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yasuokaの日記: 『日本・中国・台湾・香港・韓国の常用漢字と漢字コード』と『文字コードの世界』 3
日記 by
yasuoka
本日付で、私たち(安岡孝一・安岡素子)の『日本・中国・台湾・香港・韓国の常用漢字と漢字コード』(京都大学未踏科学研究ユニット・学知創生ユニット・人文科学研究所、2017年3月)が、無事に発行された。まずは、めでたい。
実は、この本は、私たちの『文字コードの世界』(東京電機大学出版局、1999年9月)の第5章「常用漢字と漢字コード」を、最新のものにアップデートしたい、という意図のもとに書かれた。なので、元々は「日本・中国・台湾・韓国」を予定していた。その後、執筆中に、香港を入れる必要性を感じたことから、いったんは「日本・中国・台湾・韓国・香港」としたのだが、どうも坐りが悪く、最終的に「日本・中国・台湾・香港・韓国」としたものである。表組も、最初は日中台韓だったものを、いったん日中台韓香にして、最後は日中台香韓に組み直した。
はずだったのだが、まだp.81に日中台韓香が残っている、との御指摘をいただいた。表組そのものは直したのだが、表題に残ってしまっていたのだ。痛恨のミスである。ただ、もう冊子版も印刷が出来上がってしまっているので、とりあえずはデジタル版を訂正する方向で「ただいま作業中」だったりする。他にも誤植を発見された方は、是非お知らせいただきたい。
2017年3月3日版 (スコア:3)
本日付の訂正版 [kyoto-u.ac.jp]を、私(安岡孝一)のWWWページに上げておきました。元のバージョンも残してあります。
面白かったです (スコア:1)
中国(大陸)や台湾などの看板を見た時や、あるいは OS を触った時など、なんとなく意味がわかるのは今でも漢字の互換性が高いせいなのだろうと想像していました。実際に、「日本・中国・台湾・香港・韓国の漢字とその異同」は非常に興味深く、同じような文字が使われているものが多く、意味も同一か互換性があるものが多いという感想を持ちました。
個人的には意味がもともと違うのであれば、虫・蟲の区別をして日本語の語彙の粒度を小さくして、漢字を使う他言語のいいところを吸収したいと感じました。
いわゆる国字な鞄が日本と台湾にだけあって、韓国にないのはちょっと残念でした。
Re:国字な鞄 (スコア:3)
台湾でも「提鞄」っていう単語を時々みかけますけど、韓国では「가방」を使うことが多くて、「鞄」(포)は人名用漢字 [kyoto-u.ac.jp]あつかいなのです。中国と香港は「手提包」かなぁ…。