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SassyOS2の日記: なかなか死なないOS/2、eComStation Demo CD 2.2βリリース 17

日記 by SassyOS2

日本 IBM が OS/2 のサポート終了をアナウンスして早6年が過ぎ、何年か前には復活の兆しなんてストーリーもありましたが、いまや知らぬ者も多い IBM OS/2Warp は今もニッチ市場で活躍しています。さらに IBM は現在オランダの Mensys 社に対して OS/2 の OEM 供給契約を更新し続けており、それは eComStation 2 として提供されています。

その最新バージョンにあたるのが2013年4月半ばにリリース予定の eComStation 2.2 です。eComStation 2.0/2.1 から実装された ACPI Subsystem for eComStation が 3.18 から 3.21 に移行するに伴い、多数のシステムファイル(TCPIP32.DLL、DANIS506.ADD、IBMKBD.SYS、AMOUSE.SYS、DOSCALL1.DLL など)も更新され、今までレジュームやサスペンドで問題を抱えていたシステムで改善される見通しです。また今まで別途導入していた OpenJDK6 for eComStationQt 4 Application and UI Framework for eCS (OS/2) もパッケージに正式に取り込まれる予定です(eComStation 2.2 rumours and plans)。

そしてそのリリースに先立つ 2013 年 2 月 28 日に公開されたのが eComStation Demo CD 2.2β(英語版)です。登録するだけで無償で入手できる OS/2 の評価用 LiveCD のため、ハードディスクに導入することなくサクッと OS/2 デスクトップの雰囲気を味わうことが可能です。ただし評価用という性格上、導入済みのアプリは Firefox ESR 10.0.11 for OS/2 の他は Qt で移植されたゲームが数種あるだけで、仮想 DOS や Win16 サポートが含まれないというさびしい状況(さらには Java プラグインが省略されているため何のために、Odin Runtime Libraries 0.8.8 や OpenJDK が組み込まれているかわからない謎仕様)。そのためプレゼンテーションマネージャに触れて懐かしい雰囲気に浸れるアレゲ向きでしかないのが残念なところですが。

なおこのタレコミはリクエストにより SassyOS2 がお送りいたしました。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • あのリクエスト出したACが自分だったような気がする…

    #今日の帰り道に一太郎5とLotus123を持ってたことを思い出してどうしようかと考えなどしたのは単にタレコミを見たからなんだとおもう

  • by Anonymous Coward on 2013年03月03日 13時04分 (#2335965)

    過去の資産があるために仕方なく使う意外で、今から使い始めるメリットとか
    なんかあるんでしょうか?

    • by Anonymous Coward

      NPSWPSを入れてウィンドウアニメーションをみるとか(いれられるのかどうかは知りませんが)

      • NPSWPS を DemoCD に組み込んでみた [ameblo.jp]

        ただしNPSWPSでウィンドウアニメーションを楽しむには、「NPSWPSWA.DLL を NPSWPS.EXE と同じディレクトリに置くこと」(OS/2 Cheap Tips Lab [aba.ne.jp]より)。

        今回うっかり NPSWPSWA.DLL を \ecs\dll にコピーしてしまったので eCS 2.2 Beta でウィンドウアニメーションの動作チェックはできませんでした(しょうじきやり直すのは面倒くさい)が、eComStation 2 で動いていたので問題ないでしょう。

        # Virtual PC でゲストOSのフルスクリーン表示ができることをはじめて知ったのでID

        親コメント
        • 今夜あらためて追試。

          Virtual PC 2007 を使ってゲストOSにメモリを200MBほど割り振って起動して、NPSWPSのウィンドウアニメーションを実行すると、いちおう何回かはアニメーションに成功するもそのうち NPSWPS が強制終了してしまうトラブルに見舞われました。

          タレコミでも触れたとおり評価版ということで eComStation2 の全機能が実装されていないゆえ(たとえば壁紙に指定できるのは単色かビットマップファイルのみで、JPEG や PNG を変換する機能は未実装)かもしれませんが、とりあえず DemoCD に無理やり組み込んだところで NPSWPS のウィンドウアニメーションは環境によって難ありの可能性あり。

          とはいえ手元の環境では PMView 2000 や K Movie Player 0.72、PM123 などが動きました(サウンドは無効でしたが)。

          親コメント
    • by Anonymous Coward

      Galactic Civilization の Windows 版をいじって、コレジャナイ感に襲われた自分をなだめる時に役に立ちます。
      #新たに、ではないか

    • by Anonymous Coward

      > 仮想 DOS や Win16 サポートが含まれないというさびしい状況

      この辺がサポートに含まれていたらさびしくなかったのか?
      過去に使っていた人とそうでなかった人の温度差なんだろうか…
      # 私は使ったこと無くてすいません

      • VDMそしてMVDMによるDOSアプリやWin16アプリの利用は…
        (Windows3.1がUAEなどでOSごとの再起動を強いられがちな時代に)

        複数のMS-DOS及びWin16アプリケーションを同時に動かしつつ
        そのうちひとつがクラッシュしたとしても、他の作業を継続できることから
        Windowsよりも便利なWindows環境と言われた時代がありました。

        当時のWindowsが不甲斐なさ過ぎたからこそのものでしたが
        まだ、MS-DOSをメインに使っている人もいた時代には
        Windows3.1よりも魅力的でした。

        ノスタルジーにおいては、そういうの含まれているほうが楽しかったと思います。

        私自身は、今の多くのPCユーザー同様、PC-DOSやDOS/Vを使ったことがほとんど無いので
        OS/2へ移行しづらく、利用した時期は、旬を過ぎた1996年以降だったのですが…

        「パソコン歴20年の間に、WindowsやMacを常用したことがまったくありません」
        と言えるのは、ウェブの時代の数年を、OS/2ユーザーとして過ごしたからこそです。

        ちなみに、ウェブ時代の最初は、HTMLをVzで書いたりはしつつ
        手元にはDOSを入れたPC-486SEしか無く、OS/2導入の直前は
        PC-DOS/VとWebBoyを入れたThinkPadを使った期間もあります。

        MacOS9からXへの移行時のクラシック環境や
        Windows7のキラーアプリXPモードのような仮想マシンによるアプローチは
        OS/2が最初というわけでもありませんが…

        1992年のWindows3.0サポート(WIN-OS/2)の時点で、アプリに巻き込まれない堅牢なGUI OSを
        OS/2ユーザーが手にしていたのに、大衆がXPを手にしたのは、2001年のことでした。
        それは、失われた8年間だったんじゃないかと思います。

        結局、OS/2が愛され続ける理由のひとつは
        Windows2000やXPが今も高い人気を持っているのと同じで
        最初に"安心して使えるOS"として手にしたOSだったからじゃないかと思います。

        親コメント
        • >1992年のWindows3.0サポート(WIN-OS/2)の時点で、アプリに巻き込まれない堅牢なGUI OSを

          ディスプレイドライバなどが引き金となり OS/2 自身がフリーズすることはよくあったな(それは eComStation 2 の今もあるけど)。とはいえ OS/2 上の Windows 3.1 アプリがこけたときは仮想 DOS セッションだけを終了すればよかったので、リセットボタンを押してシステムを再始動する必要はありませんでしたが。

          それに今の OS/2 は、Windows XP と比べれば堅牢とは言えません(OS/2 J1.x 時代も含めた互換性のために、古いものをたくさんひきずっていますから)。それでも OS/2 を使い続けるのは腐れ縁、いやいや最初の導入から 18 年たった今も Warp3 時代とほぼ変わらぬ操作性を維持しているからかな。それにワークプレイスシェルは奥が深いですし。

          >複数のMS-DOS及びWin16アプリケーションを同時に動かしつつ
          >そのうちひとつがクラッシュしたとしても、他の作業を継続できることから
          >Windowsよりも便利なWindows環境と言われた時代がありました。

          NETWORKWORL BLOG の記事Windows 8 Surface Pro could be an OS/2 victim [networkworld.com]にもあったのですが、当時 DOS アプリや Win16 アプリが安定して動いていたため、 OS/2 ネイティブアプリにあえて移行する必要がなかったのが OS/2 の普及失敗の一因と囁かれていますね。当時 Win16 の Microsoft Office 4.3 や Lotus 1-2-3 さらには Netscape Navigator 3.0 を Warp3 で使う人が多かったですし、OS/2 ネイティブアプリは高価な割りに低機能でしたから。

          まあでもうちは MVDM や Win-OS/2 がもはや不要なので、eComStation 2 はネイティブアプリで固めています(最近は Qt や Odin による移植も盛んなので、VLC media player v2.0.5 for OS/2 [ameblo.jp]や Firefox ESR 10 +Flash 11.5 for eComStation [ameblo.jp]なんかを愛用しています)。eComStation 2 を買えば、OpenOffice.org v3.2 [ameblo.jp] ももれなく付いてきますし、1990年代後半よりかは有用な OS/2 アプリがそろっているのが今だったりします。

          --
          モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
          親コメント
      • 個人用では 1992年か1993年の OS/2 2.1から使い始め、1999年の夏までメインPCに載せていました。
        とはいえ OS/2ネイティブのアプリなど殆どなく 一太郎や花子、MIFES、WTerm なんかを使ってましたし
        また最後の頃は、起動時にもっぱら WindowsNT 4.0 に切替えてました。

        ですので、OS/2ユーザーというにはおこがましいのですが、DOSプログラムの起動/切替ソフトとしては
        最も豪華で美しくかつ強力なものでした。

          > さびしい状況

        というのは、その切替ソフトとしての雄姿?が見れないからではないでしょうか。

    • by Anonymous Coward

      メリットがあるならもっと使われています。
      現状が全てを物語っている。

    • by Anonymous Coward

      「意外」は置いといて。
      OS/2はL1キャッシュを殺さないとインストールができない。という記憶しかないんだ。

      • by Anonymous Coward

        Windows95で CPUキャッシュ有効でインストーラがささってたことはあった。

        # とはいえ DOS側のCD-ROMドライバが原因。ドライバ側が想定してない環境だった(Pentium Pro)かも

        これで i386ディレクトリを HDDに置く習慣がついた。

    • by Anonymous Coward

      現状では、攻撃コードや関連するツールがWindowsほどは出回っていないので
      相対的にセキュアかもね

  • by Anonymous Coward on 2013年03月04日 14時32分 (#2336433)

    >(さらには Java プラグインが省略されているため何のために、Odin Runtime Libraries 0.8.8 や OpenJDK が組み込まれているかわからない謎仕様)

    JBoss動かしたり、Swingクライアント作って飯食ってるわたしとしては
    プラグインが無いくらいで何を騒いでいるのか分からない謎テンションです。

    # 普通の人にはJavaはプラグインだけなんですね

    • 説明が足りていませんでしたので補足を。

      このリリースに含まれる OpenJDK は(先月出たばかりの)最新 GA5 なのですが、動作の前提条件となる
      Odin ランタイムライブラリがひとつ前の 0.8.8 が収録されているため、動きません(1.6.0 Build 27 GA5には
      Odin 0.8.9 が必要)。

      つまり現状単なるディスクの肥やしになっているだけなのです。おそらく正式版が出た暁には、改めて
      βがとれた LiveCD が出て、そこには評価用のプログラムも載るのではと思います。

      IBM が Java for OS/2 を開発していた一時期 Java がもてはやされていたのは事実ですが、
      最近の OS/2 アプリは Qt や Odin を使った移植が増えていていますね。

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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