富士通がスパコンから撤退 46
ストーリー by Oliver
在庫一掃バーゲンに主婦むらがる 部門より
在庫一掃バーゲンに主婦むらがる 部門より
soeji 曰く、 "1月6日の読売新聞朝刊によると、富士通がベクトル型のスーパーコンピュータ事業から2002年中に撤退するそうです。(yomiuri
On-Lineの記事) これでベクトル型のスパコンを生産するのはNECとクレイだけになるのだそうです。
富士通のスパコンというと以前見たパンフレットにカラーが選べてマシンルームのカラーコーディネートができるというようなことが書いてあった事が印象に残っています。"
ベクトル型のみ撤退なのね (スコア:2, 参考になる)
撤退? (スコア:1, オフトピック)
秋草社長:「買ってくれないユーザが悪いからに決まってるだろうが!」
なんて、会話があったとかなかったとか。。。。
Re:撤退? (スコア:1)
- Ryuzi Kambe -
やるんすよ (スコア:1)
Re:撤退? (スコア:1)
年頭挨拶(従業員向けメッセージ)より
> 今は、大変厳しい状況ですが、厳しい時こそ、改革のチャンスと捉
> え、過去のしがらみを捨て、新しい発想でチャレンジしていけば、
> 我々の未来は大変明るいものがあります。
「過去のしがらみ」ってあの発言のこと?
捨てるべき過去のしがらみ? (スコア:0)
(辞めるまで続くネタやな)
↑のグローバル化というのは、単にインド、中国、韓国にソフト発注して
自らを商社化する事だったりして。
Everything on the Internetも言わなくなったようなので、
@nifty売却の準備は整ったんでしょう。
ふと、思ったこと (スコア:1)
って、洒落にもならんよなぁ。
Re:撤退? (スコア:0)
というかこの調子で行くとマズイぞ、富士通……
ベクター機からの撤退ですね (スコア:1)
スパコンも進化を怠れないんですね。
残るはNECだけ? (スコア:1)
Re:残るはNECだけ? (スコア:0)
だと思って日立のWEBページを見たら、擬似ベクトル処理機構?
ハードウエアそのものはベクトルじゃないよってことかな。
#それにしても昔結構あった「クレイの1/2の性能をクレイの1/3
#の価格で」っていうメーカーは今何をしてるのだろうか?
Re:残るはNECだけ? (スコア:1)
SR8000もSR2201のやつを64bitにしたものじゃないかと憶測します。
Re:残るはNECだけ? (スコア:0)
Re:残るはNECだけ? (スコア:1)
もっとも一般的な使い方は、1ノードが8プロセッサで構成されており、単純なDOループはコンパイルオプション等で要素並列化されます。そして各プロセッサにベクトル化してメモリから配列を流しこんでいきます。この使用法での1ノードあたりの理論値は12GFlopsだったと思います。
また、これらのノードを並列化して使用することも可能ですし、ノード内のプロセッサを手動で(MPIとかで)並列化も可能です。非常に自由度の高い構成だと思います。
もっとも僕のヘボプロブラムでは1ノード3GFlopsほどしか出ませんでしたが。;-)
Re:残るはNECだけ? (スコア:0)
SR8000 [hitachi.co.jp] は「ポストベクトル」って意識が強いみたい ?
儲からなければ撤退する (スコア:1)
★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
IBM互換企業 (スコア:0)
IBMのやらないことはFもやらない
ただし互換性に問題あり。
Re:IBM互換企業 (スコア:0, フレームのもと)
富士通という会社は、何にフォーカスできる気でいるんだろうか?
Re:IBM互換企業 (スコア:1)
Re:IBM互換企業 (スコア:0)
是非商社になってください。
うちに仕事ください(T.T)
切実な願い・・・・
ちょっと訂正させてくんなまし... (スコア:0, 余計なもの)
★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
Re:ちょっと訂正させてくんなまし... (スコア:0)
> やらない...というのが, 本当のところ...
ああっ、いつも私が課長に言っていることと同じだあ。
IBMって一般には「サービスにフォーカス」した事だけが喧伝されて
Re:IBM互換企業 (スコア:0)
初心に返って通信機屋に戻ったほうが良いのかも。
慶応も。 (スコア:1)
着目すべき点は (スコア:1)
すずきひろのぶ
Re:着目すべき点は (スコア:1)
計算がしたくてクラスタを組むときはまずMyrinetとかDolphinが挙がる思うんですけど。パケット到着保証があってレイテンシが読みきれるとプログラムがだいぶ楽になってチューニングに注力できると思いますから。
それに、わざわざ技術開発したと書いてあるならそのMyrinetやらDolphinですらなくて独自のものじゃないかと思います。
ベクトルを並列で置き換える(=ワーキングセットを分割することによるオーバヘッドをカバーする)には通信を相当がんばらなければなりませんし、そのために富士通は従来からAP1000とかいろいろがんばってきてるわけで。
ありそうな線としてはVPPのクロスバを光で置き換えたのだったりして。そっち方面のテクニカルレポートとか出てませんかね。
Re:着目すべき点は (スコア:0)
Re:着目すべき点は (スコア:0)
Re:着目すべき点は (スコア:0)
Re:着目すべき点はInfiniBand+SCore ?? (スコア:0)
昔々 (スコア:1)
直接見たわけではないですが、これはFile I/Oなんかがネックになって一晩かけても終わるかどうかの所要量計算やら部品展開やら生産計画やらのバッチ処理を「File I/Oやめてドカンとプログラム内で配列作って高速化しちまえ」と思えました。
今でもそうゆう豪快な使い方をしている所はあるのかしらん?
代替製品って… (スコア:1)
まさかねぇ・・・。
Re:代替製品って… (スコア:1)
PRIMEPOWER 2000の後継モデルじゃないでしょうか。
スパコンが売れない (スコア:2)
上のほうのコメントにもあるんですが、ベクトル型スーパーコンピューターの需要自体はかなり官需中心の傾向が強まってるみたいで、「スパコンでおまんま食えない」ってのは確かかもしれないですが…。
NECはITCのダンピング制裁を喰らった後、北米以外の販促活動を結構うまくやってたみたいで、(ちょっといつの記事か失念したんですが)現在のベクトル型における世界シェアは60%くらいだそうです。小型機から超大型構成まで、製品ラインも統一されてますし、HP-UX機やSGI機と組み合わせた柔軟な製品提供が評価されたんじゃないのかなぁと。東欧やアジア諸国のような新興市場への売り込みも成功してますし
それに比べて、製品の良し悪しは別として富士通は商売下手だなぁと。最近HPC関連でホットな分野の一つにバイオインフォマティックス関連があると思うんですが、この分野で多用されるクラスタ系や並列系でも富士通は出遅れてる印象が強いように思えます。
#そういえば富士通の”ダンピング”って、マイケル・クライトン『ライジング・サン』で名指しで批判されてた時代もあったなぁ・・・。
Re:スパコンが売れない (スコア:0)
> を結構うまくやってたみたいで
海外では伸びてますよ。ドイツやフランスで大型案件をいくつも 奪ってるはずです。あと韓国やオーストラリア、
リプレース可能なの ? (スコア:0)
数値風洞 [nal.go.jp]とか、そうあっさりと「キラーマイクロ [tuxedo.org]の群れ」に置き換えられるとは思えないのだけど
富士通だけの問題じゃない気が (スコア:0)
以前、富士通のVPPシリーズ使ってました。 ベクトルスパコンから撤退ってことは、 VPPシリーズも無くなるのでしょうか。
確かにVPPx000シリーズのような、 いかにもスーパーコンピュータ然とした重厚長大マシンは、 そうそう市場ニーズが無いのかも知れません。 実際、廉価版VPPx00シリーズが出たときにはちょっと嬉しかった気がしますし (どうせ自分で買える値段でないから関係ないんですが)。 かつてスパコンの性能を誇示するのに使われた (技術的に妥当なベンチマークかはともかくとして)円周率計算とか、 素数の発見とかは、すでに安物PCの分散コンピューティング [srad.jp]の縄張りのようですし。 しかし、富士通製品のような、超ハイエンドスーパーコンピュータって、 本当に無くてもいいんでしょうか?
ベクトルコンピュータ自体はNECや日立などにまだ残っているでしょう。 しかし、粗結合並列ベクトルコンピュータと限定すると、 富士通はおそらく世界最高の技術を持つ唯一のメーカーだと思いますが、 実際どうなのでしょう。 カリカリにチューンした粗結合並列ベクトル計算って、 いわゆる超並列だの分散コンピューティングだのとは、まったく違う世界です。 ソフトウェア的にも、 同期やデータ配置などどの問題をとっても、 興味深い研究のネタはまだ尽きていません。 富士通がスパコンをやめてしまうってことは、 富士通におけるこの分野での研究・開発が死ぬということで、 大げさに言えば結構人類レベルでの損失って気がします。
スパコンは富士通が質実剛健な技術力を発揮できる数少ない分野の一つだったのに、 儲かりにくいってだけで切り捨ててしまって、 この会社は一体これから先何を武器に戦うつもりなのでしょう。 Niftyでの優位もソニーに譲って [srad.jp]しまって。 ソリューションビジネスで食っていこうとしていると聞きますが、 「ソリューション」なんて一見利益率は高いかもしれないが、 なにせ無から有を生む口八丁のヤクザな世界、 武器も無しにこの先顧客を騙し続けることが可能とは思えません。
後はもう坂道を転がり落ちていくしかなさそうに見えます。 会社が没落していくのは勝手だが、 頼むから優秀な人材とその研究・開発環境を道連れにせんでくれと(無理は承知で)言いたい……。
富士通の技術 (スコア:1)
運用担当(^^;))でしたが、かの会社のエミュレート技術だけは
非常に感心したものです。
昔なつかし(笑)オフコンのOS、CSP/F1とF3用のアプリを、しかも
'80年代前半にコンパイルしたバイナリのままでCSP/F5上(っと、
今はASP/E70っつーのか(笑))動かしてしまったのは驚きました。
(しかも、意外とちゃんと動いてる(笑))
この三つのOS(というか、オフコン/小型汎用機)の中身を知ってる
人間なら、結構凄いコトだとわかってもらえると思うのココロ(^^;
_ to boldly go where no man has gone before!
Re:富士通の技術 (スコア:1)
昔NECのオフコン触っていましたが、CPUが変わっても同じオブジェクト
で動いていましたから(HW依存関係が無ければ)。
80年代初期のオフコンで既にCPUネイティブな命令と、アプリケーションレベルの命令が違っていましたし、今時のオフコンはNT/Win2000の上のGuestOSで動いているようです。
Re:富士通の技術 (スコア:1)
>昔NECのオフコン触っていましたが、CPUが変わっても同じオブジェクト
>で動いていましたから(HW依存関係が無ければ)。
うん、普通はそうだよね。普通は(^^;
実は「歴史的経緯」というヤツにより、CSP/F1、CSP/F3、CSP/F5の三つのOSは(同じ会社の一字違いのOSなのに)中身はまったく違うOSなのよん(^^;
しかも、COBOL85(F社のオフコン用ではCOBOL-G)が出る前は、COBOLの文法すらばらっばらだっととゆー……(苦笑)
……ああ、過ぎ去りし青春の日々。あのシステム80はいま、何処で何をしているのだろう(笑)
#『歴史的経緯』についてはエラい人に任せた(^^;
まぁ、
>今時のオフコンはNT/Win2000の上のGuestOSで動いているようです。
に比べりゃ楽だとは思うけどね。一応中身は全部わかってるんだから。
_ to boldly go where no man has gone before!
Re:富士通だけの問題じゃない気が (スコア:1)
富士通の業績トレンドをみてもコンピュータのハード方面は 段々と下降線 をたどっています。 過去の成功体験にすがるというのは未来を失うということにつながります。富士通は ソフト屋化 しています。しかも、そのレベルは非常に高い。
でも、自分の所のベクトルマシンでしか動かないパッケージを作っても外販ができないですよね? トレンドであるクラスタマシンで動くソフトウェアの方が 汎用パッケージとして売る 道があるし、それを最も快適に動かせるのは富士通のクラスタシステムであるならハードも売れるチャンスも出てくる。もちろん普通のクラスタシステムとしても売れますし。どっちでも売るチャンスがある。
使う側としても、富士通のマシン以外でも使えることができれば、リスクをそれだけ回避できますよね。使う側も、売る側も いくつもの保険 (ポートフォーリオ) をかけれるわけです。とても妥当なことだと思いますが...
すずきひろのぶ
Re:富士通だけの問題じゃない気が (スコア:0)
世界的に景気の振るわない昨今、スーパーコンピューターが売れないのは当たり前 (軍需産業は別と思うが、これは日本企業にとっていかんともしがたい障壁がある)。 短期的に見れば、 スーパーコンピューターを切り捨てるのはビジネス的には当然という点に 異存はありません。 しかし、その程度の判断なら子供でもできます。 例えばバブル景気に酔っていた時代なら、 短期的に見れば、 投機目的で土地を買いまくるのはビジネス的には当然の判断でした。 「工場を売ってでも土地を買う」というような所業が、 「大胆な経営」としてもてはやされました。 このところの富士通の動きを見ていると
トレンドだと思うのだが (スコア:1)
昨年11月発表した Top500 [top500.org] のリストを見ると、 はっきりとクラスタのトレンド が現れていると思いますけど、どうでしょうか? 上位ではピッツバーグ、ロスアラモス、サンディアなんかが食い込んでいますよね。39と40位にはMagiとSCoreが入っていますが、 この程度のシステムで50位に食い込むわけですから、いかにこれから先の改良の余地が大きいか、誰もが想像できると思います。
もちろん現時点ではまだまだ 過去の資産のあるシステム が使われています。過去の資産を活用するために、上位機種を求める市場もあるでしょう。資金が潤沢にあるなら、2本立て、3本立てでいけるでしょう。でも 限られた資金 で「将来の市場を考えてHPCをやれ」とかいわれたら、トレンドであるクラスタコンピューティングに進むのが、 合理的な判断 だと思いますけど。
あと スケーラビリティの利点 があります。たとえば最大1024台まで接続できるというシステムができれば、16台、64台、...、512台構成のシステムも作れます。買う側も売る側も選択の幅があってうれしいと思うんですけど。 どうでしょうか。
すずきひろのぶ
Re:富士通だけの問題じゃない気が (スコア:1)
> ある程度のことは安いクラスタコンピューティングでも可能でしょうが、
> 本当に大規模な計算になってくると、はっきり言って実力の差は歴然としています。
「スーパーコンピュータ」って、性能が世界で上位○%に入るコンピュータのことですし、今やクラスタがスーパーコンピュータなんです。
TOP500で1位のASCI WhiteはPower3クラスタだし、4位のASCI (Option) RedはPentium II Xeonだし。
Re:富士通だけの問題じゃない気が (スコア:1)
TOP500のComputer Classificationの分類で言えば、 ASCI赤青白はClusterというよりはConstellationsに なるんじゃないかな。 クラスタを構成するひとつのノードが多プロセッサのSMPでしょ。
それは親コメントのACさんの言う「安いクラスタ」とは 少し違うように思います。
それはさておいて元記事に立ち返ると、 富士通はベクトルプロセッサをやめると言っているのであって、 スーパーコンピュータをやめるとは言ってないわけですよね。 そして、スーパーコンピュータの実現方式はいろいろある。
かつてスカラプロセッサが遅かった頃は ベクトルプロセッサの威力はたしかにすごいものがあったけど、 ひとつのプロセッサに載ってる演算器の数を数えたら スーパースカラほげほげもさして変わりなく、 だったらベクトルの威力を作っていた要素が疑似ベクトル (=命令セットの工夫と最適化技術)でスカラプロセッサでも 発揮できるようになればスカラによる疑似ベクトルになびくかも。
そしてSPARC64GPとかPower3とかなんかの世代で それは可能になってきたってことじゃないかしら。
もとより、今やベクトルプロセッサひとつあっても 性能的には全然スーパーじゃなくて、 ベクトルですら高並列化からは逃れられない分、 ベクトルのアドバンテージは減っている。 スカラプロセッサの疑似ベクトル処理もだんだん伸びてきた。 となれば、実はこれまでにベクトルで積み上げてきたノウハウだって かなりな割合は生きてくるんじゃないかしら。
それと、VPPのPEのマイクロアーキテクチャがそろそろ寿命を 迎える時期かもしれないとも思うんですよね。 ベクトルもスカラも既に4並列になってて、その先、 集積度の向上にあわせて拡張・高速化って 単純じゃなさそうじゃないですか。 そこで次の世代のマイクロアーキテクチャを考えようとしたときに、 次世代もベクトルで起こすか、 それともSPARCで疑似ベクトルするか (あるいはもしかしたらSPARC+ベクトルコプロセッサって 選択肢も挙がったかもしれない)って トレードオフは検討したはずです。 もちろんピーク性能はまだベクトルの方が高いだろうけど、 コスト見合ってものもある。 もろもろ勘案した結果ベクトルをやめる選択をしたんじゃないか。
富士通がVPPの後釜にどんなスーパーなコンピュータを出してくるか 見てやろうじゃないですか。
もちろん、多様性が減るという点ではVPPをやめちゃうのは 寂しいです。せめてSXには頑張り続けてもらいましょう。
この記事って・・・ (スコア:0)