北極海の氷面積、観測史上最小に 50
ストーリー by mhatta
なんとかシロクマ 部門より
なんとかシロクマ 部門より
naocha 曰く、
SankeiWebの記事によれば、海洋研究開発機構と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同チームは、北極海の氷の面積が、1978年の観測開始以来過去最小になっていると発表した(プレスリリース)。氷は9月中旬まで減少が続く見通しで、国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が予測した2040〜50年のレベルに早くも達する可能性が高いという。
北極海の氷は春から夏にかけて減少し、秋以降は増えるパターンを示す。今年は6月まで例年と同じ傾向だったが、7月からは例年を上回るペースで減少。史上最速のペースで融氷が進行していることがわかった。氷の面積が減ったことで太陽光を反射しにくくなり、水温はさらに上昇する。また、シベリア沖に停滞する低気圧からの風で氷が大西洋に流出し、これも減少に拍車をかけたようだ。
やはり地球の温暖化が相当深刻な影響を及ぼし始めている証拠だと考えるべきでしょう。
部門名 (スコア:5, おもしろおかしい)
Re:部門名 (スコア:2, 興味深い)
まじめな話、シロクマなど氷上でも暮らす動物は、生活圏が大幅に縮小するので種の存続の危機ですね。
おそらく、野生種の絶滅は避けられそうにない感じ。
Re:部門名 (スコア:1, すばらしい洞察)
予想と現実 (スコア:5, 興味深い)
つまり、今年さらにこれを越えたわけです。
この原因については人間の活動以外の原因もあげられますが、どうであれ、観測当初(1978年)より200万平方メートルほど縮小しているという事実は危機的なことだと思いますね。
ちなみに、タレコミのIPCCの報告とはおおざっぱに言えば「2050年あたりまでは一年中海氷が見られるが、それからは夏の9月ごろには海氷がなくなる」というもの。
これよりもっと早いのでは?というのはすでに報告されていて、例えば、2040年までに夏に海氷は消えうせる [nationalgeographic.com]という記事が2006年に出ています。
Re:予想と現実 (スコア:0)
これが地球温暖化の結果なら (スコア:1)
現行の人類文明は滅亡までの引き返し可能点を越えてしまっている。
あきらめて火星にでも移住しましょう。あっちはがんがん温暖化してやらないと寒くて仕方ないですよ。
どっちみち (スコア:1)
the.ACount
Re:どっちみち (スコア:0)
「氷期・間氷期サイクル」(数万年~数十万年スケール)で言えば千年ってのはあっという間、
地球史スケール(数百万年~数億年)で言えば一瞬以下(グラフの線よりも短い)の時間ですよ。
あっという間の・・・ (スコア:1)
the.ACount
Re:どっちみち (スコア:0)
○ 今は氷河期と氷河期のど真ん中 (間氷期だけど)
揚げ足取りに近いのでAC。正確には、こう書いて欲しいです。
というより、海水面上昇が不安。
海水面変動は堆積学でも興味の対象ですから。
Re:どっちみち (スコア:1, 参考になる)
>>今は氷河期のど真ん中 (間氷期だけど)
>○ 今は氷河期と氷河期のど真ん中 (間氷期だけど)
>揚げ足取りに近いのでAC。正確には、こう書いて欲しいです。
「氷河期」には広義と狭義があって、元コメの「氷河期」を広義のものとしてみれば間違いではない。
狭義の「氷河期」は氷河が広がっていた時代(普通は「氷期」という)。
広義の「氷河期」は地球上のどこかに氷河がある時代。
広義の「氷河期」の反対語は「無氷河時代」。中生代など「地球上のどこにも氷河がない時代」。
で、現代は「広義の氷河期」の中の「間氷期」。
とりあえず (スコア:0)
Re:とりあえず (スコア:0)
Re:とりあえず (スコア:0)
ほとんどの人は原因の一つとして考えているわけですよね。
ところであなたは二酸化炭素以外で、何が地球温暖化を急速に推し進めている
とお考えなのですか?
まさか、水蒸気とかいわないですよね。
Re:とりあえず (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:とりあえず (スコア:0)
>ほとんどの人は原因の一つとして考えているわけですよね。
どーかねぇ?
CO2さえどうにかすれば、温暖化は止まると思ってる人が、そこらじゅうに(偉い人にも)居る気がするんだがねぇ?
現実には、人口増えたせいで親父のゲップが増えて、そのメタンガスで温暖化が昂進したのかもしれないわけで。
それが原因だったとしたら、必死にCO2の排出量を削減しても、無駄だった、手遅れだ、というコトになりかねない。
バイオマスがイイヨー、ってんでみんな植物燃料にしようとしたら、メタンガスの発生量がCO2の効果を打ち消す、という可能性もあるわけだ。
CO2との相関関係は確かにあるし、因果関係も確からしいが、それ以外の原因もきちんと探らないとあぶないよねぇ、って話でした。
…今回の北極の氷が溶けた件も、アルベド(反射率)が下がって吸熱が良くなって、正のフィードバックで解氷が促進されたっぽいしね。この機序にCO2は絡んでない。
Re:とりあえず (スコア:0)
下がったとお考えですか?
CO2は無関係とおっしゃってますが、その根拠は?
普通に考えれば温暖化が進んで、雪や氷に覆われていた地表や海面が現れ、
アルベドが下がってさらに氷解が加速されたと考えるものであって、
CO2が温暖化を進めている原因の一つなら無関係ではないでしょう。
もともと温暖化傾向にあった地球の気候ですが、その自然な温暖化速度が
産業革命を境に不自然に加速してるわけですよね。
産業革命以降に急激に増えた大気成分を考えれば原因を推し量ることは
難しくないと思いますが。
Re:とりあえず (スコア:1, 興味深い)
だれもCO2が原因の一つではない、なんて言ってませんよ。
CO2以外の原因をすっかり見落として、CO2ばかりに責任押しつけたら、他の理由での温暖化対策が後手後手に回り手遅れになるよって言ってるんですよ。
その例として、今年の北極の極端な解氷は、例年より解氷が多かった&風の影響で海水面が広がった結果、北極域のアルベドが下がり海水温が上昇し、さらに解氷するという正のフィードバックが生じたってコトを例に出しました。
今年の解氷のきっかけは、CO2その他が絡む地球全体の温暖化だと思いますが、今年の解氷の促進理由は、CO2は関係無いでしょう? つまり、今夏に限っては、北極の温暖化を加速したのはCO2以外の要因です。
(具体的には「シベリア沖に停滞する低気圧からの風で氷が大西洋に流出」などの複合要因。)
このように、CO2以外の要因の気候変動はいくらでもあり得ます。
CO2しか脳がない馬鹿が大勢いるから、それ以外の機序も考えましょうね、って話してるだけですよ。
あと蛇足ですが、19世紀より産業革命以前の平安時代の方が温暖でした。
というより、14~19世紀は小氷期でしたね。
近年の温暖化は人間活動のせいでしょうが、それ以前の環境変動もきちんと考えねば、意味ありません。
もしかしたら、太陽活動などの外的要因の方が影響大きいかもしれないじゃないですか。
(とはいえ、近年の急激な温暖化は人間活動が主要因であると私は思いますが。)
結論すると、温暖化ガス(たいていの人にとってはCO2のみ)だけしか見ないのは、科学としては危険だと言いたいだけなんですが。
※まぁ、科学というより政治と経済の話が中心だからね…。
Re:とりあえず (スコア:0)
太陽活動にせよ、水蒸気にせよ、メタンガスにせよ、アルベド比にせよ、全て考察されています。
バイオ燃料についても、ちょっとググればどの程度効果があるのか、どんな懸念事項があるのか、技術的な展望はどうなのか、実にいろいろな資料が見つかります。
何も知らないでいて(知る努力をせずに)、ぐだぐだ言うのはあまりにも怠慢です。
一方ロシアでは (スコア:0)
まあこんな回りくどい方法はロシア的じゃねえですけど
だからどうした (スコア:0)
ま、北極海航路が確立されたり漁場が拡大したりでいいことづくめですがね。
Re:だからどうした (スコア:3, 興味深い)
単に最小というよりどう最小なのかが重要かもね。突然小さくなったのか、小さくなる傾向があって最小なのか。みたいな。
>ま、北極海航路が確立されたり漁場が拡大したりでいいことづくめですがね。
氷がなくなった所では風が直接海面に当たるようになり結構な波が発生して沿岸地域で海岸の侵食がもーれつに進んでます。
Re:だからどうした (スコア:1)
実際に縄文海進期 [wikipedia.org]には全世界的に1〜2℃程度は気温が高かったみたいなんですけど, この時期にシロクマなんかはどうやって過ごしていたんでしょ?
Re:だからどうした (スコア:2, おもしろおかしい)
↓
辛い生活が続くので、シロクマの目にはクマが出来ます。
↓
目のクマは拡大し、目の周りが真っ黒になります。
↓
そして、更に続く辛い生活は、その黒いポイントを耳や腕にも広ろげてゆきます。
↓
とうとう、温暖化により生息域を拡大してきたタケを食べ始めるようになります。
Re:だからどうした (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:だからどうした (スコア:1, 興味深い)
熊の神秘性を解明したコメントに「すば洞」ほどふさわしいモデレートはない。
Re:だからどうした (スコア:1, すばらしい洞察)
# ふざけてるんだよな?
Re:だからどうした (スコア:0)
Re:だからどうした (スコア:0)
Re:だからどうした (スコア:1)
Nyaboo
Re:だからどうした (スコア:0)
Re:だからどうした (スコア:0)
氷が減ったために、氷の上を移動することが困難になり、かといって船が行き来できるほどは減ってない。
これはいいことかい?
Re:だからどうした (スコア:0)
気候への影響ってどーなの? (スコア:0)
北極解氷
↓
暖かい淡水が北極海の表面に滞留
&塩分濃度の不足
↓
深海へ流れ落ちる海洋大循環の能力低下
↓
大西洋の暖流(メキシコ湾流~北大西洋海流)の勢いが低下
↓
欧州など高緯度地域への熱輸送の低下
↓
氷河期キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!
って風吹きゃ桶屋な話になってましたが…。
まぁあの映画は時間軸など相当誇張してあったと思うので、実際にはいきなり氷河期は無いでしょうけど、温暖化だからといって暖まるばかりでもなさそう。
暑かったり寒かったりの震幅が激しい、荒れた気候になるんかなーとか、近年の気候見て思います。
…異常気象って言葉が死語になりつつあるものね。毎年異常だから…。
Re:気候への影響ってどーなの? (スコア:0)
ここ数百年の気候をもって「正常」とする概念も身勝手と言えるかもしれませんね。
Re:気候への影響ってどーなの? (スコア:0)
Re:気候への影響ってどーなの? (スコア:0)
ほらごらん (スコア:0)
ここからUFOが出たり入ったりするんだ…とやらないように
なぜか出てくる反対派 (スコア:0)
間氷期だの自然の揺らぎだの、そんなことはとっくに議論されて、その上で決定されたものを、シロートの聞きかじりが何言ってもひっくり返せるわけもない。
Re:なぜか出てくる反対派 (スコア:1, おもしろおかしい)
そうだ、学会は恐いぞ(オフトピ) (スコア:0)
# 厚生労働省、やる気あるのか?ないのか?
Re:なぜか出てくる反対派 (スコア:0)
まともな科学的根拠も持ってないくせに、クズがしつこいんだよ。
Re:なぜか出てくる反対派 (スコア:0)
誰かが自説を唱えると、お前さんの都合が悪いのか?
Re:なぜか出てくる反対派 (スコア:0)
Re:なぜか出てくる反対派 (スコア:0)
と言ったとか言わなかったとか。
Re:なぜか出てくる反対派 (スコア:0)
真っ当な人の間ではコンセンサスがとれ、次の段階へと進もうとしてるというのに、昔話を持ち出して混ぜっ返してるだけじゃないかね。
正直、邪魔。
Re:なぜか出てくる反対派 (スコア:1, すばらしい洞察)
ただし地球温暖化と反対派の議論をスラドで見かけると,こういった感情むき出しの議論をしているのが目につく.
僕が所属している学会ではコンセンサスも1年単位でひっくり返ったりする様なところだから,異論や反コンセンサス主義を別に「正直,邪魔」とか「クズ」とか思った事もない.
というより,確か20年前の気象学者らのコンセンサスは「寒冷化」だったと記憶している.そして現在のコンセンサスは「温暖化」.実に真逆だ.
「温暖化」の根拠となっているのは統計情報を気候モデルシミュレータに喰わせて吐いたデータが2100年とかには気温が大変な事に!ということだと思うのだが,たぶん現状のスパコンでも計算量が多すぎてメッシュを荒くしないとシミュレータ結果が出ないとか,そういった気候モデルもしくはシミュレータの「現段階」での不確実性が,反発を生む.ただそれだけなんだと思うんだ.
もし気象学者以外らの反対意見を「正直,邪魔」とか「クズ」とか「コンセンサスが取れている」とかで一蹴している人たちが気象学者ならば,もう少し真摯に反対意見に耳を傾けてほしいと思う.そして出来るだけ説明をして欲しい.学者は報告する義務があるのだから.
P.S.:あとコンセンサスが取れて,その方向に進んで行くは良い事だと思う.ただしコンセンサスを取ったはずの意見も突然ひっくり返るという事も忘れないでほしい.
Re:なぜか出てくる反対派 (スコア:1, 参考になる)
これもかなり古い認識ですね。
シミュレータを使用しているのは確かですが、気象もモデルの改善、スパコンの計算能力の向上によりその精度は年々上がっています。
どう精度を確かめているのかといえば、過去の気象データ(もちろん各種温暖化ガスの排出量や太陽活動などのデータも入力されます)をシミュレータに入力して、現在の状況を予測させるわけです。そして現在の気象データと比較して差が少なければ少ないほど精度が高いのが分かります。そうやって精度を上げた気候モデルでの予測結果、および実際の観測結果を説明する理論の整合性などを考慮したうえで、IPCCの報告書がまとめられているわけです。
寒冷化が温暖化に変わったのだって、気温が実際に上昇傾向に転じたからです。温暖化ガスは増え続けており、今後実際に気温が低下傾向にならないかぎり、寒冷化が進むと予測する科学者はいないでしょう。
科学における仮説がしばしば覆される事をもって温暖化否定を擁護しようとする人がいますが、個々の仮説の「確からしさ」を無視するのはおろかな事です。鳥類の起源に関する学説が覆されたとしても、進化論が同じように覆されてしまうと考えるのはあまりに馬鹿げているでしょう。仮説には容易に覆されるものと、ほとんど確定しているものまで、確からしさの段階があるのです。
IPCCの第4次報告書は世界各国の科学者が合同で出した結論であり、確からしさはかなり高いと言えます。地球温暖化は現代の気象科学のパラダイムとなったのです。
温暖化については以下のサイトで分かりやすく解説されています。
http://www.people.fas.harvard.edu/~ise/ [harvard.edu]
北極専門の海洋調査船を (スコア:0)
日本で北極地域の観測に運用できるのは「みらい」ぐらい。
もともと米ソの裏庭だったため現在も本格的な砕氷船を運用しているのはロシアとカナダ、アメリカぐらい。
海底や海水の状況を熟知しているのは冷戦を戦ったアメリカとロシア。
この二カ国の協力が無いと満足な学術調査もできない。
調査活動のプラットホームとして専門の船が必要な時期に来ているはずなんですが。