弾丸を跳ね返すかもしれない繊維 73
ストーリー by Acanthopanax
急速硬化 部門より
急速硬化 部門より
SIA 曰く、 "海外ボツ!News経由でAP通信より。記事はYahooですが、米陸軍研究所とデラウェア大学複合素材センターでは、ポリエチレン・グリコールという素材をアラミド繊維に染み込ませた新型の防護服を開発しているそうです。この素材自体は保冷材などで使われているそうですが、特殊な加工を施すことで衝撃が加えられると硬化するように振舞うようになるそうです。矢を射ってみたりアイスピックを突き立てるなどのテストを行ったところ、十分な防護効果があるということで、ゆくゆくは銃弾や爆弾の破片などで実験するとか。肝心の防護能力ですが、衝撃を受けてから繊維が硬化するのにかかる時間は1000分の1秒未満。今までだと防弾チョッキのように、腕や首などの関節部分に対する防護に問題があったわけで、全身をこの繊維でまとってしまえばかなりの防護力強化につながるのではないでしょうか?それよりもこの繊維でアクションヒーローごっこがやりやすくなる、かも。"
日常動作 (スコア:4, おもしろおかしい)
って肩をとんとん、とやったら硬化。
うえー飲み過ぎたー
って吐きそうなときに同僚に背中を叩かれたら硬化。
何言ってるのよカツオ君!
って花沢さんがカツオ君のボディをおもいっきり叩いたら硬化。
したりしないの?
Re:日常動作 (スコア:2, 参考になる)
なので日常動作では固まらないでしょう。
ポリエチレングリコールって、ジグソーパズル固める糊がそうだったような気がするけど、違うかな?
Re:日常動作 (スコア:1)
(最初の貫通などの被害軽減だからかまわないのでしょうけど)
関節などが固定されることが引き金で二次的要因(脱出路がせまいところだったとか)で命の危険が発生してもこいつのせいじゃないし。
コストが安ければ、骨折現場から病院まで運ぶ間の患部固定に使えるのかな?(硬化させるために、ガンガンぶっ叩くわけに行かないから無理か…)
Re:日常動作 (スコア:1)
家の中で、足の小指を机や椅子にぶつけて痛い思いをしたくないので(w
Re:日常動作 (スコア:1)
Re:日常動作 (スコア:0)
>硬化。
したからと言って、叩いた側には(これを使わない場合と)たいして変わらないと思われ。
#作用反作用
#多分、硬化によって、叩いた側が「アイタッ」となるのを想像したと思われるが。
勘違い? (スコア:4, すばらしい洞察)
しないと思いますよ,これ.
michさんのコメントにもありましたが,急激な衝撃に対して
は固体として振舞う物質,というだけのものです.
#ゲル系では類似物はそれなりにあります.
#繊維にしたものは知りませんが.
たとえば水だって急激な衝撃に対しては固体のように振る舞い,
落下した航空機なんぞはばらばらになりますが,ゆっくり物を
入れるとほとんど抵抗無く沈んでゆきます.
これは水の粒子の拡散速度と,ぶつかった物の衝突速度の
どちらが大きいかで変わってくるわけです.
同様に,ガラスは非常に硬く振舞いますが,とてつもなく長い
時間をかけてゆっくり変形させるとさほど抵抗無く変形します.
#数百年レベルでも無理なぐらい長時間になりますが.
#これはガラス中での粒子の移動速度が極めて遅く,通常は周囲
#の物体のぶつかる速度のほうがはるかに速いからです.
今回の場合,通常の衣服で人間の動作速度(せいぜい数m/s)に
比べると粒子の移動速度は速いけれど,弾丸に比べると遅いよ
うな柔軟性を持つ物質,ということではないでしょうか.
弾丸があたると,衣服の変形が間に合わないため硬い板として
振舞うわけです.
Re:勘違い? (スコア:1)
http://www.dcmilitary.com/army/pentagram/9_17/national_news/28729-1.html
とかを見ても詳しく書いてないんで推測ですが,
http://www.asc2002.com/manuscripts/A/AO-01.PDF
あたりを見るに,shear rate
http://www.glossary.oilfield.slb.com/Display.cfm?Term=shear%20rate
のことではないかと.まあ,臨界速度(というか速度勾配ですけど)みたいな
もんですか.
専門はこの分野ではないんで推測ですが,固体と近似的にみなせるような
液体の粘性値を決めてやって,速度勾配がshear rate以上になると粘性が
その値以上になるよ,ということなんでしょう.
#私のやってる物性物理の分野でも,ガラス化温度(状態の移り変わりが凍結する
#温度)を,緩和時間が大体1000秒以上になった点,と定義してますが,それと
#似たようなものでしょうか.
デラウェア (スコア:2, 興味深い)
Re:デラウェア (スコア:2, 参考になる)
どこを本社や活動拠点にしているかと関係なく、デラウェア州で設立された会社は多いですね。NYSE上場の60%がデラウェア州で設立された会社とか。
ぼく的にはデラウェア州は会社設立のためにあるのだと思っていたりして(笑)。
Re:デラウェアは (スコア:1)
ちょっと前にお仕事でウチの女房が行きまして、それで調べたんですけど。しかし、行くにはかなり苦労する僻地のようで。クルマに乗っているとき、いったいどこに連れて行かれるのか、と不安になるようなところらしい。
デラウェア (スコア:2, おもしろおかしい)
#市街戦からお肌を守る防弾チョッキ
Re:デラウェア (スコア:1)
Re:デラウェア (スコア:0)
ワラタ
全身覆ったら危なそう。 (スコア:2, すばらしい洞察)
最初は、衝撃で硬化→放置すると軟化するんだと思ってたのだけど、
硬化したら硬化しっぱなしなんだろうか。
だとしたら、これで全身覆ったら、走ったコケた動けない。っていうオチになってしまいそうだなぁ。
--
「なんとかインチキできんのか?」
Re:全身覆ったら危なそう。 (スコア:3, 参考になる)
変化が遅い→分子の行き場を見つける時間がある→変形する
変化が速い→分子の行き場を見つける時間がない→変形できない
ということだそうです。
Re:全身覆ったら危なそう。 (スコア:1)
Re:全身覆ったら危なそう。 (スコア:1, 参考になる)
カタクリ粉の分散液だとか
水を含んだ砂浜だとかがよく例にあげられますよね。
ダイラタンシーと呼ぶんですが。
家庭でも実験できますよ
液体の性質 [nifty.com]など。
分子がどうこう・・を考えなくても説明できるような気が。
甘い (スコア:1)
イグ・ノーベル賞 [improbable.com]1998年安全エンジニアリング賞受賞
カナダ人トロイ・ハートバイス氏による「グリズリーに襲われてもびくともしないスーパー・スーツの開発」 [baytoday.ca](開発中、ただし破産)
Re:甘い (スコア:1)
Re:甘い (スコア:1)
だから適当に強化プラスチック等だけで作れば目的はたっせられるのでは?
Re:甘い (スコア:1)
派手な色や輝く金属の関節部…まあ、どう見ても「熊の理解が及ぶ範疇」を超越してますね
# 爆言のち漏電中… :D
Re:甘い甘い甘い (スコア:0)
これさえあれば (スコア:1)
いつでもどこでもボケに対して盛大なツッコミが入れれますね!
李 露星
インパクトアーマー (スコア:1)
そのまんまと思ったけど、全体が一度に硬化するわけじゃないのだよな。
どれ位の範囲が硬化するのだろうか。
IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
Re:インパクトアーマー (スコア:0)
エイリアンなんとかでも出ていた。
それも全体が硬化しますね。
最初に考えた人は誰なんだろう?
Re:インパクトアーマー (スコア:1)
20年あまり前の、岡崎つぐお作「ジャスティ」にもこれと似たようなものがでてました。衝撃に対し一瞬だけ硬化するってやつ。名前はどうしても出てきません。
ティモシー・ザーンの「ブラックカラー」には「フレックスアーマー」というのが出てきました。これもやっぱりそのまんま。ブラックカラーというのはドーピングコマンドーの一種ですが伝説の戦士で、銃弾の衝撃は薬物「バックラッシュ」の効果で桁違いに速くなった反射神経を駆使して何とかするんだったかな。刃物も通らないので一番効くのがゲンコツだったとかなんとか。
というわけで、アイディアとしては昔からあるもののようですね。まあ今でもステンレスメッシュとケブラーを組み合わせて「ナイフの刃を素手で握っても大丈夫」みたいな手袋を民生品として売ってたりもしますけど。
Jubilee
Re:インパクトアーマー (スコア:0)
Re:インパクトアーマー (スコア:0)
デモリッション・マンで出てたエアバッグの進化版みたいなやつ
(瞬間的に室内に泡が充満して固まる)
アレへの応用は可能なんかなあ?
AMスーツだっ (スコア:1)
でもぶつからないと硬化しないのかあ。脳波とかで硬化させたりできないかなー。「ベキン!」ってやりたい。
Re:AMスーツだっ (スコア:1)
Re:AMスーツだっ (スコア:1)
#人はそれを「自爆」と呼ぶ
# 爆言のち漏電中… :D
Re:AMスーツだっ (スコア:1)
1000分の1秒てことで コンバットスーツを思い出しました.
衝撃を受けてから繊維が硬化するまで わずか1ミリ秒である.
ではその硬化プロセスをもう一度見てみよう.
0.05秒と1ミリ秒とで 世代が別れたりして:-p
女性用は無駄にえろい (スコア:1)
真っ先にマブラヴ [muvluv.com]のパイロットスーツを思い出してしまった・・・。
#オルタネイティヴまだー?
硬化はしても... (スコア:1)
弾丸の運動エネルギーを受け止めてくれる訳ではないのですね。
つまり、着弾した時の衝撃はその内側つまり人体へ懸かってくる
わけです。
この衝撃をいかに吸収するかを考えないと
「周りは無傷なのに、内部はぐちゃぐちゃ」
という状況が起こってしまいます。
/* なんか忘れてんだよなぁ */
Re:硬化はしても... (スコア:1)
「ふっふっふ、この服は特殊繊維で作られているから弾丸なんか跳ね返すぜっ」
「・・・おまえはすでに死んでいる」
「なにーぃ? でらうぇぁっ!」
李 露星
Re:硬化はしても... (スコア:1)
そうやって出来た服を着せたマネキンに銃で撃ちまくる試験が開始。
なんて考えると、27号までは失敗し続けそうですが。
#その手の実験というと、どうしても実写鉄人の姿が……。
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「なんとかインチキできんのか?」
Re:硬化はしても... (スコア:1)
防弾チョッキは、銃弾の貫通を防ぐと同時に衝撃をある程度の面積に拡散させることで単位面積あたりの衝撃を減らすのが目的です。しかし着弾時には息ができなくなるほどの衝撃があり、場合によっては骨折するそうです。
それでも被害を大幅に減らす効果はあるということですね。映画やマンガのように銃弾を跳ね返してすぐに撃ち返すようなものではありません。
瞬間的にはであって… (スコア:1)
ゆっくりと力入れて突き刺すと、硬化する事無く効果無いって事は…
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
Re:瞬間的にはであって… (スコア:1)
ゆっくりだったら避けたり何らかの対処できるでしょう。ゆっくりと力を入れたときに硬化する意味は無いのでは。それどころか普通に活動しているときに硬化して使い物にならなくなってしまいます。
さらに言うと仮に眠っている等抵抗できない状況で使用するため、ゆっくり力を入れたときも効果が出るように改良したとしても、その防護服をはずしたり露出している部分に刺したりといろいろできますし。
日本は地震国だから (スコア:1, 興味深い)
水溶き片栗粉 (スコア:1)
Re:水溶き片栗粉 (スコア:1, 参考になる)
剪断で剛体化する流体自体は結構前から知られていたようですが、この発明のポイントは
1.ケブラー繊維が引っ張りに強いので弾頭の衝突エネルギーを効率よく剪断応力へ変換してくれる。
2.ケブラー繊維に粒子混合流体をうまくなじませる方法を開発した。
といった所でしょうね。
首のガード (スコア:0)
首に銃弾が当たって銃弾が持つ運動エネルギーがもろに首にかかれば
首の骨を骨折することにならないかね。
ま、致命傷は防げるのでOK という事かな。
ゴルゴ13なら (スコア:0)
新素材を着た男『無駄だ無駄だ……んな!』
で、間接部が硬化して動けなくなる(笑)
マッハ100で飛ぶ必要はあるが (スコア:1)
Re:ゴルゴ13なら (スコア:0)
→そこで新素材でつくられた袋詰めにしてしまう。
1/1000secでは... (スコア:0)
Re:1/1000secでは... (スコア:2, 参考になる)
元々アラミド繊維(poly-p-phenylene terephtalamide 『ケブラー』とか)は、 繊維の方向に揃っている直鎖の分子の引っ張り強度で防弾性能を出しているもので。 つまり、 防弾繊維製の布の平面に対して垂直の方向から弾頭が入射した時、 凹む事で力を繊維方向に流して抵抗して、 弾頭の進入を防ぐわけです(衝撃はあんまし防がない)。 もし布が凹まないように平面のまま固定されていたら、 剪断力に対しては抵抗できない(実際刃物には弱いですし)ので、 あっさり貫通してしまうでしょう。
ですから、 変形を考慮に入れず、 布の厚さと弾頭の速度のみで考えてもあまり意味がないものと思います。
で、 実際のボディーアーマーは金属板と積層にして衝撃分散してるわけで、 その役割を繊維にしみこませた硬化するポリエチレングリコールに担わせようという話なのでしょうね。
Re:HDDなど (スコア:1)