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11491 story

WWWの発案者Tim Berners-Leeがブログを開始 30

ストーリー by yoosee
16年後に到達したWWWの姿 部門より

hylom曰く、"WWWの発案者であり、またWebブラウザを世界で初めて開発したことでも知られる Tim Berners-Lee timbl's blog と言うタイトルでブログを始めた。 ブログの1回目のエントリ「So, I have a blog」で、氏は以下のように書いている。

WWWの開発目的は情報を共有するスペースを作ることであったが、さらに、誰もが自由に情報を発信できるスペースにするべきであることは明らかだった。そのために最初のブラウザは実際にはブラウザ兼エディタであり、誰もが自由にページを編集でき、さらに権限さえあればそれを(元の文章に上書きして)アップロードすることもできた。

しかし、奇妙なことにWebは「出版メディア」として発達してしまった。人々は難解なタグを使用したHTMLソースをオフラインで編集し、『What You See Is What You Get』(つまり、グラフィカルな)エディタは必要としていなかった。WWWはすぐにとても面白いモノとなったが、共同設計や共同執筆のスペースにはなっていなかった……
とのことで、「誰もが簡単に情報発信できる」BlogやWikiというものを使ってみよう、という動機でを始めたそうだ。なお、現在までにこのブログには455個のコメントがつき、注目の高さが伺える。"

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  • by tetsuya (11853) on 2005年12月22日 20時15分 (#853930) 日記
    Kanzaki Webの人気コンテンツウェブ ブラウザ小史 [kanzaki.com]でも、
    世界初のウェブブラウザWorldWideWebは、当時注目されていたスティーブ・ジョブズのコンピュータNeXT上で作成された。リンクを辿ったブラウジングだけでなく、HTML文書の編集、リンクの埋め込みも簡単に行える点が特徴で、バーナーズ=リーはその後登場するブラウザが編集機能を持たないことをしばしば残念がっていた。
    とあるように、一貫して誰でも発信者になれるという考え方に重きを置いた方なのでしょう。さすがですね。
    • 最近知ったんですが、HTTP [w3.org]のメソッドって、GETとかPOST以外に、PUT(ページの書き換え)とかDELETEとかあるんですね。WebDAV拡張とかじゃなくて、元々。

      意外だったんですが、元々の開発動機を考えれば自然なものだったんですね。
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    • by tomix (16010) on 2005年12月23日 15時55分 (#854316)
      思った以上に、ハイパーテキストを
      共同編集するって考え方って難しかったんですよね。

      思うに、ウエブが出てきて、リンクを書籍編集者に
      説明したら、文章の途中でほかの文章にいったら、
      どうやって最後まで読むんだ。といわれた時代。

      サイトを作るっていうと、まずはサイトの構成図を
      階層的に作るって発想をする時代(まだ一般的)

      ブログとトラックバックの発明によって、
      著者単位のコンテクストではあるけど、
      階層的ではない、時系列にフラットなノードが、
      トラックバックによって緩やかにつながり、
      まぁまぁウエブになってきた時代。(ごく最近)

      ウイキによって、サイト単位ではあるんだけど、
      ひとつのノードを共同編集していく試みが
      試されている時代(今)

      ブログがブームなのに、
      ウイキがまだマイナーってところに
      ひとつのヒントがあるような...

      SNS的な方法やネットオークションの評価システム、
      ./のモデレートのような、批評信用システムと
      あわせて考えた、ハイパーテキスト論を考えてみる
      必要があるのかなぁと思う。

      #Xanadu実現まであとどのくらいの時間がかかるんだろう。
      親コメント
      • >Xanadu実現まであとどのくらいの時間がかかるんだろう。

        Wikipediaでかなりの部分実現されていませんか?

        古今東西の文献が読めるってところは、青空文庫や
        グーテンベルグにで実現されつつあったり。

        まだ足りないんだろうけど、思った以上に、足りない部分の
        方が少なくなってるんじゃないかと思ったりします。
        親コメント
      • > ウイキによって、サイト単位ではあるんだけど、
        > ひとつのノードを共同編集していく試みが
        > 試されている時代(今)

        wikiって、自由にリンクできることが面白いと思ってます。
        「階層的なページ構造」ではなく、
        「フラットなページ群が相互にリンクしていく構造」なんですよね。

        それを有効に使ってるサイトはあまり多くないですし、
        サイト内のリンクがすごく容易なのに比べ、
        サイトを越えた interwiki が面倒というかその点でblogに負けてる感じですが、
        Wikipedia の中をさまよってると「web」って感じます。

        そのあたりのリンクを全自動にした はてな の方が面白いんですが、
        字面だけで張った間違えたリンクも多いのでちょっとイマイチ
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        • by tomix (16010) on 2005年12月23日 22時58分 (#854479)
          そうそう。

          ハイパーテキストってノードはどれも同格で、
          それがフラットに相互リンクしていくっていうのが
          面白さなので、そこを考えると、interwikiとtrackbackを
          比較すると、trackbackに軍配があがる。

          ただ、相手に対するリンクのシステムが、
          名前空間をつかってリンクするって発想は、
          wikiのほうが理想的。
          日本人的にはもちろん2バイトで。

          一般的に編集と閲覧の画面がまったく違うblogに対して、
          ノード単位でモードを切り替えられるwikiのほうが、
          多分、最初考えられていたWWWに近いのかなぁと思う。
          それがモードレスになるとさらに理想

          別に階層的サイトがいけないわけじゃないんだけど、
          階層から発想するんじゃなくって、フラットとフラット
          がつながっていくことによって、ツリーが自律的につながるような
          (またツリー的にアクセス可能なような)ほうが、
          よりウエブ的じゃないかと

          wikiはまだそこの視点にいけてないサイトが多いとおもうな。
          機能の面でも、編集の仕方も
          親コメント
    • by zizi (16322) on 2005年12月22日 20時43分 (#853947)
      引用内の「スティーブ・ジョブズ」という一言で、
      一瞬「発信者」が「信者」に見えてしまった。

      …マカーなのでID。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2005年12月22日 21時01分 (#853958)
      w3c製のAmayaも、Editor/Browserだしね。

      # Browserに慣れた身には、えらい使い辛いよ
      親コメント
  • by hpn_smile (11442) on 2005年12月22日 21時30分 (#853979) 日記
    >さらに権限さえあればそれを(元の文章に上書きして)
    >アップロードすることもできた。
    最初のブラウザはアップロード機能もあったんですか?!

    昔のNetscapeは、編集機能はあっても、アップロード機能は
    ありませんでしたよね?(mosaicはどうだったんでしょう?)
    ホームページを作り始めた頃、ページはそれなりに作れても、
    「ftpで(ftpソフトで)アップロードする」って作業が、
    意外と敷居が高くって・・・。

    もしも最初のブラウザが、ローカルのファイルを扱うのと
    同じ位の気軽さでファイルを編集&アップロードできた
    としたら、・・・それって、今のblog編集ソフトと同じ位の
    簡単さだったんじゃないの?と思ってしまいました。
    なんか、もったいない!!
    それが普及してたら、今のblogブーム(と似た物)が
    もっともっと前に起こっていたかもしれません。

    #まあ、仮定の話をしていても、意味無いかもしれませんが。
    #つい最近、ectoを購入したのでIDで。
    • HTMLも単純なものだったので、(今の広告メディアとしての)表現能力がどうだったかは、別として。
      Winサーバ上でHTTPを実装したとき(ベタベタのWinSock)、PUTやDELETEも実装したけど、結局「誰が書き込みできるのか」と「外部公開した場合に、そのセキュリティはどうするのか」という両立が難しかったので、PUT,DELETEは、オプションにした記憶があります。

      当然、技術的に実現は可能だったんですが、利用者が理解して設定してもらえる(もしくは使い分けてもらえる)自信がなかったのが、原因でした(パッケージだったので)。

      199x年くらいの昔話です。

      その後、IISがリリースされて、プロダクト自身が消滅しましたが・・・

      ワークグループの情報共有という意味では、あの時代のNotesよりは使いやすかったかと・・・

      今なら、もうちょっと違った方法もあることに気がつきますが青かったな~
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2005年12月22日 21時50分 (#853995)
      NeXTSTEP に付属の Edit.app って、素で他のファイルへのリンク張ったりできたんだよね。まぁ、Edit.app というよりも、RTF と Text クラスが持ってる機能だったんだけど。

      大阪大学の情報処理教育センターでは、そのリンク機能を使った落書き帳ってのがあって、みんなで書き込んで遊んでたよ。

      blog っていうか wiki みたいな感じだったかも。

      # かなり人間が特定されるので AC で
      親コメント
    • 今だとIE6でftp://~としてアクセスすると、まんまフォルダっぽく表示されて、ドラッグ&ドロップでダウンロードもアップロードもできますね。
      確かに分かりやすいんだけど、なんか違和感が。(^^;)
      --
      # SlashDot Light [takeash.net] やってます。
      親コメント
    • >mosaicはどうだったんでしょう?

      そもそも編集機能がありませんでした
    • というか編集端末がそのままホストでアップロード自体不要だったのでしょう。
    • Mac 用の mi [mimikaki.net] というエディタでは、FTP サーバ上のファイルを直接編集できたりします。

      # もちろんブラウザとしての機能はありませんが ;)

    • CommunicatorのComposerの話ならPublish(出版)という機能があって、もろFTPでしたが・・・
    • >それが普及してたら、今のblogブーム(と似た物)が
      >もっともっと前に起こっていたかもしれません。

      手軽な更新ツールとしてblogが登場したことではなく、単純にネット人口が増えたことが
      blogブームの火付けだと思うので、スタート地点はそんなに変わらないのではないでしょうか。
  • 455個 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2005年12月22日 20時18分 (#853932)
    8割くらいは記念カキコかと思ったけど、そうでもないね。3割くらい?
  • 電子立国 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2005年12月23日 11時47分 (#854244)
    この人のことをはじめて知ったのは例のNHKの番組だったのですが、
    当時はインターネットとかいう核戦争にも耐えるネットワークが存在している事は知っていたけど
    これほど普及するとは考えてもいなかった。草の根BBSで遊んでた頃。
    あれから10数年、世間は目覚しく変化したけどこれといって進歩していない自分を思うと少し悲しい。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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