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日記

YoRの日記: 祖父の持っていた絵 2

日記 by YoR

祖父が持っていた絵が、今でも客間と座敷に飾ってある。
何の絵だと聞いてみたら、客間のが上海事変の時に港を砲撃した絵、座敷のが朝焼けの中の重巡足柄だという。
どうやら、足柄に乗っていた画家さんが描いたものらしい。
というか、その画家さん、「現代の浮世絵師」と呼ばれる有名な人だったらしい。十年前に亡くなっている。

一度、その人が家にやってきたことがあったのだそうだ。というのも、その絵を返してほしいと。
その当時、その人は名前が売れ出したころで、その絵は若書きの上に戦争を扱ったものだったので、世に出ると困るということで引き取りたいという話だったそうな。
でも、祖父にとっては自分の乗ってた艦の思い出なので、手元に置いておきたい。そこで、門外不出を条件にそのまま貰い受けたのだそうだ。

このままならば、いずれこの絵も私のものになる。が、私も、世に出すつもりはない。祖父の思い出としてそのまま残しておくつもりである。
まあ、ひどく痛んでいるので(何があったのかよくわからないが強引に持ち出したものらしい)売りに出したとしても値はつかないと思うけど。

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  • by ogino (1668) on 2017年01月06日 0時03分 (#3139693) 日記

    > このままならば、いずれこの絵も私のものになる。が、私も、世に出すつもりはない。祖父の思い出としてそのまま残しておくつもりである。

    残念ながら、有名な画家の作品の場合、絵の状態に関わらず号数で相続の評価額がだされることがあります。

    私の祖父が亡くなった時も画家だった弟(私からすると大叔父)の絵がたくさんありましたが、号数が大きめのものはみんな県美に寄付せざるを得ませんでした。

    • どういう扱いになっているのわかりませんが、祖父も祖母も亡くなったときには何も言われませんでした。
      そもそも資産として扱われたのかどうか。そもそも作者との合意の上で世に無いものとされている作品なので。

      ちなみにその画家さんは、家族経営の美術館をやっていらっしゃるので、処分するようなときにはそちらに引き取ってもらうのもありかなあと思っております。

      まあそれより、なんか最近いろいろ習字で賞を取っている母に「一枚数百万で売れるようになれ」とけしかけてますが、なかなかこの世界もむつかしいようで。

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