アメリカでゴミ特許取り消しキャンペーン開始 47
ストーリー by Acanthopanax
あの特許とか、この特許とか 部門より
あの特許とか、この特許とか 部門より
タレコミ者情報が空白の誰か 曰く、" MYCOM PC WEBの記事によると、アメリカで、インターネットおよびソフトウェア業界の発展を阻害しそうな特許の取り消しを求めるキャンペーンが開始された。先行技術を調べて再審査を要求するという、至極当たり前のことをするだけなのだが、特許をめぐる腐りきった現状を打破するため、非常に期待が持てる動きと言える。"
電子フロンティア財団(EFF: Electronic Frontier Foundation)によるThe Patent Busting Projectというキャンペーン。オンラインショッピングカート特許やハイパーリンク特許などが例示されている。
容易にアクセスできる技術データペースをつくるべし (スコア:3, すばらしい洞察)
インターネットおよびソフトウェア業界では、このような簡単にアクセスできる技術情報のデータベースを構築することを怠ってきたのが問題なんでしょう。私見ですが、ソースコードを隠し、使用許諾ライセンスでリバースエンジニアリングを禁じないと、成り立たないようなビジネスモデルが悪なんだと思います。
ここでいう悪とは特許制度が目指す公共の利益を損なうという意味です。
データベース (スコア:2, 参考になる)
いわゆる「技報」を検索できるデータベースはありますよ。
特許庁の2階では、いわゆる電子図書館IPDL [jpo.go.jp]の
データベースでも技報は検索対象です。 他にも、NRI [patent.ne.jp]でも検索できます。
Re:データベース (スコア:1)
インターネットおよびソフトウェア業界では技報にあたるものを出してない。よって技報データベースにあたるものがなく、特許ゴロにつけこまれるって意見でした。
そんなの誰でも思いつく、と後付で抗議するのではなく、ある技術を製品に組み込んだ時点で、特許権を取るつもりがないならメモ程度いいからその技術を技報なりなんなりで公開してしまえば済む話です。
そもそも、製品開発する時点で当然特許調査をしているはずですよね。それさえ怠っているようならもう弁解の余地はないでしょう。
Re:データベース (スコア:1)
実は先日、業務で、ソフトウェアについての知財調査
(特許及び著作権)の依頼を受け、そちらに問い合わせましたが、
「公知例調査は完全ではない、と言われたばかりです。。。
Re:容易にアクセスできる技術データペースをつくるべ (スコア:1)
それがあると大変ありがたいのですが。
ご存知かと思いますが、先行技術の調査対象は結構幅広いです。
その特許が出願される前に日本国内又は外国において
・公然(知られ|実施をされ)ていた
・領布された刊行物に記載されていた
・電気通信回線を通じて公衆に利用可能になっていた
ことを証明できる資料を手当たり次第に漁るのです。
これらの資料を全てデータベース化するというのは
技術的には可能かもしれませんが、
経済的・政治的観点から見ると、かなーり難しいかと。
閾値は 0 で
一つの手段として (スコア:1)
役所は迅速がいいのか慎重がいいのか (スコア:3, 参考になる)
事実上無効になってしまうから迅速に通した方がいい…
という考え方があって、まあそれも一理あるしなあ。
一度、特許として認定したら役所のメンツにかけてひっくり
返したくないという心理もあったのかな。面倒臭いし。
Re:役所は迅速がいいのか慎重がいいのか (スコア:1, 参考になる)
Re:役所は迅速がいいのか慎重がいいのか (スコア:1)
その通りです。ほとんどの場合はそこからどう覆すかが
勝負。
が、その前に、まず審査請求しない
ノルマ特許が大半というのが現状かと…。
あ、もちろん開発ばりばりな部署の方々は
違うでしょうけど(哀。
閾値は 0 で
こたえは簡単 (スコア:1, すばらしい洞察)
# 日本の役人はこういうことに危機感がない人がほとんど、ということが一番の問題では?本当に危機感をもっていれば、すでにやってるもんね。
Re:こたえは簡単 (スコア:0)
とか意気込むと、
「政府に楯突くのかこのプロ市民ガアアアアアアッ」
などと非難される。役人以外からも。
もう手遅れなのかもしれない。
いろんな意味で。
Re:こたえは簡単 (スコア:0)
背景に極左暴力団体などがあるのに、それを隠して活動をしているからです。
>もう手遅れなのかもしれない。
>いろんな意味で。
日本の共産主義化に対してなら同意ですが。
Re:こたえは簡単 (スコア:0)
「『プロ市民』というレッテルが貼られ、非難される」ってのは
ちゃんと区別したほうが……
確かに手遅れかもしれない。
少なくとも、ある意味においては。
Re:こたえは簡単 (スコア:0)
>「プロ市民が非難される」ってのと
>「『プロ市民』というレッテルが貼られ、非難される」ってのは
>ちゃんと区別したほうが……
それには大いに同意します。
最近では、蓮池透氏をプロ市民呼ば
Re:こたえは簡単 (スコア:0)
この場合、用法として正しくありません。
彼は帰国騒動以前から、れっきとしたプロ市民ですよ。
>プロ市民だったら、三日で15万の署名集めてるっ
Re:役所は迅速がいいのか慎重がいいのか (スコア:0)
成立しても裁判しないと効力を発揮しないからそれでいいと
思いますけど。
仮に訴えられても、それから特許性について争えばよいと。
--
クロスの数合わせにしかならないダメ発明者なのでAC
特許の基本精神は (スコア:2, 参考になる)
つまり、第一義が「公開」であり、第二義として「権利の保護」があるわけ。今の特許論議は、企業の利益ばかり追求するからこれが本末転倒しているものばかり。まぁ、米国にしろ日本にしろ、同じ傾向だけどね。専門の法律家でさえ、ショウバイでこの本末転倒を積極的にやってるわけだし。
そして結果は企業は儲からないけど法律家が儲かる、という世の中。世の中全体として非生産部門にたくさんのお金が回っていく、というのは、「非効率」そのもの。
# 原点に戻って考えてみようや。
Re:特許の基本精神は (スコア:0)
それは日本で?それとも世界的に普遍なもの?
まず日本の特許法は (スコア:1, 参考になる)
第1条 この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。
---
つまり、「保護」「利用」は一対となって「発明を奨励」して、最終的な目的は「産業の発展」。と、なっています。
日本の特許法を作るとき、欧米のそれは当然参考とされたので、欧米にあってはさらに明確にこのことが書かれているはず。日本以外はこれから調べるけど。
Re:特許の基本精神は (スコア:0)
発明者の権利保護が目的というよりも、(期間限定ながら)独占的な利得を与え、
技術革新を奨励することが目的。で結果として社会全体の便益を増やす、と。
要は技術開発にインセンティブを与えてるわけだよね。
だから、
>つまり、第一義が「公開」であり、第二義として「権利の保護」があ
>るわけ。今の特許論議は、企業の利益ばかり追求するからこれが本末
>転倒しているものばかり。
というのは、ちょいずれてる。
企業が利益を後回しにすることを促す法律なら、だれも特
Re:特許の基本精神は (スコア:2, 興味深い)
>(実際にパクラれたくない技術を公開していない企業は多々ある。)
>あくまで企業が儲かるから技術革新のインセンティブになるわけで、
>企業が儲けを優先し、そのために特許制度を利用するのは当然、というか特許制度の狙い通り。
こちらがずれてるんじゃないかな。
発明した企業は、その発明を公開してもしなくても、
同発明を利用する事ができますよね。なので本来はどちらでも良い。
特許制度がある場合には、特許を取得後に発明を公開したとしても
公開しなかった場合に比べて、特に損害は生じない。
それに加えて、他の企業は特許の情報を得る事によって、無駄な再発明を
防ぐ事ができる。また他の企業はその発明を利用した新技術を開発する
ことができるようになる。
したがって、特許制度というのは、発明の公開を促し、それによって再発明や
技術の独占を防ぐ事によって産業の発達を促進するためにあるのだと思います。
特許制度は発明者に技術を独占させて、莫大な利益を得させるためにある訳ではないと
思います。企業が特許を取るのは、特許を取る事によって儲ける事ができるからではなくて、
自らの持つ特許をより広く公開した方が、実用化の可能性が広がり、産業の発達に
貢献できるからでしょう。
もちろん、発明を隠しておいた場合に、他企業が再発明してしまう可能性も
ゼロではないので、これを防ぐ効果もあると思いますが。
Re:特許の基本精神は (スコア:0)
>同発明を利用する事ができますよね。なので本来はどちらでも良い。
>特許制度がある場合には、特許を取得後に発明を公開したとしても
>公開しなかった場合に比べて、特に損害は生じない。
発明を利用する能力のない企業や個人は何処へ?
>企業が特許を取るのは、特許を取る事によって儲ける事
Re:特許の基本精神は (スコア:0)
単に「頭が悪かった」「商機を逃した」と解釈されるだけではなくて?
公開したからといって、特に損害は発生しないと思うけど。似たような技術がでてくれば、特許侵害で訴える権利を持つ分、公開したほうが有利になりこそすれ、利益が減る側になるとは思えない(例外はあるだろうけど)
>>企業が特許を取るのは、特許を取る事によって儲ける事ができるからではなくて、
>>自らの持つ特許をより広く公開した方が、実用化の可能性が広がり、産業の発達に
>>貢献できるからでしょう。
>何処の企業の話
Re:特許の基本精神は (スコア:0)
> 少なくとも多数派ではないと思いますが?
>
> どうも現実以外のところを見てる気がするね。
あのぉ~、もう少し「現実」をお勉強なさったほうが
よろしいように思います。
;; 世界人類が平和ボケでありますように。
Re:特許の基本精神は (スコア:0)
(1) 本当に技術を独占したい、もしくは儲けたい
(2) クロスライセンスのネタにする
相手が使いたいと思う強力な特許を持っている必要がある
(3) 訴訟のときのネタにする
すぐに訴えても益が少ないが、相手から訴えられたときに
「おまえもうちの特許をこれだけ侵害しているぞ」と
反論できるように準備しておく
(そして(2)につながる)
企業の事業部なんてところにいないと(2)とか(3)なんて実感が
わかないでしょうが。
少なくとも、↓は企業にほとんど当てはまりません。
> >企業が
Re:特許の基本精神は(フレームでスマソ) (スコア:0)
わかってますか?
特許をとることが
Re:特許の基本精神は(フレームでスマソ) (スコア:0)
特許を取らなければ、永遠に独占できると思っているのですか?
(ごく一部にそういうものもありますが、それは例外でしょう)
たとえば、青色ダイオード関連の技術について、日亜が特許を
出していなければ、日亜がこの技術をずっと独占できたとお思
いですか?
Re:特許の基本精神は(フレームでスマソ) (スコア:0)
何のために20年の期限がついているか、何のために特許をとった技術が公開されてしまうのか、特許法の第一条になんで産業の発展についての記述があるのか、よーく考えてくださいね。
Re:特許の基本精神は(フレームでスマソ) (スコア:0)
> 特許が企業の利益にしか奉仕しない、と考えることもまた例外なのですよ。
見方の問題です。
企業から見たら、特許は利益に直結するものです。まあ、ハード
メーカと媒体メーカみたいにお互いの製品が補完しあう関係に
ある場合はただで使わせるでしょうが、競合するハードのメーカ間
では「ただ」はまずないでしょう。
逆に、一般社会から見たら、特許は企業などの閉じた組織の中での
成果を外部に公開していることになりますから、知恵の共有と
言ってもいいものです。
私が入社したときに特許に関する教育を受けましたが、そこで
「特許をとること」と「特許を取らずに社内
Re:特許の基本精神は(フレームでスマソ) (スコア:0)
公開である以上は産業界への貢献に他ならない。が、その適応方法が悪いと日亜の話みたいに他社への利用促進により利益を得る代わりに、公表された情報をネ
Re:特許の基本精神は (スコア:0)
問題は、GUIのような概念上の発明の場合かな。概念の場合、
1)ある商品に概念が導入された場合、商品そのものが概念の説明となりうる。
2)他企業は、設備投資などの、模倣するための費用負担が少ない。
3)工業製品などと違い、違う生産手法で同様の所作をする物を作ることが出来ない。
よって、
1)実際の商品から得られる情報と
Re:特許の基本精神は (スコア:0)
再審査の料金 (スコア:1)
ゴミ特許取消は、米国特許制度では「再審査制度」という手続にて行いますが、これが結構イイ料金($2,520 [marushima.net])します。
そして、一旦は審査されて登録に至った特許を潰すのですから、下手な先行技術文献では駄目で、難易度の高い無効資料調査を行わなければなりません。
個人が気軽に出来るものではないことだけは確かです。
恐らく、企業が潰して欲しい特許を指定して、相応の金額を払い、活動するのでしょう。
事業形態がかなりシステマチックになってないと、破綻しそうな気もしなくもないです。
まっとうな対処 (スコア:0)
>先行技術を調べて再審査を要求するという、
>至極当たり前のことをするだけなのだが、
いいんじゃないでしょうか。
「我々はドッグイヤーの業界にいるのだ。特許調査なんてやってられるか。特許はインターネットの革新性にそぐわない」などなど、「我々は特別なんだ」論を言う人が多かったことを思えばたいしたものです。
はっきりいって、上のようなことを仰った人々は単に特許調査を面倒がってただけじゃないか、という印象を私は持っています。
Re:まっとうな対処 (スコア:3, 興味深い)
> 「我々は特別なんだ」論を言う人が多かったことを思えばたいしたものです。
他業界でも、製造業の現場なんて意外に特許を書きません。
上司も基本的に特許を評価しませんし、
むしろ特許という言葉に対し、露骨に嫌悪感をあらわにします。
で、そういう状況に至った背景は、
よくよく聞いてみると、結局は
> 単に特許調査を面倒がってただけ
なんですねぇ。多くの場合。
どの業界も一緒なんですかねぇ。
あ、あと「書いた後が面倒くさい」もありますが。
法務部門の執拗な追加資料要求とか。
---
現場の特許担当で苦労しているにもかかわらず ID
閾値は 0 で
Re:まっとうな対処 (スコア:1, 興味深い)
>他業界でも、製造業の現場なんて意外に特許を書きません。
>上司も基本的に特許を評価しませんし、
>むしろ特許という言葉に対し、露骨に嫌悪感をあらわにします。
開発部門だと特許は最優先ですよ。特許関係が完了してないと対外発表を控えたり、何をするにもまずは権利関係の調査、といったことは普通に起きます。
ただ内心「面倒くさいなー」と思ってるのは同じだと思いますが。:-)
多くの人が特許制度を「面倒」と感じるのはですね、特許制度が「技術」と「法律」を結びつけるような制度だからなんじゃないでしょうか。で「法律」が面倒なのはその多くが「私有財産」に関わるものだからだと私は思います。
「私有財産を認めた方が世の中はうまくいくようだ」という考え方には一定のコンセンサスが得られてると思うので、まあ「面倒」だと思いながらもなんとかやってくことになるのだと思います。
何が言いたいかというとですね、特許制度に疑義を挟む人(特に/.j界隈)は、とてもそこまで考えた上で発言してるわけじゃないな、と思えるわけです。
「ただ面倒くさい。やりたくない」
それでは「おまえは子供か!」と言われてお終いです。
Re:まっとうな対処 (スコア:1)
> とてもそこまで考えた上で発言してるわけじゃないな、
> と思えるわけです。
/.j 歴は大変短いので、
マトを得た発言ができるかどうか自信はありませんが、
オープンソース的文化と、
「発明の実施をする権利を専有」することを許す特許法との
ギャップって確かに大きいとは思います。
ただ一方で、パテントマフィアまがいの連中のやってることと
特許法の理念が乖離してるのも事実で、多くの /.j のひとたちが
いいたいのはそこではないかと。
特許法第一条(目的)
この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、
もって産業の発達に寄与することを目的とする。
#日本の特許法ですけど。
閾値は 0 で
Re:まっとうな対処 (スコア:2, 参考になる)
Re:まっとうな対処 (スコア:0)
#URL保存しとこ。
あう。 (スコア:1)
ただ深くこうべが下がる思いです。
閾値は 0 で
Re:まっとうな対処 (スコア:0)
> >先行技術を調べて再審査を要求するという、
> >至極当たり前のことをするだけなのだが、
>
> いいんじゃないでしょうか。
私自信はハード側の人間なので、他社の出願明細が公開されたり、
自分で特許を書くときに必ず公知例検索をします。
(会社から要求されているし)
なので、「至極当たり前」は私にとってであり、米電子フロンティア財団が
やろうとしていることを「こんな人海戦術みたいな低レベル
Re:まっとうな対処 (スコア:2, 参考になる)
#主要国以外の特許は、そもそもその国で使わなければいいだけなので通常はほとんど問題になりません。
#それと、審査官は基本的には既存特許ベースに先行技術を探すため、先願の少ないソフトウェア関連では見落としが多くなりがちです (事実として)。それに対しての補間の意味もあるでしょう。
面白そうな試みですが… (スコア:0)
財団のスポンサーと敵対する企業の特許を狙い打ちするとか、
自国企業を優先するために他国企業の特許を抹消するとか。
そもそも、ゴミ特許ってどういう規準で決めるんでしょう?
Re:面白そうな試みですが… (スコア:1)
こんなものを権利化するなよ…
と思うようなものを、バンバン通してしまう
世界でも低水準で有名な特許庁だそうで。
日本なら、新規性や進歩性がないので即日却下されそうなものが
すぐ通ります。
それどころか、明らかに先発明があるものに特許を与えてしまうらしいのです。
そういう意味で、他の国なら絶対通らなかっただろう特許って意味でゴミ特許と呼んでるのではないかと
みんな幸せになればいいのに
散歩師:漫画居士柴岡秀一
http://www.toheart.to/%7Emanga
Re:面白そうな試みですが… (スコア:0)
取消し前には先行技術の資料が必ず提示されますし、取り消し依頼側
からすると先行技術の資料提示が必須です。
> そもそも、ゴミ特許ってどういう規準で決めるんでしょう?
既に別の書き込みがありますが、「公開された」先行技術の有無です。
ただ、ソフトウ
Re:面白そうな試みですが… (スコア:0)
A社に対しては10適用,B社に対しては5適用,C社に対しては無適用という使い方は可能でしょう。
ですから、政治的にも使うことは可能と思えますが。