
yasuokaの日記: Conobieの考えるQWERTY配列とJISカナ配列 1
『パソコンのキーボードは、なぜABC順・五十音順ではないのですか』(ことば研究館、2018年6月15日)の読者から、『パソコンのキーボードはなぜあんなに複雑な文字配列になっているの?』(Conobie、2022年11月24日)という記事を読んでほしい、との御連絡をいただいた。このConobieのシリーズは、多湖輝の『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(KADOKAWA、2018年4月20日)が元ネタらしいが、私(安岡孝一)の知る限り、多湖輝は2016年に亡くなっているので、多湖輝を騙る誰かによる文章なのだろう。
英数文字の配列は、100年以上も前にタイプライターが発明されたときに決められたもので、上段左から並んでいる字をとって「クワーティー(QWERTY)配列」と呼ばれる。
現在のQWERTY配列が登場するのは、1882年発売のRemington Standard Type-Writer No.2なので、「タイプライターが発明されたとき」からだと10年以上たっていると思う。
タイプライターは、印字バーがインクリボンを叩き、紙に印刷されるというしくみだが、使用頻度の高い文字が隣り合っていると印字バー同士が絡まってしまう。
「印字バー同士が絡まってしまう」という現象は、Remington Standard Type-Writer No.2のようなアップストライク式タイプライターではまず起こらないし、現実のQWERTY配列では使用頻度の高い「E」と「R」が隣り合っているのだけど、いったい何が言いたいんだろう。
それを避けるために考え出された配列が、ワープロ、そしてパソコンへと引き継がれたのだ。
なぜ「引き継がれた」のかを明らかにしないと、表題の「なぜ」を説明したことにならないと思うのだけど、実際のところ「なぜ」なの?
最上段左から「ぬふあうえ……」と並ぶかな文字の配列も、仮名タイプライターから引き継がれたもので、クワーティー配列と合わせて昭和55年(1980)にJIS規格として制定された。
JIS C 6233の制定は1972年2月1日のはずなのだけど、1980年制定のJIS規格って何のことだろう。
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だからと言って、こんなガセネタだらけの記事をバラまくのは、「子育て」という観点からも話にならない。それともConobieの考える「子育て」って、こういうガセネタをあえて子供に教え込むことなのかしら?
監修ですね。 (スコア:1)
細かい話ですが、この本、多湖輝 "監修"となってますね。(表紙)
出版に関するルールは知りませんが、生きてるときに了解取って、
発行前にお亡くなりになったのでは? (2年はちょっと長いけど)
個人的には、KADOKAWAの本はエンターテイメントの本だと思っているので、そんなもんかと思いますが。(同じシリーズを見るとよく分かる、、)
> 1980年制定のJIS規格
手元で確認できないですが、、、JIS C 6233-1980 とかいう事は?