGGC01 [bloomberg.co.jp]
新型コロナ薬候補のアクテムラ 欧米で有効性確認されず - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/200729/ecb2007291807007-n1.htm [sankeibiz.jp]
Re:一ヶ月前に治験では失敗していたようたが (スコア:3, 参考になる)
論文の主張と、報道内容も異なっています。
論文は「IL-6というタンパク質の役割」に関するものですが
報道は「新型コロナウイルスに感染した患者の血管で炎症反応が起こる仕組みを解明」などと話を誇張しています。
治験でも良い結果が出てないわけで、仕組みを解明というのは言い過ぎです。まだ判ってない事が沢山残っています。
コロナに関する話題は一部の人が過剰反応をします。報道には最新の注意を払うべきです。
拡大解釈されてラッキー(株価も上がるし)と思って放置するようでは、研究機関として無責任です。
場合によっては、大阪大なり研究の当事者が「誤報」と告知すべき事案だと思います。
Re: (スコア:0)
じゃあ、旧型はどれだけ分かってたんですか?
Re: (スコア:0)
「最新の注意を払うべき」→飛びつかせていただきました!
Re: (スコア:0)
みのもんたでもあるまいし。
Re: (スコア:0)
なんかイソジン騒ぎの続きとして用意していたのがそのままタレ流された感が。
Re: (スコア:0)
こういう報道は大学のニュースリリースを拾っている場合も少なくないから、大学側がどのような発表をしているかが重要なのでは?
Re:一ヶ月前に治験では失敗していたようたが (スコア:1)
安価な既存薬が効くと、高価な新薬で治したい人が損をする
Re: (スコア:0)
どのタイミングでどういう症状の患者に使うか、ってのも重要だろうから、一概に治験失敗とひとくくりにはできなさそう。
とはいえ、薬の開発者が仕組み解明、ってのはちょっと割り引いて考える必要があるね。
世界中でよってたかって追試するだろうから、ホントなのかありまぁす!なのかはすぐ判明しそうだが。
元論文 (スコア:3, 参考になる)
「IL-6 trans-signaling induces plasminogen activator inhibitor-1 from vascular endothelial cells in cytokine release syndrome [pnas.org]」
抄録
サイトカイン放出症候群(CRS)は、細菌やキメラ抗原受容体T細胞療法を含む感染症に対する全身の炎症反応によって誘発される生命に関わる合併症である。現在のところ,臨床的に有効性が証明された免疫療法はなく,CRSの発症機序の分子機構についての理解は限られている。
今回、我々は、敗血症、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、熱傷によるCRSと診断された患者に、4種類の炎症性サイトカインであるインターロイキン(IL)-6、IL-8、単球化学戦術タンパク質-1(MCP-1)、IL-10、および凝固カスケード活性化因子プラスミノーゲン活性化因子インヒビター-1(PAI-1)の値が顕著に上昇するという共通の症状が見られたことを明らかにした。また、ヒトモノクローナル抗体トシリズマブによるIL-6シグナル遮断により、内皮細胞の活性化が抑制された。重症COVID-19患者の血漿中のIL-6、IL-10およびMCP-1レベルは同様に上昇したが、これらのレベルは他の原因によるCRS患者のレベルほど高くはなかった。対照的に、COVID-19患者のPAI-1レベルは、細菌性敗血症またはARDS患者と同程度に高値を示した。Tocilizumabの投与によりPAI-1レベルが低下し,重症COVID-19患者では重症化が緩和された.
本研究の結果から,細菌感染とCOVID-19によるCRSには異なるレベルのサイトカイン産生が関連していることが示唆されたが,両タイプのCRSはIL-6のトランスシグナリングを介して内皮障害を伴うことが示唆された。このように,本研究は,細菌感染やCOVID-19による内皮機能障害におけるIL-6シグナル伝達の重要な役割を明らかにした.
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
また納豆が売れるか? (スコア:2)
コロナによる血栓の話で前からちょっと思ってたんだけど
ナットウキナーゼに血栓溶解の効果があるから
そのうちコロナ関係で納豆が品切れになったりするかも、と。
ググってみたらPAI-1の分解不活化活性もあるらしい。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-24650412/24650412seika.pdf [nii.ac.jp]
とはいえナットウキナーゼは分子量の問題で腸から吸収されないらしいけど
それでも抗血栓効果があるって話もある。
http://www.pharm.okayama-u.ac.jp/lab/pmaphs/posts/post16.html [okayama-u.ac.jp]
今のところ単なる個人的な妄想だけど、
もしテレビが題材にしたら長期に渡って納豆が買いにくくなるかも?
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/* SHADOWFIRE */
Re: (スコア:0)
もしテレビが題材にしたら長期に渡って納豆が買いにくくなるかも?
東京人ですが納豆のにおいに耐えられないので世の中から駆逐されることを願っています。
Re: (スコア:0)
昼の番組で、
「ちょっと聞いてよそこのお嬢さん。何時も食卓に出る納豆。コレがコロナの症状を悪化させないってウソのよう本当のお話」
とか言えば瞬殺では。
Re: (スコア:0)
どっかの府知事と市長が適当に会見するだけでも瞬殺間違いなし。
「納豆で治るわけではない」とか「納豆なんてすぐに増産できる」とか
言い訳も初めから用意してるだろうから無問題。
Re: (スコア:0)
番組で、健康、ダイエット、今はコロナ?取り上げると、ほんと無くなるね。
そのうち、復活するが、クレープフルーツジュースが復活しない…あるのは2倍以上の値段のものだけ
Re: (スコア:0)
納豆は元々生産量が多いので大きな影響はないかと
一応保存食なんだけど、最近の人は古いの食べたがらないしw
買い溜めもそんなにないでしょ
Re: (スコア:0)
古くなるとついでに干乾びて かっちかちになるしなあ。捨てるのは悔しいから食べるけど。
Re: (スコア:0)
一応、納豆健康法(ダイエットだったかも)がTVで持ち上げられた直後に棚がカラになったり、コロナ禍というか緊急事態宣言前後でもかなり品薄になったりはしました。
無くても困らないしすぐ回復したので目立たなかったとは思いますが。