8ミリフィルム「シングル8」の終焉 39
ストーリー by GetSet
8ミリで同人映画、ってのも見なくなったし 部門より
8ミリで同人映画、ってのも見なくなったし 部門より
maia曰く、"朝日新聞の記事で気づいたが、富士写真フイルムの「シングル8」のフィルムは、製品出荷を2007年3月で終了し、現像処理も2008年8月で停止することになっていた(4月25日のプレスリリース)。
このビデオ時代、デジタル時代には、さすがに需要確保は難しいだろうなあ。2006年6月には「フィルム文化を存続させる会」も発足して、悪戦苦闘しているが、もはや文化財の領域ということらしい。ちなみにコダックの「スーパー8」は、コダクロームは製造も現像も終了したが、E-6処理のエクタクロームは存続しているようだ(コダックのプレスリリース)。"
あとは修復と移行措置 (スコア:2, 興味深い)
8mm→16mmは簡単じゃない (スコア:1)
16mmの場合、映写には免許がいりますから。
フィルムじゃなければならない、という場合もあるわけで、そういう用途のためにも手軽なフィルム撮影環境が
残るといいんですけど。
無理かなあ。
Re:8mm→16mmは簡単じゃない (スコア:2, 参考になる)
35mmの映写ですら免許持ってる人ほとんどいない。
一部自治体等で16mm映写の際、16mm機材借りるのに必要らしいのですが
事前に簡単な講習受けるだけで合格だったはず。
自治体主催の16mm映写の免許取得講習&試験とかぐらいで、それ以外での公的機関での試験等は
もうすでに廃止されちゃってたはずです。35mmも、もうかなり前に試験自体廃止されています。
自分もずいぶん昔に16mmの映写免許受けてたんだが、免許といっても自分で名前書いた
これが免許?と思うような薄い紙ペラみたいなものだったんで、すでにどこかに無くしちゃっててどこにあるのかわからないし。
一応持っていることが望ましいというだけで、
業界内でも持っている人はおじいちゃんばかりですね。
あとは、それ系の学校出た学生の一部とか。
フィルム現像所やテレシネ関係者、映画館の映写のバイトでも持っている人なんてほとんどいなかったです。
現在のアセテートベースのフィルムは難燃性ですが、昔フィルムがセルロイドだった頃やアーク灯使っていた頃は発火の危険性があったため免許が必要でしたが、現状ではまず扱う事は無いので免許なくても問題ないです。
実質映写するだけなら、映写機の取り扱いの講習受けるだけです。
フィルムじゃなきゃ? (スコア:0)
アナログビデオはフィルムとは全く異なる絵柄だったけど、デジタルになって各種補正ができるような今、画質的にはもう比較するものじゃないし…
Re:フィルムじゃなきゃ? (スコア:1, 参考になる)
Re:フィルムじゃなきゃ? (スコア:1)
Re:フィルムじゃなきゃ? (スコア:2, 参考になる)
8mmフィルムの解像度に関する具体的数値は見つけられなかったのですが、
35mm銀塩カメラ(36mm×24mm)が2000万画素相当 [google.co.jp]と言われていることからすると、
8mmフィルム(6mm×4.5mm)は60万画素ぐらいあることになります。
一方ビデオ映像は、DVなんかは720×480=34万ピクセルありますが、圧縮などの画質劣化を考えると水平500TV本×垂直330TV本=22万画素相当ってところでしょうか。色情報は1/4になるから、色解像度は6万画素ぐらい。
というわけで、スペックの上では、8mmフィルムはSDビデオ映像より格段に上です。
きちんと撮影したフィルムをちゃんとした機材で上映する場合、8mmフィルムはビデオより綺麗になります。
もっとも、時間解像度(フレームレート)で見ると、NTSC は秒 60フィールド なのに対し、8mmフィルムは秒18コマしかありません…
まあ、8mmフィルムが一番致命的なのは利便性ですね。
スチルカメラもそうですが、撮影しても現像するまで中身が見られないのは不便この上ないです。
ビデオカメラの便利さを一度体験するともう戻れない…
Re:フィルムじゃなきゃ? (スコア:0)
ダブル8だったけど…
電源(電池)を補充できなかった場所では重宝しました.
今はバッテリーも小型軽量になったのでビデオで撮ってます.
Re:8mm→16mmは簡単じゃない (スコア:0)
でも一昔前あたりから其れがビデオデッキ複数台の合成に置き換わって8mmカメラ自体が無くなり
今時じゃ何処のご家庭にもある普通のPCで編集可能な状態なのですし、ちょいと値が張るソフト買ってくればかなり特殊な合成もできますから無くなっても不思議じゃないです。
フィルムじゃなきゃダメなんて状況,本当に普通じゃ無い特殊なものだと思うのですがどんな時に必要でしょうか?(フォーマットごと保存するって意味でタイムカプセルですか~?)
Re:8mm→16mmは簡単じゃない (スコア:0)
確かに、図書館のフィルムを借りて上映する前には講習受けて修了証もらったことがありますが、扱いを間違っちゃうとフィルムや映写機を傷める危険があるからだと思ってたんですが。
16mmだと機材やフィルム、現像代などのコストが8mmよりかかりそうだから、そういう意味で16mmに移りにくいってのはあると思うんですが。
Re:8mm→16mmは簡単じゃない (スコア:0)
個人で撮影した16mmフィルムを内輪で映写するのに免許など必要有りませんよ
いったいどんな人が (スコア:1)
古くからの8mmマニアはともかく、8mmフィルムじゃないとできないことってあるのだろうか。
環境の問題でねじ巻き式を使うにしても、16mmだろうし。
Re:いったいどんな人が (スコア:1)
もちろん、私の子どもの映像はデジタル(最初DV→現在SD-Video)ですよ(笑)。
Re:いったいどんな人が (スコア:0)
映写機が壊れた時、修理もできずダビングサービスも終わってる、なんてことになったら、本当におしまいです。
Re:いったいどんな人が (スコア:0)
Re:いったいどんな人が (スコア:1)
確か、50feet's [bomber.co.jp]の西之園氏が、
MODELA [rolanddg.co.jp]で8mmフィルムを直接削ってシネカリアニメ [nurs.or.jp]を作るという、
技術的無駄遣い(褒め言葉)なことをやってたと思います。
#そもそも、50feet's というサークル名自体、8mmフィルムの長さが由来でしょうし、8mmフィルムに思い入れはありそう…
ダブルもあったな (スコア:1)
7分くらい?撮影したらフィルムを逆向きに入れ直すヤツです。
当時(25年前)FujiFilm製のフィルムが既に生産中止で、入手に苦労した思い出がw
[文句は依存の表れだっ! ...U2Me2]
ハードが製造されなくなって久しいので (スコア:1)
悲しいことですが。
私が小さい頃の動く記録は8ミリでした。
学生の頃、カメラと映写機と編集機(といってもコマ単位で切り、透明粘着テープで繋ぐローテクな道具)
を借りて、しょうもないムービーを友人達と撮って上映した思い出があります。
もっといろいろ撮ればよかったな。
多重露光とか、コマ撮りとか、フィルム傷つけてビームを出したりとか、簡単にできたし。
YouTubeでも時々見ますね。
カメラが今も手に入れば、遊べると思いますよ。
モデレート したいときには 権利なし
かつかれー
とっくに (スコア:0)
Re:とっくに (スコア:0)
買う人がたくさんいれば残ったかもしれないが、なんとかを守る会というのを作っても金を出さなければ残らないよなぁ。普通の人はビデオカメラ使うし。
○○に産婦人科医を残す署名をしている人達も金を出さないよね。こき使った上に医者の給料が高すぎとか余計なことを言う人もいるし。
Re:とっくに (スコア:0)
Re:とっくに (スコア:2, おもしろおかしい)
間違ってるが、そうなってる。
by 所ジョージ
合掌 (スコア:0)
Re:合掌 (スコア:1)
リアルタイムでCM見てましたが、私はスーパー8派でした。
現像装置は直るんでしょうか (スコア:0)
Re:現像装置は直るんでしょうか (スコア:2, 参考になる)
元記事にも「技術者も限られ」とありますが、これは機器のメンテナンス部分も含むでしょうから。
前にかなり特殊な印刷を発注したら、工場の担当者に「今のうちなら、まだできます。早く発注してください」と言われたことがあります。たずねたら、こんな事情でした。
手動活版印刷機での例ですが、富士フィルムでも似た状況なのでしょう。
先のない古い機械と経験者が最後の頼み。後継者を育成しようとも、コストや体制以前に、継ぐものが扱うべき装置すらない。
こんな構図は、他の分野でも方々にあるんじゃないでしょうか。
まぁ、富士フイルムも言いたいでしょうな、 (スコア:0)
素人でも手軽に映画撮影に手が出せる、
というならデジタルカメラや携帯電話の多くに動画撮影機能が搭載され、
だれでも今この瞬間にポケットから機材をとりだして撮影を始められるようになった現在の方が、
ずっと映像作成のすそ野は広がっている。
むろん加工や編集の作業の容易さは、フィルムの比ではない。
撮影機材も生産されなくなり、
役目を終えようとしているメディアが静かに墓場
に向かおうとしているのを、
無理矢理引きずりもどさねばなら無いほどの
どんな価値があるんだろう?
そこまでの価値があると言うなら、どうぞその価値分だけの
金を出して、老朽化した設備を刷新し、
人を雇って作らせりゃぁよかろう。
Re:まぁ、富士フイルムも言いたいでしょうな、 (スコア:2, すばらしい洞察)
トゲトゲしい暴論に反応する気はありませんが、少なくとも、第三者から見て「墓場にむかおうとする」メディアをメーカーがどう扱うかで、いずれ消え行くであろう現行製品の将来に安心感を与えるか不安感を与えるかという試金石にはなりますね。
それを大上段に振りかぶって「存続してほしけりゃカネ」なんて言っちゃうと、現行製品のサポート大丈夫かいな、と思われちゃうよ。
規格策定メーカーの責任 (スコア:3, 興味深い)
すでにカメラも再生機も生産中止になり二十年近くもたつ規格なので、メーカーの責任としては「既にある資産の再生」でしょうね。確か映写機については、修理をしてくれるところが有るはずですし、映写機のような機械なら、ある程度技術があるところなら修理し続けることができると思います。
フィルムの生産や現像には、それなりの設備が必要なので、現在のように、需要がほぼゼロに近いような状況で生産や現像を維持し続けることはかなり厳しいと思いますね。
映像文化に対する貢献で富士フイルムにがんばってほしいのは、8mmフィルムよりも35mmやブローニーのフィルムの生産や現像体制の維持ですね。たとえば富士フイルムにはビュープリントというサービスがありますが、数年前に現像が東京に集約されてしまい現像に二週間もかかるようになってしまいました。リバーサルプリントを手軽に焼き付けできて、写真のできを確認するにはとっても便利なサービスで、こういうサービスを手軽に利用できれば、銀塩写真の文化を伝えやすくなります。映画の人たちは、自分たちのルーツを維持したいという気持ちがあり、それは私も痛いほど理解できるのですが、映像文化全体としてみたときには、ユーザーが市場ではほぼいない8mmフィルムよりも、写真に力を振り向けてほしい。
富士フイルムは、今までよく頑張ったと思います。
映像機器という分野では、ソニーとビクターには映像資産の継承という点でがんばってほしいですね。
Re:規格策定メーカーの責任 (スコア:3, 参考になる)
フジの35mmリバーサルフィルム『ベルビア』を独自に裁断して8mm用に穴を開けているという凄まじい製品で、現像もやってくれます。
しかしフィルムカメラ自体が急速にデジタルカメラに置き変わりつつある現在、この手法もずっと安泰とは言えないかもしれませんね。
レトロ通販 (スコア:2)
取材記事「さよなら、フジカラー大阪現像所シングル8現像部門 [club.ne.jp]」
#現像処理工程を詳しく写真で紹介されていて、非常に興味深いです。
「Web版「小型映画」誌」 [club.ne.jp]
#『小型映画』の前編集長のコラム。続編を期待したいところ。
古い8mmフィルムのテレシネは課題ですね。しかしプロ仕様はちょっと高価で、むやみに頼めない。個人用の8mmフィルムスキャナーがあったらいいんですけどねえ。
#スキャナならテレシネより高画質かも。
レトロ通販って (スコア:1)
ところでアスティアが年末で販売中止と有りますが、もしかして生産中止?
ポートレート用だけ有って、人を撮るには最適なフィルムなんだけど・・・(綺麗な人はより美しく、ソウでない方は・・・(^_^;))。
Re:レトロ通販って (スコア:1)
最初の難関は
・パーフォレーション(フィルム送り用の穴)をあける機械の開発
でしょうけど、町工場レベルで特注すればそれほど難しくなさそう。
それよりも、恒久的に販売しようと思ったら、
・カートリッジの入手(プリンタインクみたいにリサイクルで集める)?
・長尺フィルムの入手
あたりの方が問題になりそうです。
> アスティアが年末で販売中止と有りますが、もしかして生産中止?
長尺フィルムの入手製の問題じゃないですかね。
フィルム一覧 [fujifilm.jp]を見ると、現行で長巻スプールがラインナップにあるはプロビア100Fだけです。
ベルビアとアスティアは在庫かぎりで、アスティアの在庫がそろそろ無くなりそうだとか?
ここでちょっと気になって計算したのですが、
35mmフィルム30.5m(100フィート)からは、パーフォレーションを除くと幅24mmで8mmフィルムが3本分、長さが50フィート2本ということで、6本のシングル8フィルムが作れます。
長巻1本で希望小売価格16,100円なので、8mmフィルム1本あたり、フィルムだけで原価に2,700円かかります。
まあ、実際の仕入れはもっと安いでしょうけど、それでも、それを3,200円で売るというのは、採算的に割にあわないでしょうねぇ…
現像の方がメインでしょうか。
Re:レトロ通販って (スコア:0)
弊社にてご購入のエクタクローム64Tやシネビア(各3200円)であれば現像料込みですので、現像料を別途お支払いいただく必要はございません。(非常に割安です)
とありますが・・・
Re:レトロ通販って (スコア:1)
うわ、すごいですね。単体の現像料は2500円ですから、フィルム代は実質700円…
実際には現像料の方もそんなにかかってるわけではないでしょうけど、
大量購入とかで安価に仕入れるルートがないとやってられなさそうです。
Re:規格策定メーカーの責任 (スコア:1)
35mmフィルムは長命であって欲しい。
くしくも、あえて今、「フィルムカメラ」のよさを考えてみる [excite.co.jp]ってコネタが出ていました。
やっぱり、デジタルはデジタルで良いとこありますけど、
フィルムはフィルムの良さがあると思うんですよね。
デジタルなカメラも持ってますけど、フィルムのカメラも使うようにして、
いくらかでも、その良さが他の人へも伝えられたらなぁと思いますね。
Re:まぁ、富士フイルムも言いたいでしょうな、 (スコア:1)
供給側の論理でみると、ある程度のところでサポートを打ち切らざるを
得ないのは、やむを得ないと思います。
極端な話ですが、8ミリを最近になって買った人はいないわけで、
少なくとも今持っている人は、もう既に十分使ってモトは取ったと
考えるべきではないでしょうか。
それ以上使うのであれば、何らかの不便が生じてしかるべきでしょうし、
最後には動くとしても、泣く泣く放棄せざるを得ない時が
来る可能性も考えなければなりません。
存続させるためのコストが、移行するためのコストを上回る状態が
それに当たると思われます。
常に技術が進展し、製品が後進されていく以上、それは避けられない
社会的コストの負担であるとも言えます。
それでも存続させたいという意志があるのであれば、それには
移行する以上のコストを払うことを前提にしなければ話になりません。
また、指摘されている「現行製品の将来に安心感を与えるか不安感を与えるか」
という視点でみても、既に十分社会的に役割を果たし、次世代に
バトンタッチも終わった後であれば問題ないでしょう。
Re:まぁ、富士フイルムも言いたいでしょうな、 (スコア:0)
今まで良く作り続けてくれた、ありがとう
という気持ちしかありません。
どう考えたってもう20年も前から大赤字部門でしょう。製造メーカとしての責任は十分に果たしたと言って良いと思います。
時代の流れから見れば、単なる消費者として8mmフィルム製造中止に反対することはあまりにも無理があります。文化保存の観点からならば理解できますが、その場合は何らかの運動や資金が必要になってくるでしょうね。
アナログレコードは (スコア:0)