サイバーダインの自立支援用ロボットスーツ、ISO/DIS 13482に基づく認証を受ける 36
ストーリー by headless
認証 部門より
認証 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
日本品質保証機構(JQA)は2月27日、サイバーダイン社の「ロボットスーツHAL福祉用」についてISO/DIS 13482に基づく認証を行い、サイバーダイン社に認証書を発行したそうだ(JQAのプレスリリース、 NEDOのプレスリリース、 ロボナブルの記事、 デジタルヘルスOnlineの記事)。
ロボットスーツHAL福祉用は装着者の下肢動作や歩行をアシストする自立動作支援ロボットスーツ。現在は国内の福祉施設や医療施設向けにレンタルを行っており、約150施設で300体以上が稼働しているとのこと。ISO/DIS 13482はパーソナルケアロボットの安全性に関する国際規格原案で、2013年8月末に正式発行される予定。JQAによれば、ISO/DIS 13482に基づく認証が行われたのは世界初とのことだ。
妄想としては (スコア:4, おもしろおかしい)
スカイネットやT1000もISO認証をとっているかもしれない・・・
いかにもな名前 (スコア:1)
しかし「サイバーダイン社(*1)」の「HAL(*2)」って、人類に反乱を起こして貰いたがってるとしか思えないネーミング…
*1:『ターミネーター』シリーズで人類を滅ぼそうとするコンピュータネットワーク「スカイネット」を開発した企業。
*2:『2001年宇宙の旅』で宇宙船ディスカバリー号の制御コンピュータで、その乗員を殺した。
Re:いかにもな名前 (スコア:1)
しばらくは普通に使えるが、ある日突然自由がきかなくなって、
殺人ロボットに変わってしまう.... んでしたっけ?
とりあえず、私は別の会社のにして下さい。
本当にありそうで怖い。(^_^;
Re:いかにもな名前 (スコア:2)
瑞榎さーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!
Re: (スコア:0)
名前はともかく物はこれだね。
Re: (スコア:0)
次は摂政なの?
Re:いかにもな名前 (スコア:1)
カル・ダームⅢ世ですね。
Re: (スコア:0)
とか言いながら、軍事用途ではなく福祉用途というのがいかにも日本。
一方、アイロボット [wikipedia.org]は、軍事用ロボット企業なんだよねえ。狂ったらどうする気だと。いや、むしろルンバという形で入り込んでるってあたりにもう手遅れとか(違
Re: (スコア:0)
>狂ったらどうする気だと
キャリバー50で蜂の巣にするに決まってんだろ
#オーバーキル
Re: (スコア:0)
故意に、ネタで付けているので突っ込んでも仕方ない。
個人的にはDina-Tech社とNova社の登場を待っているのだが、
原案の状態での認証って意味わからない (スコア:0)
よくあることなのでしょうか?
Re:原案の状態での認証って意味わからない (スコア:1)
NEDOのプレスリリースにもあるように
> 同プロジェクトでは、2009年から、サービスロボットの安全技術及び安全検証手法の開発を進めるとともに、
> その成果を国際標準につなげる提案活動及び認証手法の開発を行ってきました。
という目的のプロジェクトだから、むしろDIS段階で(も)認証実施ってのは前提なんじゃないの?
プロジェクト目的置いといてかなえてみても、13482についてはこれまでの国際会議での
策定経緯考えるとインパクトの大きい変更はなさそうだし、
機能安全系の認証の手間を考えると、本規格通ってから再認証実施する前提で
DISレベルで認証通して(=認証に必要な文書の準備や評価を行って)も無駄じゃないでしょ。
ほとんどの文書/評価結果はそのまま使えるだろうし。
商品に向けて急ぐようなステートではないにしても、先行認証取ったという実績は
業界的には意味があるし。
Re:原案の状態での認証って意味わからない (スコア:1)
今回の認証は、JQAの機能安全の評価・認証・支援 [www.jqa.jp]という機能安全のベース規格IEC 61508に沿った認証サービスを用いているようです。ただ、マネジメントシステム認証や製品認証のようにISO/IECの認証機関認定のフレームワークを採用していない(JABやUKASのようなお墨付き役が存在しない)認証制度のように見え、認証結果を振りかざしたところで国際的に通用するとは思えません(違ってたら誰か指摘してください)。
パンフレット [www.jqa.jp]見ると、対象規格に「(注)ドラフト段階の規格を含みます。」とあります。どれがドラフトなのかはわかりませんが、"ISO13482"も含まれています。
そして今回の認証については、認証取得者リストに2件しかないうちの一つの詳細 [www.jqa.jp]を見ると有効期限が1年間となっているので、親コメントの言うように、規格の正式発行後に再認証が必要という事になると思います。
Re:原案の状態での認証って意味わからない (スコア:3, 参考になる)
タレコミ主がたぶん勘違いして書いている上に、例によってまともに編集されていないから混乱してるんじゃないか?
NEDOのプレスリリース見ればわかるように、今回の件のポイントは
×サイバーダインのロボットスーツが認証を取得
○JQAによりISO/DIS 13482認証が実現
ですね。
「人共存型ロボットの機能安全認証」というこれまでとは異なる評価手法が要求されるであろう
規格認証の手法を構築するってのがこの(NEDOの)プロジェクトの目的で、
その手法の評価を行う対象としてロボットスーツを選んだってだけなので。
そのあたりを理解してないタレコミが単なる評価材料である「サイバーダインのロボットスーツ」の方にフォーカスしてるから
「規格確定前の認証に意味があるのか」みたいな謎の議論になるわけで。
本規格が通るまでにある程度認証手法立ち上げて手法自体の評価まで終えておけば、
「規格通ったからすぐにでも認証したい」などのロボットメーカの要望に応えられるわけで。
# そもそも欧州あたりの機能安全規格盾にとった調達や囲い込みへの対策なわけでもあるわけで。
> 機能安全のベース規格IEC 61508に沿った認証サービスを用いているようです。
既存の61508はざっくり行って電気/電子回路+ソフトウェアを対象にした一般的なものなので、
人共存ロボットを対象にした評価軸はほとんどなくって、そこらへんのやり方を確立するのが
今回のそもそもの趣旨ですよね?
> ISO/IECの認証機関認定のフレームワークを採用していない(JABやUKASのようなお墨付き役が存在しない)
JQAがその枠組みを構築するための活動なわけですが、
> 認証結果を振りかざしたところで国際的に通用するとは思えません
ということで、そこを気にしてる時点でタレコミの罠に引っかかってますね。
Re: (スコア:0)
主は間違ってないと思います。
以下のJQAのサイトからDIS状態の規格に基づいてサイバーダイン社の装着型ロボットに認証を与えたと十分読み取れます。
http://www.jqa.jp/service_list/fs/topics/topics_fs_04.html [www.jqa.jp]
あとこのサイトの文章から第三者機関の定義にも疑問を感じました。
批判するわけじゃないけどISOっていったい何の意味があるんだろって感じた次第です。
Re: (スコア:0)
ん?
元コメの指摘は「JQAが世界で初めて13482認証を実施」という話が「主」であって、
「サイバーダイン社のパーソナルロボットが認証を受けた」って話は「従」である、ってことだよね?
本規格が通る前に構築した認証手法をドラフトベースで適用して確認してみるのが目的なわけで。
そこらへんを(あなたもタレコミ主も)まるごと勘違いしているように私にも見えるが。
# つか、規格に基づく認証の目的や意味自体がわかってないんだろうか?
Re: (スコア:0)
#2335797です。
なるほど。ISMSやってることもあって認証制度に目が行ってしまいましたが、おっしゃるように罠にかかりましたorz 結局、現在は認証機関の認定だの国際相互認証だのいう以前の「安全性を測る物差しや測り方」の開発を行っているという段階だということか。欧州が規格を盾にする前にする前に、同じ盾を作れるぞと言って、せめて国際相互承認ようになるまでにはもっていこうと。
# JQAの 評価・認証サービス [www.jqa.jp]がロボット以外でも「オレオレ認証」状態なのが気にはなるけど
NEDOの「生活支援ロボット実用化プロジェクト」 [nedo.go.jp]も見ましたが、プロジェクトは「
Re:原案の状態での認証って意味わからない (スコア:1)
> # JQAの評価・認証サービス [www.jqa.jp]がロボット以外でも「オレオレ認証」状態なのが気にはなるけど
認証時の基準は「主な対応規格」に列挙されている各種規格から
商品分野等に鑑みて顧客が必要とするものを指定して実施するように読めます。
で、どのあたりが「オレオレ認証」なのでしょうか?
# http://www.jqa.jp/service_list/fs/service/standards.html [www.jqa.jp]
これでダメだっつったら大御所 :-) Tuv-zud含めてすべての認証行為がオレオレ認証になってしまいませんか?
> ロボナブルの記事も、 デジタルヘルスOnlineの記事も、
> 元タレコミにあるNHKの記事もロボット自体にフォーカスした記事になっていますが
ヘルスケア観点での読者を対象としているデジタルヘルスはともかく、
ロボナブルの方は機能安全関連の動向も以前から報道していただけあって、
きっちり書いてますから、きちんと記事読んだら誤解しない内容になってると思います。
実際、サイバーダイン社のロボット自体の記述よりもJQAの認証についての記述の方が多いし :-)
# タイトルや記事の冒頭数行だけしか読んでないとわかりませんが。
あと関係ないがタレコミ主は、デジタルヘルスOnlineを歯科医業のサイトだと勘違いするのはやめてやれ。
Re: (スコア:0)
ここのcowardのみなさんは、価値あるやり取りをしてますね。勉強になりました
Re: (スコア:0)
サイバーダインって、既にこれより先に 13485 取っちゃってる件ついても気になる。認証間の関係や意味とかビジネス上の価値とか気になるなぁ。
Re: (スコア:0)
13485は医療機器一般の品質管理規格、13482はパーソナルケアロボットの機能安全規格ですから、
医療器具でもありロボットでもある今回の製品について両方取っているのは当然のことでは。
WiFiアクセスポイントを無線機器としての認証を取ったから電気保安の認証通さなくていいってことにならないでしょ?
実際、(記事によれば)2010年から福祉用としてリース&レンタルしていたってことらしいから、
医療現場での使用を期待している機器に対して既に法的規制かかっている13485取ってなかったらマズいですよね?
# 日本では13485をベースにしたQMSが薬事法で規定されてますね。
Re: (スコア:0)
規格が決まっていない状態での認証っていうのがとても違和感を感じました。
しかも提案活動と認証手法の開発を行ってきた団体に対してというのがより一層違和感を感じました。
dis段階だと取り消される可能性だってゼロじゃないだろうし。
消費者には誤解与えそうだし。
うーん。
よくわからん。
認証機関の品質保証 (スコア:0)
未確定の新規の規格を認証する場合、認証作業その物の品質をどの様に保証しているのだろうか。もし、明確な手法が確立されているならば、同じ手法を用いて原発の安全性を評価すればどうだろう。たぶん困難な作業だと思うけど、どこまで通用するかで今回の認証結果の説得力が変わってくるように思う。
Re: (スコア:0)
わけもなく「原発」の話持ち出してくるあたりネタくさいが...
機能安全規格の面でいえばそもそも原発含めた原子力設備はIEC61513に基づいてるんじゃないの?
この前の事故とかはどちらかというとそういうレベルではなく、規格基準をどのレベルで適用するかなど
行政が規定するリスク・コストの算定基準の問題だと思うんで、
「どこまで通用するかで今回の認証結果の説得力が変わる」なんてことはないと思うよ。
こういう個々の認証の目的や用途も理解せずに
「認証っていうからには何でもかんでも評価されてOKになってるはずだ」
みたいな思い込みしてる人が関連領域にいたりするとその人自身がハザードになりそうだけど。
# こういう人の存在はリスクアセスでどこまで評価されてすべきなのか?ってのは面白いテーマかも。
何を今更 (スコア:0)
ISO認証なんてネタでしょ。
Re: (スコア:0)
(#2335895)ですがJQAのプレスリリースより
未完成の規格で専門家でない第三者認証機関が判断を行う為に技術的な部分をNEDOが、規格案としての整合性をJQAが分担して補ったのではないかと推測した。規格案の作成に関わったら第三者
ヘルスケア分野と日本 (スコア:0)
最近、とある新年会兼名刺交換会に参加してきたんだけど、日本の医療機器分野は
全体で見ると実は輸入超過なんだそうな。「えー」と思ってよくよく聞いてみると、
1)「X線CTやMRIなどのような画像関連、デジタル機器関連」は輸出超過
2)それ以外の例えば「ペースメーカ」などのハードウェア主体の機器は輸入超過
ということらしい。2)の現状がそうなってるのはいろいろ原因があるのだろうが、
その原因を取り除くことができればおそらく日本は良いものを作り出して諸々うまく
やれるはず(←たぶん誰もが直感的にそう思うだろう)。
で、行政はこの分野にテコ入れすることになったらしい。
行政は良い所に目をつけたんじゃないかと思う。たぶん法整備や規制を諸外国並に
するだけで、日本のポテンシャルを活かせてどんどん伸びてくれそうな分野なんだよ。
言われて始めてなるほどと思ったのは内緒(笑)
Re: (スコア:0)
> 2)の現状がそうなってるのはいろいろ原因があるのだろうが、
主要因は医療における「ハードウェア」は直接患者と関わる部分に影響し、
臨床を重ねる必要があるのにも関わらず、安全面での(管理側の責任逃れのための?)
規制が強いため、充分な治験が踏めないから。
じゃあ海外で臨床やればって話もあって実際新興国とつるんでやり始めてるけど、
さすがに他国の「官」と先方の利益も踏まえた調整しながらでは
進みも遅いし無茶もできないわけで、既に産学官連携して
強力に推進している先行組に追い付くのは無理でしょ。
1の画像処理やデジタル機器関連は既存の別分野での技術蓄積という
アドバン
Re: (スコア:0)
とは言っても、2)は伸びしろのある分野らしいんでもったいないですね。
「日本の会社だと競争力のある良いもの作りそう」という部分に自信があるなら、
計画段階からいっそのこと「輸出」を主に考えてみればどうでしょ。
にしても「安全に関してはハードルが高い」という国民性は諸刃の剣なんですね。
それがあるから「良いものが出きるんじゃなかろうか」という期待が生まれるけど、
消費者としてのみんなが「ハードルを高くしてる」なら、作る方もいろいろ慎重になりますもんね。
Re: (スコア:0)
> にしても「安全に関してはハードルが高い」という国民性は諸刃の剣なんですね。
> それがあるから「良いものが出きるんじゃなかろうか」という期待が生まれるけど、
その「期待」が勘違いだったわけで。
消費者にとって「いいもの」ってのは安い・機能が多い・品質が高いなどいろんな側面があるけど、
日本市場の求める「品質の高さ」は度を越しすぎているので、
コストとのバランスで考えたら日本市場くらいにしか売れないものになっている。
昔はそれでも生産効率や歩留まりなどで他国に比べても「安さ」を実現できてたけど、
昨今は生産手法自体を海外に技術展開してしまった上に日本の人件費の高さや
円高のせいで「品質」の高さだけでは割に合わないくらい値段が高いため、
日本市場以外のニーズには合わなくなってしまっている。
# 日本市場も多くの市場は安かろう悪かろうにシフトしつつあるしね。
Re: (スコア:0)
> その「期待」が勘違いだったわけで。
…
> コストとのバランスで考えたら日本市場くらいにしか売れないものになっている。
…
> 日本市場以外のニーズには合わなくなってしまっている。
一般論としては、そういう話はたしかに聞きますけど、でもそれって
ヘルスケア分野の特に大元コメの2)にも当てはまるものなんでしょうか。
そこはまだ自明というわけではなくて人によって見方が判れるんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
補償(保証でなく)の考え方・処理の仕方があまり浸透してないんで
メーカー側は後遺症や死亡例発生時のリスクを恐れてあまりチャレンジしたがらないし
ユーザーというか一般人側の一部には未だ「治験といいつつ非人道的な人体実験……という都市伝説」的なイメージ(あくまでもイメージね)があるしで
実際トラブルが起きた時の処理もメーカーもユーザーもあまり上手でない上にマスコミのイメージ戦略に踊らされやすいので
国内開発自体メーカーは腰が引けてるんですよ。
良くも悪くも「金さえちゃんと貰えればやるよ!」って人を多数確保できるかどうかがキモなので、
今夜喰うメシに困ってるとか新聞・TVなんて見てないよとかいう層が大量にいる国には勝てませぬ。
Re: (スコア:0)
なんか、コメントが進む毎に「これこれこういう理由でこう思う」の理由の部分が変わってきてる気もしますが…
(一個前のコメントだと「コモデティ化の進む分野で日本の作るものはオーバースペックでコスト高に
なってしまったのが問題」と言ってるように読める)
> メーカー側は後遺症や死亡例発生時のリスク
ここは重要だと思いますが、そのへんも睨みながら話は進んでるんじゃないのかな~。
それとペースメーカはあくまでも一例(一番条件が厳しそうな例ですけど)ですよ。
Re: (スコア:0)
別のACですが、原材料の供給元がリスクを取れないってことはあるようで、この辺で対策しようとしてる。
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004556/index01.html [meti.go.jp]
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g110407aj_01.pdf [meti.go.jp]
http://www.meti.go.jp/committee/ [meti.go.jp]
Re: (スコア:0)
1)「X線CTやMRIなどのような画像関連、デジタル機器関連」は輸出超過
機械は輸出超過でも、それを制御しているソフトは輸入超過もいいところですよ。はっきりいって、一部を除いて、中国やインドでコーディングされているものが多いです。国内のソフト関連部門では、検証とプロジェクト管理部門を除き、リストラの嵐です。下請け会社の切り捨てや、契約社員の契約更新止めなんか日常茶飯事ですしね。数字だけで喜んでいると、足元をすくわれますよ。
Re: (スコア:0)
> 機械は輸出超過でも、それを制御しているソフトは輸入超過もいいところですよ。
マジですか? 大型の医療機械とか作ってるのはかなり大手ですよね。
値段も億単位なのにソフトはオフショアなのか~。なんかショック。