MacクローンのPsystar、Appleを反訴へ 92
タレコミ by hide.jikyll
hide.jikyll 曰く、
先月、著作権侵害を理由にAppleから提訴されたMacクローンベンダーのPsystarが、Appleを逆提訴することになりそうです(The Registerの記事)。Mac OS XをApple製コンピュータのみで実行できるようにしているのは、独占禁止法で禁じられている不当な取引制限に当たるというのはPsystarの主張。また著作権侵害に関してPsystarは、OS Xのプロプライエタリコードには一切手を加えておらず、オープンソースのリソースを使ってPsystar製コンピュータでOS Xが動作するようにしているため、事実無根であるとも主張しています。
反訴≠反対訴訟 (スコア:4, 参考になる)
両者は全く異なる意味です。反対訴訟は、単に民事訴訟の被告人が、原告人に対して訴訟を起こす広い定義ですが、反訴(Counterclaim)とは厳密な法律用語で、民事訴訟を提起された被告人が、本訴と同一の訴因を理由に提起した訴訟を、本訴と併合して審議することを求める訴訟手続のことで、日本法においては民事訴訟法第239条及び第240条に規定されています。米国法においては、反対訴訟に対する制限から同一訴訟で反訴を強制されることがあり(強制反訴:Compulsory Counterclaim)、両者の区別は明確です
Re: (スコア:0)
民事訴訟に被告人なんていないでしょ
Re:反訴≠反対訴訟 (スコア:1)
「被告人」と「被告」は別物なんですね。
勉強になりました。
Apple の主張 (スコア:2, 参考になる)
バランスが難しいけど (スコア:3, すばらしい洞察)
独占か否かの判断にシェアが影響する分は加味するとしても、
ちょっと「通って欲しくない理屈」だなぁ。
Re:バランスが難しいけど (スコア:1, 興味深い)
もちろんゲームソフトはちゃんと買ってるよん。
#別にPS3(SONY)でもWii(任天堂)でもいいけどさ。
Re:バランスが難しいけど (スコア:2, 興味深い)
開発中のソースを見てコードを書いたとかであれば著作権の侵害となりますが、同一の動作をする別のプログラムを作ることについては別の著作物として扱われ、著作権では制限できません。・・・日本では。米国ではリバースエンジニアリング自体が条件付で肯定されることもあるようで・・。
余談ですが、米国では2000年頃にPSの互換機が合法であるという判決が出ていたような気がしますが・・・。エミュレータ自体が一般的にはかなり合法と判断されているのはご存じない?
◆IZUMI162i6 [mailto]
Re:バランスが難しいけど (スコア:1, 興味深い)
#別にエミュ自体を違法とは言ってないよ。
今回のは、パソコンにXBOXのエミュを乗せて「XBOXのゲームが遊べます」って言って商売してるようなもんでしょ?
個人対個人ならまだしも、それで大々的に商売されたらさすがに黙ってられないと思うんだけどさ。
特に、AppleはMac本体(ハードウェア)で収益を上げている会社なんだし。
あと、未公認ハード上で走らせて問題が発生した場合に、Psystarはちゃんとサポート出来るの?
Appleに直接苦情が行ったりしないの?
どうせ売るだけで、苦情はAppleに押し付けるつもりなんじゃないの?
現状、クラッシュリポートとかはボタン一発でAppleに送信されるようになってるわけだが、その辺りはPsystarに行くように変えてあるの? もし変えてあるのなら、勝手に改変した上で勝手に売ってるわけだから、余計に悪質だよね?
商売をする以上「動きました、ハイ終わり」では済まないんだよ。
#以前の記事ではソフトウェアアップデートとかが使えないって話もあったように思うんだけどさ。
Re: (スコア:0)
合法って判断されたからSonyがConnectixからVirtual Game Stationを買ってお蔵入りにしたんだよね。
> パソコンにXBOXのエミュを乗せて「XBOXのゲームが遊べます」って言って商売
iMacにVirtual Game Stationを載せてデモしたのはジョブスだったよね。
Re: (スコア:0)
違うよ。
>> パソコンにXBOXのエミュを乗せて「XBOXのゲームが遊べます」って言って商売
>iMacにVirtual Game Stationを載せてデモしたのはジョブスだったよね。
だから何?
Re: (スコア:0)
そんなルールは別にして、儲からない本体を売らずにPCという土俵にゲームを呼び戻せるなら、エミュという流れができたとしても、案外MSにとって悪くないのでは?
Re:Apple の主張 (スコア:1)
登録されたユーザ相手に通販なりDLなりで提供すりゃよさそうな気がするんですが。
Re:Apple の主張 (スコア:1)
本体購入者に無償提供していたら経営が傾いたので
売りつけることにしたという経緯があったような
#無料→送料+チケット→有料 になったんだっけかな
Appleがライセンス認証導入だけはならないでほしい (スコア:1, すばらしい洞察)
次バージョン(10.6)からライセンス認証導入とかなったら萎える。
# 反訴...なんていうか訴訟国家らしいなと。
認証失敗したらどうなるって?
...MacOSたるGUI部が使えなくなって、Darwin(とOSSなモジュール)だけになっちゃうとか。
Re:Appleがライセンス認証導入だけはならないでほしい (スコア:1, おもしろおかしい)
> ...MacOSたるGUI部が使えなくなって、Darwin(とOSSなモジュール)だけになっちゃうとか。
強制的にMacOS9にダウングレードされるなら、それはそれで需要が
オープンソースは免罪符? (スコア:0)
違法性のある部分をオープンソースで公開してそれを利用すれば違法性(もしくは契約違反)を免れるとでも言うのでしょうか?
DVDのプロテクト外しもオープンソースでの実装があるので、いくらでもDVDをコピーできる製品をつくれそうです。
Re: (スコア:0)
それにdvdを丸ごとコピーとか、普通にありそうな気もするけど。ディスクイメージ吸い上げて、それを別のディスクに焼き付けるとかlinuxじゃなくても簡単にできるでしょ。二層になってるdvdの映画だと分割したりするのがややこしいとかいう話を大昔に読んだことがあるけど、今だともっと楽なのでは?
Re:オープンソースは免罪符? (スコア:1)
それを商品として販売したら明確に著作権法違反に当たるでしょう。
そして、Psystar はパッチを適用などしてオリジナルとは異なる Mac OS X Leopard のレストアディスクなどを Open Computer に添付して販売してますよ。
Re:オープンソースは免罪符? (スコア:1)
市販 DVD などは個人利用の範疇であればただのバックアップと言い切れますが、他者への頒布を目的とした複製は「海賊版の製造販売」でしかないので、どう見ても適法には見えませんが。
ただのバックアップと言えるのは、あくまでも自分が保有しているマスターメディアを破損損傷等から防ぐために、自己の利用のみを目的とした頒布の意思を持たない場合でないと適法とは言えないでしょう。
Re:オープンソースは免罪符? (スコア:1)
あぁ、バックアップ作成ソフトの方でしたか。それは確かに問題ないですね。ただ、コピープロテクトを回避しちゃうのはやばいはずですが。
こちらはこのストーリーの流れ的に「そのバックアップしたものを販売する」(Psystar が実際に行っている) 点を問題視して言っていました。
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
Mac以外で動かすかどうかは購入者の自由であって外野がどうこう言う問題じゃない気がします。
もちろん想定される使用方法ではなく保証対象外なので動かないことについて非難される謂れはAppleにはありませんが。
◆IZUMI162i6 [mailto]
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1, 参考になる)
って書いてありません?
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:2, すばらしい洞察)
そもそも,使用許諾に書いておけば何でも思った通りになるというわけではありませんよ.例えばDELLがPCとセットで出荷したディスプレイやマウス等について「当社のPC以外との組み合わせで使っちゃダメ」という条件を付けた場合,その条件に反して訴訟になったとしても,(少なくとも米国では)その条件自体が法的に無効とされてしまう可能性が高いです.(通例の商慣行に著しく反する上に,明かに消費者の不利益が大きいため)
OSがバンドルされた状態で「別のハードで使っちゃダメよ」という単純な話であれば問題無いと思いますが,事実上,OSだけの単独販売と呼べるような商売をしちゃってますからねぇ.少なくとも「使用許諾に書いてあるからAppleの勝ちに決まってる」というような単純な決着になるとは思えないですね.
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:2, 興味深い)
例えば極端な話、EULAに
「第一条 本製品をインストールしたユーザは弊社に100万円払うこと」
とか書いてあったらワンクリック詐欺を同レベルなわけで。
この有効性を争い始めると泥沼の法廷論争になってしまいます。
そういえば、
ちゃんとユーザがEULAを読んでるか疑問に思ったどこぞのフリーソフトの作者が、EULAに
「ここまで読んでくれたあなたには○ドルあげます。以下に連絡してください」
とこっそり書いておいたけど、案の定誰からも連絡がなかったというような話があったような(ソースは失念)
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1, 参考になる)
>「ここまで読んでくれたあなたには○ドルあげます。以下に連絡してください」
>とこっそり書いておいたけど、案の定誰からも連絡がなかったというような話があったような(ソースは失念)
ほれ:
http://srad.jp/article.pl?sid=05/02/24/2134245 [srad.jp]
Re: (スコア:0)
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
Apple 印のコンピュータ (認可された機器) 以外で動作させていいというライセンスは無いので、普通にライセンス違反ですね。
ましてや、それを入れて販売するというのは個人利用の範囲を超えている訳ですが。
また、Macintosh 市場での Apple シェアは 100% ですが、それは「PS3 市場における SONY のシェアが 100%」といった類のもので、極めて限定的な範囲にすぎません。
やってることは、他社製品のファームウェア (OS) の出来があまりにもいいので、リバースエンジニアリングして自社機器でも動作するような構成にして、他社製品のファームウェアを載せて出荷したら訴えられましたってだけでしょう。反訴とかアホじゃないかと。
Darwin ベースで独自の非常によくできた GUI を乗せた PC で訴えられた、とかなら応援のしようもありますが、これでは無理。
# Psystar は Mac OS X 10.5 Leopard を「プリインストールして」販売しようとした訳で、単に「Mac OS X が動く PC」ではない点が大きい。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>ましてや、それを入れて販売するというのは個人利用の範囲を超えている訳ですが。
これが独禁法違反だといって訴えているのですが。タレコミをよく読みましょう。
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
それが意味のない事では? と言ってる訳で。
その次に書いてある部分が読めませんか?
Re: (スコア:0)
細かいことを言うと、PsyStarは「反訴するかも」と言ってるだけで、まだ反訴したわけじゃない。
タレコミをよく読みましょう。
そもそもMac OS Xのライセンスが公正な競争を阻む要素ってなんだろう?
まさか自社資産を独占することをもって独禁法違反とか主張するつもりかな?
#ほんとに反訴する気があるのだろうか
Re: (スコア:0)
>自由な気がしますが。
転売するのも自由?
Psystarは購入したソフトウェアを自分で使うつもりでは無いはずですよね。
封を開けたソフトを転売することを禁止しているソフトメーカーは多いと思い
ますが(返品すら受け付けない場合が多い)、こういうのも購入者の勝手だとい
う考えでいいのかな?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
メーカーと戦う必要がありそうだなあ...
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ライセンスの問題が中心となるOSXの話とは何の関係も無いってこった。
こんなのを例に持ち出す時点でお里が知れる。
XBox用のがXBoxでしか~ってのもそう。
単体販売されてるブツとそうでないブツを同列に出してる時点で全然例になってない。
主語がわからん (スコア:0)
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
Open Computer は OSx86 を使ってますが、プロテクトがないというのですか? オリジナルの Mac OS X Leopard のディスクイメージにパッチを適用する方法とかが紹介されてますが。
Apple 公式のアップデートも適用できないのでわざわざこれを回避してアップデートする [psystar.com]ためのスクリプトなどまで Psystar が配布してるのですけど。
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
あえて PC で主流の BIOS を利用する起動を避けて起動できないように保護しているものを、わざわざ差し替えている段階で「回避」してますよね。
他にも CPU エントリの追加など、「普通にマスターの DVD を入れてインストールできない機器にインストールして動作可能とするために」色々手を尽くしている段階で十分にプロテクトとして機能し、また OSx86 プロジェクトはこれを回避するための活動を行っているようにしか見えませんよ。
ソフトウェアのモジュールを差し替えたり書き換えたりすることでの起動可能化なんてのは、ゲームの起動にゲームディスクを不要にするパッチ適用と大差ないように見えますが、それでも「プロテクト回避とは全く違う」と言えるのでしょうか。
こうした OSx86 プロジェクトの成果物を取り込んだ "OS X Leopard Recovery Disc" も添付しているわけで。OSx86 プロジェクトの成果物を再配布するのはおそらく何の問題もないのでしょうけど、Apple が認可していない Mac OS X Leopard 改造品を商品に添付して売っている行為も十分に問題じゃないでしょうか。
# OSx86 プロジェクトの成果物を使って自分で自分の PC に入れることに関しては、ライセンスどうこうという点を除いて問題とはしていません。
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
自社で提供していようといまいと、別プロダクトのものを混ぜて起動可能にしている点は十分に問題ですよ。
コードベースが同じなら同じ製品、それを差し替えて販売しようが問題ない、なんてことは全くありません。Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
意図的に「Psystar がそれを販売している」事を無視していませんか?
自分で作成する事が問題だと言ってるのではなく、Psystar がそれを行い Mac OS X をプリインストールし、またリカバリディスクと称して PC に添付して販売している点を問題としているのですが。
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
Mac OS X のコードベースになっているのは Mach (現ライセンシーは Apple) + FreeBSD (BSD ライセンス) により APSL (not copyleft license) で公開されています。Darwin は BSD ライセンスですらありません。
また、Mac OS X はまずその全体を Mac OS X のライセンスによってカバーされています。GPL なソフトウェアに関しては当然 GPL などの「優先度の高い」オープンソースのライセンスがそのまま維持されますが、Darwin 部分は「同じコードベースという前提で公開されている」別プロダクトです。プロプライエタリコードについては言うまでもありません。
また、実際に Mac OS X の最新版と Darwin の最新版で挙動が違うなんていう話もあります。(以前あった話では getaddrinfo() の挙動が Mac OS X と Darwin で違う、だったかな?)
ですから……
この部分は様々な勘違いが重なっている結果としか言いようがありません。
ましてや GPL なソフトウェアと同じ扱いで話をすること自体が大きな誤りです。
Darwin は GPL で公開されているものでもなければ、Apple により販売されている Mac OS X は Darwin 部分も含んでいますが、Darwin とは異なるライセンスで販売されていますし、完全に同一のコードベースから生成されているものでもありません。
Linux distro と Mac OS X を同一線上で語るのは幻想としか言いようがないですよ。
自分の読解力のなさを他人に押し付けないでください。
プロプライエタリコードを含む一製品を、権利を持たない他者が勝手に一部を書き換えて再配布/販売する事が法的に問題ないなどというのはおかしい、という一点から全くずれていません。
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
ミスった。 orz
Mac OS X のコードベースになっている Darwin は Mach (現ライセンシーは Apple) + FreeBSD (BSD ライセンス) により APSL (not copyleft license) で公開されています。しかし、Darwin は BSD ライセンスですらありません。
とかじゃないと文章分かり辛すぎ。
Re:んじゃApple以外にもあちこち訴えないとね。 (スコア:1)
BSD ライセンスは簡単に言うと「使ってもらってナンボであって、それがどう使われようが構わないが後の事は知ったこっちゃない」ライセンスです。後の事は知ったこっちゃないので、当然ソースコード開示義務の継承などもありませんし、ライセンス継承の義務もありません。つまり、GPL の大きな違いは取りこんだ先のライセンスに対する寛容さでしょう。
GPL の場合は GPL に制約を加えたり引いたりすることができない上に、取りこんだら GPL になるという「感染性」がありますが、BSD ライセンスにはそういったものはありません。つまり、あっさり BSD ライセンスから脱却できます。
修正前の BSD ライセンスの場合、「それでも著作権表記だけはしっかり出せよ」という宣伝条項がありましたが、今ではそれすらありません。
このため、GPL は BSD ライセンスのコードを好きに取り込めますが、BSD ライセンスのコードは GPL のコードを全く取り込むことができない、といった状況が普通に起きる訳です。
BSD ライセンスのコード (特に修正 BSD ライセンス以後) では、それこそそのまま取り込んでも全くソース開示義務もなければ、完全に別のライセンスで公開することも可能です。(さすがにそのままライセンスだけ変えて再配布するようなのはアレですが……)
ですから、プロプライエタリコードに普通に取り込まれていても外からは全くわからないという場合があり得ますし、公知されていないだけで利用しているコードなんてのも結構あったりします。
結果、Darwin は修正 BSD ライセンスベースのコードをもっと制限を増やした APSL により公開することができているし、Mac OS X のように製品のソースコード自体は公開せずに販売する事もなんら問題なく可能です。
Re:これでPsystarが勝てば (スコア:2, 参考になる)
これは大分前に制限解除されてますけど。 [microsoft.com]
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
複数のターゲット環境を一台のPCで兼用できるのがどれほど助かることか。
# その一台すら都合付かないこともあるから自分用支給PCでエミュ使えりゃめちゃ便利
# もっとも、大人の事情を知らなければ「ライセンス買えばいいじゃない」となるだろうけど
Re: (スコア:0)
MSDN Operating System Subscriptionとかあるし、ソレなら複数入れても問題はまったく無い訳ですが。