FreeBSD 8.1-RELEASE 登場 101
ストーリー by reo
csup 祭りだぞー 部門より
csup 祭りだぞー 部門より
FreeBSD 8.1-RELEASE が 7/23 にリリースされた (FreeBSD 8.1-RELEASE のリリースノート) 。
主な変更点は、
- zfsloader の追加。
- zpool がバージョン 14 へ。
- UFS と ZFS で NFSv4 ACL をサポート。
- UltraSPARC IV/IV+ および SPARC64 V のサポート。
- PowerPC G5 での SMP サポート。
- BIND が 9.6.2-P2 に。
- sendmail が 8.14.4 に。
- OpenSSH が 5.4p1 に。
- GNOME は 2.30.1 に、KDE は 4.4.5 に。
など。さらに詳しい情報はこちらから。
srcからのupdate (スコア:5, 参考になる)
(1) liblzmaの追加
(リリースノートにある)
(2) COMPAT_IA32からCOMPAT_FREEBSD32へ変更
(/usr/src/UPDATING 20100417, 20100406)
でしょうか。
(1)は、archivers/xz をdeinstallして、関連portsを再コンパイル。
(2)は、COMPAT_IA32のままでも大丈夫そう。
(COMPAT_FREEBSD32へのaliasとはなっている)
他に、/usr/src/UPDATING 20100502のconfig(8)が気になってます。
ZFS root環境では注意が必要…なはず (スコア:5, 参考になる)
正確にはOSのバージョンアップじゃなくて、ZFSのバージョンアップ時の話。
多分、8.0から8.1に上げると、zpool statusで"poolのバージョンが古いから、zpool upgradeを実行しろ"と言われるはず。額面通りzpool upgradeしか実行しないと、ZFSパーティションに書き込まれたbootcodeが更新されないので、再起動したときにハマります(てゆーか、ハマりました [cocolog-nifty.com])。
まぁ、今年3月頃の8-STABLEの話なので対策されてるかもしれませんが、Release Noteにも
という一文がさらっと書いてあったりするので、一応注意した方が良さそうな気がします。
Re:ZFS root環境では注意が必要…なはず (スコア:1)
Re:ZFS root環境では注意が必要…なはず (スコア:2)
でも、zfs bootだと、zpoolのversionを変えるとこの程度の惨事じゃすまないはず。特に、zpool.cacheのトラップぶりが半端じゃない。
そんなこんなで、FreeBSD 9-CURRENTでv15がサポートされてもまったくアップグレードする気が起きないという
PC-BSD8.1も (スコア:2, 参考になる)
7月20日づけでリリースされています。
http://www.pcbsd.org/content/view/171/11/ [pcbsd.org]
zfsloaderはなぁ… (スコア:2, 参考になる)
べっ別にloaderでもいいんだからね。
というのは置いておいて、従来のLOADER_ZFS_SUPPORTと違うのは、
という重要な裏話がある。
gang blockサポートについては事実上、フルスペックのZFSが使用できることを意味する。 もちろんloaderレベルでスナップショットは見れないので、そこまでの実装は勘弁な。
あぁ。あと意外と忘れられてるが、RAIDZ(2)からもブートできるぞ。 それを FreeBSD オリジナル機能と解釈するか、本家が頼りないと見るかは、知らんけど。
これは違うんじゃないか? (スコア:1, 参考になる)
>GNOME は 2.30.1 に、KDE は 4.4.5 に。
こっちはOSでなく、portsの方じゃない?
Re:これは違うんじゃないか? (スコア:1)
それを言ったらOpenSSH等もそうです.
正確には「今回のリリースでは…を標準としてサポート」なのではないでしょうか?
もしくはデスクトップ環境等を統合して考えてるか
Re:これは違うんじゃないか? (スコア:5, 参考になる)
8.0-RELEASE-p3環境だけど
>which ssh
/usr/bin/ssh
>ssh -V
OpenSSH_5.2p1 FreeBSD-20090522, OpenSSL 0.9.8k 25 Mar 2009
#現在make update中
やっぱりRELEASEの変更点にportsのアプリが大々的に出てくるのは違和感があります。
XFree86からxorgへの変更のような重大点、あるいはperl/rubyのように事実上必須ツール
もしくはportsnapのように実験的にportsに入った(当時)FreeBSD専用ツールなどの話題なら別ですが
Re: (スコア:0, フレームのもと)
このツリーを見るとなぜFreeBSDがすたれたかわかるね
Re:これは違うんじゃないか? (スコア:1, 興味深い)
Re:これは違うんじゃないか? (スコア:2, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)
rubyってperlと肩を並べるほど、必須ツールになったん?
Re:これは違うんじゃないか? (スコア:3, 参考になる)
FreeBSDの場合, portsのバージョン管理を行うためのツールであるportupgradeがrubyで記述されているため, ほぼ必須と言ってもよい状態になっています.
Re:これは違うんじゃないか? (スコア:4, 参考になる)
portupgrade以外の選択肢としては、pkg_replaceがあります。
shスクリプトでかかれているため、他のportsに依存しておらずコンパクトにインストール出来ます。
コマンドラインオプションや設定ファイルもportupgradeと極力互換になるようになっています。
インストールするportsを最低限に抑えたいマシンに対してだけ使おうと思っていましたが、
自分の使用範囲においてはpkg_replaceで十分だという結論に達し、
自分の管理しているマシンではpkg_replaceへ移行してしまいました。
Re:これは違うんじゃないか? (スコア:2, 参考になる)
自分はそれが嫌で portmaster に逃げました。
出来る限り管理するアプリケーションは最小にしたいし、ruby みたいな大きいアプリケーションは出来る限り入れたくないし。
# システム大きくすれば、それだけ管理コストも上がるもんだしね
というわけで、同じような悩み(?)を持っているなら portmaster おすすめ
Re:これは違うんじゃないか? (スコア:1, 参考になる)
なんだかportupgradeを使う前提になってるけど、
pkg_versionで状況を把握して普通にmakeする人も多いでしょ。
FreeBSD歴は長いけどruby入れたことない。
Re: (スコア:0)
Re:これは違うんじゃないか? (スコア:1, 参考になる)
リリースノートにはそう書いてありますね
The supported version of the GNOME desktop environment (x11/gnome2) has been updated to 2.28.2.
The supported version of the KDE desktop environment (x11/kde4) has been updated to 4.4.3.
でもportsがなぁ (スコア:1, すばらしい洞察)
FreeBSDはまだまだ現役の期間はながいと思いますよ。
といっても、FreeBSDも最近リリースペースが速いので品質のレベルでちょっと心配もあります。
# Linuxは、安全よりも速度へ倒して、稼働率の確保は大量のコンシューマ機で冗長化している感じ?
ただ、
portsに問題多くてあそこを何とか改善しないとコンシューマ向けにはなれないですよね~
コンシューマとして利用が難しくなるとユーザーが増えないので、減衰の一途が運命づけられてしまうので
未来はなくなってしまうんじゃないのかと心配です。
FreeBSDは、
pkg_add -r で直接インストールできるから構築までは簡単にできて
最初のインストール段階ではせっかく、小容量・省メモリでうごくことができるのに
その後の更新(維持)するためには結局ports全部がローカルにないと更新(make)できないとかすごいもったいないです。
# portupgradeとportmasterどっちつかってる?
Linux系のようにバイナリベースのパッケージ管理を検討してほしいものです。
freebsd-updateならぬports-updateみたいな。。。。
Re:でもportsがなぁ (スコア:1)
Re:でもportsがなぁ (スコア:1)
%df /usr/ports
Filesystem 1K-blocks Used Avail Capacity Mounted on
/dev/md0.uzip 911262 533028 305334 64% /usr/ports
%ls -sld /usr/uzip/ports.uzip
97328 -rw------- 1 root wheel 99587111 1 9 2010 /usr/uzip/ports.uzip
Re:今更かな (スコア:3, すばらしい洞察)
「アレゲ」にマイナーかメジャーかが関係あるの?
Re:今更かな (スコア:2, すばらしい洞察)
WindowsやRHELなんかのバージョンアップならあちこちでニュースになるし
Re:減点法の国 (スコア:1, 興味深い)
>> タレコミを増やそうとするんじゃなくて減らそうとする方向にばかり考えが働くのが
Linuxが地位を確立したのって10年くらい前だけど,その頃からずっと一貫して,しきりに*BSDの存在を抹殺したがる日本Linuxコミュ(…の一部の連中だろうとは思うが)の空気があるんだよね.
俺の予想では,一般的なシェアとか知名度では圧倒的に勝っているはずなのに,いつもやたらと比較される(しかもたまに性能で負けちゃったりする)目の上のタンコブ的な感じで,「俺の大好きなLinuxの敵だ!」みたいに目障りに感じてるんだろうなーと思う.実際に開発してれば,こういう「似て異なる環境」「参照できるコード」っていうのはありがたい存在のはずなんだけどね.
Re:今更かな (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:今更かな (スコア:1, 興味深い)
Apple関連の屑ネタの連発に比べれば、FreeBSDのリリース記事なんて
おとなしいもんだし、迷惑じゃないんだけどなぁ…
Re:今更かな (スコア:1)
とりあえずここにぶらさげて、
なんか10年位前のPC-UNIXが熱かったころの雰囲気を思い出させるw
あのころはこういう論争があちこちでみられたんだけどな。
こういう流れは久しぶり。
Re: (スコア:0)
Re:今更かな (スコア:4, すばらしい洞察)
初期の zfs には chflags(2) の為の機構が無くて後に追加されたんですが、これは Solaris 陣営が勝手に追加してくれたんですか?
Re:今更かな (スコア:2, すばらしい洞察)
RMSの人が『GNU/Linuxと呼べ』と言っていた意味がよく分かるコメントですね。
あのお方の言動は伝え聞くだに過激なものが多いですが、これについては真実だったのかと。
Re:今更かな (スコア:2)
まー確かにいらんとは思うが、あっても問題無いと思うよ。
サーバ管理なんかしていると、未だにBSD系が多く残っているしね。
そういえば私の周りでお仕事としてサーバ管理をしている方は BSD 系出身の方が多いですね。
ちょっと興味深いです。
Re:今更かな (スコア:2, 興味深い)
雇う方としては、BSDって書いておくだけで低スキルな人をかなりフィルタリング出来るんで便利なんですよ
マウスでRHELのメニューが操作出来るだけの奴は要らん
Re:今更かな (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:今更かな (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:今更かな (スコア:1, すばらしい洞察)
>やっぱ、人をまず否定することから考えるBSDerのこのスタンスが現在の衰退を招いてるんだと思う。
>まあこちらとしてもBSDって買いといてもらえるとBSD思考な人をフィルタリングで切るので便利ではありますが。
こういう人をまず否定することから考える(ry
Re:今更かな (スコア:2, 興味深い)
たしかYahoo!は非常に古いBSDを元の形がわからないくらいに改造して使っているので、もはやFreeBSDとは言えない。
#BSDライセンスはだめだ。
Re:今更かな (スコア:1, すばらしい洞察)
>> #BSDライセンスはだめだ。
そのケースに関して言えば、単に「改造して社内で使ってる」ってだけなのでGPLでも何も解決しないような.
Re:今更かな (スコア:1)
確かにgoogleも(検索サーバーに使っている)Linuxの変更点は全ては公開はしていないですね。
ただ、GPLでは公開したとしても独占される恐れが少ないので動機づけにはなるのではないでしょうか?
何が駄目なん? (スコア:1, すばらしい洞察)
BSDライセンスの意図通りでは?
何がダメなん?
Re:今更かな (スコア:2, 興味深い)
その Linux ベースになった v8 以降は質品が低下…
Layer3 までなら v4 系のが安定しているんだけど…
v4 系が高品質というわけではないんだけさ。
#他にこれといったのも無いからチョイスするけど。
Re:今更かな (スコア:1)
Darwinのことを忘れていた。
使っている人、いますか?
面白そうだと思うんだけど。
Re:今更かな (スコア:2, おもしろおかしい)
MacOSXはBSD系じゃないと何度言ったら…
例えるならDebian GNU/kFreeBSDをLinuxと言うぐらいには外れている.
Re:今更かな (スコア:1)
Re:今更かな (スコア:1, すばらしい洞察)
PC-98が使われていたことはガラパゴス以外の何ものでもないけど、FreeBSDが使われていたことをガラパゴスと呼ぶのは乱用が過ぎるだろ。FreeBSD(98)は(ありがちな日本人の日本人による日本人のためだけの日本語化パッチじゃなくて)ちゃんと本家のソースツリーにフィードバックされてたし。
Re:今更かな (スコア:1, 興味深い)
> ちゃんと本家のソースツリーにフィードバックされてたし。
過去形じゃなくて現在形のようですな。
http://www.freebsd.org/releases/8.1R/relnotes-detailed.html [freebsd.org]
> 2.2.1 Boot Loader Changes
>
> [pc98] The boot2 bootcode has been reimplemented based on the i386 counterpart.
> It now supports ELF binary, UFS2 file system, and larger number of slices.
Re:今更かな(-1;日記はチラシの裏へ) (スコア:2, すばらしい洞察)
まあ荒らしにせずにスルーでいい、というのはそれなりに同意ですけど…
友の会オワタ [srad.jp]という話であればまさにその通りというか
いまさら友の会が日本の FreeBSD ユーザーの中心と考える必要はないって
話ならともかく、友の会が終わってるから BSD の話題 イラネ というのは別の話。
まあ「新規ユーザーが全体の n% を下回るソフトウエアについてはタレコミを
認めない」とか /.j がルール化するなら FreeBSD ネタは間違いなく却下と
なるでしょうから、どうしても載せたくないと考えるのなら運営にでもかけあって
みる事をお勧め。それか BSD カテの復活を訴えてそのカテを捨てるとか :-)
まあそんな面倒な事をするより脳内スルーするほうが気楽だと思いますけどね。
Re:今更かな (スコア:1, 興味深い)
BSDはWindowsのソースコードに組み込まれて使われているほど、広く普及しているんですよ。
かつて、BSDに見つかった脆弱性がWindowsにも影響した、なんてことがあったように。
GPLなLinuxでは考えられないことです。
ただ、普及しているということが分からないので、マイナーだとか役割を終えただとかの
コメントがついてしまいがちですが。
BSDは、普及していることが見えづらいので、世間の注目を浴びたり、資金を集めたり
ということは苦手です。Linuxは、GPLだからこそビジネス的に成功したのかも知れません。
Re:FreeBSD6.3から8.1へのアップグレード (スコア:3, 興味深い)
CentOSは確かにサポート期間は長いけど、メジャーバージョン間(3.x->4.x->5.x)の差異が大きく、メジャーバージョン間のアップグレードはFreeBSDの方が容易、というのが一応両方使った上での実感です。
あと、FreeBSDなら、ports treeを最新にすれば最近のアプリケーションも大抵は使えますが、CentOSは(というか、ベースのRHELが、だけど)OSのリリース時点でアプリケーションのバージョンも固定されてしまうのが困り者です。
# FreeBSDでもOSVERSIONでサポート対象を限定している場合はダメですが。
#(例:VirtualBox)
ということで、固定したサービスを提供しつづけるならCentOSの方が長く使えますが、OSにあまり依存しない技術やアプリケーションをキャッチアップする環境としては、実はFreeBSDの方が長く使える気がします。
(もちろん、OSもアップグレードし続けることが前提での話)
# 一応まだサポート中のCentOS3で悪戦苦闘してる様子はこれ [cocolog-nifty.com]とかこれ [cocolog-nifty.com]を参照ください(w
リリースアナウンス [freebsd.org]によれば、7.xから8.1-RELEASEへのアップグレードはできるようです。6.3からなら、6.3->7.x->8.1というルートでアップグレードすれば行けそうですが、自分でやったことはありません。
Re:FreeBSD6.3から8.1へのアップグレード (スコア:2, 興味深い)
私が試した一例でしかありませんが、freebsd-update で、6.4 to 7.3 to 8.1へアップできました。
以前言われていたような、メジャー番号をまたぐアップグレードは避けるようにというTipsは、最近ではさほど問題にならないのかもしれません。