docile-jpの日記: MD-5500がついに販売終了する 38
日記 by
docile-jp
アルプス電気のマイクロドライプリンタ(MDプリンタ)をご存じだろうか。個人向けのカラープリンタなのだが、現在一般的なインクジェット方式ではなく、溶融型熱転写方式を採用しており、
- 水濡れに強い。
- 金・銀、白などの特色印刷ができる。
- 年に一回程度の使用頻度でもインク詰まりなどとは無縁。
- Tシャツアイロンプリントやデカール作りに好適。
- うるさい。
- 遅い。
- あまり一般的でないゆえ、インクの入手が手軽でない。
という特徴がある。当初は量販店でも売られていたのだが、販売不振などにより2000年からインターネットを利用した直販のみの扱いとなっていた。
そんなMDプリンタの最新機種、といっても1999年の発売なのですでに10年が経過しているのだが、MD-5500がついに2010年5月をもって販売終了する。現行機種はこれしかないので、事実上の終了宣言、と言えるだろう。
とはいえ、保守サービスやインクなどのサプライ品の販売はまだ当分継続するようなので、まだもうしばらくは使い続けることはできそうである。
年賀状印刷、同人誌制作、趣味の工作等々にMDプリンタを使ったことのある方もおられると思う。そんな思い出や、まだまだ現役で使っているぜといった方の思いを語っていただければと思う。
白インキ (スコア:4, 興味深い)
家庭用印刷機で不透明白インキや光沢金銀が使えるのはアルプスのプリンタぐらいしかないので、登場時は、家庭用プリンタの新時代が到来した!と興奮したものです。
印刷用紙に地色があっても白インキを予め敷く事で、上面のカラー印刷への影響が防げるなど、家庭用プリンタでは画期的な機能が満載でした。
写真印刷の弱さと絶望的な印字スピードがクリアできれば普及したのでしょうが、実に残念でなりません。
豊富なインクリボンのラインナップは、創作意欲をかき立てる素晴らしいプリンタでした。
透明シールに白の下地と敷いてからカラー印刷できるプリンタは、再び現れるのでしょうか。
# 需要が無いのでしょうが……
# インクジェットでは難しいだろうなぁ。
Re:白インキ (スコア:2, 参考になる)
ただ、解像度が実600DPIですので、元画像の解像度が600DPI以上ないと実力が発揮できないという、発売当時のメモリ容量では致命的な欠陥がありましたが.....
発売当時の印字比較などで200DPI位の画像を元に比較され印刷が荒いと評価されていて悔しかったことが思い出されます。
#MD-2000J、MD-1400J、MD-5500Pユーザの戯言かもしれません......(^^;
Re: (スコア:0)
ガンプラ趣味&痛**を作るのに白地が作れないときついんですよね。
# 全面を白いシールで作って、透明にしたいところは細かく切り抜くという作業をやってます。
今は持ってないけど、将来的には1台欲しい!
とずっと思っていたので、生産終了は悲しいです。
5月までに60kくらい貯めないと!
# DSi買っちまったが。
Re: (スコア:0)
MD-5000を今でも使っています。 (スコア:4, 参考になる)
インクジェットでほとんどの部分を印刷したものにワンポイントでメタリックを入れるだけで、
手作りっぽくない印象を与えることができます。
この方法で結婚式の時の席次表やカードも作ったので、この機種には思い入れもたっぷりです。
インクジェットと違って、長く使っていなくてもインクを消費しないところも美点。
とはいえ電源ケーブルを挿しっぱなしにしていたら、コンデンサが噴いてしまって一度修理に
出しました。
紙送りを何往復も、かなり精密にしないといけないハードなので、保存時には「上に物を置かない」などの
配慮も必要です。
すでにインクリボンもほとんど直販しかなかったので直接のダメージはありませんが、一つの時代が
終わりましたね…
Re: (スコア:0)
バイクのステッカーがこれでした (スコア:2, 興味深い)
さすがに押入の中ですが、MD4000 を今も一応持ってます。それで自作したステッカーを今もバイクのハードケースやヘルメットに貼ったままです。
A4 サイズにカットすればカッティングシートでもプラ板でも何でも印刷できて、上から透明シートを重ねれば水も擦過も紫外線も怖くないなんて、当時のインクジェットにはとても真似のできないアレゲプリンタでした。
ただ、一度に一色しか印刷できないため、用紙が4往復もする間に版がずれてしまいがちなのが、ちょっとアレでしたね。
iMac対応 (スコア:2)
iMacが出たときに、USBプリンタとしての対応、さらにiMacが5色になった時プリンタの色も5色にしたという、対応が早い印象が強かったですね。そんな特殊な方式のカラープリンタとは知りませんでした。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:iMac対応 (スコア:2, 興味深い)
特殊というか、インクジェットが出る以前は、溶融型熱転写方式が家庭用プリンタの主流でした。当時はそれ以外の選択肢としてドットインパクトプリンタか、ページプリンタぐらいしかありませんでした。どちらも初期コストが高くて家庭で購入する人は極めてまれだったのです。
溶融型熱転写プリンタはラングコストが高いと言う欠点がありまして、インクを節約するために感熱紙を使ったりしたものです。なにせ■文字も□文字も使うインクの量は同じなので、節約のしようも無いのですよね。今でもインクジェットの1.5倍のランニングコストですね。
Re:iMac対応 (スコア:1)
ワープロ専用機だったけど熱転写
のリボンを巻き戻して千切れるまで
使い倒してたなぁ。
たまに見出しに■とか◆とかつかうと
前に使った文字が透けてみえてた。
感熱紙はリボン無しで使えるから便利だった
けど、コストと変色、退色なんかが多くて
大変だった記憶が。
沖データ製品 (スコア:2, 参考になる)
だろうと思ったら、5年後の機種にも関わらず、もう売ってないんですね。
コート紙の高品質印字に (スコア:2)
トナーは乗りが悪くざらついた印字でゴシック体を使うと品質が悪いし、
インクジェットは乗らないし。
それ以前は和文タイプを使っていたのですが、一文字ずつ打つのも大変だし。
MDプリンタが出て歓喜してすぐ購入。
私がやめた後もしばらくは使っていたはず。
がちゃがちゃ音をさせながら、1行ずつ印字していく姿はおもちゃそのものでしたが、
DPIも細かく、光沢のあるインクは捨てがたいものがありました。
まだ売っていたとは驚きでした。
プラモデルのデカール (スコア:1, 興味深い)
これ無くなった場合、みんなどうするんだろ?
Re:プラモデルのデカール (スコア:1)
最近はインクジェット用に白地のでカールシートがあるので、あとは適切にカットするスキルさえあればオッケー、です。
#もはや職人芸だなぁ。私には無理だ。
Re: (スコア:0)
スケールモデルだと、例えば戦車のメンテナンスハッチの注意書きみたいなのはそれこそ米粒にお経を書くようなものです。
#もしできる人がいたなら国宝級の職人か?
Re: (スコア:0)
ご家庭で白印字する文化は事実上消滅になりそうです。
デカールとして使用する際は、マスキングして白地を先に塗るとか
面倒な事をしないといけないですね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
商用印刷クオリティに最も近いプリンタでした (スコア:1, 興味深い)
これが出た当初は、印刷業界の人も印字出力を虫眼鏡で見ながら
「ほほう、これほど綺麗な出力を一般向けで…」と感心してましたっけ。
校正用のゲラ出しにはすぐ採用されるぐらいの品質がありましたから。
一般向けとして売られなくなるのは残念ですが、動かすことを考えると、
そもそもランニングコストが半端ないので、インクジェット全盛の今、
消え去る運命になるのは仕方ないことなのかもしれません。
あ、欲しい。 (スコア:1)
ちゃんとWindows Meにも対応しているし。
こだわりの製品 (スコア:1, 興味深い)
こんなふうに使い捨てでない、こだわりの製品に
かかわりたいものです。
よくがんばったぞ。
いまだ現役で使っています (スコア:1)
永世小学六年生神アイドル支持者(バランス取らなくっちゃなぁっ!!)
すごいリセールバリューだった (スコア:1)
MD-5500(P)を発売後すぐ買いました。
4,5年後家が手狭になり、仕方なくオークションで売却したのですが、
5万円ほどの値がつき、びっくりしたものです。
100%活用はできていなかった気はしますが、、、
とても手作りとは思えない出来の特色での年賀状
当時はまだ珍しかったTシャツの作成
などを楽しんでました。
カセットの装填は2個積みを4列だったと記憶していますが、
わざとMD君が使いにくいように(または使い易いように)順番を意識して積んだり、
インクが終わったカセットの識別用のバーコードを他のカセットに貼ってみたり・・・
おもちゃのようでした。非常に精巧なおもちゃでしたが。
Macだと (スコア:1)
TigerまでのPPCのドライバしかないのが残念。
(Leopardでも動くという話だけど)
まだリボンも残ってるし使い続けたいところなんだが……
意外と支持されてたんだなぁ (スコア:1)
MD-5500P、ちっとも使ってないからオークションにでも出してみよう。
でも動作テストするのがメンドくさいなぁ。
アルプス電気の思い出 (スコア:0)
その昔(30年くらい前)、自動プログラミングソフトで有名でしたね。
たしか、100万円くらいしたかな。
簡単なフレームワークによりプログラミングが可能でしたね。
思えば、デルファイなどの開発理念に近い物がありました。
というか、まさに時代の最先端を行った技術だった。
その後ボーランドが喰ったあとにデルファイ誕生って事なのかな?
昇華型にあこがれて (スコア:0)
昇華印刷目的で購入。
昇華印刷は別途ユニットが必要で
印刷にA4 500円ほどの印字コストが掛かります。
カートリッジはワープロのインクリボンよりも無駄が多い様に思えてしまう。
インクジェットが白黒しかなかった時代、
個人で手が届く昇華印刷できるプリンタは少しはあったけど
MD2000だったか、販売された時は小躍りしたの覚えてる。
当初は印字のズレよりも等間隔にフィルム分のラインが入るのが難点だった。
PM-4000PX 購入してから使わなくなった。
Re:昇華型にあこがれて (スコア:1)
昇華印刷に必要なのは専用インクリボンと専用紙だけだったかな。
昇華印刷スターターキットみたいな感じの何かが別売りだったけど、バラ買いして大丈夫だった気がします。
(カートリッジケース的な付属品が少し便利だった、かも)
何十枚か刷った後でコストを逆算してみたらA4一枚400円…かな? 定価ベースだと500円行っちゃうのかもしれません。
昇華でも熱転写カラー印刷でも3回位カートリッジ交換しながら紙引き戻して刷り直すんですが1度位しか印刷がずれたことが無くてびっくりしました。
印刷途中でリボンが尽きて交換するときは紙も一旦巻き戻るんですが、刷り上がった後で継ぎ目を探しても場所を覚えておいて探さないと分からないくらいの精度だったと思います。
しかし OfficeJet 7210 を買ってからは(置く場所がなくなって)押し入れに押し込められたまま。
今はもうモニタがそれなりに大画面高解像度になってわざわざ刷る必要無くなっちゃった感じ、かなぁ。
Re:昇華型にあこがれて (スコア:1)
写真印刷はスジスジとの戦いだったみたいな記憶があります。
あと当時の私の知識が足らなかったのかもしれないですが、
色がド派手に偏ることが多くて試し刷り必須だった記憶があります。
Re: (スコア:0)
1300の当時だと、プリンタにモニタの色を合わせるのが普通だったような・・・
Re: (スコア:0)
NanaoのモニタとMD-1300でカラープロファイルを設定すれば、
気にならない程度には同じになったけどなぁ。
もっとも微妙な部分は独自設定になっているので、
ほかのMac/PCでは少し色がずれましたが(^^;
引退時にはネジ一本までにばらしました (スコア:0)
開発者に敬意を表し、掲題のごとくお別れしました。
MD2000…買った店は無くなっちゃったけど。
適切に仕分けられたということか (スコア:0)
一般向けにしてはオーバースペックでエコノミーな価格でないものって、やっぱり商売成り立つわけがないってことだね
同じプリンタなら、顔料インクタイプのインクジェットももういつ絶滅してもおかしくない
やはり (スコア:0)
ここはこれを挙げておきたい…
http://srad.jp/~bakuchikujuu/journal/345459 [srad.jp]
関連ストーリーにプリントゴッコの終了が載ってますけど、そういえばMDプリンタで
プリントゴッコの版下を作るって使い方もありましたねぇ。
Re:やはり (スコア:2, 興味深い)
>ここはこれを挙げておきたい…
>http://srad.jp/~bakuchikujuu/journal/345459
その改変コピペを書いた本人です。
「最新技術を詰め込んだ新機種」は絶望的ですね…。元々そんな代物が出るとは期待してませんでしたが、残念です。
逸般的な使い方としては、感光基板のマスク制作に便利です。お高いサンハヤトのインクジェットフィルム [sunhayato.co.jp]を使わなくても、100円ショップでも買えるクリアフォルダを切ったのに印刷して、0.65mmピッチ14ピンのICを載せられる程度のマスクを作れます。(もっと多ピンだと精度が足りなくてずれるかも)
残念等と言う資格もないが、残念 (スコア:0)
ランニングコストとかチマチマした事を考えずにプリンタ2台も3台も揃えられる身分なら買ったんだけどなぁ…。
スキャプリの衝撃 (スコア:0)
「スキャプリ」=プリンタとスキャナが一体になったもの
にすごく惹かれて購入しました。
その後スキャナがどんどん市場にあふれて存在意義はなくなり、我が家でも
MD-5500(P) に買い換えたりしましたが、あれはとてもよく働いてくれました。
今は昨年メンテナンスした MD-5500P と、予備の MD-5500 の2台が家にあります。
MD-1300 MD-1500 を使ってます (スコア:0)
EPSONの最新機種で名刺を印刷するよりもきれい!
これだといわゆる「素人名刺」とすぐ判明してしまう
紙のふちを見て、自作の名刺と判明するが印字品質ではまずわからない。
インクリボンは某オークションでずいぶん買いだめした。
でも、黒が一番多く使う。これは、さすがにインターネット通販で購入した
※ 今でも入手できる。Amazonなんかずいぶん安い!
やっぱ、三個パックだね