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12029 story

レーザー照射により体内で爆発するナノ爆弾発明 86

ストーリー by mhatta
リアルレミングス 部門より

あべし・ひでぶ曰く、"昨年10月から誰もタレコまなかったのが不思議だが、米デラウェア大学で、レーザー照射によって爆発するカーボンナノチューブ爆弾が発明された。サイズなど詳細は不明だが、細胞内に入る大きさらしく、癌細胞に食べさせた後体外からレーザー照射して爆発させ、癌組織を破壊する等の応用が考えられているらしい。

爆発力は強く、手の上でレーザーを当てるとパチパチと痛みを感ずるそうだ(ナノサイズなのに!)

発明者曰く「既存のどのカーボンナノチューブよりも安全。なぜならレーザー照射で完全に壊れてくれるから」と言うが、恐ろしい応用がありそうでコワイ。例えば脳で爆発したら脳溢血で死亡だろう。

もし未来に「アニマトリクス」のような機械対人間の闘いになったら、機械はこのナノ爆弾を環境に大量に撒くのではないか?呼吸、食物等を通じて必ず人間体内に入る。機械たちがレーザーを当てるだけで人間は次々自爆してゆく…。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Sakura Avalon (12557) on 2006年03月10日 22時39分 (#898730)
    一通り読んで思い浮かんだのは深夜の通販番組で流れてたりする「レーザー脱毛器 [rakuten.ne.jp]」での風船爆発でした…。

    #しかし他の方のコメントにあったようにお腹の中にどうやって「直接」レーザーをあてるかという点も疑問なのですが、私としては腹黒い人はお腹が大爆発しちゃうのじゃないかと思ってしまい怖くて眠れません(笑)
  • by tmiura (6268) on 2006年03月11日 16時36分 (#899111) 日記

    ナノチューブに光でエネルギーを与えるとき、対象が1本のナノチューブなら与えられたエネルギーはすぐに空気中に熱として逃げるのだが、ナノチューブが束になっていると熱が逃げにくいので壊れる、とありますね。

    これって、構造材料としてのナノチューブの脆弱性を示唆してるんじゃないでしょうか。

    もともと、平面状になるべきベンゼン環の連鎖を丸めてるんですから歪みを抱えているんだろうな、とは素人なりに思っていたのですが、レーザー当てるとはじけるわけじゃないですか。

    つまり、CNTを紡いでテザーを作ったら、そのままなら頑丈なんだけどレーザー当てられるとブチっと切れる、みたいな。

  • 即座に連想 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by sillywalk (15002) on 2006年03月10日 18時46分 (#898570) ホームページ 日記
    ザンボット3の人間爆弾、ミラーマンの心臓爆弾…
    --
    And now for something completely different...
  • PDTですか (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2006年03月10日 19時07分 (#898581)
    SWCNTは危険で、肺に対する毒性はアスベストとかわらんとよく聞くんですけどね。大丈夫でしょうか
    • Re:PDTですか (スコア:3, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2006年03月10日 20時08分 (#898619)
      アスベストのレベル、ってことは
      数十年の猶予が手に入るんですよね。
      がん細胞を壊滅させられるなら、安いリスク・・・かな。

      その間に機械の体を。
      親コメント
    • Re:PDTですか (スコア:3, 参考になる)

      by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2006年03月11日 0時42分 (#898825) 日記
      最近のCarbon(例のごとくElsevier)が炭素ナノ材料系の病理特性に
      関する特集号だった.
      現在のところ,心配されていたほどナノチューブのアスベスト様の
      毒性は無い模様.
      無論,更なる研究が推奨されてはいたが.
      #詳細は2005-6年のCarbonの該当号を参照のこと.
      親コメント
    • Re:PDTですか (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2006年03月10日 20時16分 (#898624)
      元ACです。
      Web of Scienceで引いたところ、やはりSWCNTのようですね。

      ・Lu SX, Panchapakesan B "Hybrid platinum/single-wall carbon nanotube nanowire actuators: metallic artificial muscles" NANOTECHNOLOGY 17, 888-894, 2006

      ・Panchapakesan B, Cesarone G, Teker K, et al. "Single wall carbon nanotubes with adsorbed monoclonal antibodies detect breast cancer cells." CLINICAL CANCER RESEARCH 11, 9064S, 2005
      親コメント
    • by Radiant (29132) on 2006年03月10日 22時04分 (#898698) 日記
      癌治療に使うとしたら、呼吸で体内に取り入れるのではなく
      内視鏡等を使うのではないでしょうか?
      そうしないと狙ったところに送り込めないですし
      #そうじゃないと怖い…
      #もしやカーボンナノチューブ人間に生まれ変われるのかな?
      親コメント
      • Re:PDTですか (スコア:2, 参考になる)

        by kapaer (9728) on 2006年03月11日 0時07分 (#898790)
        アスベストによる中皮種は、一度粉塵が血液に取り込まれて、それが蓄積する場所で発症するはずです。
        ここ [kanagawa.jp]にもあるように、中皮種は肺でだけ発症するものではありません。
        #肺は肺でも、直接呼吸に触れない胸膜ですし。
        #肺がんとか石綿肺は直接肺に蓄積するのが原因らしい。こっちはかなりの量が蓄積しないと発症しないらしいが。

        なので、血液中にナノチューブが混ざってしまったらアウトな気がします。

        #ぐぐったら、「水道水にもアスベストが混じっています。ぜひとも弊社の浄水器を!」
        #みたいなページが出てきた。
        #そのうちこれも問題になるのかな・・・。
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        • Re:PDTですか (スコア:2, 興味深い)

          by nekomimi (13206) on 2006年03月11日 11時38分 (#898993)
          アスベストの経口摂取に伴う毒性はきわめて小さく、
          水道水中のアスベストは健康リスクにならないことから
          WHOは基準を作成しないことにしていました。

          浄水器メーカーは売るためにはなんでもすると思います。
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  • by burggarten (28313) on 2006年03月10日 19時33分 (#898593) ホームページ 日記
    どうやって選択的にガン細胞のみに導入することが出来るか、に興味があります・・・。
    • by Anonymous Coward on 2006年03月10日 22時29分 (#898723)
      CNTが細胞膜をすんなり通り抜けるとは思えません。Quantum Dotですら細胞への導入には大変なテクニックが必要で結局モノになりませんでしたしね.こんなものがガン治療に使えると宣言するとは、投資家をだましてお金を集めようというサギしにちかいベンチャー企業家ですね。肺がんなどには光化学反応を利用した治療が行われているのは確かですが、あれは分子量がもっと小さいと思います.レーザー光を吸収するとなるとそれなりの大きさがあるのでは。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年03月11日 0時38分 (#898821)
        通り抜けるというか刺さったりする。
        ともかく今回の例は爆発なんで入り込む必要は無し。
        癌細胞なんぞは特定のレセプターを非常に多く持つことからそれら
        抗原となるものをCNT上に化学修飾で付ければ癌細胞に集中的に
        CNTが集まることは去年あたりに実証済み。
        #確かCNTを葉酸で修飾して集めていたはず。
        親コメント
    • おそらく、癌の周囲の血管までカテーテルで運ぶのではないかと。
      ナノチューブとはいえ、ウィルスよりは明らかに大きいでしょうから、
      ベクターによる導入は出来ないでしょうし。
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  • 怪しい (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2006年03月11日 0時21分 (#898801)
    タイムスタンプが3:38 p.m., Oct. 13, 2005ですね。
    それだけインパクトある研究ならNature Medicineに掲載されててもおかしくない気がします。
    正直言って、信頼できるようなシロモノとは思えません。
    • http://srad.jp/comments.pl?sid=305757&cid=898827 [srad.jp]でも書きましたが、この発見だけで癌治療などに活用するのはリスクが高過ぎるような感じが非常にします。

      医療目的に使うには別の要素と組み合わせて安全性を確保しないととてもじゃないけど危なくて使えないから、実用化のメドが立つまでに相当時間がかかるというか、それとも見通しが見えてきたのか…どうも、危なっかしい応用のような気がします。
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  • 一瞬 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2006年03月10日 18時53分 (#898574)
    兵器かとおもいました。

    癌細胞は物理破壊より遺伝子解析のほうが有効なきがします。
    • Re:一瞬 (スコア:2, 興味深い)

      by El-ahrairah (21981) on 2006年03月10日 19時44分 (#898600) 日記
      いいや、生物学的アプローチのほうが難しいですよ。
      生き物が相手だと一筋縄にはいきません。
      実験室の中で劇的な確認されても、なかなかこれでがん撲滅!とはいかないのは、生体という複雑な総合体が示す反応が一様ではないからです。
      --
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      • Re:一瞬 (スコア:2, すばらしい洞察)

        by genjuro (15076) on 2006年03月10日 20時08分 (#898618)
        細胞の増殖はアクセルとブレーキで例えられますね。
        増殖させる遺伝子、増殖を抑制する遺伝子の両方が壊れたときに初めて癌化する、と。

        #爆発させることで周辺の正常な細胞が痛んで癌化しちゃうとかないのかな?
        #ちなみに、人間の死因のトップは癌(悪性新生物) [mhlw.go.jp]だったりするので、
        #実用化できるとがっぽり儲かりそうですね・・・
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        • Re:一瞬 (スコア:4, 興味深い)

          by El-ahrairah (21981) on 2006年03月10日 20時22分 (#898630) 日記

          #爆発させることで周辺の正常な細胞が痛んで癌化しちゃうとかないのかな?

          一瞬で細胞死に至らしめればだいじょうぶでしょう。
          よく放射線でがんを"焼く"とか言いますが、あれは文字どおり焼き殺しているわけではなく、がん細胞の遺伝子を放射線でもって分断することにより分裂能力を失わせているのです。(見てきたように書いていますが、そう考えられている、というのが現状です。)
          だから、照射後治療効果(腫瘍の縮小)が見られるまでには一定の時間を要します。
          がん細胞を物理的(化学的?)に焼くほどの強度の放射線を照射したら周囲の正常組織も回復不能なダメージを受けるでしょう。
          --
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    • by yatobi (7117) on 2006年03月11日 12時56分 (#899044) 日記
      ナノ爆弾っていうより、マイクロカプセル [chemitech.co.jp]の部品なんじゃないっすかね。

      患部でドンパッチ [infoseek.co.jp]…
      いやさ、あのサディスティックな飴を騙されて舐めた時、一体何が起きたのかと。
      --
      # 爆言のち漏電中… :D
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  • by Anonymous Coward on 2006年03月10日 19時25分 (#898589)
    爆心部の周辺の癌細胞が辺りに散らばり
    転移を誘発するだけな気がするのは私だけ?
    • 威力が高いということは、周囲の癌細胞を巻き込んで破壊するのですかね?

      素人的にはミクロサイズの精密爆破よりレーザーで焼き切った方が簡単にできる気がします。

      # 一部のギルス [atlus.co.jp]には有効そうだ
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      • カーボンナノチューブならレーザー照射機器がアクセスできないようなところにも入り込めるというのが期待されるゆえんではないでしょうか。
        --
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        • > レーザー照射機器がアクセスできないような
          どのみち引火するのにレーザーを使うんじゃないんですか?

          # 原文を翻訳サイトにかけてもレーザーの単語が浮かばなかったけどID
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          • 私も英語が下手なので斜め読み状態ですが、光と熱の極端な差で炭素原子のナノ粒子が爆発現象を起こす事を利用しているようですね。

            体内(水中)で爆発させるためには触媒的な要素(「塩=sALT」と表現されている)が必要で、条件が揃った所で急速に加熱することによって「クラスター爆弾のように」爆発するらしいです。

            (爆発範囲に)選択性を持たせられるという記述があり、それを根拠に癌細胞だけを粉砕する事が出来るという理屈のようですが、どういうプロセスで癌細胞に送り込んで粉砕した上で他の正常な細胞を傷付けずに済むのかどうも想像が付かないです。
            特に「クラスター爆弾のように」と言う記述が気になりますね…一定範囲の細胞を無差別に粉砕出来ると読めるのですが。
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          • ># 原文を翻訳サイトにかけてもレーザーの単語が浮かばなかった

            http://www.udel.edu/PR/UDaily/2005/mar/nanobomb101305.html
            の左下の写真(レーザーを当ててナノ爆弾を爆発させているところ)の解説に出て来ます。

            >> レーザー照射機器がアクセスできないような
            >どのみち引火するのにレーザーを使うんじゃないんですか?

            レーザー1本を人体に普通に照射すると、皮膚が焼けるわりに奥の癌に大して影響ない。
            でもナノ爆弾が癌細胞に入っていれば、癌が爆発して治療完了、という仕組みでしょう。
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  • 素朴な疑問 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年03月10日 19時34分 (#898594)
    体内に入ったカーボンナノチューブに、どうやって光を当てるのでしょう?
    英語は不自由なもので教えてたも…
    • Re:素朴な疑問 (スコア:2, 参考になる)

      by SteppingWind (2654) on 2006年03月11日 13時10分 (#899053)

      今回の方法とは別なのですが, 一般的にビームを使ったガン治療というとその点が問題で, 標的以外に経路部分にも多かれ少なかれ損傷を与えてしまうという難点があります.

      例外は中間子線を使う方法で, 中間子はほとんど人体を構成する素粒子にぶつからずに透過し, 標的のガン細胞近辺で寿命がつきて崩壊することで, 一種の核爆発でガン細胞を殺します. この方法は一時期かなり注目されたのですが, 装置が大がかりになるためなのか, 最近は重イオン線なんかの方に力が入れられているみたいです.

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    • 近赤だと、数センチぐらいは浸透したりします。
      例えば手術と併用して取り残しの癌細胞を破壊するとか、使用法はいくらでも。
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  • by onnoji (27294) on 2006年03月11日 2時46分 (#898895)
    ゴキブリやネズミ等の餌に配合。
    通過しそうな所に配置。
    隠れそうな部分、通過しそうな部分にレーザー装置を設置。

    #真夜中にバチバチ…
  • 癌治療以外に使う (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年03月11日 7時49分 (#898934)
    むしろ、爆発まで行かなくていいから発熱するくらいでとどめておいてもらって、
    普通なら除去できないような場所に入り込んでしまう寄生虫を焼き殺すというような
    使い方のほうがよくない?有鈎条虫が脳まで入っちゃったような時に駆除するのに
    使うの。

    あー駆除しても駆除かすを取り除かないと駄目かなあ。
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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