
minato_nakazawaの日記: pdf公開している絶版本を,ハイパーリンクを有効にしたpdf作成に成功したので更新した件 2
日記 by
minato_nakazawa
ふと思いついて\usepackage[dvipdfmx]{hyperref}と\usepackage{pxjahyper}を入れてTeXLive2016でコンパイルし直したら,『Rによる統計解析の基礎』がクロスリファレンス付きというか内部で簡単にジャンプできるpdfファイルになってくれた。
同様にしたら(まあ,実はそれだけではなくて,\footnote{}の中で\verb!!を使っているところが通らなくて\texttt{}に置き換えるとか,\verb!!でリンク先URLを書いていたところがあったので\url{}に置き換えるとか,インストール部分だけは最新情報に書き換えるとか,最低限の修正は必要だったが),『Rによる保健医療データ解析演習』のハイパーリンク付きpdfもできた。
『Rによる統計解析の基礎』のハイパーリンク付きpdfとともに,これまで公開していたpdfと差し替えて,公開をtwitterでアナウンスしたら,100以上の「いいね」をいただいた。内容的には古いところも多々あるのだが,何かに役立てていただければ嬉しい。
ちなみに両書とも冊子体は初刷り3000部で,『Rによる統計解析の基礎』は当時類書がほとんどなかったせいか完売し,500部ずつ微修正や追加とともに増刷されて第8刷まで行ったが,『Rによる保健医療データ解析演習』は増刷には至らなかった。どちらも刊行前の宣言通り,初刷り分の印税の半分はR Foundationに寄付したので,多少はRに恩返しはできているかな,と思う。
索引について悩み中 (スコア:1)
『Rによる統計解析の基礎』の索引は\usepackage{makeidx}だけで素直に作っていたので,\usepackage{hyperref}で自動的にリンクがついたpdf [sip21c.org]になった。索引語から本文にジャンプできるのは凄く便利で,紙媒体より効率が良い気さえした。
『Rによる保健医療データ解析演習』も同じなら楽だったのだが,こちらはRのコードの書き方が主眼な本だったので,コマンド索引と事項索引を別に作っていた。そのために\usepackage{index}を使って\newindexで2つのインデックスを作る設定になっていた。これだと拡張子を独自に付けるしかないので,普通にupmendexを使うだけでは索引をpdfに取り込むことができない。で,その点は拡張子決め打ちのスクリプトを2つ作って解決し,pdf [sip21c.org]を公開したわけだが,問題は,こちらでは索引語にはハイパーリンクが付かないのだった。あと一歩な気がするので悔しいのだが,どうしたらできるのだろうか?
Minato NAKAZAWA, Ph.D. Demographer, Human Ecologist
Re:索引について悩み中 (スコア:1)
美文書7版の10章を熟読したが解決策はわからない。
たぶんindex.styの中で\indexが\renewcommandされているのかと思ったが,
http://chocolatshalba.ch/files/texlive/texmf-dist/tex/latex/index/index.sty [chocolatshalba.ch]
を見る限り,そう簡単ではなさそう。
splitidxを使うか
http://mirror.hmc.edu/ctan/macros/latex/contrib/splitindex/splitidx.pdf [hmc.edu]
multindを使うか
http://www.tex.ac.uk/FAQ-multind.html [tex.ac.uk]
いずれにせよ置換を工夫して一括でできそうだが。
ただ,問題はそうやってできた索引がhyperref/pxjahyperに対応しているかどうかわからないところ。
Minato NAKAZAWA, Ph.D. Demographer, Human Ecologist