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15382 story

IPv6の最高転送速度記録更新 33

ストーリー by Acanthopanax
韋駄天 部門より

cvmonto 曰く

東京大学等を中心としたチームが、10Gbitネットワークを使用したIPv6のインターネット最高速度を更新したことを発表した(@IT記事)。この10Gbitネットワークは、東京からシカゴ・アムステルダム・ニューヨークを経て、シカゴ・シアトルから東京に戻るもので、始点と終点にあたる東京側に設置したPC間で速度を計る。昨年12/31に実施した実験において、9.08Gbps、272,400Tb-m/sの距離バンド幅積を達成したとのことだ。

東京大学はでは、パケットロスを極小化するレイヤ間協調最適化技術[PDF資料]を武器に記録を更新してきたとのことだが、31日の実験では、zerocopy TCPをソフトウェアで実装して、記録更新したとのこと。確かにzerocopyは有効だろうな。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • なぜこうゆう研究が必要なのかというと、インターネット通信で用いられて いる TCP/IPは、遠距離との大容量通信に向いていないと言われているからだ。 なぜなら、簡単に言うとTCP/IPでは受信側からの受信確認(アクノレッジ) を待ってから次のデータを送信する仕組みなので、地球の裏側のように 100ms以上の遅延があると単一のTCP/IP通信では 10Gbpsでの通信は不可能とされてきた。(1Gも多分無理なのでは?)

    そこで、複数のTCP/IPセッションに分割して送ったり、 TCP/IP以外の代替プロトコルが提案されてきたわけだが、 現在あるTCP/IPに改良を加えるだけで、遠距離大容量通信を 1つのTCPセッションで達成できた点に、これら一連の研究の意義があるというわ けです。 OS側のTCP/IPプロトコルスタックが対応すれば、アプリケーション側の 変更は不要だからね。

    この点は、Tb-m/sというような、通信速度(Tb/s)に距離(m)をかけた単位を 用いて、記録を競い合っていることからも伺える。 (より遠くに、より高速で送れた者が勝ちってことみたい)

    というわけで、専用線使っているからだろとか、 ルーティングテーブルが小さいからだろ、とかの議論はお門違い。 タレコミ文の 発表資料 [wide.ad.jp]を読んでから議論しましょう。(^^)

    P.S.関係者じゃないけれど、ネットワークで飯を食っている技術者としてID で。

    • >というわけで、専用線使っているからだろとか、ルーティングテーブルが小さいからだろ、とかの議論はお門違い。タレコミ文の 発表資料を読んでから議論しましょう。(^^)

      読んだけど、どのくらいの品質(誤り率)の回線使ったのかとか、スロースタートが通信開始から何秒で最高速度に達したのか、とかネットワークを多少は知ってる奴が知りたそうな情報は見つかりませんでした。

      ちなみに訊いてみよう。伝送線路の伝播速度(光ファイバの速度のこと)による遅延と、スイッチのストアアンドフォワードによる遅延のTCP通信速度に与える影響の違いは何?

      それがちゃんと説明できる人にしかこの実験の意義は理解できないよね?
      親コメント
      • > 読んだけど、どのくらいの品質(誤り率)の回線使ったのかとか、スロースタートが通信開始から何秒で
        > 最高速度に達したのか、とかネットワークを多少は知ってる奴が知りたそうな情報は見つかりませんでした。

        最高速度に達したのは90秒後ぐらいじゃないのかな。下記の資料の
        「Appendix A. Output of iperf (Receiver)」の部分。
        2006年12月31日の記録 [u-tokyo.ac.jp]

        > ちなみに訊いてみよう。伝送線路の伝播速度(光ファイバの速度のこと)による遅延と、スイッチの
        > ストアアンドフォワードによる遅延のTCP通信速度に与える影響の違いは何?

        うーん。違いがあるの? ジッターを指しているのかなぁ....
        エンドエンド間で見たら遅延の原因の区別は付かないと思うので。

        ところで、ウィンドウサイズ 600MBで遅延が500msとありますから、
        600MB x 8 / 500mS = 9G bit/sec
        が、論理速度と思います。

        今まで、最高速度に近付けるのに、どういう点が難しかったのでしょう。
        是非知りたいですね。
        親コメント
        • >ウィンドウサイズ 600MB
          なんじゃそりゃ。噴いた。高速回線ではP2Pのbittorrent
          みたいな細切れダウンロードが現実的なんだろうな。
        • WindowSize 600MB でCPU周辺がボトルネック?
          RDMA で転送、TCPオフロードエンジンへのレイテンシ減らすなど。
          このあたりですかね。

          TCPシングルセッションで結果が出た。
          TCPマルチセッションよりこれら手段が実現的では?
          というところが目からウロコです。

  • by Anonymous Coward on 2007年05月10日 14時30分 (#1155197)
    ネットワーク事業者
    「ほーら、10Gbpsの回線でもちゃんとスループット出ますよね。
    だから国際高速通信網の整備は必要なんですよ。」

    ネットワーク機器ベンダー
    「10G対応の高価なネットワーク機器が売れてウマー」

    学術機関
    「ほーら、10Gbpsの回線でもちゃんとスループット出ますよね。
    だからもっと高速なネットワークを配備しろ→国」

    というわけで、産学協同でがんぱっているようです。
  • by bero (5057) on 2007年05月10日 20時08分 (#1155361) 日記
    「zerocopy TCPをソフトウェアで実装」って要するにfread/writeじゃなくてmmap/sendfileを使うってことですか?

    mmapはともかくsendfileは

    ルール7
    データは、ユーザ空間上のバッファ間で行われ、バッファごとにデータの内容が異なることが必要である。サムチェックなどの方法でデータが正しく伝達されたことを確認することが必要である。


    に反してる気がする
    ただこのルールは現実的じゃないと思った部分なので、反してるほうが現実的テストだと思うが。
    • Re:zerocopy TCP (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年05月11日 1時27分 (#1155484)

      zerocopy TCP でありきたりな system call を使っているのかは不明ですが、
      userland から kernelへ、そして driver の DMA へ至るところまで
      一度もmemory から memory へのコピーを
      行っていないということなのではないでしょうか。

      最終的に2つのマシンの userland 間でデータが受け渡しできれば良いという
      ルールなので、これはこれで問題無いかと。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年05月10日 8時45分 (#1155019)
    @IT記事より
    > 平木氏によるとこれまでの記録では容量4.7GbyteのDVD1枚を転送するのに約5秒かかっていたが、今回の記録では約4秒で転送できるという。

    では次はHD-DVDを解読しながら [srad.jp]ストリーミングで。
  • by Anonymous Coward on 2007年05月10日 9時17分 (#1155038)
    数万のルーティングテーブルがある環境で10Gbps出たらそれは
    もう神様ものなんだがな。資料からはわからないが、どうせ
    static routingなんでしょうね。それなら実験環境は実際の
    インターネット環境からかけ離れて過ぎている。static
    routingで10Gbps出ても意味なし。
    • by Anonymous Coward on 2007年05月10日 11時29分 (#1155118)
      2万キロ先に10Gbpsほどの速度でデータが送れること自体が
      重要な意味を持ちます。
      staticだから意味がないとか、そういう「貧相な洞察」は
      意味がありません。

      東京から沖縄まで200GBのデータをTCP/IPで転送する場合、
      帯域10Gbpsのstaticな回線を使って送信すると、RTTによる
      遅延によって約30時間ほどかかります。(100Mbpsでも1Gbpsでも同じ)
      それよりは、その200GBのHDDやLTOテープを持って、羽田に行き、
      沖縄行の飛行機に乗って持って行ったほうが圧倒的に速い。

      10Gbpsの回線で遠隔地への転送において、10Gbpsの速度が本当に
      出せるのがすごいんですよ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年05月10日 11時02分 (#1155105)
      これはルータの性能に挑戦したのではなく、高遅延環境下のTCP性能限界に挑戦したものです。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年05月10日 10時01分 (#1155061)
      まあ、実用に至る1つの通過点だと考えれば、
      この手の実験は意味において将来性を指し示す重要な実験であるとも言えなくもない

      つまり、結果的に将来のGbpsインターネットへの布石と考えれば良いのではないかな?
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年05月10日 10時16分 (#1155070)
      このコメントにすばらしい洞察が付くというのが信じられない。

      もしも実環境で10Gbpsも出てたら、クローズドでは100G~1Tオーダーの状態でしょう。
      親コメント
    • この手の実験だと、Tracerouteのログも一緒に出して欲しいもんだな。
      まぁ、ほとんどが専用線内を通ってるだけなんだろうけど。
      --

      /* Kachou Utumi
      I'm Not Rich... */
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年05月10日 11時16分 (#1155112)
      ルーティングテーブルの参照や決定で影響するのはレスポンスタイムであって、バンド幅には影響ないのでは?
      親コメント
      • それ以前に、いまどきのまともなコアルータやL3SWで、ルートの数によって遅延が変わるなんて、チャチなもんはありません。
        routing protocolから、RIB(routing information base)を抽出して、FIB(forwarding information base)に
        落とすところまでは、経路数依存ですが、FIBができれば、後はTCAM検索なので、
        エントリ数に係わらず固定時間でlookupできます。
    • From Tokyo to Tokyo (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年05月10日 12時34分 (#1155147)
      誰だ!こんなところにルータかませて直結した奴は!?
      親コメント
    • クローズドサーキットで300km/h出ても意味無し。
  • by Anonymous Coward on 2007年05月10日 10時29分 (#1155077)
    これ [srad.jp]じゃないんだ
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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