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7567 story

ブラックホールにひきちぎられる星 39

ストーリー by Oliver
がぶっ、ごっくん 部門より

yosuke 曰く、 "NASAとESAは、Chandra望遠鏡と XMM-Newton望遠鏡でブラックホールが星をバラバラにする場面を観測したことを発表した(CNN.co.jpの記事)。この現象は理論的には予測されていたものの、これまでに強い証拠が観測されたことはなかった。
Max Planck研究所のStefanie Komossaに率いられた研究チームは、地球から7億光年離れた銀河"RXJ1242-11"の中心にあるブラックホール周辺で急激なX線の増光がおきたため、詳しく観測していた。その結果、この増光は、ブラックホールの潮汐力によってバラバラにされた恒星のガスが、凄まじい高温になって起こしたものである、と結論づけた。 太陽程度の大きさであったこの不幸な恒星は、質量の数%をブラックホールにのみこまれ、残りを周囲に飛び散らせてしまったようだ。なお、この結果はAstrophysical Journalに掲載される。"

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  • by Anonymous Coward on 2004年02月20日 1時36分 (#499492)
    すごい!これぞ宇宙の神秘ですな。
    でももっと驚いたのは、こんなものまで記録できるようになった技術がすごいです。
    • もしこの恒星系に生命が存在しいたなら・・・と、 想像すると怖いな。。 恒星系の崩壊は、一瞬の出来事だったのだろうか。 それとも、数万~数億年かけて徐々に進行していったの だろうか。
      親コメント
      • by kiyotan (3912) on 2004年02月20日 11時07分 (#499655) 日記
        ブラックホールが近づいてくるのがある程度の
        余裕をもってわかってなおかつちゃんと脱出できて
        平均寿命の何分の1かの時間で移住可能な別の星に
        たどり着ける能力があるならいいんでしょうけどね。
        ブラックホールって何?ってぐらいでもまぁいいかも。
        我々くらいの科学レベルが一番悲しいのかも。
        それとも、5億年後くらいにブラックホールにやられる
        ってわかったら、1億年以内くらいに脱出システム
        完成させるかしら?
        #って何人乗れるんだ?おい。
        --
        Kiyotan
        親コメント
        • by take0m (4948) on 2004年02月20日 11時11分 (#499658) 日記
          乗る人がいなくなっている可能性もありますよね・・・
          親コメント
        • やはり、1億年後には、こんな方々が生き残っておられるのでしょうか?
          「悟りを開いてしまった人」 [infoseek.co.jp]
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          • 「メーヴェ」のストーリーでリンクたどってこのページ見てたんだけど
            へー、単に「コスプレ道に堕ちた人達のことかぁ」って思ってたんですけど
            ちょっと性別を勘違いしておりました...
            (顔出してないのもネットストーカー怖いしね、うんうん、と納得。)
            や、勘違いして写真見ててよかった気がします...

            #で、何をどーするとそんな人達ばかり生き残るの?(笑)
            --
            Kiyotan
            親コメント
        • >それとも、5億年後くらいにブラックホールにやられる
          >ってわかったら、1億年以内くらいに脱出システム
          >完成させるかしら?

          実際に気象などに影響が出始めて「おぃおぃマズいよコレは」という事でやっと対策が始まる予感。

          # で、間に合わない

          数十年先の問題であるCO2排出とか石油枯渇とかの問題でも、とりあえず何とかなってればそのままですし、ウランやプルトニウムなどの万年単位での保管を考えなくてはいけない放射性廃棄物にしても、100年持つか持たないかという程度の保管方法でお茶を濁している(というか「とりあえず埋めちゃえ~」で済ましている)のが人間ですから。

          親コメント

          • 実際に気象などに影響が出始めて「おぃおぃマズいよコレは」という事でやっと対策が始まる予感。

            その論理で行けば、ブラックホール以前の対処しないと
            人類が滅びる問題に間に合わなくてブラックホールに
            やられる前に人類は滅びてそうですね。(苦笑)

            #や、おいらも大学時代はレポートは直前まで手付かずで
            #前日に徹夜して書いた経験しかないんだよね...<<人類代表
            --
            Kiyotan
            親コメント
        • by shiraga (14233) on 2004年02月20日 21時20分 (#499962)
          14万8千光年ぐらい離れた良さげな惑星に移住しようとするが、双子の惑星に「やめとけ。星と一緒に滅びよう」と邪魔される、と。
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        • by ksada (4435) on 2004年02月20日 22時08分 (#499981)
          宇宙船を作る技術も時間も資源もない場合、
          ゲノムから文明の記録まで一切合切を電波に乗せて発信します。
          (元ネタ: 小松左京)
          んでもってSETIにご到着。
          親コメント
        • うちうのすてるびあですな
      • 飛び散った恒星の欠片が元になって新しい系が誕生して、 そこの惑星にやがて生命が育まれるのかも?
        いきなり近場にブラックホールが生まれることは無いでしょうから、 じわりじわりと引き寄せられていったのでしょう。

        #我らが太陽の寿命 [planetary.or.jp]も、残り50億年。
        --
        # 今日から貴方の幸せな日々が始まりますように。
      • もっと大きなブラックホールだったら、恒星系がシュバルツシルト半径の内側に入ってから潮汐力で引き裂かれるまでの間に
        生命が発生し、文明が発展していくこともあるんでしょうかね?

        その恒星系でブラックホールを理解できる程度の文明が育ったとき、自分たちがすでにその中にいることを知ったら…

        # ブラックホールの中からだと宇宙はどんな風に見えるんだろう…
        --
        あぁ、「ン」が消えてるんですよ。「ビーフン・カレー」ね。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2004年02月20日 18時54分 (#499889)
          > # ブラックホールの中からだと宇宙はどんな風に見えるんだろう…

          まあ、ブラックホールの中がどうなってるのかはわからないわけですが。かわりに脱出速度が光速である球形の天体を考えます。

          この天体の上に立って前方に光を出してみます。光は重力によって下方に曲げられて、地面にあたります。
          今度は、すこし上方に向けてみます。光はもう少し先まで届きます。
          思い切ってかなり上方に向けてみましょう。光はかなり先まで届き、結局自分の後方から自分にあたります。

          ということで、球形の殻の内側に立って、球の中心に宇宙がある感じに見える、というのが結論です。
          親コメント
        • by G7 (3009) on 2004年02月21日 2時17分 (#500079)
          >恒星系がシュバルツシルト半径の内側に入ってから潮汐力で引き裂かれるまでの間

          てっきり、ああいうものは、
          該当半径に入るより「はるかに」前に
          木っ端微塵にされちゃうもんだと思っていたんですが、
          違うんでしょうか?

          >自分たちがすでにその中にいることを知ったら

          (生命だの星だのについての)「寿命」という概念が
          我々と違うかたちで育まれる、というだけだったりして。

          #ご当地でも世界の終末についていろいろな意見がありますね…
          #いつ世界が終わるかは管理者^H^H^H GODの胸先三寸次第だ、と(本気で)考えた場合に、気がフレない地球人が何人いるのか、謎だと思う。
          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年02月20日 3時01分 (#499522)
      これって単純に今から7億年前に起こった出来事、と解釈していいんでしょうか。

      ※これに限らずですが、星間の距離ってどうやって分かるんですか?
      親コメント
      • 7億光年ですからそう考えても問題ありません。

        星間の距離は地球の動きをもとにどのくらいの視差が出てくるか、で計算するはずです。
        複数のポイントからの角度の差を元に計算していくわけです。大きなつまり三角測定法ですね。
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        • by tanimachi (4564) on 2004年02月20日 6時57分 (#499553) 日記
          7億光年もあったら、三角測量は無理です。このくらいの距離になったら、普通、何らかの形でドップラー効果を使います。

          でも、ブラックホールの近く? ドップラー効果以外の効果がたくさんありそう。ちゃんと測れるのかな。
          参考ページ [kouka.ne.jp]
          親コメント
          • by teltel (1423) on 2004年02月20日 10時18分 (#499630) 日記
            この天体は、赤方偏移z=0.05 とあり、大きいのでずれはきっちり解ります。ブラックホール近くでの、光っている物質の運動などは、輝線の拡がりになります。また、きちんと比較していないですが、ブラックホールの重力による赤方偏移は、そんなに大きくないと思います。
            ので、ちゃんと測れますが、ハッブル定数の不定性があったり、宇宙論モデルの不定性があるので、誤差は1割以上あるのではないかなあ。両方ともWMAP によってかなり決まりましたが。
            親コメント
            • > 誤差は1割以上

              あまり工学的にまじめにとらえる意味はないとは思いますが、「7億光年」という記述だけ見ると、有効桁数1ケタってことなので、7±0.5 億光年。約7%ですから、意外と精密に計れるってことでしょうかね?
              親コメント
              • by teltel (1423) on 2004年02月20日 11時51分 (#499680) 日記
                測定は赤方偏移を測るので、かなり正確です。赤方偏移そのものは、ただ輝線のエネルギーがずれているというで、距離とは直接は関係ありません。距離の方は宇宙がどういうものかという仮定を入れて、赤方偏移から値を得ます。この仮定として宇宙のモデルが必要なのですが、モデルにハッブル定数とか、宇宙の平坦性とか、実はきっちり決まっていないパラメーターが挿入されていて、そのエラーが大きいのです。ハッブル定数の誤差(??? というか主義の違い?)は、WMAP 前は50% 位でした。WMAP によって、だいたいH_0=75km/s/Mpc くらい:-)なりました。
                親コメント
          • >ブラックホールの近く? ドップラー効果以外の効果がたくさんありそう。ちゃんと測れるのかな?                          7億光年もあると、ドップラー効果使って精密に計量しようとしても誤差がそれだけ出やすいのでは? にしても、人類は遠くが好きですねぇ。そのおかげで今の文明があるわけですが
            親コメント
        • >7億光年ですからそう考えても問題ありません。

          宇宙は膨張しているので、単純に7億年前と言えないのでは?
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          • by shiraga (14233) on 2004年02月20日 8時34分 (#499575)
            え~と、宇宙が膨張していても、別に光速が遅くなる(速度の加減算)わけではなく、光速は一定で波長が長くなるなる(=ドップラー変移)んじゃないかと思うんですが。

            だから「ある地点Aを出発した光が別の地点Bに到達するまでの時間」は、「ABが互いに運動していても静止していても同じ」はず。

            と理解しているんですが、正しいのでしょうか?

            たとえ正しいとしても、距離の問題はよくわからない。(^_^;)

            「Aまでの距離が7億光年」というのは「7億年前にAが発した光が現在地球に届いた」ってことなんでしょうか?

            だとすると、7億年前の距離が7億光年?
            これで良いのか?
            んじゃ、現時点の距離は?

            この問題、素人(私のことです)が考えるとわけわかんなくなりますね。
            情報が光速を越えないとすると「現時点」という概念自体が??だし。
            親コメント
            • > 「Aまでの距離が7億光年」というのは
              ってのは他の方の発言のように観測により算出された値なわけで、
              > 情報が光速を越えないとすると
              とおっしゃっているように観測により得られた光はもちろん入手できる情報のすべてが、ある意味(距離が正確であると仮定すれば)7億年以前の物といえるわけで、
              > 「7億年前にAが発した光が現在地球に届いた」ってこと
              です。が、誤差1割って話も出てきていますからもしかすると6.65億年前ぐらいかもしれないし、7.35億年前ぐらいかもしれない。
              そして、現時点でそれを確認するすべはないと。

              > んじゃ、現時点の距離は?
              情報が地球まで伝わっていないため予測するしかないと思いますが、今回の場合「現時点はありません。星は消滅しています」で解決かと。(笑)

              #ちなみに単純(100~200億年前にビッグバン&一定速度で膨張)計算すると7億年経ったいまは+0.49~0.25億年で測定誤差と大差ないかも。
              #ということであってますか?>識者の方
              親コメント
          • >宇宙は膨張しているので、単純に7億年前と言えないのでは?

            7億年前だろうが、7兆年前だろうが、俺にとっちゃ~同じ事よ!

            と言って見たかっただけなので馬鹿丸出しAC。
        • by maty (3877) on 2004年02月20日 15時02分 (#499784)
          まあここまで大きな数値を使うとなると、関連した数値に
          対しての基準が統一されていればOKなんでしょうかね?

          今人間が感じてる時間や距離と天体の時間や距離なんて
          ほぼ別の数値なんでしょうねぇ
          (まあできる限り近づけているでしょうが)

          #ゾウの時間とねずみの時間・・・どころじゃねぇなぁ
          親コメント
        • なるほどなるほど。
          ありがとうございます。
        • >複数のポイントからの角度の差を元に計算していくわけです。
          ちゃんと計算されているのですね。角度とか。
      • 距離は宇宙の膨張による、銀河の後退速度をはかります。望遠鏡で集めた光を分光計(単純にはプリズムです)にかけると、銀河からの光には輝線が見えます。これのずれを調べることで、後退速度は解ります。
        親コメント
      • 7億光年離れた場所で「今」起こったと考えても問題ないし、
        今から現場にすっとんでいくと、 どんなに急いでも14億年はたっているのだから、
        14億年前に起こったと考えても問題ない。
        • >7億光年離れた場所で「今」起こったと考えても問題ないし、
          >今から現場にすっとんでいくと、 どんなに急いでも14億年はたっているのだから、
          >14億年前に起こったと考えても問題ない。

          まあそんだけ離れてりゃ充分夢光年。

          #ラザニアがうまそうだったなぁ。
          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年02月20日 3時32分 (#499529)

    上記のサイト、あたかもすごい場面を可視光で捉えちゃったかのような図版が掲載されていますけど、これって絵ですよね。

    # とはいえ、いつもだまされたくなるので AC
  • by Anonymous Coward on 2004年02月20日 3時41分 (#499530)
    すごい!これそこまさに宇宙のインリンですな!
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin

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