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ビジネス

毎年約200点が刊行される「社史」 41

ストーリー by hylom
ある程度の規模になった企業だけが許される社史 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

昔、社史編纂室に配属されるという老後的人生にあこがれたことがあるのだが、実は日本は世界屈指の「社史大国」で、毎年約200点が刊行されるという(ITmedia)。

日本で社史が刊行されるようになったのは1897年ごろからだそうで、日本人が記録好き、社史作りにリソースを割ける余裕がある、といった背景があるという。韓国やドイツでも同様のものはあるようだが、日本の刊行数は際だって多く、海外からも日本研究のための資料として注目されているそうだ。

ただし、非売品が多く国会図書館に納品されていないものもあるため、収集や閲覧は難しいという。

社史を多く集めている図書館として神奈川県立川崎図書館の「社史室」というものがあるそうなので、興味のある方はそちらを訪れると良いかもしれない。

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  • by annoymouse coward (11178) on 2015年09月16日 17時20分 (#2884019) 日記

    9/11放送のタモリ倶楽部で,ほぼ同じ内容の特集をやっていました
    http://togetter.com/li/872502 [togetter.com]

    「社史室」って個人的には面白いと思うけど,実益はあまり無さそうだなぁ,と観ていたら
    例えば,自社の社史を作る担当者が他社の社史を参考にする場合にものすごく役に立つとのことでした.
    図書館って大事ですね

    • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 22時05分 (#2884216)

      というかタモリ倶楽部で取り上げたのをネタとして拾って書いたような記事だよね。
      マイナーエマージェンシーの回の直後にも似たような記事書いてるサイトあったし。

      親コメント
    • 僕の実感では社史の出版は役に立たない内容が8割だと思います。
       企業という利益優先の場所なのに、実益のほぼ無い社史出版に予算が認められるのは
      「年長者の意見に反論すると周りが怒る」だけの理由です。
      だいたい会社のトップとその周辺は会社の歴史を振り返るのが好きな人たちです。
      (日本と韓国は年長者の意見を尊重しすぎる気がしますが...儒教のせい?)
      で、役に立たない内容ばかりの社史ですけど、せめてウェブに公開でもすると、
      会社の信頼性(金融業など)を示す広告効果とか、地方自治体の歴史検証に役立つ利点もあります。
      社史をこれから出す仕事に関わる人がここを見ていたら、
      社史編集の成果を、全部でなくても一部はウェブに公開してくださいね。
      そうすれば成果が役立つ日が来るでしょう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      武雄市なら真っ先に廃棄されそうな気がする。
      いや、数十年前の関係ない地方企業の社史を買ってくるかもしれないな。

      • by Anonymous Coward

        > 数十年前の関係ない地方企業の社史

        ツタヤの不良在庫には無い(そもそも仕入れない)だろう。
        まあ取引先等やら社員やらに無償配布された社史を、売りつけるのかもしれないが。

  • 資料室 (スコア:5, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2015年09月16日 21時33分 (#2884208)

    某社の資料室にお邪魔したことがありますが、1950年代から社史が出ているそうで、入っている棚を見上げたことがあります。

    社史をどういったことに使うかと伺ったところ、「~~年のキャンペーンってどんな内容でしたっけ?」とか「~~の路線はいつからいつまでありましたっけ?」といった社内外からの問い合わせに答えるのに使っているとのことです。
    しかし、紙の質はお世辞にもよくないものが多く、5~60年代の物はかなり酸化が進んでいました。
    また、データベースに入れるにも断裁するわけにもいかず、中々スキャンして整理というわけにもいかないみたいです。

    こういう資料を紙がダメになる前に本を壊さずデータ化、インデックス化という需要は(予算がつくかは別にして)それなりにありそうですね。

    #ちなみに過去30年ぐらい前の女性制服とか模型とかモックとか座席とか色々並んでいてそれはもう素晴らしい資料室でした。足の踏み場無かったですが…

  • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 17時57分 (#2884055)

    大英図書館にあるイギリスの東インド会社の社史(以外も含む)は、

    17世紀ロンドン東インド会社の会計事情 [hiroshima-u.ac.jp](PDF注意)

    インディア・オフィス・レコーズは,東インド会社の取締役会の議事録,各部門の記録,商館の記録,および東インド会社の解散後にインド統治業務を担ったインディアン・オフィス( Indian Office )のものなど多岐に渡る史料から構成される。史料の総数は30万以上の巻数を数えるため,アルファベットの書架番号( A-Z )による分類も50以上に上る。

    経理関係だけで8,200巻以上...

    • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 19時43分 (#2884130)

      東インド会社級の大会社は日本でも希少だけど、日本は長寿命企業の現存数が世界最高数国家とされる。
      そりゃ社史の一つや二つ書かせたくなるでしょう。

      親コメント
  • by Ponta2 (47202) on 2015年09月16日 17時11分 (#2884009)
    脳内で舌噛みました
  • by KAMUI (3084) on 2015年09月16日 17時16分 (#2884016) 日記
    「自治体史」もかなり多いんじゃなかろうか>日本
  • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 17時16分 (#2884014)

    そして、ITmedia記事(オリジナルは産経新聞)の関連記事(Business Media 誠)には……

    人事担当者と「社史」のキケンな関係 [bizmakoto.jp]

     裏を返せばという言い方も変ですが、皆さんの会社の人事セクションが「社史」であったり、創業者の「思い」を、いまさら感満載、かつ唐突に持ち出したりしたら、自分の職場はボタンを掛け違えたままで、何かをしようとしていると勘ぐってもいいのかもしれません。少しばかりご注意を。

    もうね、皮肉にしか見えない。

  • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 17時22分 (#2884023)

    社史が専門の研究なんて成立するほどなんだなぁ
    歴史的変遷を整理したら、社史史って言うのかしら

  • 時々、学会所蔵書籍の処分品の引き受け依頼メールが学会員には回ってきます。
    普通の本以外にもそれぞれの分野で有名な企業の社史なんかが出回るのですが、これの蒐集が好きで募集が有るたびに集めています。
    時々市場に流通していないような本もあるので面白いです。
    特に○○物理学とか○○哲学とかのトンデモ系。(○○にはトンデモの文脈以外では有名でない日本人学者の名前が入る。)

    こういう利点もあるので皆さんも興味のある分野の学会員になりましょう。(ステマ)

  • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 17時51分 (#2884049)

    社史作りにリソースを割ける余裕がある

    むしろ、リソースとして扱われてない人員が社史作りにまわされる印象(偏見)
    #昔の社史編纂室って、パソナルームや東京キャリアデザイン室のような人員整理用のポストだったんじゃないの?

  • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 19時12分 (#2884109)

    なぜか掲載時に削除されたこの文
    > 日本企業では社員の業務領域に柔軟性があるため、社史作りに人員を割く経営資源的な余裕がある

    プログラマーに焼きそば焼かせたりもできるよね。

    • by Landie(GRG) (6950) on 2015年09月16日 20時04分 (#2884145) ホームページ
      日々スパゲッティを量産してる人は麺類全般に造詣が深いと思われてるんじゃないですかね。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        あの記事見ると「スパゲッティを量産『させられている』人」みたいだし、まさしく。

    • by Anonymous Coward

      社史編纂室は、創業者の真の理想を深く刻み、会社の本当の姿を後世に永く伝えるために、経験をつんだベテランのみが栄転を許される部署です。

      ヤキソバもつくれない若手社員ごときが務まる部署ではありません。

  • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 23時26分 (#2884253)

    県に仕分けされて廃止になったもんだとばかり思ってた・・・

  • by Anonymous Coward on 2015年09月17日 8時37分 (#2884359)

    書き記されていない黒歴史の部分こそがその社の本当の歴史だったりするしね。

  • by Anonymous Coward on 2015年09月17日 9時41分 (#2884402)

    比較対象さえ書かないで「大国」などとほざく日本スゲー論聞き飽きた。

    "corporate archives"で検索しようとしたら、候補の最初が "jobs" だった
    地域にもよるが、社史の作成、収蔵はある程度の規模の企業なら普通にやってる気がする。

    • by Anonymous Coward on 2015年09月17日 17時36分 (#2884766)

      韓国やドイツでも同様のものはあるようだが、日本の刊行数は際だって多く

      この一文は目に入らなかったようで。
      ちなみに元記事の方での表現は以下のとおり。

      国際的にみて日本に次いで社史の刊行が多いのは韓国。ドイツでもある程度の数は出ている。ただ、日本の刊行数は際立って多い。そのため近年は米オハイオ州立大など、海外の複数の大学が日本の社史の収集を本格化させているという。

      > 日本スゲー論聞き飽きた。
      社史が多いからってすげぇとはならんというか、社史編纂室がネタにされてる国でそれを言っても…

      > 地域にもよるが、
      国が違えば地域も違うでしょうよ…

      > 社史の作成、収蔵はある程度の規模の企業なら普通にやってる気がする。
      日本の刊行数は際だって多いんですから、その前提を置いたらそれこそ「日本スゲー論」になりそうな。

      ある程度の規模の基準が日本では違うか、社史の発行に繋がる隠れた別の指標が高いんでしょう。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年09月21日 1時00分 (#2886546)

    竹鶴政孝の自伝とニッカの社史とサントリーの社史が食い違いまくった結果、あの半フィクションになったとかなんとか。

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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