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日記

taggaの日記: 19世紀の例、追加

日記 by tagga

仏語https://srad.jp/~tagga/journal/613233/で、 応用問題から導入している例を追加。

Combien coûteraient 30 mètres de mérinos à 5 fr. le mètre?

Pour répondre à ce problème, il faut faire une multiplication, c'est-à-dire répéter 30 5 fois. Ex.: 5 fois 30 font 150 fr..

La multiplication est une opération qui a pour but de répéter un nombre, nommé multiplicande, autant de fois qu'il y a d'unités dans une autre nombre nommé multiplicateur.

Le signe de la multiplication est ×, qui se prononce multiplié par. Ex.: 30 × 5 = 150.(p.41)

ざっくりと訳しておく。

1メートルあたり5フランのメリノ・ウール布 30メートルはいくらになるか。

この問題に答えるには、掛け算をする、つまり、30 を5度繰り返すことが必要である。例: 5 times 30 make 150 fr.

掛け算は、ある数、被乗数と呼ばれるものを、 別の数、乗数と呼ばれるものの中に1があるだけ繰り返すことを 目的にする演算である。

掛け算の記号は×であり、 これは multiplied by と発音する。 例: 30 × 5 = 150.

[2017-07-02 補足: 文意通りなら 30 fois 5 で 5×30の式だが、被乗数より乗数を小さくする実用系の慣習による?]

ネットで読めるものが増えたので、 18世紀から19世紀の教科書を英、仏、羅でちょっと見ている (20世紀は Google Books で読めないのばかりでパス)。 算数教育史の論文で得た知識よりは、 掛け算の順序固定で、被乗数×乗数の教材がはるかに多い印象。 たぶん、実用系のものがまだ読めていないせいだと思う。 実用系では、立式のあとで、 計算における被乗数と乗数を乗数が小さくなるように入れ換えているはず。

藤沢や高木の元ネタは、おそらくこの順序固定、 つまりは欧米の普通教育での標準的なものなのだろう。 英語圏から順番が崩れていくが、 逆に日本では順序固定で合理化していく (緑表紙の話を参照 https://srad.jp/~tagga/journal/613121/)。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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